逃走4

逃走4
2023/06/21校正更新
私は誰?シリーズの以前書いた前哨ストーリーです。

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離した描写がめちゃくちゃ多数ありますことをお断りしておきます

今ハンドルを握っているロリババァは素直に『ちゅぢゅく!』なんて言いましたよ。
俺様は腹抱えて笑ってやったね。
この見かけだけは4才女児のリナとかいうクソババァに恥ずかしいセリフを言わせてやったぜ。
俺は誰かって?『楓凛(ふう りん、偽名)、自称ルポライター』さ、一応まだ正式にどこも雇(やと)ってくれてはいないが写真週刊誌やゴシップ雑誌に記事を売り込んで生計を立てている。
「あなたのためにロクでもないゴシップを流されて泣く泣く芸能界を去って行った女の子はいっぱいいますけどね」
ロリババァチャチャがリナを入れてきやがった。だが俺様は見かけも実年齢もダンディなクールガイ、泣いている女の子には優しいしそんなことしないのさ。
「どうでもいいですけどわざと間違えています?しかもご丁寧にガードをかけずに思考をダダ漏れにしてくれて」
うんそうだね、今のはガードしていなかったよ。
でもここからはどうかな俺はガードをしつつ自分が本当は男か女かどっちだと思う?わかったらFMラジオをつけてくれないかな?と考えてみた。
そう考えた途端リナはマスコンを握っていた左手を宙に浮かせてしばらくくるくる回したのちカーコンピューターのBDプレイヤーを操作する画面を呼び出した。
「なぜそれをする」
俺様は訊いた。
どうやら思念ブロックは効いているようだ。
俺様は彼女に別のことを考えているかのように表層思考を浮かべたからだ。
「いや、あなたご自分がバリバリのレズで性同一障害者だからそっち方向のムービーが観たいと考えていたようだから・・・私を襲う前にそれで欲望を満たしてもらおうかなんて」
そんなこと考えとらんわ!
誰がお前みたいなガキを襲う!
ルームミラーの向こうでほおを真っ赤に染めて急にモジモジし出したリナを見て俺様は全否定をした。
「あ、ダメェ!そんなこと考えちゃ、濡れてきちゃう」
き・さ・まあ、俺は心の中で怒りをぶつけた。
「だってそんな大きな、そんなものをつけて待機しなくても」
そんなこと考えとらんわ!
誤解を招くだろうが!
でなんでやねんそのレズで共有できる二股〇〇〇って。
「知らないの?知らないのなら観せてあげましょうか、丁度そのAV 作品のBDが入っているんだけど 」
やめてくれ俺はそこまで変態じゃない。
そう考えた途端ルームミラーのリナがフッと笑ったような気がした。
「私はあなたが何者かなんてどうでもいいけど、ブロックをかけ続けられるのはとっても不快なの、わかるよね」
俺は肩で息をしていた。
なんてクソガキ、いやクソババアか。
「それにあなたが振ってきた話題、まだ終わったわけじゃないでしょ」
そう、リナの指摘通り俺様の取材ではY氏のレイプ疑惑に関する話はそこで終わりという訳ではなかったのだ。

「Y氏が常用していた薬物、性的興奮をもたらし痛みを麻痺させる脳内ホルモンによく似たそれはそのY記者だけでなく与党系議員、野党系議員の多くが常用していた疑いが出てきたというわけね」
なかなか鋭い考察だ。
俺様が付け足す言葉は見つからなかった。
「何のために?それはきっと男女関係なく使われていたということでしょ?」
人はどんな時に性的ハラスメント行為や言動に及ぶと思う?ヘイト言動に出ると思うか?
それは特に右派と言われている議員たちの憲法改革派、いや反憲法はの言動に繋がっているんじゃないのか?
「例えば『国民に主権があること自体間違っている』とか『国民のための政治なんて間違っていると思います』とか『もっと大きな守るものがあるだろ』的な世間を騒がせた謎スピーチのことね」
そうそれだ、彼らはそれを言う事によりより一層強い性的興奮を得られるよう暗示をかけられている。
差し入れられたお茶に混入させられているのだ。
しかもそれは微量であるが彼らの生活の中でごく普通に摂取するように組み込まれている、特にそう言った決起集会の時には濃いやつが用意されているようだが。
「つまりそれがあの集会独特の異様な雰囲気を作り出していたというわけね、やっと納得がいったわ」
助手席から声がした。
倶名尚愛、俺の友人のJK国会議員が覚醒剤、じゃなかった意識を取り戻したようだ。
「あいお姉ちゃんはどこから話を聞いていたの?」
リナが尋ねた。
愛はまだ意識がぼんやりしているのか自分の頭の毛をクシャクシャと引っかき回していた。
「ん~、え~と国会議員の間で変な薬物が乱用されているってとこあたりかな?どんな薬かまでは聞いていないけど」
どうやら性的興奮を引き起こして痛みをマヒさせるといった部分は聞いていなかったようだ。
この倶名尚愛という女、こういった性に関するモラルには無頓着というか不感症?であるように見えて実はものすごくシビアでキレやすいところがあった。
こちらが軽いジョークのつもりで言ったセクハラ、モラハラジョークでも突然マジギレモードになって暴れだすから厄介だ。
『まあその辺は誤魔化して』と俺はリンにアイコンタクトを送った。
「ふうん、リナちゃんと凛はあたしらが意識失っている間にイチャコラといちゃついていたわけだ」
とんでもない妄想というか誤解だ。
そもそも俺にそんなロリの趣味はないし濡れ衣だ。
「ああおっしゃっていますが、どう考えます?秋子さん」
いかん悪友山崎秋子に対して敬語を使い出した。
もしかしてブチギレモードに突入か?ってかいつの間にか秋子も覚醒していたー!
「なんかめんどくさくなりそうなことになっていたから寝たふりしていたけど、確かY記者のレイプ事件から始まって、なんだっけ?」
半分眠っているような状態で聞いていたのか、それならなんとか誤魔化せるかも、俺様は淡い機体を抱いた。
「えーとそいつが薬物使って与党の、〇〇党のJK議員をレイプしているって」
中途半端に聞いていたー!しかも一番やばいタイプのゴカーイ!
「へえ~?でそのかわいそうな犠牲者って誰かしらね?」

怖い!こわい!俺たちの乗っているレクサスが変な挙動をし始めた。
『確かイニシャルがエーケイって聞いたような?えーと秋子わっかんなーい」
ゴラァ!変なところでボケるなぁ、盗み聞きするならちゃんと聞いてちゃんと伝聞してくれい!
「あ、Y記者の人生たった今終わりましたね」
涼しい声でリナが言った。
「ふっふっふ、奴の金丸蒸し焼きにしてやったわ」
不敵な笑いを浮かべながら愛はいう。
いや奴はあんたにそんなことしていないし、奴にだって選ぶ権利は・・・。
「なんですってぇ!」
語気を荒げて愛はそう言って凄まじい形相で俺を睨(にら)みつけた。
「あいおねえさま、りんさんに金丸はついていませんよ?」
フォローありがとうよ、りんちゃんでも遅かったし、違うとこが焼けずっているんだけど。
「え?それってまさか?」
秋子のやつが驚いて俺の股間をまじまじと見つめた。
そして何を考えたかジーンズ越しに俺様のそれに触れた。
「あれ?熱くないけど」と言いながらスリスリさすり始めた。愛のやつそこまで読んでいたのか!
抗うこともできず俺は、俺のセクシーゾーンは暴走を始めていた。そしてお決まりの(だそうだが)大量失禁。
「気の毒ねぇ、でも」
そう言いかけたリナは突然「プー!」と吹き出したかと思ったら大声で笑いだした。
「凛の顔、ちょ、やめて!たらこ、・・・唇が明太子みたい、すごく立派」
マスコンのレバーを左手でポンポン叩きながら大笑いをしだした。それはいいんだけど何回も叩いているうちにそのマスコンのレバーは・・・フルスロットルの位置に。
「ぎゃー!」とほぼ全員が絶叫している間にスピードメーターは100Km/hを越えていた。
「おっと、ヘアピンだ」
リナは異様なくらい冷静にハンドルを右に大きく回すとマスコンを停止直前の位置まで戻した。
「やまんかーい」
誰かが意味不明な絶叫をする、後輪がロックしたのか見事なスピンターン、そしてハンドルを戻してからのフルスロットル!
やめてくれー!命がいくつあっても足らんわ!
「言うのを忘れていたけどここからは国道に入るから安心して」
リナはさらりと言いながら左手でマスコンを右手でハンドルを巧みに操ってモーターの激しい加減速を繰り返し出した。
車速は常に80Km/h以上を保っていたが・・・
「嘘つけー国道は国道でも酷道じゃないかー」
誰が叫んだかは定かではない、俺かもしれないし他の二人だったかもしれない。

どれほどのカーブをドリフトで走り抜けただろうか?
「生きているって素晴らしい」
車がようやくどこかのコンビニ駐車場に入ってしばらくして、恐らくは30分は経過していただろうか?
山崎秋子が重たい口を開いた。
「気持ち悪い、吐きそう、吐いていい?内臓も出そう」
ブツブツ呟いている倶名尚愛、そして俺は・・・多分この中で一番死にそうな顔をしているだろう。
何も言う気になれないし、目の前がシマシマ模様のマーブル色をしていた。マジでやばい状態だ。
「おねえさまたちだらしなさすぎ」
リナは呆れたような声で言うと突然視界は正常なものに戻った。
そう言うと『なんじゃそれ』とか言われそうだがそうとしか表現のしようがなかった。何を俺に仕掛けたかは不明だったが・・・
「食料調達に行くから、みんな降りて」
なんで、体を固定するシートベルトも出来ず、姿勢も不安定なチビのリナがなんで一番平気なんだよ?と内心愚痴りながら俺は後部席ドアを開けた。
だがしかしやばい!地面がぐるぐる回転しやがり出した。
「だらしないなあ、もう凛姉ちゃん」
妙にエコーのかかった声を聞きながら俺は情けないことに来る亜を駄たその場にへたり込んでしまった。
「ほら、あいおねえちゃんも行くよ」
今度は助手席の愛をゆすり起こそうとしているようだ。見えないがなんとなくわかる。
「むり~、しぬー」
そう言う愛の声にワウがかかったかのように聞こえたからだ。
「あ~、こっちもだめか」
リナはそう言うと今度は秋子の肩をゆすり出した。
見えないがきっと多分そうだろう。
「あーなんでまだ走るの?まだ走り足りないの?」
と嘆願(たんがん)するような彼女の声が聞こえたから。
「仕方がないなあ、適当に買ってきますか」
リナの声がしたかと思うと『バッス』っとドアが閉められるような音がした。
あーこれでお買い物に駆り出されずに済んだ。
でも寒いなあ、俺の体、車外に放り出されたまんまなんだよな、冬はこれからとはいえ夜中は冷え込む。
なんで俺はこんなことしているんだろうか?
確か喫茶店でJK衆議院議員の倶名尚愛を張り込み取材をしていたんだけど突然動き出したかと思ったら行き先が国会で、なぜかそれがこの国の長期与党お得意の抜き打ち強行採決でしかも憲法改正に関する法案がらみだったのは驚いたが、しかもなぜか野党の一部議員まで賛成票を投じたのには更に驚いたものだ。
そして更にそれよりも驚かされたのは突然の抜き打ち採決にも関わらずしっかりマークしていたマスコミ記者の多さだ。
奴らはどこからその情報をしい入れたのだろうか?
リナの車に戻れば何かわかると睨み俺は一歩先に奴の車の中に身を潜めていたわけだがあろうことか議会終了後に国会場外で能力者バトルがおっぱじまってしまったというわけだ。
「おっぱい混じって?」
俺の頭上で声がした。
リナの声だ。もう買い出しから戻ってきてしまったのか?それにしても
「相変わらず読みにくい思考ね」
リナははそういうと俺の腹の上にレジ袋をドスンと置いた。
思わず吐き出しそうになるがぐっとこらえる。

「もう動けるんでしょ?うっとおしいからさっさと車に乗って」
思いやりというものが全くないやつだ。
俺は渋々車の後部座席に這い上がりドアを閉めた。
もちろんレジ袋を持ってだ。
「それで、」
リナは車に乗り込みながら俺に訊いてきた。
思考をブロックしつつ『なんのことかな?』と返した。
『もちろん今回の強行採決のことを探りにきたんでしょ?』と返しつつ肉声では別のことを言ってきた。
「みんなは肉まんにしてきたけど文句ないよね、私は牛すじまんだけどね」
俺も含めてだがみんなに食欲などあろうはずもない。
少しでも口に入れようものなら即リバース確定だ。
とにかくリナは俺が付け回した理由に気がついているようだ。
もうかくし立てをする必要もないということか?
連中は何者だ?と尋ねる。
『同業者、多分あなたと』
多分って、俺と同じ学生記者か?そんなわけなかろうかなりヨボヨボのご老人もいたみたいだし。
「ん~ちょっと空腹を満たしてからそれに関する返事をしようかな?」
そう声に出していうとリナは自分が手にしていたコンビニ袋から肉まんを取り出し紙をめくるとそれはそれは大きな口を開いて食らいつき「ジューシー!」と大声で言った。
それで、、、もしかしてここで例の
バックミラー越しのリナはそこで『にっ』っと笑い言った。
「ちゅぢゅく!」っと。

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お代は読んでからの(以下略

女子高校生国会議員と合法ロリみならい刑事のエロエロドタバタSFです。

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