選択的シングルマザー
2023年11月7日(火曜日)
「生殖補助医療の在り方を考える議員連盟」総会において、特定生殖補助医療に関する新法の骨子案が示された。(特定生殖補助医療:第三者の精子、卵子提供による生殖補助医療)
※第三者(ドナー)の精子、卵子提供を受けられるのは「法律で定められた婚姻関係にある夫婦のみ」とする
※事実婚、同性カップル、未婚女性による提供精子を使った生殖補助医療の禁止
※国から認可された国内の医療機関以外からのドナー提供の利用を禁止
※患者によるドナー選択の禁止
※患者によるドナー情報の閲覧禁止
※子供の「出自を知る権利」を守るため、子供が成人年齢18歳以上になったら、ドナー提供者の情報開示を申請できる。開示する情報は個人を特定しない情報(身長、血液型、年齢)に限定され、ドナー提供者が同意する場合のみ、名前を開示する。
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うん…
なんだろ…この悪法…
むしろ「出自を知る権利」を封じてないか?
100ヵ国以上に対応している世界最大のドナーバンクでは、ドナー提供者の顔写真、人種や民族、身体的特徴に関するデータ、健康診断結果やアレルギーの有無、ドナーの人物像や精神分析、感情的知性(EQ)の結果、ドナーの血縁関係者の簡易データ、ドナー提供者からのメッセージや手紙等が一般に公開されている。
しかし、法案が可決されれば、こうした海外の医療機関からのドナーを利用して国内の病院で治療を受けることは不可能となる。
ついでに、この法案は、
事実婚や同性カップル、私のようなAセクシャルの人間は「出産も子育ても、この国では許さない」と言っている訳なのだが…
コレ、私には由々しき事態だ…:(;゙゚'ω゚'):
未婚のシングルマザーか、
それとも生涯未婚の独身か、
まさか、こんな形で選択を迫られるとは…
………_:(´ཀ`」 ∠):
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その後
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姉と世間話をしながら何気なく聞いてみた。
私「もし私が未婚のシングルマザーになりたいと言ったら、どう思う?」
姉「良いと思う(即答)」
私「ん?……Σ(-᷅_-᷄๑)」
姉「え?……(・ω・)?」
私「それだけ? …もっと反対されるかと…」
姉「妹の出産を喜ばない訳ないじゃん😁」
私(…即答できるの、すごいな。)
姉は結婚して不妊治療を受けたが子供は授からなかった。今は子供を諦めているとのこと。他の兄姉達にも子供がいないので、姉としては母に孫の顔を見せてあげられないのを申し訳なく思っていたらしい。(私は末妹)
姉「産める時に、産んだ方が良い」
いずれ子供を授かりたいと思っているなら、出産適齢期のことも考えて、もう、結婚は諦めて、妊活を開始しないと、法案が可決され、法規制が敷かれたら、日本で出産することが出来ない。
姉「何かあれば子育ても協力する😊」
私「そう言ってくれるだけでも嬉しい🥲」
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私は両親を見ながら育ったので、
結婚の良い部分と悪い部分を知っている。
母子家庭となった後は、
母子家庭の良い部分も悪い部分も知った。
世の中には私の両親とは違う、愛に満ちた、幸福な夫婦がいることも知っている。子供を育てるなら、そうした環境下の方が望ましいと思う。 そう思ったから精神的にも肉体的にも苦痛な婚活に耐えたけど……苦痛を感じている時点できっと、たとえ、結婚できたとしても、その後の結婚生活は上手くいかないだろう。どう頑張っても恋愛感情を抱くことが出来ない。性的な行為に、男性に触れられることに、どうしても生理的嫌悪感がある。
でも…
健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、その命ある限り、真心を尽くせる夫婦が、この世の中にどれだけいるのだろう?
そうして愛し合い、法的に婚姻関係を結んだ夫婦にのみ、出産や育児の権利が認められ、そこから外れてしまった者には出産や育児の権利を認めないのは差別的に思える。
世間で論じられる「母子家庭の貧困問題」。
でも、どんな夫婦にも離婚の危機は常にある。
そもそも、離婚して母子家庭になったとき、貧困に陥るのを防止するような福祉や制度が充分に整備されていないことが問題なのではないか?
離婚すれば、経済的に不安定な状況になる女性は安心して子供を育てることができない。…だったら産まない、結婚しない、という選択肢をとる女性が増えてしまうのではないか?
でも、逆に考えるなら、
片親家庭が貧困に陥ることを防ぐための社会制度や児童福祉が充実した社会なら、女性は安心して出産ができるし、出産や育児の権利を「法律で定められた婚姻関係にある夫婦のみ」と限定する必要もない。
事実婚や同性カップル、未婚女性にも出産や育児に対する権利や自由を与えて、出生率が上がれば、人口が増えて、その結果、将来的に納税者が増えるなら、児童福祉で使われる税金はいずれ回収できると思う。(…まぁ、政治家でも官僚でもない、ただの一般庶民の戯言ですが。全ての女性に出産の権利が与えられ、誰からも差別や迫害を受けることなく、誰でも安心して子育てができる世の中になってほしいと願う)
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