アダルト版ハルサメとナッツ12

アダルト版ハルサメとナッツ12 妖魔と淫魔刑事
2024/05/14校正更新
2023/09/12校正更新

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ。
つか、あの人がまたエログロ方向で暴走しちゃって今回は特に酷いのでご容赦ください。

「でもよーよく考えたらこの地球に核融合炉なんて呼べるレベルのものはほとんどないじゃん」
亜希は背伸びをしてそう言った。でも果たしてそうだろうか?ふと疑問が頭を横切った。
「確かに核融合炉はまだ実験段階とさえ言えないものしかないよ?でもぶっ壊してしまう前提の核融合炉ならこの星にはうんざりするほどあるんじゃないかな?」と私。
その場にいた全員が顔を見合わせた。
そしてナッツが呟いた。
「水素爆弾か」
確かにそれを全部爆破させればこの地球も火星のような環境にして超弩級妖魔が住みやすい環境に変えることも可能かもしれない。
しかしまだ私の中には釈然としない思いが残っていた。
まだ『水爆より原子力発電所事故の方が効率良くないか?』という疑問だ。

登場人物紹介、いっくよ~!
まずは1番最初に、咲ちゃん、こと岡浜咲ちゃん、彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なものの、やや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず男を狂わせるタイプと言えよう。
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しい。
中学1年生の1学期初め頃で12才だったが既に地球時間で6ヶ月は過ぎていた、つもりだったが実際にはまだ1ヶ月しか過ぎていない6月20だったので5月28日誕生日の彼女はもうすぐ13才ということになる。時々瞳の色が赤色や黄色、紫に変わりことがあるが今のとこと特に恐ろしいことは起きていないので良しとしよう。
しかしながら問題は彼女の家族構成だった。
彼女の実母は火星からやって来た女性クローンだったが一応は〇〇電気グループの代表である崖理事長の養子と言うことになっていた。しかしそれはあくまでも表向きで彼女は何人存在するかさえわからない崖理事長の愛人のひとりだった。当然だけど避妊対策も取らずにやる事をやれば出来ちゃうのは当たり前で火星からやって来た女性クローンのおなかには後に浜岡咲となる受精卵が着床していた。
火星人特有の退化した子宮問題とかあったけど事前に社員の家族の少女を子宮癌と騙して全摘出手術で奪い取っていた。
それよりもタチが悪いのは〇〇電気グループの理事長という建前上まさか養子で引き取った女性を孕ませちゃいました。なんて公表は出来ない、だから反原発派で目の上のタンコブだった社員の浜岡という社員にハニー&ドラッグトラップをしかけて崖理事長は自分が孕ませた女性クローンを強姦させてビデオカメラで撮影して証拠付きの既成事実を作り咲の父親に仕立て上げられたわけだ。だから彼と咲は全く血縁関係はなかった。だからこそ咲の五才の時点で強姦できたかもしれない 。
その後も彼女は7才、9才と性的虐待を受けるがそれは咲に取り憑いていた超妖魔と契約もあり私たちがその超妖魔を倒すまで彼女自身が望まない乱れた性的生活を送らされていた。

はい、次は私の悪友、じゃない親友のナッツこと夏野明美、彼女も咲ちゃんと同じく中学1年生だが誕生日が確か3月だった気がするだから今年いっぱいは12才のままだろう。
彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせるおっとり美少女だが時折り妖艶な美女に変わり、男を誘惑の眼差しで見つめる。
身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145~175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は12才の現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーとさっき言った通り時折見せる妖艶な美貌、それらは12才とは思えない大人の色香を遺憾なく発揮してそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーンなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ長寿な高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。

次は私、私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。ちなみに誕生日はナッツよりも2ヶ月早い1月の29日ということになっている、
私は超大手電気機器関連グループの理事長と火星からやって妖魔に心身を支配されていた女性クローンの間にできた受精卵を詩織に無理矢理強制的に借り腹として利用して産まされた子だった。
しかも詩織自身にも秘密があって本来の詩織さんは中学3年生の時に東北地方を襲った地震で発生した津波に飲み込まれて命を落としかけていた。
そこにたまたま居合わせた火星からやって来た女性クローンも同様に津波に飲み込まれて死にかけていたがその女性クローンに契約していた妖魔がなんの気まぐれかその死にかけていた詩織と契約を交わして生き返ったらしい。
その時、津波に流されて重傷を負い子宮や腎臓を失った同学年の少女と奇妙な約束を交わして親友となった。その彼女こそが今私が養女として養ってもらっている幸恵さんだ。
ちなみに幸恵さんと聡さんの間には1学年年下の義弟である健太くんがいる。
彼は幸恵さんから卵子を提供してもらい、彼女の夫である波瑠聡さんから精子をいただき人工授精をして詩織自身の子宮を借り腹にして産んでいるのである意味本当の姉弟と言えるかも知れない。

名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。
だが私自身自慢すべきものがひとつだけある、桃色に輝き、男たちの松茸にとってはとろけ落ちるように柔らかな黄金のマンゴーだ。

さて、追加でもう1人、いや3人ほどいる。
ひとりは咲の父親の浮気相手、いや、正確には一方的に淫媚薬で意識を混濁させて下垂体の性的な判断を狂わせて手篭めにしたのだからまあ被害者でしょう。元々は火星人で連れ合いは事故で亡くしていた。
地球での偽名は風間亜希を名乗っていたがそれが彼女自身に災いを招くとは本人も知るよしもなかった。一時は咲の父と同じ会社の違う部署に配属されていたのだが理事長の愛人になるように当時咲に取り憑いていた妖魔に操られかけたが彼女自身と契約を交わしていた妖魔がそれを跳ね除けて拒んだため事実上解雇に等しい愛知の子会社に1ヶ月後の転属が決められていた。
しかしその数日後、火星で暴動が起き全ての核融合炉は暴走を始め彼ら、本星にいた火星人は全員死滅して妖魔のみが超弩級妖魔として大勢生き残ってしまうという最悪の事態となった。
そんな時に妻の浮気や自分の者での待遇で自暴自棄になっていた咲の父親は彼もまた火星人であり同郷の彼女に目をつけていたが彼女、風間亜希の妖魔がショックで弱っていた事を感じ取り長期出張を命じられたうっぷんバラシに薬物を使い彼女を陵辱して孕ませてしまう。もちろん出血も多かったが彼はその時撮った動画をネタに関係の続行を迫った。
しかし、そんな関係がしばらく続いたある日、彼女は倒れて救急車でとある病院に運ばれて妊娠が発覚してしまう。

さてここでふたり、彼女が運ばれた病院はどう見ても異星人しか患者がいない奇妙な病院だった。
そこで彼女は院長である葉類智恵院長に宣告される、「火星人の退化した子宮では子供が中で圧死するか子宮が破裂するかのどっちかだよ」とそして彼女が決断した時目の前に自分と同姓同名を持ったポニーテールの少女が現れた。
そして彼女は宣言をする今の妖魔との契約を解除して自分、彼女自身の正体でもある淫魔と契約をするそれがお腹の中の胎芽を預かる条件だった。
そして風間亜希はそれを二つ返事で了承した。

それから9年後、今私の前にはふたりの少女がポニテ女と一緒に立っている。
いやその2人もポニーテールなんだけど違うのは髪の毛の色と背丈はふたりともに140cm前後だったがひとりが金髪で高めの位置で縛ったポニテを解けば腰までありそうなされサラサラのストレートヘア、黒目の美少女、元はあまり美人とはいえない尖り気味のアゴに歯を組み込んだ、咲の家庭教師を1年ほどやっていた咲の父親の性的暴行の被害者でもある火星人の風間亜希、咲の記憶に残っていたその面影は全くない、名前は波瑠真希
そしてもうひとりは真希の娘である波瑠花和、髪型は真希と同様に解けば腰までありそうなストレートヘアだが金髪ではなく銀髪、加えて瞳の色が緑がかっていた。私たちよりも4才近く年下だそうだ。小学4年生だそうだ。
彼女達の始祖は大昔に彼女達の大富豪が誘拐や怪しげな宗教団体の信者が産んだ美少女を養女として引き取ったとのことだが、
もちろん信者に対する洗脳がかけられてのことだからこれもほぼ誘拐に等しい。
今は帰国子女としてむさし小学校に通っているとのこと

おっといけない、またしてもスター、じゃなかった、星紫亜さんの存在を忘れていたよ水星生まれの水星育ち、半導体生物が進化し過ぎちゃった末に中二病をこじらせてA級淫魔処刑執行人になったと言う実体を持たない化け物だ。
見た目は15~16才くらいの発育の良い娘、結構な美少女と言いたいが赤い癖毛のたぬき顔、あう!

[こら、お主あたしをまるで〇〇の魔女のヒロインみたいな容姿みたいな言い方をしたであろう。]

ここから本編始まるよ~

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@花和という名の悪魔

とは言ってもここから本編から少し外れちゃうからね。
少し時系列は4月の20日過ぎごろ。
例のイケメンを挑発したせいで奴が太平洋の孤島に避難していたら突然に全面戦争をふっかけられてきて私、春雨とナッツは奴が使った水爆弾頭付きのICBMによって島ごと蒸発させられて死んでしまっている事になっている。
それから南九州のS市を直撃した活断層のズレによって発生した巨大地震によって悲惨な原子力発電所事故が発生して周囲に住んでいた住民達に悲惨な被害が起きたことを看取ってから帰ってきた時本当はいけない事だと知りながらこっそりと身を潜めて戻ってきた時の話だ。

いわゆるポニテ亜希と言われている風間亜希は今日も授業を抜け出して隣の小学校を覗き見していた。
小学校とはいえここはいわゆる私立校であって武蔵野私立でも東京都立でもない、まあ学校法人葉類学園風俗小学校というとてもやばそうな名前の小学校ではある。
本拠地の地名は明かす事が出来ないが一応A県の警察関係の学校らしいw
よくあるよな、似たような名前で騙す手口、なんせここの学園理事長があの悪名な高き葉類智恵だからわかりそうなものだ。

まあ風間亜紀は葉類亜希とか契約淫魔の関係だからして、人間であるところの葉類亜希とは全くの別人格なんだけどさぁ、この人間の葉類亜希ってやつがとんでもないびびりだもんだから、友達も作らずにいつも机に座って居座って誰とも喋らず、授業中はぼんやりとノートを取って放課中はなんやらよくわからん本読んで、席を立つのはトイレに行くときだけっつう、淫魔にとってはこれほど都合の良い女はいない。

『亜希お姉ちゃん、毎日覗きに来るけど自分の授業は大丈夫なの?』
姿が見えないようにしているはずなのにいきなり花和にささやかれて正直言ってビビった。
『ああ、本体はマジメーにおベンキョーしているから大ジョーブださね、後でノートってえのを写させてもらえばオールグリーンってわけ、わかるゥ?』
直接彼女の脳に語りかけた。センコーがこっちを睨んでいるからな、いろいろと気はつかっているつもりね。
彼女の名前は波瑠花和、火星から違法移民して来た波瑠真希のひとり娘だ。
モノローグがまともなのは何故かって?
そりゃ疲れるからに決まっているだろ?
おっとそれ以上は追求しないでくれよな。
彼女、花和を実際に産んだのは真希ではなくあたいなんだ。
真希が住んでいた火星じゃ人工授精と人工培養器が当たり前になっていて女性がお腹の中で子供を育てて産むことは長い間なくなっていたという。
その結果、子宮は退化して本当に産み育てることが出来なくなったという。
連中が女性クローンをどうやって生産していたかなんてもう今となってはわからない。
ただサンプルとして通常の培養器に保存してあった人類を含む多くの生物の細胞をコピーして人造受精卵を作り借り腹としてサンプルの女性に生ませようとしたら母体ごと拒絶反応を示して死亡したと聞く、いろいろと試行錯誤をした結果どれも使い物にならないというありふれた答えになってしまったらしい。

それで目をつけられたのが対放射線防性能が2桁優れた特殊シェルターの中にある『美少女コレクション』に目がつけられたというわけだ。
試しに1人の美少女が生み出した卵子を採取して人工授精をさせてから淫媚薬を使い半ば強制的に儀式として選ばれた男子と生殖行為を行わせた上で睡眠中に人口着床させて辻褄合わせ(つじつまあわせ)をはかってみたさ。

しかしお腹の中の子が育つに従い無理やり母体にされた少女はノイローゼになって自分の腹などを刺して自殺した。

そりゃそうだ、自分が男の人に身体を許してをして子作り行為をいないのに知らない間にご懐妊させられているんだぜ?

第3惑星の某宗教なんて聖母マリ〇なんて綺麗事みたいに言っているけどどんな逝かれた、じゃないおめでたい宗教と神さまだと言いたいよ。

はっきり言って統一〇〇と大して変わりがないね。
まあ強制洗脳とかで莫大なお布施を奪われたりバカ高いツボ買わされたり、勝手に相手を決められたりすることはないけどさ。
アホなことにそれを100人ほど試してみて馬鹿な男どもはやっと気がついたんだ。
少女は子供を産む道具ではない事に。
元々そんな計画に賛成していた女性はほとんどいなかった。
しかし自分達もDNAを放射線で破壊されまともな卵子を作れない体になっている事。
そしてこの星も自分が子供を産むことのない男たちによって政治や文化が動かされている事。
そしてそれに媚びれば自分も痛い思いをしてまで産まなくて済むことに気づいたセレブな女達がそんな馬鹿な計画に賛同した結果だった。
もちろんシェルター内の空気が常に乾燥気味で女性陰部が濡れない為気持ちの良い性行為が不可能になっていたと言うのも正常性行為を困難にさせていた要因の一つだったが。

数年前の核融合爆弾による全面戦争で地上の物はすべて熱で溶かされ吹き飛ばされ、その惑星から大気というものを重力圏外に吹き飛ばした。

しかし、使用された大型核融合弾が発生させた強烈な放射線、特に中性子線はわずかながらではあったけどあらゆる動物のDNAに損傷を与えた。

それはすぐに死を招くようなものではなかったが生殖機能だけではなくクローン作成にも支障をきたしていた。

すべての動植物のサンプルがDNAにダメージを受けて培養器の中で成長中にゲシュタルト崩壊を起こしていた。

『純粋な水爆はクリーンな核兵器だ、今大量の放射性物質をばら撒いているのは起爆させるために膨大な熱量を必要とするためでそのためにはウランやプルトニウムを使った核反応爆弾を必要とするためであって、それが不要になれば水爆は放射線がすぐになくなるクリーンな核兵器だと言っている人が私の前に住んでいた星にはたくさんいてね、そういう人に限って声が大きくって、権力を持っていたの』
花和はあたいにむかて突然に語り出した。
特に意見を求めた記憶はない。

『確かに放射性物質は核融合弾の威力の割には核分裂爆弾に比べたらほとんど少なかったかも、でもね、亜希お姉ちゃん、彼らは重大な嘘をついていたの、水爆や核融合炉から発生する中性子線の減衰寿命は確かに889秒と瞬時と言える程非常に短かったけどそれは平均速度が秒速1万km程、音速にしてマッハ3万の速度がその破壊力が凄まじいことを意味していたのよ』
あれ?確か目の前にいる花和はまだ8才になったばかりだよな。

『水タンク1キロリットル入ったドラム缶1杯の水を蛇口から出す時、半分に減らすのに1時間かけていいのと3秒くらいで半分にしなければいけない特の違いを考えると水が流れ出す勢いがまるで違うよね、連中が無視したのはそこなのよ』

『あの爺さん達はその辺を全く理解していなかった、いいえ、あえて無視をしていたのかも、そしてその水爆から発生した中性子線は一瞬にして地上にあるものを加熱させ、蒸発させたばかりか星の大気も吹き飛ばし完璧だったはずの地下シェルターにまでコンクリートや鉄などをすり抜けて浸透してきて住民を加熱させてDNAの遺伝情報を破壊した、でも悲劇はそれでは終わらなかった』
あたいにはそれがなんのことかわからなかった。
『それまでその星に降り注いでいたさまざまな有害な宇宙線から守ってくれていた大気が吹っ飛んだせいでアルファ線やベータ線、ガンマ線などを含む宇宙線が容赦なく地表まで降り注ぐ事になった、そう言いたいんだろ?お嬢ちゃん』
いつのまにか授業は終わり放課の時間になっていた。
目の前には中学生らしき黒いストレートヘアを胸まで伸ばしたセーラー服の女の子、その顔と声には見覚えこそなかったがあたいは彼女が人間ならざるものである事に気がついていた。

『ちょっと何億年生きていらっしゃるかは知りませんけど口を挟まないでもらえませんか』
母親の真希とは違い全く物怖じをしない子だったがまさかここまでとは思わなかった。

『その宇宙線の大半はさまざまな恒星、特に直近のここでいう太陽から発せられたものだったけど彼らの理屈で言えば私たちが住んでいた星、ここでいう太陽の核融合から発生した中性子線が主なものだったはずだった、それは彼らがいうところ理屈では安全なはずだったもの、でも地下シェルターにいた人たちは1/10の割合で次々と倒れてしまった、全てが彼らの希望的観測であり、机上の理論であり、妄想に過ぎなかったのよ』

『なあそこで息をひそめて聞いている、淫魔ちゃんよ、あんたはあたしの友人のハルサメって淫魔よりは多少は賢いようだけど、このとんでもなくすごい妖魔憑が言っていることが理解できているのか?』
奴はそういうと目の前から消えていた。

周りが騒がないところを見ると奴は最初から姿を消していて、あたいと花和だけに姿を見せていただけかもしれない。

『そこで彼らはさらに奥深くに対中性子線のシェルターを増設してそこに住み始めていた、その段階であの忌まわしい美少女コレクションなる桁違いに高度な耐放射線の機能を持った部屋を見つけたわけです』

『オメー、一体何者だ?』
あたいは思わずきいてしまっていた。

『私?私は亜希ママ、いいえ、今は真希ママでしたね、彼女があの岡浜を名乗っていた火星人に陵辱されて花和か生まれた時に胎芽の中に自然発生した超妖魔ですよ?今はおとなしくしていますけどねでもこの娘、花和が二次性徴に入った時に乗っ取らせていただきますわこの娘を乗っ取ってセックスで世界中の男どもを狂わせ、この星の文明を消し去るためにねぇ手始めにイスラエルとかいう面白そうな国の見方につくか検討中なの』
不敵な笑みをあたいの向けながらその超妖魔とやらは言い、存在感を消した。

『あれ?私、今まで眠っていたのかな?記憶がないや』
花和はぶつぶつ呟きながら周りを見回していた。

不意にあたいの全霊に鳥肌が立ち周りを見回した。
あたいの本体、つまり風間亜希の生身に碌でもないピンチが訪れているような気がしていた。

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@真田先輩の逆襲

人間としての風間亜希は学校内、いや、教室内でも目立たない存在だった。
私たち、春雨とナッツの1学年上の2年C組、成績は良くないと聞いた。
特に陰キャラというわけではないのだがなんに関しても無関心、無気力な態度を示していた。
見た目はまあまあなんだけどほとんど手入れをしていないボサボサの黒髪を胸あたりまで伸ばしている娘だ。肌もカサカサで少しは手入れくらいしろやと言いたくなる。

トイレ以外は席を立たずに常にボーッとしている。
そんな彼女に昼休憩中に声をかけてきた男子生徒がいた。この学園最高峰のイケメンである真田忠広の声が聞こえないのか本当に聞こえないのか、彼の言葉はことごとくスルーされているように感じた。

いや本当に聞こえているかどころか彼の存在さえも見えていない様子だった。

そうな私が今学期始まったばかりの頃に媚薬をたっぷりと含んだパンであたしとナッツを犯して内臓を溶かそうとした不良少年だ。

『ねえ、どうして私が全身骨折させたあいつがもう復活しちゃっているのよ』
と窓の外から教室を観察している私。

不意に殺意を感じたがどうやら真田くんに気取られたわけではなさそうだ。
でもすぐ隣にナッツはいなかった。

真田くんは机に座って前を見ている風間亜希の右側、すぐそばに歩み寄って彼女の顔を覗き込むようにして見ていた。

それでも微動だにしないと見ると彼は常識外な行動に出た。
左手で亜希の後頭部を押さえ込むと彼女の唇に自分の唇を重ね下を差し込むと同時にとろけるような熱い唾液を流し込んでいた。

しばらくすると彼女の瞳は白く濁り出して真田くん手に引かれるままに席を立ち、教室を出ていった。

その間私は何故か金縛りにあったかのように身動きが取れなくなっていた。

となりを見ると私と同様に焦った表情のまま固まっているポニテの女の子がいた。

彼女も私と同様に不可視化して人間から見えないようにしているようだ。

亜希と真田くんのふたりが教室を出て行ってしばらくすると私とそのポニテの女は自由に動けるようになっていた。

『ボケッとしていないでさっさと行く』

私は突然にとなりに不可視化したまま現れたナッツに手を引かれて動き出していた。

『そこの女子小学生をストーカーしていたポニテのおばさんもさっさと来ないとあんたの契約主が大変な目にあわされるよ』

ナッツは私と同様にポニテの女の子に声をかけけた。

『あんた、さっき花和に声をかけていた』とポニテ女はナッツに話しかけた。

小走りというより重い足取りで私達はなんとか歩けていた。

『なんとか動けるようになったけどあいつは何者だい?』
ポニテがきいてきた。

『あんたの記憶の中にないかい?奴はおそらくやばいくらいスゴイ妖魔憑の化け物だよ、人の意識と身体を自由自在に操れる』

ナッツがいうとポニテの女は思い当たる節があっるのか驚いてハッとした表情に変わった。

『あたいがあの時出会ったあいつよりもヤバいやつか?』
ナッツはそれに対してうなづいたおそらく心当たりがあるのだろう。

『間に合わない、禁断の手を使うよ』
ナッツはそういうと振り返って私とポニテ女の手を取った。

そして気がつくと私たちは見慣れた体育館となりの倉庫の入り口扉の小さな窓から中を覗き込んでいた。

『相変わらずゲスいことをやっているねぇ』
そう呟いたナッツに促されて窓から中を覗くと既視感のある光景が見えた。

ボサボサ亜希は素っ裸にひん剥かれて白く濁ったうつろな瞳をしたまま真田くんの腰の高さより少し低く合わせた跳び箱の上に仰向けに寝かされていた。

『どいて』とポニテ女に言われて後ろに下がろうとするが脚が接着剤か何かの固定されたように動かない。

そんな私たちの存在に気がついたのか真田くんは入口ドアの窓ガラス越しに私達を見据えて声をかけて来た。

「まさか君たちがまだ生きているとは驚きだけどパパからこの女と君たちだけは殺してもいいと許可が降りたんでね、十分堪能させてもらった後で超濃厚な消化液をたっぷりこの愚女の中に出して内臓や脳を溶かして美味しく頂くとするから」

真田くんはそう言いながら跳び箱の上に仰向けに寝かせた葉類亜希の割れ目に自分の長くて太い、大きなフランクフルトを差し込みその中の膣(ちつ)をつらぬいて激しく腰を振りながらさらに続けて言った。
「特に君、夏野明美はせっかく原発事故実験を計画してくれた父上である理事長の部下達をたくさん殺してくれたらしいからね、ここ2週間も禁欲生活が続いていた僕としては良い鬱憤(うっぷん)ばらしだね」
そう言っている間にもボサボサ亜希は激しく喘ぎながら呼吸を乱し時には大きな声で胸を上下の膨張と収縮を繰り返しながら首を何度も激しく横に振りながら叫んでいた。
にも関わらずその黒かった瞳はさらに白く濁り焦点があっていないように見えた。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あー!あー!あー!あー!あついぃ、あそこが、おなかが溶けるようにあついよ~!」
ボサボサ亜希は叫びながらのたうち回って暴れていた。
「ヤバいな」
ナッツが呟いた時に真田くんは「フィニッシュだ!」と叫んで亜希の両太ももを押し下げながら大きく広げていた。

さっきからその反り返った立派なものが中で向きを変えて、大きくさらに反り曲がって子宮口を突き破って破って子宮の卵管につながる頂点を何度も何度も殴っているのが私にも透視できていたし、何よりも隣で見ているポニテ女の顔が青ざめているのが何よりの証拠だった。
何故ならそんな状態にもかかわらずか真田くんのモノはボサボサ亜希のマンゴーからまだ50cm以上は飛び出して見えていたからだ。
それが激しく脈打ち出すと亜希は大きく叫びながら首を激しく横に振っているのを見ながら真田くんは楽しそうに笑いながら言った。
「そういえば君たち淫魔は契約者が死ぬと同時に自身も消滅してしまうんだってな、今頃はお前ら白髪頭も夏野明美も契約者本体が俺の分身に溶かされまくっているだろうに」
そう言っている間に亜希の腹の中から『パーン!』と何かが破裂した音がした。
私が透視した限りでは卵管やら卵巣は言うに及ばず子宮まで破裂したようだ。
「ヤバいよあの娘もう子供産めないよ」
私が言うとナッツは青ざめた表情で言った。
「産めないどころか死ぬよ、あの娘」

隣のポニテ女なんて顔面蒼白なんてレベルじゃない、自分自身の存亡にかかってくるからだろう。

「やっぱりブスはブスだわ、子供を授けてやるつもりでいたけどそれもやめたわ」
そういうと真田くんさっきより激しく腰を前後に振り出した。再び彼のモノが激しく脈打ちし始めるとさっきまで50cm以上は見えていた部分がもう20cmくらいしか見えない。
それは真田くんが放出している消化液、真田くんが言っていたものだが、それが亜希の内臓を溶かしながら先に先に進んでいるせいだろう。
おそらくは胃や心臓、肺なども溶かされているに違いない。

「もうだめだ、あたい、終わった」
急にしゃがみ込んでポニテ女は力無くつぶやいていた。

もうすっかり動かなくなった亜希のあごが再び多く開いたと思ったら気色悪い赤紫色の液体が大量に口から噴き出していた。
真田くんはそんな彼女の口に自分の口をあてるとゴクゴクと飲み始めていた。

彼は少し腰を後ろに下げて自分のモノを少し抜くとそれをまた激しく脈打ちさせてもうすでに死んでいる亜希の腹部や胸を両手で押さえつけて彼女の口から噴き出している液体をそれはもう美味そうに飲み干していた。

亜希は肋骨も簡単に折れてぺっしゃんこになった。

真田くんはさらに亜希だったものの口から溢れ出した液体も飲み干すと呟いた。

「さて君の脳髄はどんな味かな?」

彼は再び腰を軽く振ると亜希だった物の首が何度も反り返って眼球が開ききった瞼(まぶた)から飛び出してマットの上の宙に浮いて穴となったまぶたからの気色の悪い液体を噴き出していた。

真田くんはその左瞼を右手で押さえて開いた右瞼に口を当てるとまたそこから吹き出している気色の悪い液体をゴクゴクと飲み始めた。

すっかり飲み干して満足した彼は右瞼から口を離した。

「おっとこいつは傷がつかないように戻しておかないとな」と言って何故か宙に浮いていたふたつの眼球を元の開かれた瞼の中に戻していた。

「蟹味噌よりは美味かったけど所詮は凡人だね」
そう言うと彼が唇から息を吹き込み始めていた。

すると体は言うに及ばず手足までしぼんでいたのが風船のように膨らみ出して元の彼女の姿に戻っていた。

真田くんは亜希の穴から1.5m以上ありそうな長さの自分のモノを抜き取ると今度はその先から白乳色の液体をまんべんなく大量に振りかけて彼女の体全体に頭の先から胴体、手足の先まで塗りこぼしのないように両手で塗りこんでいた。

「もうこれで君は永久に腐敗することはないよ、穴の先は閉じて残してある程度は深く程度良く中に広がってある程度中出し出来るように、でもお客様の陰茎と君の膣(ちつ)がある程度強く擦(こす)れ合うように顧客のモノの大きさに合わせて自動収縮した方が顧客様が満足してくれるからね」

そう言いながら真田くんはボサボサ亜希だったモノの肩を抱き上げると再び彼女の頭部に謎の精液を降り注ぎ、満遍(まんべん)なく制服のポケットに入れておいたブラシで丹念に髪の毛のブラッシングをし始めた。

バサバサだった髪の毛がツヤツヤのサラッサラヘアに変わっていくのは見物だった。
彼女の乾燥気味だった肌もツヤツヤ出来ないが血色の良い肌に変わっていた。
「すごく気持ち悪いんだけど、あの液体って溶かす場所を選べたり用途も変えられたってこと?」
私は聞いてみたがふたりとも返事はなかった。ポニテ女に至ってはまだブツブツと呟いている。
「なんだ、君ってちゃんと手入れをすればすごい美少女じゃないか」
ーありがとう、嬉しいわー
そんな声が聞こえた気がする。もちろん幻聴ださっきまで生きていた亜希だったものはもうどこにもいない、どうみても全裸の愛玩用の人形が跳び箱の上で真田くんの右腕で起こし上げられているようにしか見えなかった。
「うーん、正直判断を誤ったかな?僕の素晴らしい精子で君のような美しい女性の卵子を受精させれば人類、いや火星人でも類を見ない凄く美しい超人類が誕生していただろうね」
ーそう?今からでも遅くはないと思いますよー
またしてもどこからか声が聞こえた気がした。
「でも残念だね、君だけは必ず殺せってパパとママの命令なんだ、でも喜んでほしいな、君はきっと裏社会で数十億円で取引されるよ、簡単なAI的な妖魔術を組み込んでおいたからね」
そういうと真田くんは亜希だった物の乳房を両手で揉みしだいた。
首を後ろにそらして甘い声喘ぎながらまるで生きている人間のように胸部を膨らませたりしぼめたりして『はぁはぁ』と激しく呼吸を乱しながらそれはしゃべった。
『私もあなたの太くて立派なモノが欲しいわ、早くそれを私の穴に挿れて、そして何度も、何度も私をつらぬいて、そしてたっぷり私の中にあなたの精液を流し込んでちょうだい』
と言いながらそれは両手を広げて真田くんを誘っていた。
私もそうだがナッツもその異常な光景に恐怖で固まってしまっている。
ポニテ女に至ってはもう半分透けて見える。
このまま消えてしまうのだろうか?

「や、やだな、商品に手を出すわけにはいかないよ」
真田くんは抵抗していたがそれは愛玩用人形とは思えないくらい素早い動きで起き上がると彼の首筋に左手を回し引き寄せると右手で彼の長いモノの先をつまみ自分の穴に誘い込んだ。

「終わった後でさっきみたいに私をクリーニングしてくれればバレないわよ」
そう言われた真田くんもまんざらでもない表情に変わっていた。

愛玩人形は首に回した左手で彼の体を引き寄せながらゆっくりと再び寝転ぶと右手に誘導された彼のモノはすんなりと再び挿れられて同時に激しく脈打ち始めた。
「あ、あ、あ~!あ~!あ~!あ~!あ~!すごく、あ~!あ~!あついものがあ~!あ~!私の中にあ~!あ~!あ~!あ~!無限に流れ込んであ~!あ~!あ~!」
彼女はまるで本物の人間のように喘ぎながら腰を持ち上げたりおろしたりを繰り返していた。
『もっと、もっと、さっきみたいにその立派な陰茎で私の膣をつらぬいて、そしてそれで子宮を私を突き上げて、』
気のせいか彼女の乳房が少し膨らんできた気がする。
真田くんもその気になったのか腰を激しく振り出した。
『はぁはぁ、もっともっと深く、さっきみたいに長い妖刀ムラサメで、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、つらぬいて、お願い、あ、あ、あ~!あぁ~!あぁ~!あぁ~!あぁ~!』
彼女が叫んだ時は真田くんのモノが完全に入り切れていないのかさっきと同様に50cmほど見えてそれが激しく脈打っているのが見えた。
『どうして遠慮するの?私はあなたの愛玩、葉類亜希よ、もっと奥まで突っ込んでほしいの、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、お願いもっと深く、はぁ、はぁ、差し込んで、はぁ、はぁ、はぁ、ちょうだいはぁ、はぁ、はぁ、おねがい、はぁ、はぁ、はぁ、』
また一段と彼女の乳房が膨らんだ気がした。もうGカップだと言っても誰も疑わないだろう。
『はぁ、はぁ、中途半端は嫌よ、はぁ、はぁ、あ~もっともっと深く貫いて、もっと激しく穴を押し拡げて、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、あ、ぁ、あ、ぁ、あ、あー!あ~!あ~!あ~!あ~!あ~!あ~!あ~!ああ~~!』
叫び声と同時に彼女の口から白濁色の液体が何度も『ピュッ、ピュッ、ピュッ』と勢いよく飛び出していた。
唇にかかったそれを彼女は美味しそうにペロリと舐めていた
『ダメよそれがあなたの限界なの?失望させないで、あなた口だけ達な、見栄っ張り者でカスもいいところね』
彼女は何を考えたのか突然に真田くんを挑発し始めていた。
『バカにするな、俺だって俺だって』
『あら、なあに?パパにもママにも逆らえないファザコンでマザコンが一端(いっぱし)の口(くち)をきいているんじゃないわよ!悔しかったら私の頭を首ごと引き千切るくらい激しく突きまくってみたら?マザコンのアナタにはとうてい無理でしょうけどね』
ものすごく妖艶な笑顔と声でものすごく挑発的な毒を吐く愛玩用人形だと思った。
『バカにするな!貴様の首を吹っ飛ばすくらい何ともないわ!』
真田くんはさらに激しく腰を振ると彼女の口から勢いよく鼻をつく強烈な匂いを放つ液体が吹き出していた。
それがひっかかたマットが『ジューシー』に溶けていくのが見えた。
彼女の首は何度も何度も痙攣したようにひきつりながら伸びていくとついに彼女の頭部は首から引きちぎられて吹っ飛ばされて倉庫の壁に激突して転がっていた。
その首からは彼の立派なモノが1mくらいの長さで飛び出していた。
「どうだ、俺だってこれくらいの事は出来るんだ、挑発したおまえが悪いんだからな」
「これがあなたの限界の長さね」
どこからか彼女の声が聞こえたと思ったら転がっていた首がしゃべっていた。

まさにホラーだ。

「じゃあこれからあなたのフランクフルトを頂いちゃいますね」
生首っつうか愛玩用人形の頭が言うと同時に真田くんは声にならない絶叫で叫び後ろに吹っ飛ぶと股間から大量の血を噴き出していた。
そして気を失って横に倒れる。

まさかとは思うけどボサボサ亜希さん、ほんとうはまだ生きていて真田くんのフランクフルトを黄金のマンゴーで噛みちぎっちゃったとか?

首から飛び出した彼のフランクフルトもなんか咀嚼(そしゃく)する音をさせながらどんどん首が食べちゃって、短くなっている気しかしないんですが?

「よっこらしょ」
彼女はそう言って飛箱から降りると自分の首を拾いに行って首の上に乗せるとあっさりとくっついてしまった。しかし、
「亜希さん!上下逆さです!」
私が叫ぶと彼女は右掌の上に左手の拳を振り下ろして言った。
「あ、どうりであなた達が逆立ちしているように見えたわけね」

彼女は慌てて頭を首に付け直した。

「彼は、彼と契約していた妖魔はどうなりますか?」
私は扉を開けて出てきた彼女に恐る恐る尋ねてみた。
すると彼女は少し困った顔をして言った。
「私の毒で詰まった身体をほとんど無謀にも飲み干しちゃったからね、もうすぐ腐蝕が始まって灰になって飛び散るでしょうね、それとあいつが言った事はほとんどハッタリだから、あんた達、波瑠さんと夏野さんの本体が無事なのはわかっているから、あいつの分身の能力も封じてあげて私に専念させていたから、まぁ超妖魔だっけ?あいつも取り込んで封印して飼い慣らしちゃうから問題ないよ?」
彼女は明るく笑い飛ばしていた。しかし急に早口で言われても頭に入ってこない。
「ああ、こんなことがバレたら、契約主に助けられてしまった、あたいはもう淫魔をクビになる、明日から淫魔ならぬ陰負だ、もう一生日陰者だ・・・・・」
ポニテ女さっきからブツブツ呟いている。
「あ、本当は私がかけていた金縛りの呪いを解かなくちゃね」
亜希はそう言うと素早く私とナッツのくちびるをうばっていた。
「そんなわけだから私も陰キャラで通したいし、ごめんね、今日起きた事は全部忘れてもらうから」

        ーーーーーーーー

気がつくと私とナッツのふたりは体育館隣の倉庫の扉の前でぽつねんと立っていた。
「ねえ、ハルサメ、なんであたしたちこんなところに立っているんだろう」
ナッツの突然聞かれたが私も何にも思い出せなかった。
「ねえ、そろそろ最終下校時間みたいだし帰ろか?」
私はナッツに言うと大切なことを昨夜義理の両親である幸恵さんと聡さんに言われていたことを思い出していた。
『今度多分春休みあけになるになると思うけど家族が増えるからよろしく頼むな』
なにそれ事後承諾なの?
「ふたりとも帰国子女で詩織の知り合いの娘さんみたいなの、仲良くしてあげてね」
ちょっとそれはそれとして部屋割りどうする気ですか?

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ポニテ秋と契約している本体のは葉類亜希は向かい合って公園のシーソーでギッタン、バッタンしていた。
せっかく真田くんが手入れをしてくれて美少女になっていたに生き返った亜希は元のボサボサに戻っていた。
「本来はあたいが処理すべき事案なのに、酷いや」
ポニテはふてくされた表情で風間亜希にグチっていた。
「まああいつに関しては今回は最初から私がターゲットだったからね、あいつも体内に潜り込んで調べたいことも色々あったし」
風間亜希、いや、正確には葉類亜希と言うべきだろうか?彼女達にはいくつもの顔がある。
「それでよぉ~、あいつら妖魔に関してなんかわかったのかよ」
ポニテが言うと彼女はにっこり微笑んで言った。
「わかったのは最近、地球に乗り込んできた火星人は既に妖魔と契約を交わした二次性徴を迎えて数年経って落ち着いてきている女性クローン65人、そして妖魔の取り憑いていない二次性徴に入ったばかりの若い男性火星人、でも彼らの中に大きな思い違いがあったみたいね、実際には男も女も生まれる前の胎芽だった時点で既に妖魔に取り憑かれていた、それが正解」
実体の方の葉類亜希は髪の毛がボサボサでカサカサ肌のごく普通の目立たない女子中学2年生の姿になっていた。
「オメーさっきの姿の方がゼッテー似合うしモテるぞ」
ポニテが言うと亜希は思いっきり気だるそうな目でポニテをみた。
「だってナンパ目当てで声かけられるのうざいし、いちいち愛想笑いなんてやってらんないわ」
そう言うと亜希は一瞬だけ髪の毛を七色に染め上げた。
「それであなたが産んだ花和ちゃんと真希さんは元気なのかしら?」
一応彼女達にはそう言うことししておくと説明してある。
しかし実際には実態を持たないポニテには胎もないし育てることなんて不可能なんだ。だから実際に彼女らふたりを腹の中で育てていたのはボサボサの方の葉類亜希なんだ。
「さっきの真田虫くんや咲ちゃん、そしてさっきの片割れ、ハルサメヌードルだっけ?あの子達が火星人の第二世代であって、超妖魔を引き連れて契約を結んだままの彼らや彼女達が他の人間と性的関係を持って子供を産めば超弩級の妖魔と超妖魔付きの超人類が誕生しちゃうことが彼の未来予想図の中にあったのは確かね」
いやに饒舌になったかと思ったら葉類亜希は急にあくびをしだした。
「本当にあのつまんない男を燃えさせるために過剰なエロ演技をしたり、やらなくてもいいようなアヘアヘサービスをモリモリに盛り込んだり、本当に今日1日だけで疲れたわ」
気だるそうに言った葉類亜希を見てポニテは今回見ていて疑問に感じたことをきいた。
「あたいはもちろんのことあいつらに足止めをかけたのはなんでだい?」
一応だけどポニテは真面目に聞いたつもりだった、でもそれは誤った行為だとすぐに思い知らされた。
「だって私が主演のヌードダンスショーよ?誰にも邪魔されたくないじゃない、某党の政治家の集まりならたんまり金をふんだくりたいところよ」
彼女はそう言うとへたり込むようにシーソーから降りて座り込んでしまっていた。
ちょっと頑張りすぎたみたいだ。
どうやらポニテなんかよりも彼女、葉類亜希の方がすごい淫魔じゃないのか?
仕方がないからポニテは彼女を背負って歩き出していた。
後々になって思い返せばポニテはとんでもなくおバカな行為をしていたと自ら気がつき穴があったら入りたい気分になったのだが・・・・
ポニテは自分にかけた不可視化の設定を解除するのを忘れていたまま青ざめてグターとしたボサボサ亜希を不可視化しないで背負って歩き出してしまっていた。
そのため運悪くその光景を不運にも目撃してしまった人には浮遊霊が浮いているようにしか見えなかっただろう。
現に悲鳴をあげて逃げて言った若い男が3人ほどいたし。てか人間って本当に自然や他人に対しては横暴なくせに、自分が理解できないものに遭遇しちゃうとすぐにパニックに陥ってしまう動物だなって思う。
「あの波瑠沙芽って娘もそうだけど、あんたが連れてきてくれた花和ちゃんも実はもう超弩級の妖魔を引き連れた超妖魔と契約済みの超人なんだよ、私達と同様にね」
えっ?と思いポニテは「それどう言うこと?ってききかえした。
しかしそれに対する返事はなく彼女はとんでもないことを口走ってすやすやと眠りに入っていってしまっていた。
「あの真田くんって言う坊やの中のパパとか言う存在、彼はまさしく超妖魔と契約を結んだ超人そのものだったよ、その割には彼も超弩級の妖魔の存在に気がついていないみたいだった、水爆実験とかが・・・・」

やれやれな1日だった。もしかしたらポニテとボサボサはとんでもないことに首を突っ込んでしまったかもしれない。
でもボサボサは小田原署から派遣されて来た年齢不詳の刑事、彼女と契約を結んでしまったポニテがとんでもない事件に巻き込まれてしまうのは運命かもしれない。

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そしてナッツが呟いた。
「水素爆弾か」
そんな緊張した会話の中に飛び込んできたウマシカがいた。
ボサボサの髪を胸まで伸ばして肌は常にカサカサさせたとても美人とは言い難い1学年上の存在、でもあの光景だけは忘れられない。
「彼、奴のクソ長いモノを突っ込まれて首から頭を吹っ飛ばされた女、その後何故か下の口で彼のモノを一瞬で食いちぎってムシャムシャと首から飛び出た部分も食べちゃっておまけに壁の近くに転がっていた自分の頭を上下逆さにくっつけていた痴女!」
私は大声で叫んでしまっていた。どう言うわけか私は彼女が陵辱され始めあの消化液で体を溶かされて愛玩人形に改造されてから私たちの記憶を消すためのキスをするまでの一部始終を覚えていた。
それはナッツも同様な気がする。さっきから顔がすごく青ざめている。
「ママ来ている?」
あたしたちが目に入らないのかボサボサ亜希は看護師コスプレの幼女にきいていた。
「葉類智恵院長なら外出中です」
「アネキ、院長に何の用なんだよ」
ポニテ女がボサボサ亜希に聞いた。
「いや別に」
そう言って私たちの存在に気がつくと言った。
「どちらさんですか?」

記憶を消す能力を私たちに発動した本人自身が私たちのことをすっかり忘れているぅ!
これはものすごく衝撃的なことだった。

しかしもっと衝撃だったのは彼女が口にした一言だった。
「〇〇電気グループの原子力発電推進プロジェクトが核融合炉発電の実用化に成功したってさ」
とっさにあの理事長の顔が脳裏をかすめたのはなぜだろうか?
あまりにも淡々と彼女が言ったのでその先のものすごく重要な話の内容を思わず私たちはスルーしそうになっていた。

ハルサメとナッツ12 妖魔と淫魔刑事
終わり

13に続く

亜希「今回はほとんど変更なしだね」

ハルサメ「じゃあ今回は有料部分のオマケはなしだね」

愛「次とその次は地獄だよ」

真希「私としてはつくしの方が好みですが?」

花和「ママ、そんなこと言われてもなんのことかわからない人多いと思うわ」

ボサボサ亜希「ところであなたたちはどなた様でしたっけ?」

ポニテ亜希「・・・・・」

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まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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