カレンダーガール14 りわおのいかせ改

カレンダーガール14 りわおのいかせ改

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離した描写がめちゃくちゃ多数ありますことをお断りしておきます。

       最強にして最終敵地攻撃兵器

「あっけなかったね」
『G』が呟いた。
「どうして今度は由紀と有希について行かなかったんだ?」
と不思議そうに『L』が『G』に言った。
「特に理由はないよ」
と『G』が答えた。
「まあ嫌な予感はしていたし、あれをほおっておくわけにはいかなかったし、私はあの娘に嫌われているみたいだし」
ボソリという『G』を『L』は不思議そうな目をして見ていた。
「オメーとあの『さとみ』って女、意外と似ていねーか?」
「どこがです、何をしてもそつなくこなすし、要領は良すぎだし、その話はもうやめにしましょうよ」
そういうとそそくさとパジェロに戻り『B』の帰還を待っていた。
高度200万メートルの上空でランデブーしているロングパジェロとサニークーペの間を『B』入ったり来たりしていた。
いざという時のためにあのミミズメカを破壊するために亜希の中の戦闘員達と共闘するためだったがどうやら今回は有希と由紀が向かったらしい。
いくらなんでもふたりをそれぞれ単身で向かわせるのは危険とのことで由紀には『ユーキ』とあつこ、そして有希には『かなえ』をそれぞれ胎内に同伴させることにした。
本当はかなえと共に『G』も同伴させる予定だったのだが『G』は理由も言わずに頑なに拒んだ。
難航するかと思われたミミズメカの攻略もあっという間に終わり、ついでに全世界に配備されていた同型機もすべて作動を停止した様だ。
だがどうやらそれが『G』にとってはとても面白くないことらしい。
ボロボロになったサニークーペも駆動系以外はガラクタ同様だったロングパジェロも椎奈の固有魔法とやらであっさり修復された。
それどころか『C』〜『F』の手腕によりそのまま月くらいまでなら行けそうな宇宙船ならぬ宇宙車に改造されていた。

それを前後して19発の核弾頭付きICBMが日本の原子力発電所を目指して次から次へと飛来してきているのはすぐに判った。

そんなもの『G』と『B』と『L』が動けば簡単に方がつくと思っていた。
しかし、とんだ伏兵が現れてそれらをたちどころに始末してくれた。

地上で暴れていた痴女、もといモンスター秋子はその後も千葉県から茨城県まで逃げ惑う男達の精液を吸い尽くしながら闊歩して、もはや身長が500メートル越えの文字字通り化け物になっていた。
このままいけば東北地方以北の男性の99%が死滅するであろうと予測された時にこの国の原発を目指して飛来して来る数発のICBMに気がつくとたちどころにその痴女、もといモンスター秋子は音速50を超える速度で成層圏まで飛び立つといとも簡単に次々とそれらICBMを鷲掴みにして口の中に放り込んでそのままゴックリと飲み込んだ。
彼女のお腹あたりが一瞬眩く光ったがそれでも彼女、と言って良いのかわからないがモンスター秋子はさらに大きくなり新潟の原発を目指して飛来していたICBMと北海道の原発を目指していたICBMをすごい速さで移動しながらあっという間に喰らい尽くしていた。お
モンスター秋子は今度は西南に向きを変えて東京都、神奈川、御前崎、名古屋、若狭湾、大阪神戸、出雲に伊方、玄海、川内を目指して飛んでいたICBMを次から次へと喰って回っていた。

『本当にモンスターになってしまった』
『G』の胎の中で山崎秋子は驚愕と絶望をを隠しきれずに言った。

これで日本は救われた。
一安心と言いたいところだったが佐世保と沖縄から1発ずつのICBMがモンスター秋子目指して時間を置いて発射された。
それは某麦国在日基地の日本には本来あるはずもない核兵器だった。
まず近い方の佐世保からのICBMがモンスター秋子に着弾しようとしていた。
彼女もきっと油断していたのだろう。
それを回避する事が出来ず、それはとんでもないところに着弾、というか、彼女の割れ目ちゃんの穴に吸い込まれる様にして入ってしまった。
モンスター秋子の下腹部が鋭く光ったと思うと東アジア一帯の地表にモンスター秋子の妖艶な喘ぎ声が響き渡った。
続いて沖縄からのICBMがモンスター秋子を襲う、今度は彼女は敢えてそれをさっきの股間の穴で受け止めた。
さらに妖艶な喘ぎ声が地上に響き渡った。
そしてそれに恐怖をなしたのか在日(ピー)軍からのICBMが次々と発射されてモンスター秋子を襲った。
奴はそれを次々と下の穴で喰いまくった。
もちろんその都度、盛大な喘ぎ声のおまけ付きだ。
そしてついに在日(ピー)軍の弾道ミサイルは全て打ち尽くされた。
その頃にはモンスター秋子の身長は軽く30Kmを超えてバストもHカップくらいの見た目になっていた。
「えーと、あの化け物、『んー、まだ食い足りないなあ、まずはフカヒレスープの国から行ってウォッカとキャビアの国に行って』世界中の核ミサイルとか食べて回る気満々みたい」
『G』の口を通して秋子がゲンナリした様に呟いていた。
全てのミミズメカの中にいた少年少女達の救出を終えて帰途に着く異空間を歩いていたボク、楓山由紀の耳にもその呟きは伝わって来た。
『よかったじゃないですか!核兵器廃絶に一役立てて』
ボクの心のつぶやきに対して秋子は完全にブチギレの思念を送ってきた。
『全然よくないわよその立役者として全世界のテレビや新聞で私の姿が報道されるんだよ!〇o〇〇とマ〇〇が剥き出しの全裸の私の画像と共に!』
『ご愁傷様』としか返す言葉が思いつかなかったのは言うまでもない。

       外出禁止、戒厳令

トータルで1500時間ほど歩かされただろうか?
ボクと有希はハッキリ言って完全にグロッキー状態だった。
ミミズメカの配備がまだ近距離に集中していて良かったと思っている。
ボルシチで有名なあの国の首都とかあの伝説の四人組バンドを生み出した島国とかまで行かされたら正直途中でぶっ倒れていたと思う。
そんなボクたちに対して『さとみ』は至って元気そのものだ。
何せ「どうせだから寄り道をして四川料理三昧を楽しみたい!」などと言っていたくらいだから。ボクはそんな彼女を見ているとふと、『G』の存在を思い出す。
なぜかどこかよく似ている様な気がしてならなかった。
しかしボクが彼女に『G』を紹介しようと一緒に来る様に誘っては見たがさとみはそれを頑なに断った。

その後になって理由を知ることになったのだが別の隣国では青少年の外出禁止令がなぜか発動されていた様だ。
その国の政府にとってはよほど都合の悪い物が上空を飛んでい、という話を休息に入った料理店で粉蒸肉をかぶりつきながら聞いてはいた。
しかしまさかアレのことだったとは思いもしなかった。
ICBMも戦闘機による通常攻撃も通用しない、ならせめてアソコだけでも「前貼り」攻撃をすればよかったのに、とボクは思った。
運悪くそれを直視してしまい大量の鼻血を噴いてぶっ倒れて絶命した青年や、人目も憚らずアレをズボンのチャックから引き出してオ〇〇ーを始めてしまい警官に身柄確保をされた少年たちを数十人目撃している。
どうやらその国の主席はマヂもんで日本が送った敵国先制攻撃兵器だと認識した様だった。
だがその軍事大国なはずのその国のいかなる兵器を使用しても堕とせないとなるともう放置する以外に手はないだろう。
その主席も運悪く直視してしまい、にやけた表情をしてシコシコとズボンの中で始めてしまったところを目撃したというまことしやかなデマも聞いた。
まあそれは日本に帰ってきた時に「なるほど!」と納得がいくことだったのだが。
1番の被害者が実はモンスターではない方の山﨑秋子であったことは疑いようがなかった。
が社会的には多数の被害の方が優先されるようだった。
「やっぱり男って〇〇ばかり」
ボクが彼女、葉類亜希の腹の中に帰ってきた時、彼女にいきなりため息混じりに聞かされたセリフだった。
しかし衛生テレビで流れていたニュースを見て納得せざるを得ない。
しかしモザイクとか謎の光とかイカ墨で隠してやれとは思ったがやはりアレに関しては『人間』という扱いはしてくれてはいないらしい。
それにしても男性のみ「外出禁止令が出ていて困難な場合は日傘を指すとか空を見てはいけないとか『TST』の装着が義務付けられるとか・・・まあ干からびて命を落とす男性が増えて国力が落ちるのも困り物だというのは理解ができた。

『ところでその最大の被害者はどうしているの?』
とさりげなくボクは宿主であり胎内を間借りしている亜希に聞いて見たところ彼女は『G』の胎の中でしっかり現実逃避モードに入っているという。
まあその国の規制もいずれは解除されるだろう。
その国の核兵器を食い尽くしたら別の国に移るだろうから。
たぶん次はボルシチの国に盛大な規制がかけられるのは分かりきったことだったが。
その他の国もほぼ確実に核兵器の全てを奪い尽くされるのはほぼ疑いようがなかった。

        気分を変えて

いつまでもウジウジしていたって仕方がないし、今もなお日本はほぼ全国的に放射線汚染で次から次へと人がバタバタと逝って亜希か『G』か『B』の胎の中に収まっていく様な状態だった。
なので休息のためにとりあえず安心して降りられる場所を探すことにした。
「じゃあ北海道なんかいいんじゃないか?」
楓凛の一言でボクたち一行を乗せたサニークーペとロングパジェロは北海道の最北端を目指した。
もちろんまだ2月のど真ん中だ。
暖かいはずなどある訳がない。
降りた場所はいわゆるホワイトアウト、雪が横殴りに吹雪いていた。
「取り敢えずお茶かでもしようかな?なんて思ったけど無理っぽいよね?」
亜希はそう言って近くにコンビニがないか地図を使って探し出そうとしていた。
「何故にネットで検索をしようとしない」
不審に思ったのか楓凛が訊いた。
「いや、ネット使えないし、理由はわからないけど」
と亜希。
「そんな馬鹿な」と言いながら風間先輩、こと「なか〇〇刑事」風間達也と楓凛も試し始めたがG5どころかG4でさえ通じないらしい。
「やけだ!」と言いながら楓凛はダッシュボードからなんか使い古された携帯電話を取り出した。
いわゆるG3と呼ばれるガラケーと言われる世代の機種だ。
「バッテリーとかは大丈夫なんか?」
と懐疑的に風間先輩は聞いた。
「仕事上予備のバッテリーはG4世代のもG3世代のも買ってあるから充電しながらなら、でも無理だろうな」
とかぶつぶつ言いながらシガレットコンセントにアダプターを差し込んで操作してみたが意外とあっさりとつながってしまった様に感じられた。
「どこにかけているんですか?」
と冴子が訊いたが楓凛はガラケーの画面を見つめたまま固まっている。
「いや、ちょっとしたニュースサイトを見ているんだが、今年って2005年だっけ?」
とんでもないことを楓凛は言い始めた。
「まさかぁ」
と亜希も言って固まっている。
自分の左腕にはめた電波時計もほぼ同じ時間を指していたから。
ただし年数などは明らかにバグっていた。
と同時に楓凛のガラケーに着信が入った。
「これどういうこと?訳がわからないんだど?」
明らかにパニくっているリナの声、どうやら彼女もロングパジェロのどこかにガラケーと新品のバッテリーを隠し持っていた様だ。
うん、取り敢えず移動しながらファミレスとか休める場所を探そうか?とボク、由紀は提案してみた。
車を走らせる事50分くらいたっただろうか、見覚えのあるファミレスの看板が目に入ってきた。
バミッテ知床店、どうりで寒いはずだ。
大人10人子供3人で席を確保してもらい取り敢えず店内は空いている様なので三つのテーブルに分かれた。
ボクと有希が中にいる亜希は冴子ちゃんと謎の科学者と風間達也。
愛人1号は取り敢えず席の拘束を解除して手錠をかけて凶悪犯の護送中ということにしてもらい楓凛と椎奈と『B』と同席。
椎奈と楓凛はスーツを着てもらい凄腕女刑事を演じてもらうことにした。
そして最後の席はリニア車内で拾った小学生男児と謎の科学者の孫と思われる小学生低学年の女児2人と『G』と『J』。
いつ愛人1号が暴れ出しても『B』『G』『J』『楓凛』『椎奈』が5人がかりで押さえつけられる様にするための配置らしい。
まあ最悪、美人で華奢で可愛いウエイトレスを人質に取ることも考えられなくもないから風間達也刑事に食事を運ばせる様に提案をしたが頑なに拒否されてしまった。
その美人なウエイトレスは直径が50センチはありそうな大きな丸いトレーに12人分の水の入ったコップとおしぼりを載せて来て各自に配り始めた。(椎奈はアンドロイドなので水を飲むと中が錆びる)
もう欲情丸出しで愛人1号がウエイトレスを睨みつけているのはわかるとして、さっきから『G』もウエイトレスと互いを睨みつけあっている様に見えるのは何故だろうか?
とても気になった。
空になったトレーをそのまま左手に持ったまま不用心にテーブルの近くを通った彼女の細くて華奢な右手首を愛人1号の左手が鷲掴みにすると、彼女の体を引き寄せていつの間にか、どこから出したのか太く大きな刃渡りのサバイバルナイフを彼女の胸の谷間に深々と突き刺していた。
「オレを解放しろ、さもないと今すぐにでもこいつの心臓やら内臓をえぐりだしてもいいんだぜ」
ウエイトレスの右手首は完全にひしゃげているのがわかった。
席のソファには真っ赤な血が流れ落ちている、そして最も恐怖だったのはここにいるみんなが身動きひとつできなかった事だ。
ウエイトレスの右手首がぼとりと床に落ちた。
愛人1号はウエイトレスのちぎれた手首を離すと手錠の鎖をいともあっさりと引きちぎっていた。
そしてズボンのチャックを下ろすととてつもなくデカいものを引き出しウエイトレスのスカートを一瞬のうちに捲り上げて中のパンティを引き裂きあらわになった割れ目にねじ込んだ。
そして愛人1号が烈しく腰を振るとすぐにそのでかいものは激しく脈打ち始めると同時にウエイトレスの胎は膨らみ続けてついには内臓をぶちまけながら破裂した。
そしてウエイトレスは口や鼻、耳などからドロドロとしたピンク色の液体を吹き出しながら崩れる様にへたり込んだ。
「さあ、これからは散々俺様を痛ぶってくれた貴様らへの仕返しだ、誰から復讐してやろうか」
愛人1号はそう言うなり楓凛の脇腹に別のジャックナイフを深く突き刺していた。
「そう言うのやめた方が良いと思いますよ」
誰かが喋った。
聞き覚えのある声、いつもは亜希の声帯を通してしか聞かないからわからなかったがその声はおおい川近辺の豪邸から祖父と孫2人を救出した時に聞いた声。
「もぉ、さとみったらいつまで死んだふりしているんですか?私はあなたのそう言う悪ノリしちゃうとこ大っ嫌いなんですよ」
「てへ、バレてたか?コイツが性的サディズム?そんな感じで1人で興奮しているのを見るのが楽しくてつい」
破裂した胎も右手首も噴き出した液体のシミも服に残さずに完全に戻っていた。
そして愛人1号の顔にお盆を投げつけると言った。
「なるほどねコレが秋子さんに対して行っていた実験の一つだったと言うわけね」
さとみと呼ばれたウエイトレスは「パッパ」とスカートについた埃を両手で払うと『リカバリー』と宣言をした。
いつのまにか愛人1号の手錠の鎖は元に戻ってつながってナイフも2本とも消えていた。
そして楓凛の脇腹に開けられたジャックナイフによる深い傷も。

「でも『G』だって相変わらず意地悪、自分でも対処できたはずなのに動いてくれないなんて」
口を尖らせて言うさとみに対して『G』はあからさまに不機嫌な顔をした。
「でも少なくとも秋子さんが暴走したのは『G』のせいじゃないというのだけはハッキリとしたわね、『G』、あなたが推理した通りアイツの精液の中には特殊な寄生体が数体混じっていた、それらをシミュレーションする事でどうなるかおおよその見当はついた」
「その件に関してだけは感謝している、だけどいきなり他人の身体をしばく事ないじゃないか?」
「まあともかくアイツらが秋子さんの胎内に、いえ彼女の受精体に寄生体を使って新規格の秋子さんを産み落とさせたのは間違いないわ、ところで『G』はどこで気がついていたの?」
「いや、だから、その、彼女の記憶を辿っている間に」
「それで自分のせいだってことにしておきたかったんだよね、えらいえらい」
そう言ってさとみは『G』の頭を優しく撫でた。
それなのに『G』はますます不快そうな顔をしだした。
「それでこのレトロな空間を用意したのは何かの演出?」
『G』は相変わらず不機嫌そうに言った。
「全員の記憶を無かった事、っていうか夢の中の出来事だと認識させやすいしね、それに誰にも知られちゃうとまずい事だってあるでしょ?秋子さんってああ見えて意外と責任感強そうだし、今も内心は怯えているはずよ、あの巨体が暴れ出して世界中の都市を破壊しまくるんじゃないのか?ってね、だからこの件は当然オフレコ、わかるわよね?」
『やっぱりそうだったんだ、どおりで変だと思っていたのよ』
急にもたれかかる様にして有希が背中越しに伝えて来た。
『ああ、そうだね、でもアレが暴れ出す心配は本当にないのだろうか?』
その時、さとみの視線はボクたち、亜希のお腹あたりを見つめていた。
『その心配はないわね、もちろんあなたたちもオフレコよ、その理由も今は言えないけどね』
そう言った瞬間店内の内装が現代風に一新した。
亜希が手にしていたスマホが一瞬にして店内のWi-Fiにつながりネットニュースを流し出した。
さとみ、じゃない、ウエイトレスはボクたちに向かって微笑みながら言った。
「バミッテ知床店にようこそ、当店では諸事情でパンケーキしか提供できませんが私が丹念に何百枚でもお焼きいたしますのでどんどんお食べくださいね」
そうして彼女は亜希に、いや正しくはボクと有希に対してだろうか?ウインクを送ってきた。

     モンスター秋子は・・・・・

全世界の弾道ミサイルを食い尽くしたモンスター秋子は地球の自転よりも少し早い速度で衛星軌道付近を周りはじめたようだった。
直接、愛人1号たちや、さとみに確認をとったわけではないが数十ギガトンの水爆や素粒子砲、神経ガスをはじめとする毒類などが全く通用しないあの大きさの怪人に攻め込まれて地上で暴れ出したらもう、その国は全滅するしかないだろう。
そのために何回も秋子に人格をコントロールする為の種を愛人1号や2号、そしてその総仕上げ兼監視役として愛人3号をつけたことは疑いようがない。

結局はバミッテ知床店でボクたち、というか宿主である亜希たちは全部でかなり大きめのパンケーキを103枚も平らげていた。
小学生低学年女児ふたりと謎の科学者とリニア車両内で拾った小学生男児がそれぞれ2枚ずつで計8枚、冴子ちゃとリアル・リナが4枚ずつで計8枚、愛人1号、楓凛、風間刑事の人間が1人5枚ずつでけい15まい。

103-8-8-15=72で残るは72枚はあるはずなのだが?
残る『B』『G』『L』そして亜希4人は・・・
「言っておくがオレッチは12枚しか食っていないぞ」
と『L』が抗議した。

72-12=60で当然60枚を『B』と『G』と亜希の3人で食べたことになる。
「つまり1人当たり20枚かぁ、納得」
と言いかけた亜希は『G』の襟首を掴んでいた。
「ちょっと待て、ゴキちゃん、あなたがまさか20枚で満足するはずないよね?」
一応疑問形にはなっていたが確信しているようだった。
「はい、自分、30枚たべました」
と『G』は素直に白状した。
「それにしても妊婦さんが15まいずつとか有り得んだろ」
やっぱり風間刑事は墓穴を自ら掘らずにはいられないタチのようだ。
亜希と『B』の鉄拳が風間刑事の身体を吹っ飛ばしていた。

その頃、椎奈は優雅にカストロールオイルとハイオクガソリンをがぶ飲みしていた。

そして支払いの段になってまた一悶着起きることになった。

103枚×400円=41,200円のはずだったが消費税が20%だったのを忘れていた。
前回8%から10%に切り替わった時に内税表記が義務づけられたはずなのだが今回20%に引き上げられた時にまた本体価格しか表示してはならないと義務付けられていたのだ。
その結果
41,200円×120%=49,440円というとんでもない額になっていた。
つまり8,240円も税金で持ってかれたということだ。
そしてよもや全員で叫ぶ羽目になるとは思いもよらなかった。
「おのれぇ〜!憎っくき消費税20%めぇ〜!」
さとみはその様子をにこやかに見守っていたが『G』の耳元でボソリと囁いた。
「お支払いできないならお身体で支払ってもらいますよ」
と・・・。

というわけでボクたちの家主、亜希は『B』共に食器洗いをしていた。
「妊婦に食器洗いなんてやらせるウエイトレスなんて、南斗、鬼畜なんだろうか?北斗、神拳に嫌な奴!」
さっきから亜希は愚痴ばかりをこぼしていた。
「昔からさとみはああいう娘ですからね」
亜希はその言葉が気になったのか訊き返した。
「おふたりは、『G』とさとみさんはどんな関係ですか?」l
しばらく『B』は考え込んだ後にあっさりと答えた。
「う〜ん強いて言えば母娘ですね」
亜希は洗っていた大皿を思わず滑り落としそうになった。
「全然似ていないじゃないですか?、それに年齢だって」
亜希の言う事はもっともだと思う、ボクだって全く似ているとは思えなかった。
「亜希さんは『さぬきがわ学園』で悪魔のような姿をした彼らと対峙した時のことを覚えていますか?」
それはボクは全く知らない出来事だった。
その理由はまだボクたちとは出会う前の出来事だったから。
「そう言えば『G』さんはあの時12体の悪魔と顔見知りなことを言っていたような気がする」
亜希は答えたが随分と曖昧な記憶から引っ張り出してきたと言う様子だった。
「細かい事は覚えていなくていいの、要はあそこに12体の悪魔、と言っても彼らは一度も自分達のことを悪魔だなんて名乗った事はないんだけどね」
「今思い出しただけでも寒気がする、アレはまともな生き物なんかじゃ無かった」
亜希が恐怖で震えているのが彼女の胎の海水を通して伝わってきた。
「私たちがアイツら時対峙したのはアレが初めてじゃなくってね、あっちの世界で私たちに政府要人などの暗殺計画が伝えられた時に同じ会議室に彼らと言うべきかしら?彼女達と言ってもいい存在が12体いたの」
こんな話聞いていてもいいのかな?と不安を感じた時、背後から抱きついてきた存在がいた。
「シー」と言って彼女はボクのくちびるに人差し指を縦に当ててささやいた。
「今思えばあの時私たちは彼たちの種子の植え付けを受け入れるか、それを拒んだものは惨殺されるかの2択でした」
「種子ってあの気持ち悪い寄生体みたいなやつのこと?」
ボクは思わず口を挟んでしまった。
「由紀?そう有希もいるのね、ついでだからあなたたちにも聞いてほしい話なの」
「アレを12体相手に交尾を受け入れた、と言うイメージなら残っている。でもあなたたちの体には生殖機能はなかったんじゃ無かったっけ?私も似たようなものだけど」
亜希は疑問を挟んだ。
「今からイメージを送るからそれを受け取って」
『B』が言うとボクたちの中にもいくつかのイメージが浮かび上がってきた。

ーーーーーーーーーーーーーーー

人類なら・・・
女性→卵子→受精→懐妊→胎児→出産
______↑__________
男性_精子→射精___以降用無し?

となるべきところが

卵素↓←変更点
娘達→受卵→付精→送卵→母性化?
___↑_____↓_____
悪魔_卵素→準備→受胎→胎児→出産(どこから?)

ーーーーーーーーーーーーーーー
少し変更点がるけど細かい事は気にしないでね。
卵素と言うのが烈しく謎だったけれど要するに一般女子が体内で作り出す卵子とは全く別物だと言うことらしい。
まあ人類の方は今更説明する事はほとんどないけど。
後から調べてわかった事だけど。
悪魔から卵素を送るってところに注目してほしいの。
娘たちというのはあなた、亜希の場合はまだ謎が多いんだけどその受卵の仕組みがよく判らなかった、だけど原始卵胞に近いものがここでいう卵素じゃないかと思っているの。
ただ違うのはどちらの方の卵素にも遺伝子情報が入っていなくて、悪魔と交わった時にふたつの卵素がくっついておおきくなり、)その瞬間から娘達の胎内で娘達自身、もしくは別の遺伝子情報が書き込まれるてことかしら。
それから娘達は悪魔にその付精卵を送り込み。
悪魔の胎内でそれに更に悪魔側の遺伝子情報を上書きをしてそのまま胎児として成長、生み出される。
それが流れ
「まあ亜希さんは自己完結で中に他人のコピーを作れるようだけど」
『B』さんは意味深なことを言って微笑んだ。

ーーーーーーーーーーーーーーー

「その時の『G』は12体を相手にやってのけちゃったわけ、要はその時に相手の悪魔に産みつけた卵が育ったひとつがあのさとみさんではないかと疑っているわけなんですけど」
ここで『B』さんは一区切りをした。
「もしかして『B』さんは秋子はもちろんのこと、愛や冴子、そして楓凛も『G』さんの娘じゃないのか?って疑っているわけですね?」
「有希ちゃんね、その通りよ、悪魔のような姿をした彼らとある意味で天使のような姿をした寄生体では全く別の種族だけれど人間という媒体を介して触れ合う道を模索していると言えるわね」

そう言った『B』さんの背後にはいつのまにかさとみさんが立っていてふたりの頬に軽いキスをすると自分の唇に人差し指を縦に軽く当てて囁いた。
「他言は無用ですよぉ〜」
その頃には店は閉店時間がすぐそこまで迫ってきていて『L』と『G』そして冴子ちゃんが後片付けを始めていた。

その時、店の店内にある衛星テレビの画面には隣国の国際ニュースが映されていて『墜落の危機にあった旅客機を丁寧に救い上げ無事に着地させて乗客全員が救出される』といった内容のニュースが報道されていた。
もちろん、やたらと巨大な秋子の全裸がほとんど無修正で前から映された動画のおまけ付きだったが。
『G』の中で秋子は絶叫していた。
『もういい加減に私のプライバシーと尊厳を返して!』
と。

カレンダーガール14 終わり

15に続く


おまけ

可奈野椎「今回のタイトル、逆さ読み厳禁!」

秋種加世「なんでよ」

椎「色々問題だらけだから」

加世「まあそんなわけでよろしゅうに」

一同「加世から丁寧ね言葉遣い、きも!」

加世「あんたら銀河の向こうに飛んで行きたいの?」

観萌、ノーパソでググる

観萌「六文銭?上條恒彦?旅立ちの歌?加世!あなた本当は何歳ですか?」

加世「えー?私まだ若いからミスチルしかしーらなーいっと」

観萌「いや、ミスチルのには『銀河の向こうに飛んでゆけ』なんて歌詞ないから」


全身から冷や汗を流している加世であった。

達也「でも今の子達に『小室』って言っても『小室哲哉』さんか『皇室関係の話題で出てくる『小室さん』なんだよね」

愛人1号「そうそう、間違っても『小室等』さんの名前は出てこない、悲しいね」

秋子「愛人1号、あんた本当は何歳なんだい?」

亜希、終わった。

ここから先は

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有料部分を時々追加、更新します、円盤特典みたいなものと思ってください。

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