私は誰?1

私は誰?1
2023/07/14校正追記

登場人物
葉類亜希 1話の途中から名前が与えられる、正体不明の少女
葉類智恵 小田井署署長兼警部、兼小中井田井病院オーナー兼院長、身寄りのない亜希を養子縁組として引き取る。
風間達也 通称中〇〇刑事、なぜこのような性犯罪者が刑事を続けられるか?不明だ。
風間志乃 風間達也のひとり娘、いきなり銃殺される

私の記憶は少女の体が弾丸に射抜かれて胸から大量の赤い血を吹き出しながら倒れる様をただ呆然と立ちすくして見ているところから始まった。
父親らしき中年の男性が駆け寄り抱き上げたが紺色スーツを真っ赤に染め上げた彼の腕の中の少女は息をしているとはとても思えなかった。
でもこんな光景はドラマや映画などで何度も見ているような気がする、父親が刑事だったり、服装こそ違え自衛隊の特殊部隊に所属する元隊長だったり。
そんなことが起きた後の、男が起こす行動なんて、たかが知れているのよね。
我を失い犯人を射殺しようとして同僚に止められたり、戦闘ヘリや戦車ありの大群に自動小銃で無謀にも立ち向かおうとしたり、この世界の男供って本当にいかれている。
私は周囲を見渡し少女の胸を銃で射抜いた犯人を探した。なんだすぐ目の前にいるじゃないか、と思う間も無くその犯人は拳銃を発砲して中年男の右肩を撃ち抜き、続いて左肩を撃ち抜いた
、これでもう彼は戦闘不能だ、殺されるのも時間の問題だろう。
どうやら援護してくれる同僚や部下はそばにはいなかったようだ、それが彼にとっての最大の不幸かもしれない、加えて役に立ちそうもない私が、じゃない、私しかそばにいなかったことが運の尽きってやつだろう。
「やばっ」
私は思わず声に出してしまった。
犯人が私の存在に気がつきでかい銃口をこちらに向けていたからだ。
退避行動をとろうとするがこの重い体はなかなか思うようには動いてくれない、銀色の銃弾が銃口から飛び出してこっちに向かってくるのがスローモーション動画をみているかのように見えた。
その銃弾をかすめるかのように同じくらいの大きさの小石がすれ違って行った。
銃弾は私の頭上を通り過ぎて、その小石は犯人の右目を直撃した。

その小石は私が無意識のうちに地面に落ちていたそれを右手で拾い上げて右手で投げたものだった。
もしかしたら石を拾うためにしゃがみ込まなければ私ん胸部か頭部のどちらかに犯人が撃ち放った弾丸は命中していたかもしれない。

右手で目を覆いながら続けざまに銃を撃つ犯人。
今更遅いと私の右手はもう次の小石を掴んでいる、さっきのよりもかなり大きめだが握るにはちょうどいい大きさだ。
それを素早く左手にトスする。
やっぱり右手で投げていたんじゃイマイチ破壊力がない。
それにコントロールも狙った位置から少しズレた。
犯人の銃口から弾丸が飛び出し、こちらにまっすぐに向かってくるのが見えた。体勢を崩しているはずなのになんて正確な射撃だろうか、しかも今度は私の右肩を一寸違わず射抜いていた。
私が投じた小石はまだ犯人との間の半分にも到達してはいない、奴の腕前からしたら次は確実に私の左肩を射抜くかもしくは頭部を貫いているだろう。
『何とかしてでも護身しなければ』
焦るがメタルコーティングされた弾丸から身を守ってくれそうなものなど身近には何もなかった。
『やられる』
そう感じて身構えた私は私の投じた小石が犯人の額に命中したのを見る、彼は銃口から弾丸を放ちながら仰向けに倒れて額から盛大に血を吹き出していた。
犯人の打った銃弾は大きくそれて私の遥か上、頭上を通り過ぎていった。
おそらく私が投げた小石が犯人の額に命中していなければ頭から盛大に血を吹き出していたのは私の方だろう。
「バッカじゃないの、なんで私の投げた石くらい避けられなかったのよ」と独り言を呟きながら両肩を犯人に射抜かれた哀れな中年男に近づきながら尋ねてみた。
「ねえ、もしかしてあなたが刑事だったりしたら手錠とか持っていないかしら?」
「スーツの内右ポケットに」と中年男、いや刑事というべきか?
案の定スーツの左側内ポケット下段には拳銃が吊り下げられていた。
右利きのようだけど、使わないまま犯人に戦闘不能にさせられる羽目になんてみっともない話だな。
なんて思いながら私は右内ポケットから手錠を取り出し、用心深く気絶している犯人に近づくとそいつの手から銃を奪い取りその手錠を両手首にかけた。
本当は逃げられないように片側は建造物のパイプなどにかけるんだろうけどあいにく近くにそのようなものはなかった。
それに上に引き上げればすぐに抜けられる公園のUの字パイプにつないでしまい、まんまと犯人に逃げられてしまったお間抜けな刑事の話を、私はなぜか知っていた。
「出来れば救急車も呼びたいのだけど、スマホとか持っていないかな?」と私。
まさか刑事がそんな大事なものを持っていないとは思えなかったが仲間と連絡も取らずにあんな強キャラ犯人に単身で向かっていくような馬鹿だ。
娘を人質に取られてあわてまくりスマホを机の上に置き忘れて現場に駆けつけてきたということもありえない話ではない。
「ズボンの左前ポケットに」と刑事。
腰を曲げていちゃつっかえて抜けないので私は彼の身体を左手で抱き上げて姿勢を伸ばしてポケットに手を突っ込んでみた。
私の胸が彼の背中に押し付けられて暑い体温が伝わってくるかと思いきや意外と冷えた感触が伝わってきた。
やばい、これが銃で撃たれたことによるショックのせいか失血性ショックか、どちらにせよ急がないと彼の命は風前の灯か?
それにはスマホを捜しださねば、私は気ばかり焦った。
なんかうにゅっとした棒状のものが手に触れて私はそれを掴み引き抜こうとした。
「あ、あー」
刑事が声にならない声を上げる。
ちょっと待ってなかなか取れないんだけど、どこかに引っかかっているのかな?と私、気のせいかそれはだんだん大きく、そして硬くなっていくような気がした。
「そ、それ違う」
彼は何やら叫んでいたがいよいよ意識が朦朧としてきているのかもしれない、私はさらに焦った。
引いたり、おしたり、それを繰り返していくうちにだんだんそれはさらに大きく硬くなっていく、そしてそれは突然に激しく脈打ちながら中からぬるっとした液体を先端から吐き出した。
どうやら別の意味で抜いてしまったようだ。

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「あ、いろいろごめん」と私。なんか気まずい。
「いや、俺の方こそ、・・・・、勘違いしてた」と刑事。
結局スマホは彼のズボンの右前ポケットの中にあり、私は彼の指示通りに勤めている御対署に電話をかけて救急車も手配してもらった。
べとついた手で彼のスマホに触るのは失礼かと思い自分のスカートで何度も拭き取ってから電話をかけたのでそこは大丈夫だと思う。
ただ問題なのは言葉が途切れがちな彼に代わり上司に現状報告する際に自分たちがどこにいるのかさえ見当もつかなかったことだ。
「お前、・・・名前は」
「けが人はそんなこと気にしなくても」と私、あれ?そう言われれば私の名前ってなんだっけ?というか私は誰?
しばらく考え込んでみる、頭の中の重箱の隅を突っつくようにして考えてみたが答えは出てこない。
「わかんないや」と私、やばいな、右肩からの出血が止まらないせいか私自身も意識がもうろうとしてきた、頭の中のかな漢字変換もおぼつかない。
一番の心配事は刑事である彼からの返答が全くなくなったことだ。

彼は私よりも多くの弾丸を両肩に受けている、出血量だって私よりも多いはずだ。
しばらくして遠くからパトカーのサイレンが聞こえてきた。続いて救急車のサイレンの音も。
「先輩、風間先輩の股間がぐっしょり濡れていてイカ臭くてとても気持ち悪いです」
婦警の声がした、声と口調からしてまだ警察学校を出た手のほやほやギャルだろうか?
しかし声はすれど姿は見えない、なぜなら私の視界に入っているのは限りなく広がる青い空だけだったから。
そんな私を二人のおっさんが両側から覗き込んだ、衣服からして救急隊員だろうか?そして「イッセーノ」の掛け声で私の体をタンカに移した。
「こいつか?電話をかけてきた身元不明の女というのは」
別の女の声がした、さっきの小娘よりは少し大人びたセクシーな声だ。
その声の主らしき女が私の顔を覗き込む。
「なんだ、蒙古斑も取れないような青臭いガキではないか」とその女。
前言撤回!イキオクレのババァに決定。
「しかもスカートが妙に濡れているではないか、おまけにイカ臭い」
そう言いながらババァは私のスカートの裾を摘み上げた。
そしてあろうことか、私のパンティの股間部に触れて言う。
「な、なんと!これは事件だ!大不祥事だ!」
いや、だからそれは恐怖による失禁で、と言おうとしたがやめた。ものすごくみっともない話に思えたからだ。
「どうされました、葉類智恵警部!」
別の男の声がした、こっちはそこそこ若い・・・・。かも?
「つまりあたいの推理はこうだ、まず風間刑事が自分の娘よりも若い小娘を口説いているところを奴の愛娘に目撃された、そいてキツく詰問された」
「それで思わず射殺しちゃったんですね」
キャピキャピ声の若い娘の声、おいおいこの現状を見てどうしてそんな話になる。
「そこで風間刑事の頭の中に堪えきれない衝動が生じた」
いかにも自信満々にババァは言い切った。
「俺それ知ってます!性的サディズムってやつですよね」と少し若い刑事?なんでそっちに行く?
「そう、そしてその自分の娘を撃ち殺した自分の拳銃でこの小娘の右肩を射抜き『言うことを聞かないと打ち殺すぞ』と脅した」とババァ。
なんで彼が仲間を呼ばなかったのか?その理由をようやく理解した。犯人に「一人で来い」と脅されていたのもあるだろうが仲間でもある彼らが全く当てにならないことを知っていたからだろう。
「それでこの可愛い女の子につい出来心で乱暴しちゃっやんですね」とキャピキャピ声。いや、だから少しは現状というものを見てから言ってくれ。
「ああ、風間刑事は己のマグナムをこいつの股間にぶちこみ、中に発射した!これがあたいの名推理だ」とババァのイキった声。どこが名推理だ!迷推理じゃないか!
「さすが智恵先輩です!でも不祥事です!どうやって隠蔽しましょうか?」とキャピキャピ声、おーい、こっちはいい加減に死にかけているんだ!早くなんとかしてくれ!
「双方合意の上だったことにすりゃいいんじゃね?マネートラップ?」
いや、それは「ハニートラップ」と言うんですよ、クソババァ殿!
「さすが智恵先輩!これで犯罪はなかったことにできますね」
キャピキャごえのその一言で私はさすがに上半身を起こし上げブチ切れた。
「そんなことはどうでもいいからさっさと病院に運んでくれ!」
そんな私を見てクソババァは言った。
「あ、その元気があれば大丈夫だな」
しばらく双方の沈黙が続いた後に私は切り出した。
「あ、・・・・・いや私はともかくあの風間さん・・・だっけ?」
私がそういうと「はっはっはは」とババァは大声で笑った。
「あいつなら大丈夫!あと2、3発は抜けるよ」
と意味不明なことを言う。
「いやそう言う問題じゃなし、大事な娘さんもなくしているし」
そう言った私をババァはまじまじと見つめて言った。
「そうだねぇ、あそこにあんたが居合わせたのも何かの因縁かもしれないしね」
ババァはそう言ってから少し黙り込んだ後再び口を開いた。
「まあ搬送先が決まったから安心して、・・・・それから」
ババァは私のそばから離れながら何か言っていたような気がしたが声が小さくてはっきりと聞き取れなかった。
「風間先輩の娘さんはね、硬式野球のピッチャー目指していてそれはもう名門男子高等高校野球部に入部していてもおかしくはなかったくらいのすごい豪速球を針の穴に糸を通すようなコントロールで投げられたそうだよ」
さっきの少し若い刑事が解説してくれたみたいだけど今の私にとってそれは心底どうでもいい情報だった。

私と風間刑事が搬送された病院はとてもじゃないがまともな病院とは言い難かった。
どてっ腹をマグナム44の弾丸でぶち抜かれて小腸の大部分を失った女性刑事、股間の大事な穴にダイナマイトをねじ込まれ下半身を吹っ飛ばされた可哀想な婦警さん。
胸を何度もアイスピックのような物で突き刺されて瀕死状態の女子高生さん。
「あの、私は取り敢えず止血で十分なので風間刑事と彼女たちの救命を優先的にお願いします」
私は必死になって訴えた。こんな肩の骨を撃ち抜かれた程度の軽傷を優先して彼女達が命を失ってしまったら今晩の夢見が悪い。
「あんたならそう言ってくれると思ったよ」
葉類智恵警部はそう言うと医師や看護師に指示を出していた。
「あの、あの人たちはどうなるんでしょうか?」
私は葉類智恵警部にきいた。
「うーんマグナム44で腹をブチ抜かれた娘は一生点滴生活だろうしダイナマイトの娘は一生車椅子生活と人工透析、アイスピックの娘は良くて一生人工心肺生活だろうね」
智恵警部それはあまりにも無責任すぎませんか?
「そんなこと言われても医者だって神様じゃないからなぁ」
智恵警部はそう言ったがその表情から彼女たちの命がほぼ絶望的であると思わざるを得なかった。
まずは風間刑事とアイスピックの娘が手術室に回された。続いてダイナマイトの娘とマグナム44で撃ち抜かれた娘が先に出て来た。
移動式ベッドを押しているのはふたりの女性看護師だった。
「やっぱり心臓破裂と肺の中に血液が溜まって固まり出しちゃったらどうしようもないよね」
「運ばれて来た時はかなりの出血だったからいくら神様みたいな院長でもね」
看護師たちの話し声が聞こえて来ていた。
「ご家族とは連絡が取れないの?」
看護師長と思わしき年配の女性。
「それがどうやら日本の方じゃないらしくてどこの国の誰かさえわからない状況なんです、こう言う人迷惑ですよね!高い医療費は誰が払うんでしょうか?」
「これ、滅多な事を言う物じゃありません」
年配の看護師が若い看護士を注意していた。
不謹慎とは知りつつも私は思わず吹き出してしまっていた。
その点に関しては私も待った同じ境遇にあった。
私だってどこの誰かわからない。
しかも引き取り手がいないとなると本当に孤独死だ。
「失礼ですが口を塞いでいただけませんか?」
案の定釘を刺された。その釘よりも遥かに太くて長く先の鋭利なアイスピックで何度も胸を刺されたこの娘に比べたら私は遥かにマシだろう。
「すみません、ひとつだけお願いしてもいいですか?」
私がそう言うと彼女たちは眉をひそめた。
「彼女のご家族か霊柩車のお迎えがお見えになるまでで良いんです、霊安室で彼女と添い寝をさせてくれませんか?」
彼女たちは怪訝そうな顔をしたが年配の看護師長さんは何かを察したのかこう言って霊安室にあたしと彼女を置き去りにして若い看護士を連れて出て行った。
「私はここに居るからね寂しく(さびしく)なんかないよ」
私はそう言うとベッドの上によじのぼり彼女の上で向かい合うように身体を重ね合わせたもうすでに脳細胞はもちろん肺や心臓、あらゆる場所で壊死が進行していた。脳細胞は特に壊死するのが早い。
もう遺体硬直が始まっている。その前にやっておきたい事があった。まだ彼女のくちびるが動く間に私は彼女の口の中に自分のすぼめた舌を差し込んでいた。
そして熱いとろりとした液体を彼女の口の中にながし込んだ。
「あ、」
彼女の口から吐息が漏れた。決して彼女が生き返ったわけじゃない彼女の中に注入した液体の分だけ彼女の中の気体が外に漏れただけの事だ。
私は続いて自分のすぼめた舌から彼女の口の中にさっきと同じとろりとした液体を流し込んだ。
私のさほど大きくはないふたつの乳房にそれぞれひとつずつついた乳首が勃起して包帯の上から彼女が受けた傷をいくつか探し当てるとその乳首からサラサラの白乳色の液体を包帯の上から大量に降り注がせてそれは包帯に吸い込まれて行った。
それは包帯の中に染み込んでゆきぬい合わせただけのアイスピックによって開けられた穴に吸い込まれて行った。
私はそれらの行為を続けながら片手で彼女の手術技の前をはだけさせてまだ陰毛の薄いワレメちゃんをさらけ出すと自分の手術技の前をはだけさせてまだ陰毛の1本さえ生えていないワレメちゃんをさらけ出すと欲情に勝てなくなって彼女のそれと擦り合わせていた。
「あなたは誰?」私は彼女に問いかけてみた。
私が舌を通じて彼女の口の中に注入した液体はゆうに2リットルは超えていた。私の計算だとそのほとんどが大脳や中脳、小脳、脳髄や下垂体に送られていたはずだ。
「わからない」
彼女の唇がかすかに震えてそう言ったような気がした。
私の乳首はまだサラサラの白乳色の液体を出し続けている。そしてそれらは全てアイアイスピックがいくつも開けた穴の中に未だに吸い込まれ続けて行った。
私は彼女のワレメちゃんの丘同士を何度も擦り合わせていた。
すると私のワレメちゃんの中から小さな芽が飛び出して彼女のワレメちゃんの中に挿し込まれると私は全身をつらぬく快感に襲われていた。
私の可愛い小さな芽は彼女のワレメちゃんの中の大事な穴の中にサラサラの液体を勢いよく吹き付けていた。
「ぁ、あ、あー!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!、、、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」彼女は激しく喘ぎ、乱した呼吸のまま私を見つめた。
「私、なぜ生きている」
たどたどしい日本語で彼女は言った。
彼女に聞きたい事は山ほどあったがまだ彼女は蘇生したばかりだ、無理は禁物だろう。
「あなたは誰?」
案の定きかれてしまった。しかし私はその問いに対する答えを持っていなかった。
「どうして自分をアイスピックでなん度も突き刺したの?」
それに対する答えはなかった。
最悪誰かに操られて?そんな疑問がふと浮かんできた。
しかし自分の力でアイスピックを心臓や肺などの内臓さえつらぬいて背から飛び出す直前まで深く突き刺す事は可能だろうか?
それよりもなぜ私はこんな事ができるのかわからなかった。
この部屋を挟んでふたつの霊安室では彼女たちの遺族である家族と思わしき人たちがすすり泣いている声が聞こえた。まさか彼ら彼女たちの前であんな行為をしよう物なら即座に裁判沙汰になってしまうだろう。
ここは一度医師たちからの家族説明と称して退室を願うしかなさそうだった。
まず西川の霊安室の内線コールがかかった。主治医として説明する事があるからという理由で呼び出されたらしい。使われたマグナム44の弾頭はダムダム弾だった。そんな事は私にはレントゲンを見なくとも理解できる。小腸周辺で運悪く飛び散った弾頭は彼女の腹部にあるありとあらゆる内臓を破壊しまくっていた。
もちろん支給なども例外じゃなかったのは言うまでもない。
問題は石がどれほど時間を稼いでくれるかだったがもうひとり脳細胞大事な穴にダイナマイトを突っ込まれてそのまま爆破された方も待ったなしの状態だと言えた。このままではふたりとも助からない。それどころかどっちかを見捨てればもう片方は確実に助かるなんて甘い考えは通用しそうになかった。
「またひとりで暴走している」
そう言われて振り返ると私よりもはるかに身長の高い女子が上から目線で見下ろしていた。
その娘の髪は毛根から毛先まで七色に輝くレインボーカラーのストレートを腰まで伸ばしていた。
「どなた様ですか?」
私は思わずきいた。
「あなたは自分の孫娘の顔もお忘れですか?」
マジ顔で訊かれた。
いや、私そんな大きい子産んだ覚えないし?
「花奈と加世と時間操作出来る香織もきたから秒速で片付けられるよ」とショーカットの女の子。しかしなぜみんな揃いも揃って私よりも身長が高くてバストもデカいんだ?
服に名前が入った名札をつけていたので思わず読んでしまっていた。
「え〜とチツノナカちゃんですか?」
「ちゃうわ!」
と言う罵声と共に私は頭から大量のベトベトした白濁色の液体、いわゆる少年期の濃い精液をたっぷり頭からかぶっていた。

「それよりも今回の事件は35年前の連続少女暴行殺人事件と大きな関わりがありそうなのよ」
背のやたらと高いレインボーカラーヘアの少女が私に言った。そんなこと急に言われてもわかるわけがない」
「どうやら敵はおばあちゃんの正体とを探って過去での存在を抹消しようとしているみたいなんだぉ」
とボブヘアカットの女の子、いや、私よりも背は高いし胸は馬鹿みたいにでかいし」
「おじいさんのエロ中出し刑事達也さんも応急処置は済んだみたいだし、後は任せましたよ、プププ」
髪の毛を外に跳ねさせた赤毛の少女も言った。
しかしなんでこいつら胸がでかいんだ、本当に私の娘かよ。
「それよりもということでグランマが覚醒するまで敵の目を誤魔化す必要がありそうですね、そのためにはボサボサ亜紀さんとポニテ亜紀さんの2人で混乱させて私たちも学年と年を改竄して中学生になりすます・・・・・」

その後は気がついたら見知らぬおっさんが私の隣のベッドで眠っていた。
苦しそうな吐息を聞いているうちに私の意識はぼんやりとし始めて気がついたら私は彼の上で向かい合わせにひとつになって呼吸を荒げて彼の熱い遺伝子情報を私の大事な穴で受け取って、私はそれを胎の中で加工して彼の口のなかにすぼめて差し込んでいた舌をとうして流し込んでいた。

私は誰?1

終わり


以下旧作にて、何故か有料です。^_^


私は誰?1

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4,661字
お代は読んでからの(以下略

女子高校生国会議員と合法ロリみならい刑事のエロエロドタバタSFです。

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