大人二人のミュージアム・クルーズ in TOKYO 4「みちのく いとしい仏たち」@東京ステーションギャラリー
東京駅の中にある美術館・東京ステーションギャラリー
一度行きたいと思っていながら、なぜか、なぜか・・・たどりつけなかったんですよ〜
なぜか、八重洲口から丸の内口に行けないんですよ、なんで?っていうぐらい、ぐるぐるうろうろしちゃって・・・ああ、ほんまに方向音痴炸裂ですよ・・・
ただ、今日こそは!と思ってたし、東京に慣れてる「まるびぃ仲間」も一緒だし、大丈夫!と安心はしてました。
意外にも・・・八重洲口付近の人が大勢行き交う感じとはちょっと違って、落ち着いた雰囲気・・・ただ美術館の入り口ってごく普通な感じ・・・でも、中に入ったら、2Fからは、あの駅舎の中だぁ〜って感じでした。
展覧会は「みちのくのいとしい仏たち」
京都や奈良の仏像や御本尊とかは見慣れていたけど、東北の小さな町や村の寺院や御堂、祠などにまつられている、地元の仏師や、名も無い大工や、木地師たちが頼まれて彫ったり、何か「厄除け」や、村を守るための祈祷のために作った仏像や御神体? がいっぱい・・・
京都や奈良で「千手観音像」とか「十一面観音」とかいったら、ほんまに手がいっぱいとか、顔が11個あるとか・・・なんだけど、どうみても「11個」も顔ないやん?ってのが十一面観音って書いてあるけど・・・
また、その顔がすご〜く素朴・・・「仏像の顔っていったらコレやん」という私の頭の中にあった「常識」がいっぺんに砕かれちゃったぐらい、お顔の表情が素朴・・・でも、確かに展覧会タイトル通り、「思わずこっちが笑ってしまう」「ほっこりしてしまう」「思わず手のひらに収めたくなる」くらい、「いとしい」という気持ちになるお顔だった・・・
ツンと澄ました、端正な仏様ばかりだった京都・奈良や鎌倉などの仏像に抱く気持ちとはちょっと違った・・・信仰の対象で祈りの対象・・・というよりは、傍に寄り添ってくれる・・・そんな「お守り」みたいな感じがあった。
なるほど・・・建築家の思いが詰まってる、この赤煉瓦駅舎にこの展覧会はとても似合ってるなぁ・・・と感じた。
土地柄、貧困や自然の厳しさの中で暮らしている人々の心の拠り所になっていたんだろう・・・とても優しい気持ちになれた展覧会でした。
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