アダルト版ハルサメとナッツ 34 火星の野望11

アダルト版ハルサメとナッツ 34 火星の野望11
2023/06/28校正更新

このお話は悪魔でもフィクションです。
毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写及びパクリンネタを多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
(多分パクリンに関しては若い世代は気がつかないほど古い作品が多いので、そのうちに注釈まとめます、気になったら読んで欲しい名作揃いです)
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ。
ちなみに今回は(も?)著名ビデオゲーム及びアニメやマンガからの多大なパクリが生じています、その作品に関する解釈で極端な誤解が生じている可能性がある事をお断りしておきます。(ファンブックとか読まない人なので)

登場人物紹介、いっくよ~!

ただしこれらは第3惑星編での設定であり第4惑星編に関してはその限りではないことを断っておきマーズ。

まずは1番最初に、咲ちゃん、こと岡浜咲ちゃん、彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なものの、やや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず男を狂わせるタイプと言えよう。
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しい。
6月28日誕生日。時々瞳の色が赤色や黄色、紫に変わりことがあるが今のとこと特に恐ろしいことは起きていないので良しとしよう。(実はかつて始末したと思われていた超妖魔だと思っていたが亜希達の子孫でもある『瑠璃』の片割れが宿っているらしく意識複合体とか言うらしいがそいつが能力を発動すると変化が起きるようだ)

はい、次は私の悪友、じゃない親友のナッツこと夏野明美、彼女も咲ちゃんと同じく中学1年生だが誕生日が確か3月だった気がする。
彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせるおっとり美少女だが時折り妖艶な美女に変わり、男を誘惑の眼差しで見つめる。
身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145~175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は12才の現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーとさっき言った通り時折見せる妖艶な美貌、それらは12才とは思えない大人の色香を何如なく発揮してそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーン、アーモンドなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ長寿な高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。実は彼女も意識複合体でできているらしい。ひとりは夏野明美でもうひとりは奈津菜摘だという、実はまだ夏野明美に関してはほとんど説明がされていないようだ。別名は『サタン』、間違っても沖縄の焼き菓子ではない。
若かりし頃無銭飲食、すなわち食い逃げをして捕まり『無限地獄』に投獄されたという噂も聞く、知らんけど。

次は一応主人公だが扱いが悪い私、私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。ちなみに誕生日はナッツよりも2ヶ月早い1月の29日ということになっている、だが実際には木星の衛星レダで11月ごろ生まれている

名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。
だが私自身自慢すべきものがひとつだけある、桃色に輝き、男たちの松茸にとってはとろけ落ちるように柔らかな黄金のマンゴーだ。
ここに来て私も意識複合体である可能性が出てきたのこと、春雨ことハルというらしいがほとんどが不明である。

佐原詩織 私の産みの母親であり親友。
しかし私自身は火星人女性クローンと崖理事長の間に出来た受精卵を借り腹として詩織の子宮に強制的に受胎させられて産まされているので血縁は全くないはずだった。
しかし私も彼女も本当親子以上の絆を感じているはず。それは彼女と観萌らの星系人に通じる独特な生殖器の機能に秘められているのかもしれない。

波瑠幸恵 崖理事長のが運営するカルト教団の信者である榊雄二の孫娘で雄二の性奴隷にされる。
彼女の母親は幸恵と共にもうひとりの双子の姉妹を産むが彼女達の目の前で崖理事長の命令で彼女達を出産直後に強姦された挙句、崖理事長に八つ裂きにされ頭蓋骨も砕かれ惨殺される。
ちなみに彼女、つまり幸恵の祖父母も同様に惨殺されてその時のトラウマが潜在意識下に残されていて崖理事長には逆らえず詩織殺害計画や政治的な陰謀策略に利用される。

葉類亜希(ストレート黒髪の小柄な女児タイプ)、志乃と入れ替わりに出現した謎だらけの少女。
身長140センチないかも。一応成人設定だが見た目はどう見ても小学生女児だ。私服でパチ〇〇店や居酒屋などにひとりで出入りして警官に保護された経験は数知れず。コンプライアンスに問題がありまくりなキャラなのであまりこっちに来てほしくはない。
男女問わず彼女とS〇〇しただけでほとんど死んでいた奴も生き返らせる事の出来る、私よりも淫魔じゃね?って気がする。謎が大き人物、別称あなたのせフレ『本家亜希』彼女もまた意識複合体らしいが私たちとはレベルが7桁も8桁も違う
。それゆえに数千万人もの人間を放射性物質から守るために取り込む事が可能だったというらしいが眉唾ものだな、うん眉毛に唾をつけておこう。

葉類亜希(ボサボサ亜希)は私より1学年上のここの病院の一人娘であり常に肩まで伸ばした黒髪をボサボサにして顔はもちろん全体の肌がカサカサという美少女からは程遠い存在だ。ただし色々と変装というか変態は得意中の得意らしい。こっちは志乃が射殺慣れるよりもかなり前からいたようだが
年齢は不詳で上司である葉類智恵の命令で高3から小5まで様々な学年として配属されるらしい
きっと今までも大勢の男たちを騙して来たのだろう。最近は美少女になりすまして男たちをたぶらかしているらしい。
こっちの蔑称は『武蔵のコロ〇〇』
推理は得意ではないがじぶんの体内に取り込んだ精液を分析することでそいつの個人情報が何もかも曝け出されてしまうという別名『人間Me〇〇Go Card』男性諸君、触らぬボサボサに祟りなしである。

風間亜紀(ポニテ亜希) ボサボサ亜希が飼っている淫魔、
ー降ろすと胸までありそうなストレートの黒髪を後ろも高い位置で結んでいる美少女、実態がないが人にはその姿を見ることが出来るがカメラや鏡には映らない、いつもなぜかセーラー服を着ているが鏡にセーラー服だけが写ると言った現象は起きない。つまり本当は全裸なのだが擬態しているということか?ちなみにプロポーションは私よりもかなり良い、悔しい。

奈津菜摘 読みは『なつ なつみ』で良い、どうだバンズの代わりにレタスで挟んだヘルシーバーガーを思い出しただろう。〇〇V〇〇パーカーを着たJSだった〇〇鬼を思い出したって?そんなモノ思い出さなくても良い(思い出すなとは言っていない)
年齢は育ち盛りの12才、中学1年生になったばかり初潮は5年ほど前に来たが生理自体は安定してはいない。東北の海辺に近い中学校に通っていた。
身長も体重もスリーサイズも人並だと思っている。今は夏野明美の中に身を潜めている。
ただし義兄の啓斗がよくいきなり背後から忍び寄ってきて胸を揉むと言うセクハラ行為を働くのでバストに関しては大きい方かもしれない。

父は布由彦、40、過ぎのオヤジ、重要じゃないから覚えなくって良い。が正体は崖信介である。
母は有紀江、息子の啓斗、これでけいとと読むんだから笑っちゃうよね。年は16才。高校2年

夏乃花奈、又はカナ すべての物質をエネルギー還すことが出来るというとんでもない能力の持ち主だ。
その気になれば日本列島はおろか地球さえも灰にしてしまいかねない。
演算による予知能力とそれを逆演算することによる擬似サイコメトリーも可能。

もうひとりは秋種加世、又はカヨ 年齢は夏乃花奈の別姓双子だが見た目はかなり違う。赤い髪を外に跳ねさせている見た目不良少女。能力はカナと一見同じだが繊細にコントロールできる分かなりパワーがかなり落ちるのと制約があるらしい、逆にエネルギーを物質化できるらしい陽子+中性子+電子で水素分子が一個出来ちゃうとか?というレベルじゃないらしい。

おっといけない、またしてもスター、じゃなかった、星紫亜さんの存在を忘れていたよ、水星生まれの水星育ち、半導体生物が進化し過ぎちゃった末に中二病をこじらせてA級淫魔処刑執行人になったと言う実体を持たない化け物だ。
映像化した時の見た目は15~16才くらいの発育の良い娘、結構な美少女と言いたいが赤い癖毛のたぬき顔、あう!痛い、痛いから頭グリグリしないでください。パクリキャラが偉そうにしないでください。

そして火星人関連に関して、彼女たちほぼ全員に妖魔が取り憑いていて契約を結んでいるが地球人を含めて異性と交配を進めていくうちに超妖魔、超弩級妖魔として新たに生まれた子供が男女を問わずに進化してゆきその宿主自身も恐るべき進化を遂げる点にある。
ちなみにどちらも二次性徴迎えた宿主と契約が可能で相乗効果でとんでもない化け物になるらしい。くわばわくわばらである。

と思っていたらそれ以上の化け物『獣鬼』がのさばりつつあるらしい。
表の顔は『地神』と言う神々しい神様ヅラをして美少女を『強姦』『輪姦』『精神体を貪り喰らい』ながら種子を精液と一緒に撃ち込んで身も心も奴隷にしておきながら全部『淫魔』や『妖魔』のせいにしてしまうどっかで聞いたカルト宗教のようなけしからん奴らだ。

そしてそのうち出るかもだから一応名前と簡単な紹介を

コードネーム『アツシ』、『草彅敦子』
一応『国立さぬきがわ学園事件』の時から出てはいる2035年4月『あつこ』の胎から分娩される。
 しかし『あつこ』は謎の理由で射殺される。
以後、当時の敦子『ニナ』の中に潜む。
2034年5月 『かなえ』を始め6人の保母が輪姦される。
2034年5月 それを目撃した『ニナ』も輪姦される、瀕死の重傷を受けるが自力で回復。
2034年5月 『かなえ』たち6人のほぼ全員が職場(育児)放棄を始める
2034年5月 『ニナ』が突然に凶暴化『かなえ』を含む6人の保母を惨殺する。
逃げる&ように内閣調査室の室長『草薙武』の息子『あつし』の部屋に転送、以降『あつし』と『敦子』のふたつの顔を持つエージェントとなって国の下僕として(以下略
能力は『物体の送還と召喚』、自身の身体の一部及び全体にも適当できるので男にも女にもなれる。ただし男になる時は何故か菅田将暉似に拘る。彼(彼女)もあの恒星が3つある惑星『サタン』の衛星に住んでいたことがあるらしい。

『カズト』、本名は秘密、人間♾マンと呼ばれている、まあ能力は推して知るべしだが何でも早くて射〇も超早く別名『ミコスリハン』と言われている」
力も強いが足も早い、チームにおいては観萌に続く万引き要因となっている、盗塁率がほぼ95%以上あって投げているピッチャーは彼が一塁ベース上に立ったら1点以上3点未満を失ったと思わなければならないほどだ、まあ万引き成功率はほぼ99%

『サキオ』、偽名は『先読先尾』だ、彼は将棋部の秘密兵器で普段は滅多に部に参加しない、しかし彼の先読みのスキルは超絶で200手先まで瞬時に読み取ってしまうという、特技は胴体のどこにでも膣穴を発生させることが出来る、ケツアナも膣穴に変えることが可能だけど彼をあまり興奮させてしまうと元のケツアナに戻って大量下痢ピーになってしまうんで、まっ、そういったことは100%相手の自己責任か?

『ナオキ』
「本名は非公開だが彼の場合は秘孔をつくとどんなものにでも変身、いや擬態かな?うんにゃ、『い、いや、いやぁぁ〜‼︎」という喘ぎ声と共に擬態出来るという特殊な能力があるのだが彼の場合はその秘孔は自分の手では届かない位置(ほとんどが背中のど真ん中付近に集中している場所)にあるのであまり役に立たない、

『ハルト』、ユーキとも言われているがどうやら私、沙芽の元恋人らしい、私はこんな奴知らないんですが!
「実は何の取り柄もない、せいぜいがサイコロを振って好きな目が出せることくらいか?まあないよりはマシ程度の願望達成能力だと思えばいいかな?」

『博多ラーメン』、名前は『伊良衣良』
出番は少ないが過去に私と色々あったらしい。

『刈り上げ』、本名は不明、どうやら『ホームズ』という別名はあるらしいが推理は苦手らしい。
後ろ髪と側面を刈り上げにしながら前髪を鼻先まで伸ばしている女の子。
正義感だけは強い、ジェネシス化する能力はあるらしいけど意味不明、スタートレックファンなら知っているだろう?と父から言われたがわからない、再生能力かもしれない。しかしながらセガのあのゲーム機(輸出品名)と何ら関係がないのは確かだ。

『ツインテール』本名は不明、未来の世界では『ヘナ』と呼ばれていたらしいがまあ『かなえ』が適当につけた名前らしい、ゆえにアイドルでもなんでもないらしい、何でも拾う、ゴミ漁りから万引き、スリ(大富豪限定)をして2歳の女児と4才と5才の男児を養っている、マスタングといえば車じゃなくてギターしか思いつかない奴、まあコイツもいろいろパクリキャラだ。

『瑠璃』 本名はかつて戸籍上では『水野瑠璃』と言う事になっていたが自宅内で殺害された事になていて人格が分裂化片方は咲の中に、もう片方は咲の超妖魔とともに瑠璃の中に残るが獣鬼に成熟した卵子が2個残った卵巣を喰い残されてそれを花奈の胎に取り込んで受精卵に変化させられたったの3日で生まれ生後1ヶ月ながらハルト(ユーキ)と共に3才児の姿で『花世と加奈のいい遊び相手になっている。

『激辛料理選手権王ルシファー』本名は不明
前髪癖毛の髪の毛を肩まで伸ばした娘。
とにかく能力がえぐい、おそらくは私とナッツが合体した時よりも100均じゃない100倍は強い。
コードネームが長ったらしいので誰も『激辛』としか呼ばない。
まあ上のふたりのどちらかが『ローズ』か『ハル』という事になるがどうでもいい話だ。

ちなみに6姉妹の名前は上から『イカロス』『ローズ』『ハルヒ』『ニナ』『ホームズ』『へナ』だったらしいが。どっかで聞いたような名前が多いのは彼女たちの育ての親『かなえ』がかなり古い作品を好むアニメオタクだったらしくその記憶の中から流用したと思われる、ってやっぱり完パク宣言?
『かなえ』『あつこ』という名前自体もかなり怪しく偽名じゃないかと私は疑っている。

『激辛獣鬼』、名前はない、『激辛』専属の獣鬼、獣鬼としては最強クラスらしいが『激辛』にかかったらただのペット、子リスや白うさぎ、子ネコにパワーダウンされてしまう。

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ここから本編始めるよ~!

「あたしの可愛い子リスちゃん出ておいで」
『激辛』がささやくと本当にかわいい手のひらサイズの子リスが『激辛』の頭の中から飛び出して「ちょこん」と乗っかった。
なんかわからないけど獣鬼どもは「ケタケタ」と笑い始めていた。
「ローズアネキ、いっくら何でも冗談がすぎるっすよ、そんな小動物にこの数の【地神】たちを倒せるとでも本気で思っているんすか?
『激辛』の背後には身体中を赤紫色に変色させて皮膚がただれて今にも倒れそうな少女がふらつきながら『激辛』の背中にかろうじてもたれかかるようにして立っていた。
「あれ、やるから、みんなをアレから守って」
ナッツは何故か私に言った。私はその時にすべてを思い出していた。
私がやるべきことは既に決まっていたんだ。
アレはほんの短い期間、とは言っても200年をはるかに超える長い日々を共に歩き続けた友人、その彼女の名前は伊良衣良。だからあの時何故私が助かったのか?そして何故彼女が私の中に入ってくれたか覚えている。
その瞬間、『激辛』の頭にのった子リスが強い光を全方向に照らしていた。
「ふん、何事かと思えばただのこけおどしすか?姉さん」
そう言った、『刈り上げ君』の後ろの獣鬼たちがすべて砂の城のように崩れ落ちていた。
「これは一体、何故?」
戸惑う彼に『激辛』は冷たく言い放った。
「ケトルじいさん、いい加減下手な猿芝居はやめなよ、プリンター用紙に念写している最中に思い出したんだよ、あの人工惑星での『shino』さんの言葉の意味を」
その途端にニセ『刈り上げ君』も砂の城のように崩れ去っていた。
「じゃあ本物の『刈り上げ君』は今どこにいるの?」
私は『激辛』に問いかけた。
「彼女はいつも志乃と行動を共にしているはずだよ、その君たちが言うところの『激辛獣鬼』とあたしがいつも行動を共にしているようにね、つまりはノーパンで人の顔に大気圏突入して来た馬鹿奈の中だよ」

【『刈り上げ君』は未来の私に託します、迷わずに東北の海に向かって】『刈り上げ君』も取り囲んで彼女の膣をつらぬいてはらわたを喰らっていた獣鬼の中から姿を消した。

私は言っている意味がさっぱりわからなかった。
「それよりも早くここを脱出しないとこの最深深層地下層階は全壊するよ!」

うん、やっぱりわかったようなわからないような。
「シイ、もう頭はスッキリしているよね?みんなをまとめて『チャイコ』に飛ばして」と『激辛』
幾ら何でも過酷すぎないか?
「ならば俺も協力しようか?」と『激辛』の頭の上に乗った子リスちゃん、いやいや、いくら何でも冗談がすぎるでしょ?
そう思った時にはすでに『激辛』の頭の上の子リスちゃんは体長が5メートル越えの獣鬼に変化してみんなを抱き抱えていつの間にか『チャイコ天津門』の前に立っていた。

「あ、いつのまにか『天津門』に、ここって天津飯が美味しい店だよね」といきなり馬鹿奈がボケをかましてくれた。
「違う!ここはかつて『チャイコ人民共和国の建国を『もうたくさん』という人が宣言した場所だよ」
加世がマジギレして言った。
【いえ、ここは確かに加世さんが言われた通りなんですが、確かにここは『天津飯』や『炒飯』や『老麺』などのお店が建ち並ぶ一つの広大なグルメ広場になっています、まあ第3惑星の『チャイコ』にはそのようなものがあるかどうかは知りませんが】
と突然カユさんは通話を音声じゃないどころかテレパシーでも最重要機密の暗号化をして送ってきた。
【やはりここでは迂闊(うかつ)に政府の悪口を言ったりしたら巨大戦車に踏み潰されたりして蹂躙(じゅうりん)させられるのだろうか?】
【いえ、さすがにそれは『ジポン』じゃあるまいしそこまで酷くはないですが『トカレクマグラヴ84』で頭を撃ち抜かれる事はあるみたいです】
【いや、いったい『ジポン』はどんな目で見られているんだ?】と思った。しかしそんな大型拳銃で撃たれたら頭なんてほとんど吹っ飛んでしまうんじゃないだろうか?
【うかつなこと考えると思考がダダ漏れになって、トムホークの餌食になってしまいますよ?】
と今度はスフィアさんから忠告された。どうなっているんだこの星の世界観は?
【トカレクはたしかローレンの軍用拳銃だしその後に続くマグラヴ84ってなんか『ヨネスケ』や『ナットー』が絡んでいそうで怖いな、第4惑星では西とか東とか左とか右とかそう言った概念はないのだろうか?】
【ないですね】ときっぱりとカユさん。
【対立する構図があるとすれば『地神』か『妖魔』かくらいですね、もっともほとんど『地神』が一方的に『妖魔』を圧倒していますから、割と均衡が取れれているのはここ『チャイコ』と『監国』、そして『ジポン』でしたが第二次世界大戦以降圧倒的に『地神』側に制圧された国になりましたね】とカユ。
【理由はあくまでも聞くまでもないんだぉ、あの織田信長(崖信介)と濃姫(恵萌)の度重なる500回にわたるループ干渉によってここ第4惑星と第3惑星の運命に大きな轍(わだち)が生じているんだぉ】
【それはどういうこと?】とナッツは問いかけた。
【つまりあのふたりはこの第4惑星『地球』や第3惑星地球を何度も世界大戦に導くように仕向けてきたんだぉ、でもそれはことごとく成功してきたかのように見えて失敗していたんだぉ】
そこで『激辛』の様子を見ると左手の親指を噛んでいた。、崖信介と堀恵萌のふたり以外の何か、ケトルじいさんに対する怨恨が煮えたぎっているかも知れない。
【そおだね、ここで立ち話もなんだからどっかの店に入って美味しいものでも食べながら話そうよ】と切り出したのは椎だった。
【だけどお金は?まさか得意の『願望達成能力』で木の葉を札に変えるっていう気じゃ?タヌキじゃあるまいし】と私。
【あ、でもこの『地球』の共通の通貨はあの警備員が持っていたカードにチャージ出来るんじゃ】
とナッツは言って擬態したチャイコドレスの中からカードを取り出した。
【でもいくら入っているかが問題ですよねぇ?】と加世。
【ちょっと貸してください】
ソフィアさんはそういうとそのカードを自分が着ている『ウクレイナ』の民族衣装に擬態した中に隠れているワレメちゃんに差し込んでシコりだしていた。
「あ、あ、あ〜!あ“〜!いやぁぁ〜‼︎いくぅ〜」
思わず声に出してしまったのだろう。
【そこで淫らな声出して猥褻な行為をしている貴様ら集団、わいせつ罪で処世するよ⤴︎】
よくわからない通訳がみんなの頭の中に流れてきた。
【北京ダッグとか飲茶くらいな食べられそうよ】
カードを加世に返している目の前で花奈も自分のカードを自分のワレメちゃんに出し込んだままシコりだした。しかも馬鹿奈らしく自分の擬態が解けて素っ裸状態であることに気がついていないようだ。
『バリバリバリバリ』と何処からともなくヘリコプターのような音が聞こえてきた。
「あれどう見ても『ヨネスケ合衆国』の水平垂直可変翼航空機『♂プレイ』のパクリじゃない!」
それを見た私は思わず大声で叫んでしまった。
しかもそれは3機飛んできて垂直飛行モードで飛んできている。
「ちょっと、馬鹿奈!擬態解けてる!今のあなた全裸!」
加世が叫んで花奈の胸とアソコを隠そうとした。それでようやく彼女も気がついたのか、しかも焦ってしまい、よりにもよってあの『旧ジポン海軍』の旗と同じ模様のTシャツと短パン姿に擬態してしまっていた。
それが彼らの心の闘争心に火をつけたのかあたしたちはバルカン砲の一斉射撃を受けていた。
【大丈夫!あたしの『願望達成能力』でバルカン砲の弾は当たらないようにしておいたから!】と椎は全員に伝えた。
コレでもう問題はないはずだ、馬鹿奈があの伝説のパクリネタを口にしなければの話だったがどうやら私たちは花奈を甘く見すぎていたようだ。
『スゴーイ』と花奈が叫んだ。
もう絶望感しかない、もうすでに加奈は左腕を後ろに下げて準備万端のようだ。
『おっ〇〇』という掛け声と共に花奈のやばいTシャツは左右から両裾をつかんだふたりの少女によって首元まで捲(まく)り上げられていた。当然だがふくよかな両乳房があらわになった。
しかし3機のオスプレイはパイロットたちがそれを見ちゃって動揺しコントロールを失ったのか真ん中の機体に集中してぶつかり合って墜落した。
しかし不幸中の幸いと言ってはなんだけど3機共にさほど高度を高く飛んでいなかったため炎上するほどの事故には至らなかった。もっとも天井が50メートルもない狭い空間でなぜそのようなものを投入してきたのか大いに疑問が残ったがヨシとしよう。それよりも問題なのはオスプレイに搭乗していた人たちの負傷具合だった。
「それなら大丈夫です」少女のひとりが言った。
「あたしが肉体再生をしたから全員無傷なんだぉ」
おや?どっかで聞いたような口調だ。見ると加世と花奈に瓜二つずつの少女たちが立っていた。
いやよく見たら彼女たちの方が明らかに胸の発育が幼かった。
【多分ここでは二次性徴ホルモン分泌促進剤が投与されていないからでしょうね】
私の中の詩織が言った。
【初めまして、というべきでしょうか、カナ247とカヨ168です】
おかげで助かったけど彼女たちは失敗作(当然死亡)を除いて何十人目の和平親善大使だろうか?
それにしてもカナの方が数が多いのは彼女がやはりバカナ為に失敗作が多いということだろうか?
そう思った途端に私のふたつの胸の膨らみが一気に3段階くらい膨れ上がったような気がした。
なんか妙に火照っているというか乳房自体がすごく熱を持って熱いんですが?
驚いている私の耳元でカナ247がボソリと囁(ささや)いた。
「今度ふざけたことを考えた時点であなたのそれをほとんどエネルギーに還して破裂させますよ?」ってカナ247の腹黒さを垣間見た気がした。
「はい、ごめんなさい、BカップでもAカップでもいいですから元に戻してください」
私はカナ247に懇願していた。マジで焼けずるように熱くなっていたからだ。
「あたしはエネルギーを質量に戻す事はできないんで、姉に頼んでください」
彼女はそういうと無責任にも自分の姉に後処理を丸投げした。
【ところでさっきハルサメに言いかけていたみたいなことがあったようだけど】
ナッツが花奈に直接伝えている言葉が微かに漏れてきた。
【ああ、アレのことだぉね?】と花奈はすぐに気がついたようだった。すると花奈はわざとナッツにあの話の内容を漏洩(ろうえい)させたということか?

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これは最初獣鬼が手を出す前の第4惑星クローン女性の胎内に存在する3〜8個の卵子を受精させるのが目的でもあるんだけど、受精に成功した受精卵は人工培養器に回されて育てられて育てられるんだぉ」
それが今第3惑星にいる私の同居人の波瑠真希の親友に対して行われたことであって、真希の親友のように卵子の生産能力も突出した軍事能力、特に再生能力や卵子の製造能力を持たないもの(最初の受精卵摘出の際に未熟な医師に卵巣と卵管を壊された)は食料用途として獣鬼の餌(彼ら的には【地神】の献上物となって内臓を溶かされたり人工食糧の原料やセレブに慰み物として売られるわけだ。
真希の親友はプロポーションや容姿が良かったためセレブの男性に売られ、精子の、生産能力を失い消化液を代わりに射出するようになったセレブ男性に強姦された彼女は消化液で内臓などを溶かされて帰らない人となった。
彼女の悲劇はそれで終わったわけではなく皮膚を残して専用の愛玩人形工場に回されて精巧な愛玩人形にされてしまったと聞いたがコレも怪しくなってきた。

「ちょっち待って、今ひとつの疑問が生じたんだけど、うちに養子にきた波瑠真希と云う第4惑星の娘はその時に退化して使えなくなっていた子宮の中に受精卵があって、とは言ってもその受精卵は第3惑星に来てから同郷の男にドラッグレイプされて出来た子らしいんだけど、当然その小さくて拡がらない子宮では育てられない事がわかりきっていたから葉類智恵というスーパードクターがその胎芽を傷つけないように摘出して自分の義理の娘の亜希をカリバラにさせて産ませた波瑠花和という子がいるんだけど」
「それはうちのリーダーのボサボサ亜希とその義母の事だね、その話は聞かされているんだぉ、それでハルサメたんが聞きたい事は何?」と花奈。
【たしか彼女はエリートだったから高度な専門技術者や科学者として育てられて働いてきたんだけど、自分たちが住んでいる『地球』のあり方に疑問を感じて仲間と一緒に第3惑星に自作の無数の宇宙船で逃げてきたという話なんだけど本人いわく性体験、いわゆる男性との性行為はそれまでは1度も体験した事がないと言っていた、第3惑星に来てからすぐに着水時に直下型巨大地震で発生した津波でたまたま船外に出ていた連れ合いをなくした、その後彼女は何かに導かれるように崖信介グループの会社に潜入出来た】
【それは多分彼女の意思ではなく自分の脳に撃ち込まれた種子によって改変されたシノプシスによる行動なんだぉ】と花奈は言った。
【彼女はたまたま一緒に崖信介の下で働いていた男性にドラッグレイプを、薬物を使って意識がもうろうとしたところを強姦させられたと聞いていた、ちょうどその頃彼女の母星第4惑星『地球』では男たちが暴走を始めて『女性専用シェルターに乱入、彼女たちはほとんど暴走していた男たち、今思えば獣鬼の仲間かもしれないけど火星中の女性シェルターにいた女性クローンのほぼ全員が襲われて強姦されて消化液で内臓を溶かされてほぼ全滅した】と私がいうと花奈もその話はボサボサ亜希やポニテ亜希から聞いていたらしく『うん、それは知っていた』と言った。
【だけど彼女、真希さんには酷な話だから黙っておいてほしいんだけど『彼女がここ母星の『地球』で男性経験がないというのは全く偽りの記憶だったんだぉ、彼女はすでにここ第4惑星「地球』で最初の排卵が始まる前に獣鬼たちに数日にかけて何度も何度も何度もつらぬかれて大量の上級階級向けの人造精子と種子を撃ち込まれていたんだ、その目的はあたしたちの故郷の第3惑星に進出するためにね、宇宙船の開発や操縦に関する知識はその時に撃ち込まれたものなんだよ、だから彼女たちは自然と『ジポン』の崖信介の元や海外の実力者の元につがいの男性(獣鬼)と一緒に向かわせるように彼らと交わるように人造脳だけをプログラミングされていたんだぉ】
じゃあ私の本当の母親もそうやって改造されていた可能性が高いということか?
【そう、彼女たちの系譜だけはまともな卵子を全人造卵子5〜9の中に2〜5個の正常な卵子を造る機能を残してね、だから花和ちゃんだけじゃなくて真希さん、当時は『風間亜紀』を名乗っていたらしいんだけどそのまま放置しておいたら日本中の高官や政治家たちを誘惑して獣人化させる可能性があったから花和ちゃんだけじゃなくて彼女も『産み直す』決心をしたんだぉ、その男も獣人のひとりだったからね】
(※獣人とは獣鬼よりは人寄りで知能もごく普通の生殖機能も持っている)
(※ここで言う産み直すとは対象人物の単細胞から擬似受精卵を作り出して亜希の子宮内に着床させて出産するまでを指します)
【もしもその火星からの移民女性が第3惑星にて同郷の男性、(獣人)にレイプされて受胎させられたとして子宮移植や借り腹の方法を持たずに子宮の中でその胎芽が死亡したときは?】
【その胎芽の中に潜んでいた種子と人造精子が覚醒をして子宮の内膜に潜り込んで脳下垂体を改造して卵巣を作り替えちゃうんだ、まともな卵子は作れなくなってすべて人造卵子を生産する工場にね】
【それじゃぁ、私と咲は?】
【咲ちゃんの場合は彼女の父親は崖信介だった、奴も獣鬼の一種『獣人』に過ぎなくなっていた、母親はすでに『獣人胎芽製造用』の『獣人』になっていたんだぉ、だからあなたは詩織さんが手塩をかけて何度も何度も何度も本来あるべき姿に、まさしくあの星にいた時の君のようなEX-VDNA(拡張超大規模遺伝子)に書き換えたんだぉ】
(※ EX-VDNA (拡張超大規模遺伝子) 染色体の数が一般人類の10〜100倍以上詰まっている、ICやLSIに対する多層VLSIみたいな?)
【じゃあ咲は?彼女も獣鬼のままだったの?】
【だからハルサメとナッツ、そして咲ちゃんが木星の衛星レダに降り立った時にハルサメが暴走して咲ちゃんの体に雷を落としたのは必然性があったどころかそうする必要があったんだぉ、ハルサメの中にいた詩織と瑠璃ともうひとり謎の生物が協調して、咲をふたりが仮想空間に作り出した『擬似子宮』で短時間に産み直したんだ、咲があるべき姿に戻るためにね】
【でもその時に咲に取り憑いていた超妖魔、今思えば瑠璃さんの分身だったんだけどあの水星の〇〇が始末したはず】
私の頭の上に無数の半導体チップが落ちてきた。しかしどれもZ80だったり6809だったり6502だったり4004が混じっていたりするのは何故だろうか?
【あたしには『星紫亜』という名前があるんだからそっちで呼びなさい、落ちてきたチップは単にあなたの知能指数(PC8801やFM-7、ファミコンなどに使われていた、4004に関してはググってくださいm(._.)m )など4ビットを含む8ビットCPU)に合わせただけですよ?それにあれはすぐに詩織が復活させましたから 】
【問題なのはハルサメと咲と花和にも2〜6人の姉妹がいた可能性があったという事なんだぉ、それは他の火星クローンたちに関しても似たよな物だけど他の大半は胎芽から胎児に移行する前に命を落としているはずなんだぉ、そして今から400年後のこの第4話惑星で発生した男性(獣鬼)の暴走に関してはとりあえず保留にしておきたいんだぉ】
花奈はそう私だけに伝えると話を元に戻した。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

確かに花奈はそう言っていた。
私や咲、そして花和ちゃんらにも姉妹がそれぞれ数人ずつ存在している可能性があると。
私たち外来種はともかく同じ太陽系からの移民種である第4惑星人の女性は毎日2〜8個くらいの卵子を楽々生産するらしい。
これは第4惑星『地球』の環境が第3惑星に比べてあまりにも過酷なために月に1〜2個の排卵では種の存続が難しいというのもある。
しかし果たしてそれだけだろうか?
【地神】の食糧化のために遺伝子操作をされている?
その割には子宮は退化の一途を辿っていると聞く。

もはや三つ子どころかひとり、いやひとつの受精卵でさえまともに胎芽から胎児まで育てることさえ困難だという。
だからこそ人工培養器が開発されたのか?
それともそれに頼るようになってしまったために子宮が退化をし出したのかどちらかはわからない。

今、波瑠沙芽の家に養子縁組で引き取られている波瑠真希さんと波瑠花和ちゃんは共に見た目は10歳児であり誰がどう見ても双子の姉妹なのだが実際には波瑠花和ちゃんは波瑠真希さんの娘である。

真希さん、第3惑星に来た時にネットワークに侵入して登録した名前は風間亜紀、そして連れ合い、とはいえ恋人同士だったかというとそうでもなく衰退の一途を辿る第4惑星の今後に不安を感じて仲間と共に数百隻の小型宇宙船で第3惑星に逃げ延びてきた。
何故男女ひと組の小型宇宙船で来たかというと大型宇宙船では政府当局側に見つかってしまう可能性があったということと、もうひとつの理由としてビーム砲などで攻撃を受けた場合大型宇宙船数隻では全滅させられる確率の方が高く、小型宇宙船百数十隻ならそのうちの十何隻は第3惑星に逃げ延びることが可能と踏んでのことだった。

【彼ら彼女たちは自分の意志と信念で宇宙船をたくさん、こっそりと製造して第4惑星『地球』から脱出してこの第3惑星に逃げ延びてきたと思っていたんだろうけどそれは大きな間違いだったんだぉ】

【それと男たちの暴走となんの関係があるんだ?】とナッツ。
彼女は気が短い方だった。
【なっちゃんは少し落ち着いて欲しいんだぉ、今考えればわかることだけどこの第4惑星を荒廃化させたのは妖魔でも淫魔でもなく、ましてや悪魔なんかじゃない、他ならぬ『地神』だったんだぉ、元々この星はそれなりに自然も豊かで大地には緑が満ちて多種多様な植物や動物が人類と共存していたんだぉ、広大な海には溢れる澄んだ海水に多くの魚介類が生息して楽園と言って良い星だったんだ】
【でも今はこんなにも荒れ果てて、言っちゃぁ悪いが第3惑星の衛星である月と変わらなくなっている】ナッツはそう伝えるとカナ247に問いかけた。
【君たちの共通EX-VDNA(拡張超大規模遺伝子)をもった仲間は何人残っているのか?】と。
【あたしもカヨも多分最終ロットだと思う】とカナ247
馬鹿奈と違ってまともな喋り方もできるようだ。
【それは何故?】とナッツ
【無駄にクローンに頼り過ぎたバチだと思います、もうあたしたちのオリジナルから取り出せる単細胞が残っていないんです】
補足するようにカヨ168が伝えてきた。
【最初に『ローレン』に派遣されてその後『ウクレイナ』に入国したのはどのカナか記録にあるかな?】と私、聞くだけ無駄だとわかっていた、もしもその個体と情報が共有できていたなら和平親善大使など辞退していただろう。
【詳しいことはわかりませんがそれは私の先先代のカナ245あたりだと思います】
彼女の話を聞いて花世は『なるほどだぉ』とつぶやいた。私はどこがなるほどなのかよくわからなかったので2人を見比べていて気がついたことがある。【顔や背丈はともかく全然似ていねぇ】
カナ247もカヨ168も胸が慎ましいと言うか、まあそれは二次性徴ホルモン分泌促進剤が投与されていないのもあるけど性格の方もとても慎ましく感じた。

【それはそうと何故君たちはこの国では国外で戦略的なテロを起こさないんだ?】
ナッツは問いかけた。
【あなたたちがあの忌まわしき廊下を破壊し尽くしてくれたから、あたしたちはあの獣鬼の武器に体を改造させられるための洗礼を受けなくても良くなった】
とカナ247は伝えると提案してきた。
【今のあたしたちはすごく歓迎されている、でもそれはカヨねえの何代にもわたる努力のおかげ】
カヨ247はそう云うと【ここには美味しい飲茶やペギン料理の店があるそこでお食事をしながら話しましょう】と私たちを誘ってくれたがそんな高そうなお店のお金はいったい誰が払ってくれるのだろうと卑しい考えを持った自分がいた。
ペギン料理に関しては第3惑星のそれとはあまり変わらないようだ、移民の影響もあってか第4惑星『地球』発祥の食べ物が多いと聞いた。食文明に関しては一切私は詳しくなく特にあれこれ説明しても恥をかくのは目に見えているので省略する、蒸し料理が多いかな?でも美味しいくらいのイメージしかない。
「あえてここでは【地神】の変な介入を避けるために言葉で伝えます、私たちはあなたたちに勇気をもらいました、特に花奈さんとローズさんの連携には感嘆しました、そして椎さんの情報操作能力と彼女たちを中心にハルサメさん、ナッツさん、由紀さん、有希さん、観萌さん、シルバーさん、加世さんの能力の高さには驚かされました」
花世168はそう云うと茶をすすった。
「特に花奈さんと加世さん、ナッツさんとハルサメさん、そしてローズさんが何故かもう1人ずつ最初からいたのが不思議でなりませんでした」
カナ247が言うとそれに続けてカヨ168が捕捉した。
「それに観萌さんや詩織さん『イ』『ハ』『ニ』もいて普通に『ジポン』人として生活していましたどんなマジックですか?」
「なるほどだぉ、でもここで話しちゃうと『JC淫魔刑事獣鬼編』で話すことがなくなっちゃうんだぉ〜」
さすが馬鹿奈!突然に訳のわからないことを言い出した。
「カナ247さんやカヨ168さんも薄々気がついていただろうけど、まずここの世界は信長の(ピー)によって500回近いループを重ねてきたんだぉ」
「それはどう言う野望でしょうか?」
カヨ168.、、、。はきいた。私は薄々は感じてはいたが認めたくないことだった。
「第3惑星の小さな島国で西暦1534年に織田信長は産声をあげたんだぉ、彼は西暦1545年に少年となり二次性徴を迎えた時に側近にいた第4惑星『地球人』と交わったんだぉ、要するに信長くんを誘惑して彼の子を孕んだワケなんだぉ、そしてその時に生まれた娘が11才になった約12年後に二次性徴を迎えた時、今度はあろう事か信長さんは自分の娘を強姦してしまったんだぉ、これが西暦1557年のことなんだぉ、そして自分の娘に孫娘を産ませるんだけどぉ、今度はその孫娘も結局は強姦してしまったんだぉ、それが西暦1569年なんだぉ、そしてその時にできた恵萌という名のひい孫娘が11才になった西暦1581年になろうかと言う頃に今度も強姦してしまうんだ、その時に生まれたのが君たちのオリジナルである花奈と加世だったんだぉ、そしてまたの名をいちごのパンツと呼ばれる西暦1582年に本能寺の変が起きるんだけどぉ〜、元々頭の変だった信長と恵萌のふたりは燃え落ちる本能寺の中であろう事か泣き叫ぶあたしたちの前ですごく激しいセックスをしたんだぉ、そして恵萌の肉体が破壊された時、奇跡が起きて4人の体は消失してここ第4惑星に転移してきた、と言うのがうちの観萌の推理だったしそれは本人もシビリアンの中で白状していたんだぉ」
馬鹿ながクソ長いセリフをカンペも読まずに言ったのは褒めてあげたいがカナ247とカヨ168は異議を唱えた。「それはおかしい、矛盾する」と。
「私たちの記録では地歴646年に当時のヨネスケ合衆国の大統領を何者かが操って操りスフィアとカユを陵辱して惨殺、ICBMを各国に打ち込み大戦のきっかけを作った事になっています今から数えて63年(火星年、第3惑星では約120年前、つまり今は西暦1800年以降となる)も昔のことなんですが第3惑星ではそんなにも人は長生きをできるものですか?」代表してカヨが加奈にきいた。
「それです、当時私たちは信長と最初に交わったのは一般の第4惑星人でごく平凡な妖魔だと思っていたし彼女もそう信じ込んでいたようなんです、そして恵萌や信長を操っていたのは超弩級妖魔だと思っていました」
と加世は言って花奈を見た。続きは任せたと言う事か?
「最初に断っておかなければいけないのはこれが擬似サイコメトリーの結果であってはずれている可能性もあると言う事だぉ」
全員がうなづいた。まあハズレくじの方が圧倒的に多い宝くじのようなものだと思った方がいいかもしれない。
「みんなも薄々は勘付いているだろうけれど、多分この頃にも第3惑星に向けて飛び立った移民宇宙船はかなりの数あったと思う、でもこの時も出発時にはすでに男女ひと組のペアで実は獣鬼によって加工済みだったんだぉ」
と言って花奈はクソでかい生春巻きを半分くらい頬張った。こら!そんなことしたら当分喋れないじゃないか?
「おええあおうあえあおえいうおーんあ・・・・・」
ほらみろ言わんこっちゃない。
『それでその女性クローンが最初に相手をした男性は織田信長だったんだぉ、でもそれは最初から信長をターゲットにして計画されていたんだぉ、彼女は獣鬼の中でもエリートクラスの中でも特別な存在、【地神】によって三日三晩かけて丁寧に改造されていたんだったんだぉ』
モグモグと咀嚼(そしゃく)を続けながら花奈は全員にテレパシーを送った。
『そして信長くんのお〇ん〇んの中に自分の人造精子と種子を打ち込みさらに自分自身の正常な卵子を織田信長の若々しくたくましい精子で受精させたんだ、この時に彼女の中には複数の受精卵が存在したんだけれど彼女の胎内に残っていた人造精子と種子がこれらをひとつにまとめる改造を施して多重人格化させたんだぉ、そして自分自身の脳細胞を人造脳に置き換えてワンステップ進化させたんだょ』
そう伝えてくると馬鹿奈は残り半分を口に入れた。
どうやら食べることが最優先であって、喋る気はナノメートルも存在しないようだ。
『あたしたちは当初濃姫は信長の子孫のひとりだとばかり思っていたんだ、でもそれは大きな間違いだったんだぉ」
口をモゴモゴさせながらテレパシーを送るな!だいたいテレパシーはそんな目的で使うものじゃないだろう。と思うまもなく花奈は特大の肉まんに食らいついていた。
『信長と関係を持った女性クローンの胎内で育った娘は異なった3つの異なる人格を与えられていたんだ、ひとつは信長以外には手を出されないような筋肉質の強い戦士、この場合は女武士としての性格と戦闘頭脳、そして二次性徴期を迎えた頃に信長の元に行き彼を誘惑するホルモン分泌を盛んに分泌させて肉体を官能美あふれる柔らかな女体に変えて信長の劣情を誘ったんだ、彼に何度も何度も犯されて孕まされるまでそばにいるようなプログラミングを人造脳に組まれていたんだぉ、そして受精卵が着床して胎芽に育って妊娠が確定すると信長をわざと拒絶して彼の元を離れて自力で出産出来るまで胎の中で育て普通よりも早く出産して女戦士として戦いながら我が娘を二次性徴期近くまで育てるんだぉ』
『せんせー疑問があるんですがその頃は信長さんも獣鬼と化しているはず、何度も腹を破裂させられるまで犯されてその娘は流れちゃうんじゃ?』
私も蟹玉飯を無心に喰らいながら伝えた。
「その時のために濃姫が用意されていたんですね?」
観萌が花奈にきいた。彼女は馬鹿奈とは違い食べながらテレパシーを送るようなことはしなかった。
『そうなんだぉ、彼女は信長と関係を持った女性クローン超改と一緒の宇宙船で第3惑星に降り立ったった第4惑星の男性は行動を別に行った、手当たり次第女性や少女を犯しまくって大量の精液で彼女たちの子宮を破裂させまくったんだぉ、おそらくは数十人は尊い命を失っているんだぉ』
「それは何のために?」とカナ247は言った。
『もちろん獣鬼の本能丸出しな暴力的な射精能力と肉体をつらぬき通すデカブツの高速ピストン運動に耐えられる女性を探していたんだろうね、異性系の住民をターゲットにして』
ナッツもアーモンドやマカデミアナッツをかじりながらテレパシーを送ってきた。だから何故あんたまで。
『その結果、強烈な射精に耐えられた数名が選ばれてその中のひとりを政略結婚相手として信長の元に送り込んだってこと?』
ココナッツスープの老麺の汁をずるずると啜りながら加世のテレパシーでってあんたも加世?
『彼女には強力な肉体再生能力の他に数日間の未来と過去へのタイムリープ能力と未来予知演算能力、そしてどんな姿にも変えられる擬態能力が与えられたんだぉ〜』
今度は馬鹿奈の奴は丸ごとペギンダックを喰らい始めていた。馬鹿奈の腹はブラックホールか?と言いかけてグッと堪(こら)えた。
『そして信長と彼の子孫、娘、孫娘、曾孫娘と種子と人造精子をを打ち込みあっているうちにふたりともにとんでもない化け物になっていたんだぉ』
『それが実質肉体がなくても生存可能なあの化け物か』
『激辛』こと『ローズ』は苦虫を潰すように言った。
『そんなもん食っとらんわ!私が食べているのは・・・・コオロギの唐揚げだよ』と力なく言った。
『それにしても信長の子を孕んだ女性クローンは他の星系から第4惑星『地球』に来た精神体の自分の胎のなかの娘にのり移る移民だったという話はどうなったんだ?』あたしは馬鹿奈ににきいてしまっていた。
「それなんだぉ、性格や能力の改変は種子や人造精子でなんとでもなったけれど記憶の継承だけはなんともならなかったんだぉ〜」
「だけどそれは種子のプログラム自体でなんとでもなったんじゃないのか?」とナッツ。
『ここにいる人たちは種子や人造精子を無数打ち込まれて【自分自身を失った経験】を持った人はかなり多いと思うんだぉ、でもその状態で過去の自分を思い出せた人は何人いるのかにゃ?自分がだれだったかがおろか、自分の初恋の人さえ思い出せなかったひとが大半じゃないのかにゃ?』
確かにソフィアもカユも個人としての情報は維持できていた。それはme cardの中の個人情報が永久に変わらないのと同じだ、しかしそれに紐付けられていたサーバー内の情報を何者かに不法に書き替えらていた場合はそのme cardは赤の他人のものになってしまう。
つまり card自体には改ざんされた後は残らないがそれに紐づけられた情報群は全く他人のモノとなってしまうと言うことらしい。
それで信長に関する娘や、孫娘らへの記憶の伝承に関する話に戻るが。
「そうなんだぉ、娘や孫娘、曾孫娘に確かに遺伝子操作された情報は継承されるかもしれない、だけどどうしても愛していた男性としての『信長』の記憶は彼女たちには継承されないんだぉ、ましてや孕んだ途端に母体が彼の元を離れるとあってはね、信長は彼女たちとっては赤の他人、だから種子や人造精子に影響されない次世代の娘に引き継がれる記憶を保持できる精神生命体の存在が不可欠だったんだぉ』
言われてみれば確かにそうかもしれない、それがないと家康や伊達政宗に、最悪明智光秀に恋してしまってその家系図が狂ってもおかしくはないかも。
『ジポンにゃごや名店、黄泉の大湾老面もありますよ』と店のチャイコドレスを着たショートカットの褐色肌をもった美少女が『激辛』じゃなかった、『ローズ』に言ってさらに付け加えた。
『激辛が好みなら【ヘラスグチ】が命の保証も出来なくてオススメですよぉ〜』
これは第4惑星の直径が400キロメートルほどある巨大な『ヘラス盆地』、クレーターと言った方がいいか?それをもじったネーミングで『それだけすごく辛いんだぞ!』と言った意味合いを込めてつけられた名前らしい。^_^
何ちゅうことを言い出す貧乳美少女やねんと思った。
『こらぁ!テメェらがあたしのことを激辛、激辛と連呼するからそんなイメージが定着したじゃない!』
激辛は完全にブチギレていた。
その証拠に私の頭には大量のデスソースとハバロネとタバスコが大量に降り注がれていた。
身体中がヒリヒリして目の中にも入って痛くて耐えられなかった。
おそらくはこれがこの店自慢の特別裏メニュー『大湾老面ヘラスグチ』に使われているスープらしい。
それらをぶっかけられたのは花奈も同じだ。なにしろ『ローズ』のあだ名を勝手に『激辛』と決めたのは他ならぬ馬鹿奈だったからだ
もちろん『ローズ』が黙っているはずがなかった。これは報復だろう。
しかし花奈は何も感じていないかのように髪の毛に絡んだスープをひと口だけ、ぺろりと舐めてボソリと言った。
『ねえ、志乃お姉ちゃん、せっかくの努力悪いけどこれ花奈にはすごく物足りないんだぉ』
可奈がそう言うとチャイコドレスを着た美少女は右眉毛をぴくぴくさせながらいった。
『ふっふっふ、そういうこともあろうかとさらにとっておきのメニューもありますよ!名付けて『オリンポスン』、麺もどんぶりの径も3倍、超特大盛りで高さは通常盛りの4倍総重量は9キログラム、辛さもヘラスグチの5倍!30分以内で食べられたら無料の上に飲茶フルコース5回食分、ただし時間内に食べきれなかった場合は第4惑星年数で2年間タダ働き、あなたはこれにチャレンジする度胸はあるかしら?』
えーと名前が誰だったか忘れたけどチャイコドレスの美少女は挑発するように言った。
『よっしゃ!その勝負受けてたつ』
真っ先に特盛激辛麻婆豆腐を片手でスプーンを持ち食べながら手を挙げたのは『ローズ』だった。そして続けて花奈もすぐに特盛激辛麻婆茄子を食べながら手を挙げて言った。
『もちろん、花奈もやるだぉ、売られたケンカは買うんだぉ〜』
私は呆れてものも言えなかった。最初にチャイコドレスにケンカを売ったのは『馬鹿奈』、お前だよ!!
そう考えながら私はひとつ大切なことを忘れているような気がした。
隣に座っているナッツが青ざめた表情で私の右耳にボソリと言った。
「あのさぁ、ハルサメ、あんまり言いたくないけどアレを30分で完食できる自信ある?」
「え“‼︎」
私は愚かにもふたりにつられて手をあげてしまっていたらしい。
とんでもない軽請け合いをしてしまったようだ、しかしもう後には引けない、私にもプライドはある!
『えーと、どこまで話したっけ?信長はあれほど濃姫に用心しろと言われていたはずの双子を恵萌に産ませてしまったんだ、これのどこがいけなかったのかと言うと本来ならひとつにまとめられるべきだった4個又は6個の受精卵をふたつずつにしかまとめられなかったんだぉ、それは恵萌と信長の進化が最終段階に来て肉体を脱ぎ捨てる時、いわゆる『幼年期の終わり』が来たという合図に過ぎなかったんだけど信長と恵萌はそれを自分たちの身の破滅と勘違いしちゃったんだお、最後に渾身の力を込めてひい孫娘の恵萌を孕ませようと乱雑に犯して恵萌の身体を木っ端微塵に吹っ飛ばしてしまったんだぉ」って馬鹿奈!さりげなくアーサー・C・クラークの名作パクリを仕込むんじゃない!
その時にチャイコドレスの褐色肌の美少女が大きなテーブルワゴン車にメチャクチャデカいどんぶりを3杯乗せて運んできた。それは本当に富士山の高さだけを9倍にしたような形状で山の2合目あたりから上の方はほとんどスープに浸っていなかった。私は迂闊(うかつ)にも思わず「楽勝」と口に出して言ってしまっていた。
「みなさんそこでそう言って撃沈なさるのですよね』
チャイコドレスの美少女はそう言うと微笑んだ。容姿は全く違うけど懐かしい笑顔だと思った時には既にカウントダウンが始まっていた。
『そのあとで信長こと崖信介と観萌は『ヨネスケ合衆国』の大統領と和平親善大使大使があやつらてソフィアとカユのふたりは強姦されて『ヨネスケ合衆国』からのICBMミサイルは発射されちゃうんだ、でもその時の代役作戦は成功したと思われたけど、仲間たちに保護されていたはずの彼女たち何者かに拉致された挙句陵辱された挙句に惨殺されていた、そして仲間たちも、その時に獣鬼の存在に気がついていたら何とかなったかもしれないんだ』花奈はそう言って山の頂上の麺を箸ですくい上げると中には大きな空洞が開いていた。そしてその空洞につながる穴から真っ赤な液体がひき肉と一緒に勢いよく大量に噴き出していた。もちろんだけどそれはさっきのヘラスグチの5倍以上は辛いのは明白だった。
「これは?」思わず私はチャイコドレスの美少女に聞いてしまっていた。
「はい、一定期間に一回ごと熱々のマグマ(挽肉入りの超激辛ソース)が厨房の寸胴鍋からテレポーテーションで送られることになっています」
彼女はサラリと言ったが私の両目はそれを見ただけで大量の涙を流していた。目も顔面もヒリヒリしてたまらなかった。
花奈はと言うと涼しげな顔をして真っ赤な激辛溶岩を噴き出す山を攻略しつつあった。
『ローズ』も同様に攻略し続けている。
「でもこれ食べている間に冷めちゃうんじゃ?」
私の問いにチャイコドレスは答えた。
「ですから時間ごとに大噴火して灼熱の激辛マグマを火口から噴き出すので冷める心配はありませんよ」
彼女は言ってから『ふっふっふ』と笑って付け加えた。
「ただし辛さはどんどん辛くなっていきますけどね?」
つまり長引けば長引くほど不利になるって事?
私は言うと一口すすっては『ヒーヒー」言っている。
「そしてあたしと加世ねえはと言うと赤ちゃんのままチャイコの天津門に出現して誰かに育ててもらった」
まだ始めてから5分も経っていないのに花奈も『ローズ』も山の5号目まで攻略していた。
「正直に言っちゃうとそこから先の記憶はほとんどないんだ、気がついていたら加世ねえや『激辛』たんそして衣良や刈り上げ君たちと一緒に高校ってところに通っていた、本当だよ、それが地歴何年かだったかなんて覚えちゃいない、けど擬似サイコメトラーではっきりしたことはあるんだよ、あたしと加世ねえ、そして友人のカユとソフィアは何者かに拉致されて冷凍冬眠機の中に入れられてしまうんだ」
「そう言われたらあたしのクラスメイトの好敵手、と言っても毎回セーラー服を真っ赤な血で染め上げる戦いをしていた奴らが忽然といなくなった、そしてあたしも何者かに拉致されて・・・・」と『激辛』
カヨとカナは拉致されたが『激辛』もまた拉致されたと言う事か?それ以降は生ける屍のような状態になってしまっていたと言うことか?
「コルドスリープとは言っても名ばかりで時間が来たら蘇生させられて解放しようかとかそんな考えは全くなかったんだぉ」
「そう、今思い出したけどあいつら富裕層は時折コールドスリープから私たちを起こして意識が混濁(こんだくした)した意識の中であいつらに代わる代わる輪姦されて気がすむとまた再び冷凍冬眠機の中に入れられてコールドスリープをさせられていたんだ」」
加世は思い出したかのようにボソリと言った。
「美少女コレクション」と云えば聞こえはいいかもしれない、でも実態は富裕層である上級獣鬼、いや正しくは『地人』や『地神』たちの性の慰み物にされていたんだぉ〜」
そこまで花奈が言った時に彼女も『ローズ』もほとんど食べ尽くしてしまっていた。私といえばまだ7合目までしか攻略できていない。
『そこで諦めてしまうの?』
いつかきいたような懐かしい声がしたような気がして顔を上げるとまだどんぶりに5合目まで残っている『オリンポスン』を4杯、テーブルワゴンの上に乗せて運んでいるチャイコドレスを着たショートカットの褐色肌の美少女が微笑んでいた。どうやら他のチャレンジャーの落伍者たちのものらしい
私はそれに火をつけられたかのように猛然と『オリンポス』の山を攻略し始めていた
そのすぐそばで髪を後ろで束ねている同じく褐色肌の美少女がいた、しかしながら年はどう見ても小学生にも入っていない感じだった。美幼女と言うべきか?
「もうこれで今週に入ってチャレンジ失敗者は12人目だね、もうそろそろここから出られるかな?」
その美幼女は言った。
「その富裕層にとってはいい遊び道具だったけど、この星の支配者、【地神】にとっては封印すべき魔物たちだったんだぉ、特に真希さんや彼女の親友たちはね、実は美少女コレクションとは名ばかりで実は第5惑星、いやそれ以前からの『入国者管理局』みたいな場所だったんだぉ〜」
花奈がそう言った時に私は『オリンポスン』を完全に攻略していた。ギリギリのあと2分だった。(注:第4惑星の1年は第3惑星のおおよそ2年だが1日の長さは(自転周期は第3惑星と第4惑星共にほぼ同じである、ので本作では勝手に1日=24時間=1680分=100,800秒と勝手に決めつけさせてもらっている。
「それともうひとつ、真希さんの親友さんたちの件だけど彼女たちは死なないよ?」
と『激辛』じゃない『ローズ』
しまった、今度は『オリンポスン』の激辛スープを全身にかけられる『と思い身構えると何故か彼女は嬉しそうに微笑んでいた。
「何故ならこれからあたしたちが彼女たちを守るために今、いいえあの時の第4惑星『地球に向かうからね』
チャイコドレスの美少女は笑いながら言った。
【いよいよ反撃開始っすね】
髪を後ろで束ねた美幼女が言った。

ハルサメ「ちょ、こんなラーメン実在したらマジ拷問だよ」

ナッツ「あたしはどのみち激辛には縁がないから関係ないけどね」

ストレート麺亜希「いや、実際私は地元に住んでいてあの台湾ラーメンに辛さのランクがあったのは知っていたけどアメリカン、ノーマル、イタリアン、アフリカンは知っていたけど、さらに上があったのは知らなかったわ」

激辛「何処までなら食べられるんだ」

ストレート麺亜希「いや、ノーマルでもヒーヒー言っていたから無理」

葉類智恵「今は見なくなったけど昔は『ベトコンラーメン』と言うのがあってよく食べにいったものさね」

アダルト版ハルサメとナッツ 34 火星の野望11

終わり

志乃「それってまさか麺に混じって竹槍のように先が尖った固い麺が混じっていたり、超激辛の手榴弾のような肉団子が仕込んであるんですか?」

葉類智恵「そんなわけアルカイダ」

馬鹿奈「それはきっと花世ねえ好みのラーメンなんだぉ〜、本当に手榴弾やナパーム弾とか枯草剤が入っているかもしれないんだぉ」

アダルト版ハルサメとナッツ 35 火星の野望12

にちゅでゅく!

葉類智恵「そんなわけないだろうが確か激辛の上に焼いたニンニクがたくさん入っていて辛さと一緒にそのニンニクの量も変えられた気がするよ」

馬鹿奈「じゃああたしたち今度の戦いが終わったら原宿と秋葉原の駅前に超ウルトラ激辛ラーメン店をオープンさせるだぉ〜」

激辛「お前の味覚に合わせた店を開店させたら原宿駅と秋葉原駅を降りた乗客が刺激性の強いガスでみんな倒れて病院送りだろうが!原宿の文化をつぶす気か?」

一方官邸で過去の会話を盗聴するものたちがいたようだ。

(ピー)総理大臣「それは大変素晴らしい!この汚れたカルチャー文化を絶滅させる絶好の作戦だ」

(ピー)タロスケ大臣「これが大事件となって大事になれば(ピー)ワクチンの薬害問題や(ピー)カードの一括紐付けやインボイス(ピー)によるカルチャー文化をぶち壊して(ぴー)教会との癒着も(ピー)できますね」

おーぎはぎ(ピー)「これで憲法(ピー)もうやむやにできますし(サターンロケット)後継機)の大量購入も(ピー)できますな」

(ピー)総理大臣「(ピー)ホークはともかくそんなものを何に使うんだ?(わかっていない)」

佐藤正(ピー)「しらないんですか?これだから世襲(ピー)は扱いやすい!もちろんICBMとして使うためですよ、表向きは宇宙開発、でも本当の目的は軍事力による世界制圧」

(ピー)総理大臣「バカな!私はそんな話は(ピー)教会からは一言も聞いていないぞ)

『バスッ!バスッ!』と消音銃で(ピー)総理大臣が(ピー)された。

佐藤正(ぴー)『悪く思わんといてください、あんたの代わりはいくらでもいるんですわ』

(ピー)総理大臣のコピーアンドロイド「呼んだかね」

(ピー)タロスケ大臣『ふんこれからはわれわれ『地神』がこの第3惑星の支配者だな」

(ピー)神像「憲法さえ(ピー)ばこの国も核保有国になれるどころか世界でも群を抜く(ピー)弾頭付きのICBM保有国となる、バカな国民はわたぢが手製の拳銃如きで(ピー)と信じていたようだ、生前葬儀まで国費を使ってやってくれて俺は嬉しいよ」

あっそう(ピー)「この国のバカな国民はおれがバカな発言を繰り返している間に20ギガトンの水爆弾頭付きICBMの開発が終了していることさえ気づいていない、」

ケトルじいさん「おまけに数十テラトンさえはるかに超える人間核融合兵器を持っていると言う事実はCIAもKGBの情報諜報機関にさえ知られていない、だからマグニチュード10を超える敵対国のどこでも地震を起こすことなど容易いことだ、プレートの地下深い部分をエネルギーに還せばいいことだからのぉ」
mあ
(ピー)タロスケ大臣「いざとなったら太陽の巨大赤色矮星化も・・・・」

ケトルじいさん「タロスケ!迂闊なことを言うではない」

(ピー)総理大臣のコピーアンドロイド「もちろん、これはサタンとルシファーを無限地獄に再幽閉させる最終手段でしたな」

ここから先は

39字
まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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