下界(パラレル)6合流

下界(パラレル)6合流

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ

取り敢えずなんだかんだあってあたし達中坊8人組と高校生以上の女性ふたり、そして誰がどうみても20代後半にしか見えない臨月間近の女性3人組、が愛知県名古屋市のすぐ隣にある小田井市に着いたのは栃木県を出てからなんと1ヶ月後の4月半ばだった。
特に道に迷ったとかそんな事はない。
あたし、椎、こと可奈野椎の身体が排卵期が近くなって『願望実現達成能力が使えなくなってこのシビリアンの性能が本来の鈍亀の姿にもどってしまっただけのことだ。
そして今のあたしの体型は身長123cmの幼児体型に戻っている。
某アニメの幼児キャラみたいにダボダボの服をいつまでも着ているわけにはいかない。
すぐにファッションセンターつまむらで身体にピッタリ合う服を買い着込んだ。
願望実現達成能力によって得たものは全てなかった事になって愛車シビリアンの燃費は極悪になり、あたし達の財布の中身はすぐさま空になって途中でバイトに励まなければならなくなった。
もちろん労働基準法がある以上あたし達が出来るバイトなんてそうそうあるはずもない。
「パパ活?」香織が言った。
「GFリース?」月海が言った
「妹シェアリング」加世が言った。
「それって言い方変えただけでどれも未成年少女の売春行為じゃないですか」
結局、『B』や『G』などの大人の目もありそう言ったいかがわしいバイトは全部NGとなった。
で、結局どんなバイトに落ち着いたかというと『新聞の広告チラシの挟み込みやビラ配り』に落ち着いた。
その金儲けの効率の悪さゆえに時間がかかってしまったのもあるがさらに想定外だった事態があたしの身体を襲っていた。
何と1か月近くも排卵期が続いてしまっていることだった。
早い話しがあたしの排卵期は今もなお継続中だと言うことだ。
「椎の身体って本当に不思議だよね、いつもの身長があってグラマスな時は妊娠の可能性がゼロで、排卵期中の幼児体型の時に殿方とエッチをすると妊娠してしまう可能性が高いなんて」
銀は言うとあたしの身体を向かい合わせに抱き上げた。
彼女の股間の前ににょっきりのびたご立派様があたしのワレメちゃんを刺激して思わずエッチな声を出してしまうところだった。
「まあ幼女大好きな変態さんに掴まってやられまくられないように気をつけなよ」
加世が冷たく言い放った。
しかしもしこのシビリアン内があたし達JC8人だけだったとしたら彼女は喜んで風俗店やAV制作関連、はたまた売春関係の仕事でさえ年齢を詐称してでも取り寄せるだろう。
それはあっさりと妊婦さん3人組によって阻止された。
当然といえば当然か。
まあそれでも排卵期中のあたしはどこからどうみても小学生低学年以下、さすがにレイプしようとしたり性的欲望を満たすための対象にしようとする邪な考えを持つ男なんて存在しないだろう。
そう思い込んでいた。
しかし、あたしはみんなと晩御飯を一緒にファミレスに行くため公園入り口で待ち合わせをしている最中に、ウェイブサーフィンをしていて驚愕した。
ポップアップ広告にとんでもないものをが表示されているのを見てしまったのだ。
アニメタッチの絵だったけどあたしの全身は硬直した。
「どっからどう見ても小学生低学年以下の幼女をレ〇〇しているじゃん!絶対〇〇が引き裂かれそうなほどでかいものを突っ込んで中〇〇しているやん!」
スマホを片手にあたしは大勢の民衆を前にして思わず大声で叫んでしまっていた。
みんなの視線があたし1人に集中する中、慌てて人通りの少ない公園裏に逃げ込んでしまったのは大失態だった。
あたしの奇行にドン引きをして誰もついて来ないと思ったのが大きな間違いだった。
後頭部を大きな鈍器で殴り飛ばされてあたしは前のめりに吹っ飛ぶようにして倒れた。
そのまま腰を引き上げられて捲り上げられたスカートからパンツが露わになり乱暴に引き摺り下ろされた。
熱い指を縦の割れ目に捩じ込まれるとたまらず喘ぎ声を漏らしてしまう。
こんな体型でも出るものがしっかり大量に溢れ出してしまうのは不思議といえば不思議だが腰をしっかりと両手で押さえつけられて身動きが取れなくなったあたしは振り返りざまに恐ろしいものを見ることとなった。
大きさだけでいえば銀のそれよりもさらに大きいかもしれない。
そんな恐ろしいものがあたしの大事なものにねじ込まれようとしていた。
その大きく立派なものの先端があたしの大事なものに突き当てられた時、衝撃波音が下半身に叩きつけられたかと思った瞬間、そいつの立派なものは影も形もなく吹っ飛んでいた。
そいつの股間からは大量の血が噴き出して、そいつは身体ごと後方に吹っ飛ぶようにして倒れた。
「あたいの大事な妹に手を出そうなんてふてえ野郎じゃないの」
少しハスキーな声、月海の声だ。
「銃弾?弾丸か?貴様どこのエージェントだ」
男はなおも出血を続ける股間を押さえながら声のする方向を見た。
身長が170cmを超える胸まで伸ばしたストレート黒髪の美少女、その両手には拳銃はおろかゴム式発射装置さえ持っていなかった。
それを見るなり男はズボン腰の大きなポケットから左手で拳銃を素早く取り出して月海の心臓に向けて引き金を引いた。
ふたりの間に火花が飛び散ったかと思うとまた衝撃波音が2度続い奪ってたかと思うと男の左手の拳銃が吹っ飛んでいた。
間を置かずに衝撃波音がしたかと思うと男の腹を服ごと貫く大きな穴が空いて大量に出血をしながら倒れた。
「高々指弾で倒れるなんて情けねー奴」
笑いながら月海は言うが彼女の指弾は単に指で飛ばした石ころじゃない、念動力で音速をはるかに超える速度まで加速された砲弾に近い。
「場所変えよか」
他人事のように月海は言ったがこのまま放っておいたら誰かに見つかっていずれは警察沙汰だ。
それにさっきの爆音を聴いて駆けつけてくる野次馬に見つかる可能性も大だ。
「しょうがないですね、この辺りの時間を止めてその間に彼の治療をしますから椎もその血まみれの服を着替えてくださいね」
背後から観萌の声が聞こえた。
腰まで伸びたストレートの毛根から毛先まで七色に虹のようにかがやくかみのけがとくちょうだ。
とびっきりの美少女ではないがどこか大人びた印象のある美しさを秘めてはいるがこれでも中学二年生になったばかりの年頃、ただし今は訳があって学校には通っていない。
あたしたちにとって彼女はとても頼りになる医療担当。
いつもアニメの主人公黒兵士のような大きくて黒いカバンを携えてその中に大量の手術用具を入れている。
彼女がそこにいる限りどんな戦場だろうが事故現場だろうがそこが手術室になってしまう。
「それはいいんですが、あたしも全身血まみれで服を下着から替えたいんですが」
あたしがモジモジと言うと観萌はカバンの中からまず幅広の包帯を取り出してそれを適当な長さに切って片側にヒモを縫い付けた、そして幼児用のスカートと幼児向けマスコットの絵の入ったTシャツ、それらを渡してくれた。
「あの、服はわかりますよ、今のあたし、どう見ても幼児ですし」
「なら問題ないんじゃないのか?」
と月海。
もう観萌は男の治療に専念していてあたいの言うことなんかに聞く耳を持ってくれそうにもない。
「ところでこの長く切った幅広の包帯に紐をつけたこれななんですか?」
念のために聞いてみた。
「見てわからんのか、ふんどしだ」
あっさりと月海が言った。
あたしは絶句した、こんなそらおとと〇〇リスの合わせ技でファミレスには入れと言う気だろうか?
ふんどしなんて履いた?ことがなかったが某なんとか大将のアニメをネット動画で調べながらつけてみたが感想は「さすがに包帯は想定外だったわ」だった。

「なんで静岡にはバミッテがないのよぉ〜」

全員顔を合わせてからファミレスを探そうとしたが何故か今いる富士市周辺にはあたしたちのオアシス、とても安くてそれでいてメニューが豊富で美味しいバミッテのフランチャイズ店が1店もなかった。
「とんてき定食で有名な店があるんですが」
と香織は言ったがあたしは今、肉って気分じゃないんだよね。
「じゃあ4種の味噌ラーメン食べられる店がある気でそこにする」
と銀。
「えー、なんか味が濃そうなんですけど」
花奈が難色を示した。
「じゃあ海鮮丼の店とかはどうですか?」
観萌がそう言った時は既にその手の店はほとんど閉店している時間だったみたいだ。
「仕方がない、〇〇バーガーでドライブスルーにするか?」
諦めたように月輪が言う。
みんな好き好きに自分の好きなメニューを頼んで代金の支払い兼商品の受け取り口に向かった。さすがに人数が13人ともなると簡単に2万円をこえてしまっていた。
「椎、マス混ぜるシェーク抹茶とマスのスフレケーキだけで十分なのか?」
シビリアンが走り出してから月海があたしに言った。
「今のあたしには甘い食べ物こそが核燃料みたいなものだから」
あたしはそう言いながらとろけるような笑顔でスフレケーキを頬張っていた。
そんなあたしとは対称的に月輪と観萌は渋い顔をしながらダブル白いマスバーガーを食べながらブラックコーヒーを飲んでいた。
「なんかあったんすか?」
月海がふたりに問いかけた。
「富士山のマグマ溜まりがね、結構やばい事になっているのよ」
月輪が透視したイメージを各自のスマホに転送した。
「今までがどの程度のマグマ溜まりだったのかがわからないけどその膨らみ方が尋常じゃないの」
「なんか心臓が鼓動しているみたいに膨張と収縮を繰り返していますね」
月輪の説明に観萌が感想を付け加えた。
「それで私たちのスパコン様はいつくらいの噴火を予想しているのかしらね」
珍しく月海が観萌に強く突っかかった。
「そんなことわかるわけないじゃない!心臓みたいに脈動しているマグマ溜まりなんて私だって初めて聞いたわよ!」
観萌もまた珍しく激しくイラついているようにしか見えなかった。
「それだけじゃないのよ!この辺の火山帯が人間の内臓や血管みたいに繋がっているのよ!伊豆諸島の火山帯、箱根山、遠いから確認はできなかったけど御嶽山も同様に激しく脈動しているのが確認出来たわ」
観萌が叫んだ瞬間に全員のスマホが震え始めた。
どうやらグループ送信のようだ
代表して月輪が受け取る。
画面の吹き出しにはこう表示されていた。
『今、あんたたちの後ろにピッタリつけている黄色い35GT-R、めっちゃヤバだから気を付けて』
今あたしたちは東名高速道路を走っている。それにしても
「めっちゃヤバ、ってどう言う意味だろうか?」
月海が呟いて返信した。
『防弾仕様でロケットランチャー持っているとか?』
返事はすぐに返ってきた。
『それもあるけど対エスパー仕様、念動力も、透視も、花奈のエネルギー化能力の直接攻撃が出来ない、ちなみにそこにいるお腹の大きな亜希や『G』が投げる鉄球も簡単に弾き返されちゃうよ?対戦車砲でさえ弾き返す特殊車両だからね』
そんなのどうやって相手すればいいのよ。
思う間も無く後ろから追突をされてシビリアンは大きく尻を振り危うく中央分離帯のガードレールに激突しそうになる。香織の必死なハンドル操作でなんとかなった感じ。
「今のでテールだいぶへっこんだみたい、普通のバスみたいにエンジンがリアにあったら大変な事になっていたわ」
月輪が後ろを振り返りながら言った。
「やばいよやばいよ窓から身を乗り出してロケットランチャー構えているよ」
銀が騒ぎ出した。
火を噴いて真直ぐに飛んでくる飛翔物が見えた。
もうダメかと思った時にコンクリートの塊が降ってきてロケットはそれに命中して爆発した。
「なるほどねあの車自身に対しては念動力とかは効かないけど一旦離れて仕舞えば何とかなりますってことな」
「香織、時間操作であの車から少しでも離れられないかい?」
銀が運転中の香織に訊いた。
「ムリ、運転で精一杯!」
あっさりと拒否られた。
「じゃあ加世か観萌、なんとかならん?」
月海が聞いた。
「どうやら時間を遮断するシールドがかけられないみたい」加世が言っている最中にも急接近してきた35GT-Rに追突されて大きくケツを右に振って走行車線側のガードレールに左フロントを激しく擦り付けた。今ので左側のヘッドライトが死んだようだ。
視界の左半分が失われてしまった。
「ねえ、これって一般道だったら絶対に5630ているよね」
花奈が訊いてきた。
まるで悪魔の34GT-Rに追っかけ回されているような気分だ。
少なくともこっちも魔改造のRX7 -FCならまだ救いはあるかもしれない。しかし残念ながら我ら愛車はシビリアンだ。しかも鈍亀ガソリン仕様の・・・
あたしの思考を読んだかのように月海が叫んだ。
「第一ここには峠のスペシャリストなんていねーよ!」
当たり前だ、ここにいるのは車の運転にかけてはごく普通の女子中学生ばかりだ。
しかも車の性能差はあちらは防弾仕様で重くなっているとはいえ200km/hなんてどんな状態でも簡単に出せてしまう化け物、比べてこっちは上り坂に入ったら登坂車線に頼らざるを得ない非力な、やめよう、絶望しかない。
「なんか35GT-Rをぶっこ抜いてあたしたちのシビリアンに横付けしているシルビアがいる」
ハンドルを握っている香織が叫んだ。
シルビア?一瞬どんな車か思い出せなかったけれど確かTVゲーム機で見た記憶がある。
しかしあたしの記憶が正しければ初代のシルビアだ、確かエンジンは一応ツインカムだけどSR系じゃなくてCA系の旧式。
それを操っているドライバーの顔が気に入らなかったのであたしはしばらくは無視を決め込んでいたが何やら運転席の窓を全開にして叫んでいるのでとりあえずシビリアン左横のスライドドアを全開にしてやるとそいつは窓越しに飛び込んできた。
「すぐにドアを閉めて!」
そいつは叫んだんでそれに従って閉める。
「月輪、念力でエンジンキル、それから花奈は搭載している残り少ないガソリンをエネルギー化して」
奴はそう言うと急激にスピードダウンして追っかけてくるGT-Rに激突する瞬間を見届けるとどんどん離れながら火球に包まれていくまで確認していた。
「驚くようなことじゃないよ、あれにエスパー攻撃は効かないけど物理攻撃は有効だからね」
そう言った彼女の名前をあたしたちは思い出す事が出来ないでいた。
「にしてもシルビアにロータリーエンジンを搭載した試作車をオシャカにしたのはもったいなかったかな?」
彼女はとんでもないことをサラリと言った。
一体そんな超レアな車、どこで入手したんだろうか?

下界(パラレル)6合流 終わり

下界(パラレル)7 日本列島生物化計画
に続く

ここから先は

0字
もしもお気に入って下さればよろしくお願いしますm(._.)m

下界シリーズです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?