再会1

闘いの再開1

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離した描写がめちゃくちゃ多数ありますことをお断りしておきます


これは小田井署が襲撃を受けて無事に奴らを撃退してからの話になります。
私、こと葉類亜希はあいも変わらず風間達也刑事先輩の仕事で雑用をこなしていて近所の中学生や小学生に馬鹿にされつつ仕事に明け暮れる毎日を過ごしていた。
そして女子高校生衆議院議員の倶名尚愛と山崎秋子であるがどちらも毎日議会をサボることなく、また議会の途中で居眠りもしないで真面目に野党議員の質問に対して野次を飛ばしていたのはどう評価してあげればよいものか?
非現実的な話ではあるが私は彼女、倶名尚愛が何を考え何をしようとしているのか手に取るようにわかることがある。
そして彼女自身の身に何が起きているのか?彼女の周囲約1キロメートルくらいの範囲のもの程度の動きや正体を観る、いや感じると言うべきか感じ取り彼女、倶名尚愛自身にイメージを送ったり警告することも可能だ。

さて、私にとってあの小田井署襲撃事件が不可解なものだった。
同様に彼女にとっても不可解なことだらけだったようだ。

先ず一つ目に彼女の先輩である前田愛理議員と彼女の夫、前田新作は一時行方不明になってはいたものの意外な場所で発見されてしまった。
都内の名の知れたラブホ、重要な審議をサボってそんな場所でふけっていたのだから党中央から大目玉をくらうのも当然だ。これが夫婦でなく赤の他人の官僚だったりアイドルだったりしたら野党にとって格好の攻撃対象になることは避けようがない。

そんな彼女らを笑えないのは倶名尚愛と山﨑秋子のJK衆議院議員組で愛知県の小田井近郊で発生したテロ事件に巻き込まれた。
それは仕方がないとして、勢いとはいえ愛はそのテロリスト二人の頭部に拳銃の弾丸を一発ずつ打ち込んでしまったのだからタダで済む筈がなかった。

しかし彼女は覚悟を決めて呼び出した党本部に乗り込むとなんか友好的というか、むしろ表彰されていてビックリしていた。
「え?表彰ですか?どういった理由で」
愛は訊き返した。
確かに今朝読んだ新聞には『お手柄JK議員』みたいな見出しが躍っていた気はするけど詳しく記事までは読んでいなかったようだ、実は私も読んでいなかった。
「君は威神の怪のJK議員である山崎秋子君とタッグを組んで二人のテロリストを行動不能なまでに叩きのめしてくれたそうだね、ありがとう」
いやぁ、それをやったのは葉類亜希、愛の親友であり、私なのだけど・・・そこまで考えて自分自身が表に出せない存在であったことを思い出した。
「テロリストが動けなくなった所を風間刑事が止むを得ず銃殺をしたことになっているがそれで良いね?」
いつの間にか後ろから総理大臣が近づいてきてニヤニヤ笑いながら言った。先代の総理とは違いこのバーコード総理はいつもブチギレる前にこんな表情になる。
「それでいいよね、愛くん」
「は、はい」
もちろんこんな時に「彼、風間刑事は〇〇出しだけは得意ですから頭蓋骨の中に弾丸を出すなんてわけないすよ」
なんて黒いジョークを飛ばそうとしたがる彼女を思い留めさせるのは結構ハードだった。
彼女に無難な二つ返事をさせるのは結構キツかったりする。
党中央上層部、要するに閣僚?に聞いた話によると「まずテロリストからとある私立病院に爆破予告電話がかかって来た」らしい。
爆弾はすぐに見つかり、処理班を向かわせようとしたところやたらと身のこなしが素早いテロリスト集団の襲撃を受けて苦戦していた。
そこにたまたま生き別れになっていた妹を見舞いに来ていた愛とその友人の秋子が加勢をして5人のテロリスト集団をほぼ壊滅状態にしたって?
「どんなモリモリ設定なんですか?」
愛でなくとも思わず返してしまうだろう。
どうやら凛の存在はなかったことにしたいらしい。
いろいろと政界の黒い噂とかも嗅ぎつけている事が知れ渡っているのかもしれない。
「葉類警部の報告ではそうなっているが・・・それでいいよね?」
念を押されてしまった。
ぶっ飛んだ悪知恵の働く警部さんなんだろうか?待てよ?確か彼女のフルネームは?
葉類知恵、はるいちえ、わるいちえ、はっ!悪い知恵!
「あ”ー!」
愛は思わず叫んでしまった、すぐさまその場にいた全員に睨まれてしまう。
『まったく余計なことに気づかないで』
一応彼女に対して警告を送っておいた。
「君が何に気がついたかはおおよそ見当がつくがそれは我が国のトップシークレットだからね」
黒いカーテンの向こうの誰かが言った。今更ながらに気がつくとは愛もヌケサクだ。
葉類知恵、警部であり医師の資格を持ち論文も数多書き、私立の病院のオーナーでもあり院長でもある、しかしてその実態は知能指数測定不可能の超天才発明家。
「何?そのどっかのアニメからパクってきたような設定」
思わずつぶやいてしまった。もちろん一斉に睨みつけられる。
恐らくは葉類知恵という名前さえ偽名なのだろう、その正体は公安警察の中でも特に政権寄りとされる内閣調査室。
ないよな、そりゃない、と愛と私は全力否定をした。
むしろどこかのマフィアか何かのボス(ゴッドマザー?)の方がお似合いだろう。
「それであたし(愛)がいない間に決まってしまったんじゃなかと思うんですけどあの『南アルプス周辺の地殻変動調査に関連する法案』の件は一体どうなりましたか?」
無駄とはわかってはいたけど一応探りを入れてみた。
一瞬その場が凍りついたのがわかった。
「君が気にするようなことは何もないよ」と総理は言った。
嘘つけ、さっきから3人、一人は少し離れたビルの屋上から窓越しにモヒカン中年男がM–16ライフルで、もう一人は部屋の奥のカーテン越しに黒スーツの若い男がサイレンサー付きの拳銃で、最後に愛のすぐ後ろに立つグレーのスーツをおしゃれに着こなした若い美女が隠し持ったサバイバルナイフでお命頂戴と狙っているのはバレバレなんですよ?
これは本来なら愛の親友である、葉類亜希の能力の一つだけど、さっき言った通り実はあの事件以来二人は互いの能力を共有し合えるようになっている。
愛は私に『目的達成能力』を、そして私は愛に『多次元レーダー』をシェアしている。本当は『マグナム44な弾丸さえ超える破壊力を持つすごい豪速球を狙ったコースに投げられるスキル』が欲しかったらしいのだが彼女じゃどう真似をしても危険極まりない大暴投になってしまうようだ。
「それで総理はあたしにどうしろと」
彼女は総理に問いかけた。
「別何もしなくて構わんよ、いつものおバカな君でさえいてくれたらね」
総理はそう言うと含み笑いを漏らした。
愛自身は自分をおバカキャラで売っていたつもりはなかったようだったがリナとか凛や秋子に言われるならともかく目の前のバーコードに言われるのは無性に腹が立つらしい。
「別にあたし的には法案がどうなろうが知ったことじゃないんだけどぉ・・・」
愛は素早く後ろを振り返ると美女がスーツの懐に忍ばせていたサバイなるナイフを素早く奪い取った。
そして彼女の背後に回りその刃先を細くて華奢な首筋に当てた。
「でもさぁ、この故郷が巨大な軍事兵器の実験場になるのは許せない、つうか困っちゃうわけ、わかる?」
と愛は言うとサバイバルナイフを床に投げた。

「あの連中と総理がどういった関係かは知らないけどもしもあなたが多くの国民を嘆かせるような真似をしたら・・・」
愛は左手親指と人差し指の頭同士をこすり合わせて『パチン!』と鳴らした。
「そのナイフみたいになるの覚悟してね」
そういって反転して歩き出した愛の背後にはUの字にひん曲がったサバイバルナイフが転がっていた。

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「おつかれでしゅね、あいおねえちゃん」
愛が先輩議員である前田愛理さんとその夫である前田新作さんが住む豪邸を訪れた時、いつものように天災幼女リナは猫っかぶりなふりをして出迎えてくれた。
「今、リナおばあちゃん、私のことをわざと間違えて誤変換したでしょ」
いえいえそのようなことはありませんよ、愛、あなたとは違って大馬鹿久美子さんですから。
まあリナが天才ではなくて天災であることは私も激しく同意する。
「あの。おねえさま、私のことを本気でバカにしているでしょう」
「あはは、ごめん、ところで愛理先輩と新作マネージャーは?」と愛はさりげなく話題をチェンジ!
それを聞いてリナは深くため息をついた。
「あのお二人ならラブホですよ」
リナはこともなげに言った。つい先日週間金曜日に大スクープされたのに懲りない夫婦だと愛は思う。
私だってそれは同じだ
「あたしのこと、なんか言ってなかった?」、と彼女は一応聞いてみました。
テロリストをあぶり出すためとはいえあたしたちは二人を凶悪な殺人犯に仕立て上げてしまった。そこはどれほど頭を下げても許してはもらえないだろうと覚悟を決めていた。
「そんなこと気にしていたのぉ」とリナ。
「新作パパは『サディスティックなお前も美しいよ』ってママを褒めて愛理ママは『非常で冷酷なパパって素敵、今夜もあなたの太くて立派なマグナム44で私を打ち抜いて』とか言ってラブホに向かったわ、今頃大車輪とか地獄車とかいう名前の斬新で大胆なプレイに挑戦しているんじゃないかしら?」
あの二人はホテルの室内を荒らす気満々なのだろうか?
まあ元気で何よりと言うべきか?
だけどこれ娘の教育に絶対よくないよな?
そこまでで話題がつきて二人は黙り込んでしまいリビングに重い空気が流れる。
「あのさ、」
二人が同時に切り出した。そして再び黙り込む。
「あいおねえちゃんがさきにどうぞ」とリナが気を利かせて言う。
「あの連中は一体何者だったんだろうね」
「さあ、でもあいおねえちゃん、犯人の頭に銃口を突きつけて発砲だなんて、あの時は衝動を抑えられなかった?」
いや抑えられるわけがない、それは私にも十分に伝わってきた。
二人とも愛にとってはとても嫌な思いばかりさせられている悪友かもしれない、でも他の何にも替え難く大事な親友でもある。
そんな二人が乱暴にレイプさせられる現場を見せられて平常心を保てるはずなどない。
例えば愛が私の目の前で同じ事をされても同じ事をしただろう。
いや、それどころか遺体が原型を留めないほど何度も特殊ボールを投げつけていたかもしれない。
少なくとも愛が最初に男の頭に撃ち込んだ一撃は憎悪がぎっしり詰め込まれた弾丸だった。
「ひとつだけわかったことがある」
リナは愛に寄り添ってきてつぶやいた。
「彼らは過去へは飛ぶことはできても未来へは飛べないということ」
そうそれが原因でどんなタイムパラドックスを起こそうが御構い無しに攻めてきた。いやむしろそれを起こすために利用していた。
「あいおねえちゃんは亜季さんの多次元レーダーを通じてあの時に起きていた事象を説明できるでしょうけど」
あの時は愛自身が情けなくなるくらいまったく手も足も出なかったというのが正直な感想らしい。
だけどそれは私だって同じだ、彼女がいなければズタズタにやられていたのは私の方だ。
「まず窓際に立っていた葉類警部のすぐ後ろにいきなり偽愛理が出現した、数ns置いて二人の偽愛理が出現、この時点で同じ人間が同じ時間線に三人存在しちゃったわけよ」
愛がそういうとリナは少し考え込んだ。そして呟く。「それって本当はめちゃくちゃやばくない?」て。
「あたしもそういうのは詳しくないけど能力としてはチートすぎるにも程度ってものがあるって思うじゃん」
「そう言われたら確かに、その時私は通信に全リソースを使い切っていたから秋子や凛がどんな目に遭わされていたかなんて知らなかった」とリナ。
「凛や秋子に関してはそれぞれが3人がかりだった、信じられる?あの時間に同じ人が6人も、6人が寄ってたかって二人を手篭めにした、これを許せると思う?」
愛がそう言いつつ強く握った拳から血が滴り落ちていたことに今更ながら気がついた。
「う、長くのびた爪を切るのを忘れていた」
リナは無言でガーゼと医療用粘着テープを愛に渡してくれた。
ってこれガーゼなんかじゃなくて生理用ナプキンじゃないですか?こんなものをどうしろと?
「あ、リナちゃ間違えちゃった、テヘッ」
と言ってリナが渡してくれたものは・・・・・
「あの、リナちゃん」
「なんですか?あいおねえちゃん」
私も愛も一度も使ったことはないがこの形状の物を薬局とかで何度か見たことがある。うん、多分水泳選手とかがアレの最中の時に使うよね?
「リナちゃーん、あなたはこのタンポンをどうしろって言いたいのかなぁ?」
これを傷口にねじ込めと言う気だろうか?
「基本的に2人は襲撃時間よりも前の時間帯に別の階の誰も使用していないどこかの病室に身を潜めていたんじゃないのだろうか?」
あの、急に真面目口調になっても愛が困るんですが、それよりも傷口の手当てを。 
そこから一気に襲撃時間のあの空間に時間圧縮して再来して淫行、じゃなくてまず強そうな凛を背後から一定時間、羽交い締めにした。
そして再び過去のその病室に跳躍する、そこである程度時間を潰して、もとい体を休めて再び襲撃時間のあの部屋に時間圧縮してきて今度は凛の正面に回り込むように出現して過去の自分が羽交い締めにしている彼女に数発のパンチを食らわせて気絶させる、しかしそれらの行為は通常時間の流れにいる私たちから見ればほんの一瞬の出来事であり視覚で捉えることはほぼ不可能だった」
「あのぉ小難しいこと言われてもわかんないですけど、とりあえず生理用ナプキンを手のひらに貼りますね」と愛。
「物が握れなくなるけどまっいいか」
雑なところは彼女らしい。
同様に同じことを繰り返して秋子も襲撃。
気絶させて同じ人間が同時に協力して服を剥ぎ取り股間を拡げて強姦を繰り返した。
「まあ奴らの3分が私たちの1秒くらいに値するからもう立ち替わり入れ替わり秋子の場合は十数人に強姦されたことになるかな」
愛はもちろんのこと私だって、このあたりの説明は胸糞悪い思いを感じていた。
「一つ、この男にとって最大のミスは己の欲情に溺れて中出しにこだわり過ぎたことかしら」
「合体時に時間跳躍をすれば秋子の体も巻き込むことになる」
まあ確かに秋子の体も時間跳躍に巻き込まれるだろうね。
「そう、そのためには時間跳躍をするたびに秋子の体から離れなければならなかった、その隙を亜希さんがうまく突いてくれた」
いや、それは愛のおかげであって。
「あのときは亜希が軽いパニックを起こしていてあたしもそれは危ないと思い彼女の手を強く握りしめて『集中して』と訴えた、あたしも気が動転していたけど秋子が今何をされているか見極めたかったから」
彼女の訴えがなければ私もその直後奴の餌食になっていたのは確かだ。
「結果的にはそれが功を奏した、亜希さんは落ち着きを取り戻して敵の位置を特定した、しかも敵が亜希さんの投げたボールを察知して素早くその場から右後ろに飛び退いて離れることによりその特殊ボールが秋子の頭部を直撃するように計算して動いていた」
「亜希はその点で一歩先を読んでいたんだよね、ボールは右に大きく変化をして男の背中に命中した、それで彼は大きな深手を負い、しばらく別の場所で休息を取らざるを得なくなった、さすがあたしの亜希だね、本来ならここで秋子は頭を粉砕されていた」
珍しく長ゼリフの愛。
「でも性懲りも無くあいつまたやって来るんだよね、そのボールをぶつけられる少し前の時間帯から、あたしの大事な楓凛を犯しやがって!」
愛は珍しく私情丸出しで叫んでいた。この時実は愛も私も多人数の男たちに凛と秋子が強姦されていると思っていたから。
「実はそれが却って男の墓穴を掘った、動きが著しく鈍くなり亜希さんが投げたの特殊ボールの餌食になった」
「まあ突然凛に覆いかぶさるようにして出現した男にはビックリしたけど」
だらしなくズボンとパンツは降ろされたまま真っ赤に腫れ上がった臀部をさらけ出していた。
「やっぱりあの時、あいつの醜い身体に残弾を全弾撃ち込んどけばよかった」
誰だってやってはいけないこととは知りつつも思わず理性がぶっ飛んでしまうこともある。
あの時の愛は気がつくと男の頭に拳銃の銃口を突きつけていて、すでに引き金を引いてしまった後だった。
まあ私なら全身がグシャグシャになるほど(以下略

「ねえ、あの時あの男が凛と秋子の身体の魅力に溺れていなかったらあたしたちに勝ち目はなかったんだよね?」
念のために愛は聞いてみた。
リナは見た目こそ幼女だけど実際の精神年齢はとうの昔に数百歳を超えている。
「あの時チーム全体をまとめて統率して作戦を練り上げたのは、あんただったよねぇ」
そう、愛の言う通りあの時のリーダーは確かにリナだった。
愛はリナにジリジリ歩み寄りながら両手を彼女の前に差し出して指先で目に見えない何かをモミモミするかのようなポーズを取った。
「これってリナが凛と秋子を敵に差し出すハニートラップとして利用したということでいいのかなぁ?」
もう愛とリナの距離はほんのわずかしか残されていなかった。リナのいつもの高慢ちきな表情がだんだん恐怖で歪んでゆく。
「け、けつぃてそのようなことは、ただあの時の私たちの勝ち目を考えると・・・だから許して、あいおねえさま」
「ほう、言いたいことはそれだけか?では二人の処女喪失に関する罪を償ってもらおうか」
もちろん処女だなんて大嘘だ、だって
そういうと愛はリナの両脇の下に両手を突っ込んでいた。
「きゃーーーー!」
耳をつんざく悲鳴が前田邸中に響き渡り家政婦が全員駆けつけて・・・・来なかった。
「まあ、リナお嬢様ったらまたいつものようにお戯れで愛さんに遊んでもらっているのですね」
「一日にあれをやってもらわないとリナお嬢様ったら、不機嫌になって私たちに当たり散らすんですもの、むしろ助かります」
そしてリナお嬢様を救出しようとした勇気ある者は必ず引き止められるのだった。
その時の愛といえばリナの両脇の下の小さくも可愛い窪みに人差し指と中指を突っ込んで『グリグリ』させていた。
「ほーれほれ、ほーれほれ、自分の罪の深さをを思い知ったか」
「キャハハはh、アーそこもっと、じゃない、絶対、も、もうやまははは、アーーー」
リナはのたうちながらも愛が仕掛けた快楽地獄から必死になって逃れようとする、だが甘かったようだ、愛がそんなに簡単に許すとでも思ったのか?

「はー疲れた」
愛は全身汗びっしょりになりベッタリへばり付いた白いTシャツの襟首をつまみ上げて自分の乳房の谷間を覗き込みながら呟いた。
「ねえ、リナ、男の人ってあんなセックスをして何が楽しいんだろうね?」
それは以前、中学生時代に付き合っていた一つ年上の先輩にも言えることだった。
「一人で盛り上がって一人で激しく腰振っちゃたりしてバッカみたい」
愛は仰向けになりリナの体を自分のお腹の上に乗せる。
愛はただそれだけでものすごく気持ちがいい、というかすごく満足してしまう。
愛ってやっぱりどこか変なのだろうか?
同級生の女子に中には『私はもう何人のイケメンと寝ちゃった』
と人目憚らず言う者もいるが大抵はその中に誰もが羨む超有名人も混ざっていたりするもんだ。
「ねえ、リナ、あなたなら知っているっしょ、どうして男達って単なる種付け行為でしかないセックスに夢中になれるの?」
返事はなかった。まあ人類存続のためとか、LGBTは非生産的とか言い張っているうちの党の困った先輩達みたいな返しをされても困るけどさ。
うん、私も大いに困る。
私だって風間先輩とは親娘関係だった事がわかるまではやりまくっていたし、身につまされる。
「好きでもない男と寝たり、穴にでかくて固いもの突っ込まれてヒーヒー言わされた挙句に誰からも望まれない子を孕まされたりして、ほんっと女って馬鹿だよね」
なんか愛の心に反応してかリナが両腕を伸ばしてきてしがみ付いて来る。それだけで今まで自分が体験した、と言っても片手の指で足りる程度の回数しか体験はしていないけど、それらのどんなセックスよりも心地よかった。
私の場合はどうだろうか?
風間先輩を父親として意識するようになってからはある程度はコントロールが効くようになったと思っている。
しかし接触時間が長くなるとどうしてもいまだに抑えられない衝動が全身を貫くのも事実だ。
「あたしさ、誰にも言ってないけど13才の時に先輩に押し切られちゃってその場な空気でなり行き上にセックスしちゃって孕まされちゃったことがあるんだよね」
愛は確かにボソリと言った。
それはきっと彼女にとって触れられたくない過去かもしれない。
愛は彼女自身も気がつかない間にリナの少し長めの髪の毛をブラシで軽く溶かしてその一部右側を三つ編みに編み始めていた。
「今度の亜希の件で思い出した事があるんだよね、彼女は知らなかったこととはいえ自分の父親と何度もエッチ、セックスををしてきたわけなんだけど私の場合とどう違うんだろうかってことなんだろって?」
ーそれはどういったことかしらー
いつものリナの口調で問いかけられたような気がしたが目の前のリナはやはり小さな寝息を立てていた、今その存在をとても愛おしく感じている彼女と私がいる。

「ちょっと前の出来事なんだけどとある野党の勉強会か何かで未成年の性交渉に関して双方の合意があった場合、法的にどう判断すべきかって議題が上がったらしくてこれまたとある中年議員がこんなことを突然に言いだしたわけ』
ここからは愛はわざとおっさんくさい声色と口調で喋りだした。
「まあそノォ、私のような五十近い男がですなぁ13才の女子中学生とですね、付き合いを始めてその性関係を持ってしまった場合ですな、逮捕されてしまうのは全く納得がいかないことでありまして」
いや無理無理無理、愛には生理的に無理。その話を聞いた当時も、そして今もそう思っている。
しかしそう思った瞬間、悲しそうにうつむき背中を向ける亜希の姿が思い浮かんだ。
『いやそこまで深く考えてくれなくても』
と私は思った。
風間先輩と肉体関係を持ってそれを延々と数ヶ月も続けてしまったのはあくまでも私自身の自己責任だ。
事実私と風間刑事の年の差はそれにかなり近い。
しかも愛も私と同様に孕んでしまったことが一度あるという。
私の場合はその時はなぜか胎芽が原因不明の自然消滅をしてしまったらしくて問題にはならなかったらしい。でも
三十以上歳が離れていたらロリコンで逮捕。
歳の差が二つか三つなら普通の恋愛で女の子が13才でもノープロブレムって一見問題ないように聞こえるけど。
気がつくと愛は作業を全て終えていた。
気持ちよさそうに眠っているリナにはかわいそうだとは思いながら彼女を起こして部屋の中にある等身大の鏡の前に立たせた。
「なにこれ!」
驚くリナ、愛は胸を張って言う。
「かの有名なレイア姫の髪型を真似してみました!」
「はぁー、あなたそんな古い映画よく知っていましたね、今時なアニメしか知らないおバカさんだとばかり思っていましたのに」
リナはさらに深くため息をして続けた。
「ではこれから楓凛と秋子お姉さまのお見舞いに行きませんか?あいおねえちゃんが探し求めている問いに対する答えを教えてくれるかもしれませんよ」
そう言うとリナは部屋のクローゼットから自分の着替えと、そしてなぜか愛の着替えまで取り出してくれた。
「今から?」
あたしは聞いたが返事はなかった。黙ってついて来いと言うこと?

ーーーーーーーーー

都営地下鉄、JR,その他諸々を乗り継いでやっとその病院にたどり着くことができた。結構遠い病院に入れらているんだな?と思った。
もちろんその間のリナの運賃は全く発生してはおらず全ては大人料金の愛が引率?したみたいな感じになっている。まあリナの見た目はどう見ても幼稚園にだしね、ってかおい!
愛は思わず叫んだ。
「ここって都バス一本で来れたじゃん!」
愛の足元でニヤニヤ笑っていつ幼女を睨みつけながらこんな回りくどい経路をたどった理由を問いただしていた。
「だ、だって、いつも執事付きの車でつまんないんだもん」
あのね、そんなうるうるした目で訴え始められても無駄にした小一時間は帰ってこないわけで。
そしてあたしとリナは病院内に入った時点で唐突に呼び止められた。

「おい、亜希、何をいつまでもボケっているんだこっちは書類がたまって大変なんだ」
突然、風間先輩に声をかけられて我に帰ると彼は私の背後に立って、それからしゃがむと右の耳たぶに熱い息を吹きかけてきた。
あきらかに誘っている。
「しかしよく見てごらん、さっきから葉類智恵警部が私達を睨みつけているよ?」
彼はあからさまにガッカリした表情でもといた自分の席に戻って行った。

仕事がたまっているのは事実だ、しかしその後の愛達の行動が気になる。
彼女達を呼び止めたのは一体誰だろうか?
「え?入口の立て札見ませんでしたか?ただいまロコナ対策で見舞客は絶賛受け入れ拒否中なのですが?」
うん、知っていた。
けれど『絶賛受け入れ拒否中』って一体なんなのか?
まさか彼女達も正面入り口から入ってすぐに、たまたま遭遇したショートカット巨乳の看護師にいきなりそれを言われるとはね。しかも今はまだ外来患者達がうじゃうじゃいる午前中だ。
「神は死んだ」
唐突にリナはその看護師に対して言った。
『ニーチェかよ』とあたしは突っ込みたかった。
するとその看護師は額に右手の人差し指と中指を当ててやや斜め上天井を見上げていう。
「愚かなる愚民どもよ、ならばルシファー達は何処に消えた」
『愚民ども』って、おいおい、今度はネ〇〇かよ?
もうツッコミが追いつかない。
リナは右手のひらを広げそれを自分の顔に当てた、そして広げた指の隙間から真紅の瞳で看護師を睨みつけて言う。
「濡れ濡れな美女を求めて夜の歓楽街に」
「失礼しました、と言うわけでご案内します、お二人はこちらの病室でございます」
突然看護師は柔軟な態度になり愛とリナ達を誘導し始めた。
愛と私が訳もわからず『ぽかーん』としているとリナは直接頭の中に語りかけてきた。いわゆるテレパシーというやつだ。
『知らないの?あいおねえちゃん、AI看護師ってやつですよ』
今に始まった事ではないけど時々この幼女は突然おかしなことを言い始める、『AI看護師』ってひょっとして『患者の気持ちに寄り添って看護をする人型AIのことだろうか?愛達が看護師から少し遅れて歩き始めようとした時、彼女はにっこりほほ笑みながら言った。
「さっさとついて来ないと極太レーザービームをその貧相な胸と胸のあっても大して意味のない谷間にブチ込んで焼き尽くしますよ」
いきなりとんでもないセクハラ発言をぶちかまされたが、そのレーザービームとやらはとっても嫌なので足早に付いて行く。
そういえばこの看護師容姿と声には見覚えと聞き覚えがあった。小田井でお世話になったあの病院の看護師だ、よもやよもやの量産型だったとは・・・・・
「ということはここってあの葉類警部の関連病院なの?」
「まあそんな感じじゃないですかね?アペホスピタル、的な?」
顎に手を当ててリナ、二人は人気の無い薄暗い通路にある巨大な冷蔵庫のようなものの前に案内をされた。高さ3メートル、幅2メートルはあるだろうか?
「これってなんですか?」とあたし。
「何に見えますか?」と看護師。
「巨大な冷蔵庫か冷凍庫にしか見えないけど・・・・・まさか転送機だったりする?」
あたしは恐る恐る尋ねてみた。すると看護師は無言でその大きくて巨大な扉をあけて「正解です」と言った。
嘘じゃん!全然嘘じゃん、中は空っぽで人が5、6人くらいは楽に入れるスペースはあるけど壁も天井も床も霜で埋め尽くされていて天井に至っては万が一折れて落ちてきたら頭に突き刺さるんじゃないのかって思えるほど鋭く尖った氷柱が何十本とぶら下がっていた。
看護師に誘われるがままに中に入ると中は以外と温かった、いやむしろ暑いかも?
「間違っても侵入されないための印象操作です」
看護師がそういうと霜に見えた壁の一部を開き中のボタン操作し始めた、しかしこの音は映画やアニメなどでよく見る転送機などではなく、うん、電子レンジの音だね。
「ご心配なくちゃんと電子符号化して暗号化圧縮を施したのち公衆G5回線に乗せて送信したら現場で再物質化しますから」
怖いことを言わないでくれ、それならまだハエ人間とかになった方がマシだ、この若さでろう人形とかにはなりたくもない。
そう思った数分後には電子レンジのような音は止み、静かになった。
「着きました、地下三十階でございます」
ただのエレベーターじゃん!
看護師は無表情なまま重そうな扉を押し開いた。目の前にはごくごく普通な入院病棟の風景が広がっている。違うのは両側に病室らしき部屋が並びその部屋にも外を見る窓がないことくらいか。
「当然です、地下三十階ですから」
『病室というよりは耐核シェルターね、戦争の準備かしら?』
もしかしたら敵地かもと思い敢えて愛と彼女を通じてリナにも警告を送った。
愛たちは少し歩いた先の右側に案内をされてそこあるナースセンターにいた看護師に引き渡された。
「よろしくお願いしますですよ」
なんか妙に癖のある喋り方をする看護師のいでたちは大昔の医療ドラマとかでよく見るナースの衣装そのものだった。
「よろしくお願いしますですよ?」
今度はなぜか疑問符がついた。
しかしなぜだ、その声の主はあの視界から見たらはるか下にある、リナと同じくらいの身長?
「挨拶をされたらちゃんと返事をするものですよ?」
「は、はい、こちらこそよろしくですよ」
つられて思わず返事をしてしまう。
リナほどではないが威圧的だ。
「ではでは楓凛様と山﨑秋子様のお部屋に案内しろとそう言いたい訳?」
どう反応したら良いのか困ってしまう。
「こんな時は『ぜひともよろしくお願いします、ロリエ様!』でしょうが!」
とうとうあたしは小学校就学前にしか見えない幼女に逆ギレをされてしまったようだ。
「ちゃんとついてきてくださいね、じゃないと眉間に電子ビームぶっ込みますからね」
ほんとどこかで見たようなキャラだな、私は既視感を感じながら幼女の後をついていった。
全ての病室の入院札には名札を入れられていなかった。
でもそれぞれの部屋の中には人がいる気配はする。
例えば今通った右側の病室は二人部屋で奥は若い髪の毛の長い細身の女性。
手前は中年の小太り気味な、しかし美しい女性。
そんな感じで気配で中の様子などが詳細にわかる。
しかしそれにしても二人部屋にしてはかなり広いような気がする、そう例えるならアニメ物語シリーズの主人公自宅リビングや寝室内、そして浴室内の異常な広さ、みたいな感じか?
あれは家の外見からはあり得なく広大な空間なんだ。
しかしそれも演出の一つだから今は言うまい、とにかくそんなイメージを想像してくれればok。
「今凛たちの部屋通り過ぎたんだけど」
通り過ぎてもなお立ち止まろうとしないロリータナースを愛は呼び止めた。
「葉類オーナーの言う通り、あなたは亜希様の能力を共有なさっているようですね」
まあ確かにそうなんだけど、ちゃんと扉をあけて招き入れてくれないとあたしたちが勝手に入るみたいじゃないか。
まあそうならないように愛に対して制止はかけておいたのだが・・・。
「気にしないですよ、セキュリティはたった今解除したですよ、気が済むまでゆっくりして行ってくるですよ」
やはり日本語が少し変だ。
しかもリナの口調を完全にコピーしきれていない部分もある。
やはりリナを不完全コピーしたAIナースだろうか?
そういえばあの葉類院長、ナース姿のリナをいたく気に入っていたようだが、この短期間で仕上げてしまうとはさすが恐るべし。
天災発明家葉類知恵!

「愛だろ、入れよ」
中から楓凛の声がした、秋子ほどではないにしろかなりの重症だったと聞いていた。
メンタル的にもかなり参っていると聞かされていたがまあそこそこ元気そう・・・かな?
つかベッドの上でスクワットって思いっきり元気じゃん!
扉をあけてすぐ手前のグラマスなボディの楓凛がベッドの上に立ち屈伸運動をしていた、しかも背中に回した両腕には50Kgはありそうなバーベルが・・・
「確か股が裂けて中で大量出血していたんじゃ」
「あれからまた亜希が見舞いに来てくれて濃厚なラブジュースをたっぷりと穴の中に注入してくれたからもうはとんど治っているさね」
どんなプレイをしたらそうなるのか問いかけてみたい気もする、けれど世にも恐ろしい回答が返ってきそうなのでやめておく。
私としても愛にはそうして頂くと有り難いと思う。

「愛ったら、遅かったじゃない」と秋子の声。
「いや、本当はもっと早く来たかったんだけどうちの党、上層部連中に何度も何度も呼び出されてさ・・・・・」
愛はベッドの上にいるはずの秋子の姿を探したが見つからず焦っていると信じられないものを目にしてしまった。
「確か秋子って最初の診断が冗談や嘘なんかじゃなくって子宮破裂だったんじゃなかったっけ?」
自分の眼で見ている事象が信じられないように愛は訊く。
「そうよお」
と気が抜けるような秋子の返事。
そんなかなりの重症なはずの彼女がなんで病室の中に室内自転車ペダルを持ち込んでエクササイズなんてできているの?」
「だって痛くないもん」
そう言いながら秋子は全力でペダルをこいでいた。
確か卵管も損傷していたよな?
下手をしたら卵巣さえやばかったらしい。
どんな犯され方をすればこうなるのか?と婦人科の医者どもが首を傾げていた。
「あー気持ちがいい」
恍惚とした表情で秋子は言った。
マジで命を落としかけていた重傷患者とは思えない。
「突然、男性に襲われて身も心もボロボロにされた女性が昼も夜も怯えて暮らしているって人もいるって言うのに呑気だね」
嫌味を言う気は全くなかったけど、あれもほとんど不可抗力だったのは確かだった。
そもそも体力差とかそれ以前に、『ライダーキックしか取り柄のない仮面ライダー』が、『加速装置で目にも止まらぬ速度で動ける島村ジョー』に戦いを挑んでいたような状態だったはずだし。(偏見です)
「奥歯に仕込んだ加速装置か、確かに似たようなものだったかもな?それで愛は俺たちに何か聞きたいことでもあるのか?」
楓凛にそう言われて、愛はその質問に答えることに思わず躊躇してしまった。
そのあたしが付き合っていて孕ませてくれた男というのが私たち三人、いやその女子生徒が他にもいたかもしてないけどとにかく某アニメの『伊藤誠』みたいなやつだった。

後から聞いた話では当時付き合っていた女子生徒の大半が孕まされていたという話だ。
それでいていつも逃げてばかりで責任を全く摂らない。
今考えるとその当時総理大臣をやっていた〇〇しんそう、そのものといったほうが正しいだろうか?
「何かあったのか?そう聞かれたのであたしは前田邸で考えていたことを二人に伝えた」
「その子は萎縮しちゃったんじゃない?それにしちゃいちいちLGBTの人の投稿に突っかかってくるのは気になるところだけど」
秋子はいつの間にか室内自転車ペダルから降りてきて自分のベッドにちょこんと腰かけた。
重ね重ね言うが本当に痛くないのだろうか?

「まあその話は取りあえずは切り離した方がいいんじゃないのか?」とキッパリと凛。話をシンプルにしたいらしい。
「なんだっけ?13歳同士の双方合意による性交渉はセーフだけど相手が40近く離れた年齢になると途端にアウトってやつ?」
秋子はそう言いながら頭のてっぺんの頭皮をつめ先でポリポリ掻き出した。
「こら、そんなところで頭掻くな、フケが飛び散る、お前二週間ほど頭洗ってないだろ」
楓凛にそう指摘されたが秋子はかまわず頭を掻きつづける。
「私はそんなことかまわないんだけどさ、一つ聞いていいかな?」
逆に聞き返された、それは少し想定外。
「例えばその双方のケースで女の子が共に孕まされちゃった場合誰が悪いか?って問題になるんじゃないのかな?」
「それはどういうこと?」とあたし。
「まあ50近くの男は分別のある大人ってことでたとえ双方合意であっても責任は女の子は話術や権力で押し切られているイメージもある、だからおっさんは逮捕、でもその議員さんはそれが納得がいかないと言っているんでしょ?」
これは秋子の問題に対する認識。
「俺なら容赦無くぶっとばすけどな」と凛が口を挟む。
「じゃあ13才同志ならどうかな?若気の至り?まだ知識も性欲に対する抑制も未熟だから仕方がないよねって理由で少年犯罪で軽い刑で済ませてしまう気?」
どうやら秋子的には13歳同士の方が問題があると言いたげだ。
「男女二人の男性ホルモンと女性ホルモンの分泌量からして男女間の体力の違いは13才同士の方が年の離れた50代の男性よりも大きい、これが何を意味するかわかる?」
「俺なら金玉蹴り上げてからフルボッコにするけどな!」
懲りもせず楓凛が口を挟む、そして秋子に睨みつけられる。
「双方合意なら条件は同じはずなんだけど、そうはならないのがこの日本って国なの、実際に責任を取らされるのは誰?おそらく13才の少年Aはこう言うでしょうね『まさか一発やっただけで妊娠しちゃうとは思わなかった』、多分実際にはもっとやっていてもそう言うでしょうね、本能だから仕方がない、そしてまだまだ子供だから許そうではないかと、でも少女の方は厳しく詰問される、『その時の気分に流されて妊娠の可能性は考えなかったのか?』って、そりゃ自分の問題だから自分で管理しろってのもわかる気がするんだけど彼らは一つだけ重大な事実を忘れているの、いいえ、それを知っていながらワザと見ないようにしているといったほうが正しいかしら」

「お前、バカキャラじゃなかったのかよ」
そう口を挟んで楓凛は腹部に秋子の右ストレートパンチを数発食らった。まさしく自業自得?
「傷口が、傷口が開いた」と言いながら私に目配せをした、亜希譲りのヒーリングエッチでなんとかしろということらしい。
「無理、あたしは豪速球投げるのもヒーリングエッチもできないの」と言って愛は右手のひらを立てて横に振った。
うん遠隔操作で愛の身体を操れば出来ないこともないけど私と愛の友情は壊したくはないからね。
「当たり前のことなんだけど男の方が背負うリスクなんてせいぜいが性病くらいなものなんだけど女が負うリスクは山ほどあってその中に妊娠や子宮内感染症なども含まれちゃうわけ、もちろん行為に至るまではこのことはちゃんと警戒しているんだけどね、先輩みたいに卑怯な男はその警戒の鍵を一つ一つ解除してゆく策に長けているわけよ、性感帯というものを巧みに使ってね」
そこで秋子は手にしていたスマホを強く握りしめるとグシャッという音とともに握り潰した。
そ、相当お怒りなようで。
「それなら俺も知っているぜ、年上の女性議員から情報を聞き出すのに使うからな!」と自慢げに凛、今度は秋子の右アッパーが彼女の顎を直撃した。
「さっきからウッセエェよ、黙れよ」
あ、とうとうキレさせちゃったよね、話の腰を折っちゃダメだからね。
まあそれが得意なのは亜希なんだろうけど、彼女の場合は自分でそれを積極的に使っている節があるから
「ど素人の男の子だと女の子の性感帯というと股間しかないと思っているからまだ助かるけど本当に遊んでいる雄、じゃない男だと知り尽くしているからね、乳首を中心とした乳房や耳の後ろ、あと首筋、背骨、意外に知られていないのが腕だったりするんだけど、スポーツなどで鍛えている娘はある程度鈍くなるんだけどスポーツに縁のない子は腕を握られることがほとんど追い込まれたに等しいことになりかねないからね」
秋子はそういうと床に転がっている楓凛を見下した。
流石にもうこれ以上余計な一言を言う気にもならなくなったと思いきや「その件なんだが・・・」と語り始めた。
「そういったトラップは男の方にも仕掛けられていてな、『性的サディズム』と言うのもその一つなんだが性的交渉の際にどうしても女性は苦しそうな顔をしたり喘ぎ、のたうつ、特に前戯が十分でないと脳内麻酔みたいなのが十分働かないし、それでも痛いっていうかなんか異物がグリグリ突っ込まれているみたいで気分が悪いって言うか」
凛の相手ってあいつを除いたら他は女ばかりだと思っていたとあたし。
「一応俺も心は男だけど体はやはり女だからな、その辺は心得ている、で性的サディズムなんだけどそんな彼女を見るたびに男の方が萎えていたらどうなると思う?少子化まっしぐらだ、これは男の心を持つ俺としちゃ結構なショックだったよ」
楓凛はしみじみと語った。
「まあ自分語りはその辺でやめてくださいね、それで腕の件なのですがさっき言った女性側のトラップがまさにそれで女性の拒否権を剥奪するような機能が仕込まれているんですよ、お二人に聞きます、腕を掴まれたり強く抱きしめられた時に相手に逆らえなくなった経験はありませんか?」
楓凛と愛は顔をに合わせた、逆らえなくなったということは多分ないと思う、いや、凛なんかは特にそうだろう。さっきから『ぶっ飛ばす』を連呼しているし。
「では聞き方を少し変えます、身体中の力が抜け落ちたり、意識がふわっとしたことはありませんか?」
「それならあるかな?」と楓凛。
愛もこんな奴だけは嫌だって思いつつも身を任せてしまった記憶がある。
「そのスイッチのようなものが入ったせいで脳内麻酔、というかこの場合は脳内麻薬といったほうが正しいのかもしれないですけど、これも子孫を保存するための仕組み、いいえ本人たちの意思になく働いてしまうことを考えるとトラップといっていいかな?」
そして秋子のはベッドから降りると再び室内自転車ペダルに向かい歩き出しまたがった。
「そこで最初の男に怯える彼女です、確かに男女の間には体力差はあります、しかし絶望的なほど圧倒的なわけじゃないです、ただ・・・・」
彼女は強くペダルを漕ぎ始める。
ゆっくりとだが加速してゆきメーターは50km/hに達する。
「腕を掴まれたり、抱きつかれたりすることにより女性は本来持っている自分の力の半分さえ出せなくなる可能性があるんです、彼女の場合もそれが発動してしまいさらに深い恐怖となってトラウマになっているかもしれないですね」
「うーん、私が聞きたかったこととはかなりかけ離れてきたような気がするんだけど要は本当は相手が中年以降である時よりも若い者同士の方が女の子には不利ってことでFA?」
と愛は不満を抱えながら結論を確認する。
私としてもほぼ同じ感想だ。
「要するにどんな関係であれ女の子にとっては圧倒的に不利になるということか?
でも年齢の差が少ない組み合わせだと女の子の方が逮捕される可能性が高いなんて釈然としないな」
愛がそう呟くとリナを含めた三人がキョトンとした顔でこっちを見つめていた。
「そんな結論出した覚えはないんだけど」
二人は口を揃えて言った。
気がつくと愛の頭の中で私が大きく手を振っている。
『面白い考察ありがとう、でもさっきの三人の記憶の中にある先輩の男子?それには引っかかるところがあるんだけど』

ーーーーーーー

私とリナは帰りのバスに揺られていた、別に途中の描写を端折ったわけじゃない、亜希が最後に私の頭に語りかけてきた一言がとてもショックでそこまでの記憶が飛んでしまっていただけのことだった。
「ねえ、リナ?ひょっとして私達、女子高校生達が国会議員になれたのも最初から仕組まれていたことなの?」
重い空気が二人の間を流れた。

ここからは私が愛たち4人に与えた情報だ。

ー愛さんたちが付き合っていた先輩はあの老人たちと同じ能力を持っていたと思う、つまりあの組織は最初から・・・あの年代の少女たちの命を狙っていたんじゃないのかな?ー

思い返せばあの時、先輩と付き合っていた女子生徒の中で今も尚生き残っているのはあたしと凛と秋子の三人だけだった気がする。
彼と付き合っていた娘たちはほとんどが音信不通か原因不明の死を遂げている。


再会1おわり

あとがき

って言っていいのか?並行世界の話です。

楓凛「ふむふむなかなか良好だな」

秋子「何がよ」

楓凛「亜希と愛に貸した二股電マだよ、どうやらちゃんと受精したらしい」

秋子「あんたが言っていたようでもない発明ね、で、孕まされたのはどっちなのよ?」

楓凛「それはまだなんとも、おれの設計だと2人とも孕んでもおかしくはないんだ」

秋子「それはまた、無責任なものを貸したのね、妊娠期のこと、出産してからの育児のこと考えたことがあるのかしら?このバカは」

秋子は楓凛を押し倒して楓凛の顔を足でグリグリしながら言った。

秋子「ちょ、他人のオ〇〇に何を差し込んでいるのよ」

秋子は今更ながらに自分のパジャマズボンと下着が楓凛の手によって同時に引き摺り下ろされている現実に気がついた。

秋子「ちょ、やめて、なんでここにその二股があるのよ、私たち確か2ヶ月安静にって言われているはずよね」

秋子がそう叫んだ時は楓凛に強く抱き寄せられて楓凛もまた自分のパジャマズボンと下着を下ろしてその二股電マのもう片方を自分のマ〇〇に差し込んでいた。

スイッチを入れるとしばらくその二股電マは激しく震え出すとふたりは形容し難い快楽に堕とされて息つく間もないほど喘ぎ声を出させられた。

永遠に続くかと思われた時間が過ぎた頃、ふたりの胎内から大量の謎の液体をその二股電マに流し込んでいた。

そしてそれがその中で混ぜ合わされるとより大量の液体となってふたりの胎内に放出された。

楓凛「やはりそうか」

と楓凛は呟いた。

「なにがよ」と秋子。

楓凛「俺たちは人間じゃないかもしれない」

秋子「はぁ?寝言なら寝ていってよ」

楓凛「昨日、いや夕べか、ナースセンターのすぐ横で遭遇したで金髪のマリモ頭のメスガキ、中学生くらいに、言われたんだ『おはようお姉さん、いえお兄さんというべきかしらね、どうしてあなたの子宮の横には卵巣じゃなくて精巣があるのかしら?』とか言ってやがった」

秋子「ますますわからない子ね?でもそれだけならただの変わった子じゃ?」

楓凛は自分達の身体から二股電マを取り外すとその両先にはあきらかに男性の精液とは異なる液体がべっとりとついていた。

楓凛「それにあいつは知っていた、秋子、お前の定期的に繰り返される脱皮のことも、他人に触れることでそいつの生理現象に関与する神経をコントロールできる能力のことも」

秋子「それって偶然じゃ」

秋子はそう言いながら自分の股間から溢れ出していた液体をティッシュで拭きながら言った。

楓凛「それがあいつは別れ際にこう言ったんだ、『亜希によろしく』って」

秋子「透視能力?亜希の関係者?確かに妙ね」

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基本全話無料です、お代はもしお気に入って頂けたらで良いのでm(._.)m

私は誰5の続編です。 亜希の始祖とは? 並行世界での異種族の干渉とは?

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