アダルト版ハルサメとナッツ 29火星の野望6

アダルト版ハルサメとナッツ 29火星の野望6
2023/05/11校正更新
2023/05/09校正更新
毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写及びパクリンネタを多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
(多分パクリンに関しては若い世代は気がつかないほど古い作品が多いので、そのうちに注釈まとめます、気になったら読んで欲しい名作揃いです)
なお現実と烈しく乖離している部分が多いですよ。
ちなみに今回は(も?)著名ビデオゲーム及びアニメやマンガからの多大なパクリが生じています、その作品に関する解釈で極端な誤解が生じている可能性がある事をお断りしておきます。(ファンブックとか読まない人なので)

登場人物紹介、いっくよ~!

ただしこれらは第3惑星編での設定であり第4惑星編に関してはその限りではないことを断っておきマーズ。

まずは1番最初に、咲ちゃん、こと岡浜咲ちゃん、彼女のスペックは見た目身長160cmくらい体重不明なものの、やや細めな割に胸の発育は良くGカップ以上ウエストのくびれやマンゴーの完熟度もナッツに引けを取らず男を狂わせるタイプと言えよう。
肩にかかるくらいのきつめにウェイブがかかった茶髪が特徴で大きな目の大部分を占めてる眼球は純白な中に緑色の瞳が美しい。
6月28日誕生日。時々瞳の色が赤色や黄色、紫に変わりことがあるが今のとこと特に恐ろしいことは起きていないので良しとしよう。

はい、次は私の悪友、じゃない親友のナッツこと夏野明美、彼女も咲ちゃんと同じく中学1年生だが誕生日が確か3月だった気がする。
彼女に関してはスペック詐欺と言っても過言じゃないと思う。
黒髪のロングストレートヘアには違いがないのだがその長さは胸元あたりから腰まで自由自在に変えられる。
顔はどこかおっとりとした母性を感じさせるおっとり美少女だが時折り妖艶な美女に変わり、男を誘惑の眼差しで見つめる。
身長はデフォルトで165cmであるものの実際には145~175cmまで自在に変えられるらしい。戸籍上は12才の現時点では中学1年生ということになっているが脱ぐとやばいタイプで私はてっきりDカップ程度と予想していたが実際にはHカップ以上はあるらしくて、くびれたウエスト以上にピンク色に完熟したとても柔らかいマンゴーとさっき言った通り時折見せる妖艶な美貌、それらは12才とは思えない大人の色香を何如なく発揮してそれを見た男どもを性欲のアリ地獄に引きずり込むだろう。
彼女のニックネーム、ナッツは彼女の口がナッツ類しか受け付けられないことにある、ピーナッツ、マカデミアナッツ、ジャイアントコーン、アーモンドなど、とにかくその手の食い物しか受け付けない。
彼女は7大欲求に関する悪魔らしいが私なんかよりもはるかに長いキャリアを持つ長寿な高等悪魔であるらしい。少なくとも一つの恒星系文明が生まれてから滅亡するまでを見とってきたらしい。

次は一応主人公だが扱いが悪い私、私の属性は人類、いわば人間などではなく淫魔と呼ばれる、まあ最下層のエロスに特化した悪魔である。
世の中の人間たち男女のエッチな行為やすけべな夢想などから快楽や愛液、精液などの甘い果実を横取り、いや、少しずつ分けてもらいながら棲息しているというとても強欲な、じゃないつましい悪魔だ。
ちなみに私の人間形態での見た目は一応戸籍上は中学1年生12才でありながら身長140cm未満Bカップというお子ちゃま体質である。ちなみに誕生日はナッツよりも2ヶ月早い1月の29日ということになっている、だが実際には木星の衛星レダで11月ごろ生まれている

名前は波瑠沙芽と書いてはるさとみと読む。
肩にかかる程度の春雨のような透き通った白髪が特徴でこれも私のニックネーム春雨の由来になっている。
だが私自身自慢すべきものがひとつだけある、桃色に輝き、男たちの松茸にとってはとろけ落ちるように柔らかな黄金のマンゴーだ。

佐原詩織 私の産みの母親であり親友。
しかし私自身は火星人女性クローンと崖理事長の間に出来た受精卵を借り腹として詩織の子宮に強制的に受胎させられて産まされているので血縁は全くないはずだった。
しかし私も彼女も本当親子以上の絆を感じているはず。それは彼女と観萌らの星系人に通じる独特な生殖器の機能に秘められているのかもしれない。

波瑠幸恵 崖理事長のが運営するカルト教団の信者である榊雄二の孫娘で雄二の性奴隷にされる。
彼女の母親は幸恵と共にもうひとりの双子の姉妹を産むが彼女達の目の前で崖理事長の命令で彼女達を出産直後に強姦された挙句、崖理事長に八つ裂きにされ頭蓋骨も砕かれ惨殺される。
ちなみに彼女、つまり幸恵の祖父母も同様に惨殺されてその時のトラウマが潜在意識下に残されていて崖理事長には逆らえず詩織殺害計画や政治的な陰謀策略に利用される。

葉類亜希は私より1学年上のここの病院の一人娘であり常に肩まで伸ばした黒髪をボサボサにして顔はもちろん全体の肌がカサカサという美少女からは程遠い存在だ。ただし色々と変装というか変態は得意中の得意らしい。
年齢は不詳で上司である葉類智恵の命令で高3から小5まで様々な学年として配属されるらしい
きっと今までも大勢の男たちを騙して来たのだろう。最近は美少女になりすまして男たちをたぶらかしているらしい。

奈津菜摘 読みは『なつ なつみ』で良い、どうだバンズの代わりにレタスで挟んだヘルシーバーガーを思い出しただろう。〇〇V〇〇パーカーを着たJSだった〇〇鬼を思い出したって?そんなモノ思い出さなくても良い(思い出すなとは言っていない)
年齢は育ち盛りの12才、中学1年生になったばかり初潮は5年ほど前に来たが生理自体は安定してはいない。東北の海辺に近い中学校に通っている。
身長も体重もスリーサイズも人並だと思っている。今は夏野明美の中に身を潜めている。
ただし義兄の啓斗がよくいきなり背後から忍び寄ってきて胸を揉むと言うセクハラ行為を働くのでバストに関しては大きい方かもしれない。

父は布由彦、40、過ぎのオヤジ、重要じゃないから覚えなくって良い。が正体は崖信介である。
母は有紀江、息子の啓斗、これでけいとと読むんだから笑っちゃうよね。年は16才。高校2年

夏乃花奈、又はカナ すべての物質をエネルギー還すことが出来るというとんでもない能力の持ち主だ。
その気になれば日本列島はおろか地球さえも灰にしてしまいかねない。
演算による予知能力とそれを逆演算することによる擬似サイコメトリーも可能。
もうひとりは秋種加世、又はカヨ 年齢は夏乃花奈の別姓双子だが見た目はかなり違う。赤い髪を外に跳ねさせている見た目不良少女。能力はカナと音字だが繊細にコントロールできる分パワーがかなり落ちる、逆にエネルギーを物質化できるらしい陽子+中性子+電子で水素分子が一個出来ちゃうとか?というレベルじゃないらしい。

おっといけない、またしてもスター、じゃなかった、星紫亜さんの存在を忘れていたよ、水星生まれの水星育ち、半導体生物が進化し過ぎちゃった末に中二病をこじらせてA級淫魔処刑執行人になったと言う実体を持たない化け物だ。
映像化した時の見た目は15~16才くらいの発育の良い娘、結構な美少女と言いたいが赤い癖毛のたぬき顔、あう!痛い、痛いから頭グリグリしないでください。

そして火星人関連に関して、彼女たちほぼ全員に妖魔が取り憑いていて契約を結んでいるが地球人を含めて異性と交配を進めていくうちに超妖魔、超弩級妖魔として新たに生まれた子供が男女を問わずに進化してゆきその宿主自身も恐るべき進化を遂げる点にある。
ちなみにどちらも二次性徴迎えた宿主と契約が可能で相乗効果でとんでもない化け物になるらしい。くわばわくわばらである。

そしてそのうち出るかもだから一応名前と簡単な紹介を

コードネーム『アツシ』、『草彅敦子』
一応『国立さぬきがわ学園事件』の時からいる2035年4月『あつこ』の胎から分娩される。
 しかし『あつこ』は謎の理由で射殺される。
以後、当時の敦子『ニナ』の中に潜む。
2034年5月 『かなえ』を始め6人の保母が輪姦される。
2034年5月 それを目撃した『ニナ』も輪姦される、瀕死の重傷を受けるが自力で回復。
2034年5月 『かなえ』たち6人のほぼ全員が職場(育児)放棄を始める
2034年5月 『ニナ』が突然に凶暴化『かなえ』を含む6人の保母を惨殺する。
逃げる&ように内閣調査室の室長『草薙武』の息子『あつし』の部屋に転送、以降『あつし』と『敦子』のふたつの顔を持つエージェントとなって国の下僕として(以下略
能力は『物体の送還と召喚』、自身の身体の一部及び全体にも適当できるので男にも女にもなれる。ただし男に なる時は菅田将暉似に拘る。

『カズト』、本名は秘密、人間♾マンと呼ばれている、まあ能力は推して知るべしだが何でも早くて射〇も超早く別名『ミコスリハン』と言われている」
力も強いが足も早い、チームにおいては観萌に続く万引き要因となっている、盗塁率がほぼ95%以上あって投げているピッチャーは彼が一塁ベース上に立ったら1点以上3点未満を失ったと思わなければならないほどだ、まあ万引き成功率はほぼ99%

『サキオ』、偽名は『先読先尾』だ、彼は将棋部の秘密兵器で普段は滅多に部に参加しない、しかし彼の先読みのスキルは超絶で200手先まで瞬時に読み取ってしまうという、特技は胴体のどこにでも膣穴を発生させることが出来る、ケツアナも膣穴に変えることが可能だけど彼をあまり興奮させてしまうと元のケツアナに戻って大量下痢ピーになってしまうんで、まっ、そういったことは100%相手の自己責任か?

『ナオキ』
「本名は非公開だが彼の場合は秘孔をつくとどんなものにでも変身、いや擬態かな?うんにゃ、『い、いや、いやぁぁ〜‼︎」という喘ぎ声と共に変態出来るという特殊な能力があるのだが彼の場合はその秘孔は自分の手では届かない位置(背中のど真ん中)にあるのであまり役に立たない、
彼は相撲部の部員だった男だが強靭な筋肉は持っているも負けが続いていて未だに4勝しかしていない。相手の突きで思わず背中を向けてしまい女体化の秘孔や児童化の秘孔を突かれて負けるパターンが多い、しかしここ1番で巨大ゴキブリに変態した場合は負けたことがなく勝負強いと言える」正体は『自慰』かもしれない。

『ハルト』、ユーキとも言われているがどうやら私、沙芽の元恋人らしい、あたしはこんな奴知らないんですが!
「実は何の取り柄もない、せいぜいがサイコロを振って好きな目が出せることくらいか?まあないよりはマシ程度の願望達成能力だと思えばいいかな?」
まあその『ハルト』なら今花奈の中で育ててはいるらしいが黙っておこう。

『博多ラーメン』、名前は『伊良衣良』
胸まで縮毛の髪を伸ばした女の子。
特技はいつもイライラしている、麺の茹で時間も3秒以上は待てない気が短い子だよ、けどいざという時の頭のキレは最高なんだ」
決め台詞は『遅いことなら〇〇でも出来る』。
ちなみに〇〇の中にはいるワードはフェラーリF-1だったりF-22だったり、♾マンだったりするから始末が悪い。

『刈り上げ』、本名は不明
次は後ろ髪と側面を刈り上げにしながら前髪を鼻先まで伸ばしている女の子。
正義感だけは強い、ジェネシス化する能力はあるらしいけど意味不明、スタートレックファンなら知っているだろう?と父から言われたがわからない、再生能力かもしれない。

『ツインテール』本名は不明、何でも拾う、ゴミ漁りから万引き、スリ(大富豪限定)をして2歳の女児と4才と5才の男児を養っている、マスタングといえば車じゃなくてギターしか思いつかない奴、まあパクリキャラだ。

『瑠璃』 本名はかつて戸籍上では『水野瑠璃』と言う事になっていたが自宅内で殺害された事になていて人格が分裂化片方は咲の中に、もう片方は咲の超妖魔とともに瑠璃の中に残るが獣鬼に成熟した卵子が2個残った卵巣を喰い残されてそれを花奈の胎に取り込んで受精卵に変化させられたったの3日で生まれ生後1ヶ月ながらハルト(ユーキ)と共に3才児の姿で『花世と加奈のいい遊び相手になっている。

『激辛料理選手権王ルシファー』本名は不明
前髪癖毛の髪の毛を肩まで伸ばした娘。
とにかく能力がえぐい、おそらくは私とナッツが合体した時よりも100均じゃない100倍は強い。
コードネームが長ったらしいので誰も『激辛』としか呼ばない。

『激辛獣鬼』、名前はない、『激辛』専属の獣鬼、獣鬼としては最強クラスらしいが『激辛』にかかったらただのペット、子リスや白うさぎ、子ネコにパワーダウンされてしまう。

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ここから本編始めるよ~!

そして私たち十数人と実態のない数人は最深深層を走るハイウェイをエアカー数台に乗り分けてオールウェイを旅立つことになった。
何故かは知らないが私たちと交わった男性署員はもちろんのこと彼らと交わった女性署員ひいては町中の人の獣鬼化が解けて真っ当な第4惑星地球人に戻ったと言う、いずれはヨネスケ合衆国全体が浄化されるだろうと言うのが私の予測だったが、もしかしてコレが噂のジェネシス効果なのか?その時私たちのパーティの中にひとり前髪以外は刈り上げの少女が混じっていたことにあたしも他のメンバーも誰ひとりとして気が付かなかった。

「ところでこのエアカーはなにを燃料に動いてているの?」
突然カヨが聞いてきた。メンテナンスとかオールウェイ署の人がやってくれたから気にしていなかった。確かに化石燃料はとっくの昔に枯渇したと聞いていたけど、「まさかの原子炉?」
一瞬背筋が凍てつく思いをしたがさすがにそれはないと思った。
「常識的に考えて核エネルギーで発電をしてそれを充電ステーションで充電して動いているんじゃないかと、ただそれだと発電量の調節が難しくて結局のところエネルギーの浪費を推奨するような社会になってしまうんです」
私がそれを言ったらおでこに手のひらを当てられてしまった。
いや、熱でもあっておかしな事を言い出したとでも言いたいのか?流石にそれは失礼だろう。
「しかし化石燃料を使い出す前は何をエネルギー源にしていたんだ?」
ナッツもその辺が気になったらしい。
「それよりもなぜこんな地底深くにハイウェイが造られていたか考えるべきじゃないですかね?」
たしかにそうかもしれなかった。
「地熱利用?」とカヨさん、それはいい線をいっているかもしれない。
「それとも影の統合政府とか?」
それもあり得るかもしれないね。でもそれよりも可能性としては。
「獣鬼の存在を隠匿したかった?」とカヨ。
私もそれを考えてはいたんだけど例の種子とやらを撃ち込めば人格をコントロール出来ちゃうから隠す必要がそもそもないんじゃない?
「むしろ火星人の起源を調べた方が良い気がしますが?」とユーキさん。

「起源かぁ?」と私、とナッツも何故か同時に言った。
「カユさんってどこの国の大使でしたっけ?」私は特に誰となしにきいていた。
「確かスフィアさんは『ローレンス』すぐ隣のウクレイナからでしたが私は『チャイコ』の属国『チャイ』出身だったような気がします」
私の問いにカヨは突然答えて自分でも驚いたようにハッとした顔をした。
「面白いじゃない、私とナッツで『フォボス』そしておそらくはカナとカヨで『カユ』、とすると観萌と詩織で『スフィア』と言う形で第4惑星人として生きていたのかもしれない」
「ところで『ヨネスケ合衆国』には正式な和平親善大使はいなかったよね?どう言うことなのかな?」と私。
「本来なら私もカユもその和平親善大使として『ヨネスケ合衆国』に送り込まれるはずだったんです、しかし見ての通り地上での交通移動手段はほとんど失われて、この最深深層ハイウェイをエアカーを使って移動する以外の手段しか残されていませんでした」
スフィアはそう言うとここにいるほぼ全員にイメージを送って来た。
「とはいえ『最深深層ハイウェイ』とは言っても縦横無尽に色々な国と繋がっているわけじゃないんです」
「この地図はまだこの星に海というものが存在したことのものと思われます」
カユはスフィアの説明に対して補足をした。
「そしてこれが今の地球、あなた方第3惑星人がいうところの火星の地図です、北半球がほぼ凹凸の無いなだらかな地形に対してほぼ赤道よりも南側にはまるであなたたち第3惑星を周回している衛星、『ルナ』のように大小のクレーターで覆われています」
「それは隕石によるものなの?それとも火山噴火によるものかしら?」
観萌が珍しくまともに問いかけた。
「それは何とも言えないんだぉ、1番大きなクレーター、『ヘラクレス盆地』とかいう名前で第3惑星人は呼んでいるんだけどぉ〜、それなんかだと直径が4000キロメートル近くもあったりするしその深さも外輪と比べると7000〜8000メートルもの低さがあるんだぉ、それでその周囲は高さが3000〜4000メートルくらいの丘になっているんだけどこれが隕石の落下によるものだとしたら」とカナは言いかけて途中で言葉を詰まらせた。
「つまり最低でも『フォボス』や『ダイモス』級とは比較にならない大きさの天体物、下手すると数百キロメートル級以上の天体物が落下したってことなの?」とカヨが疑問を投げかけた。
するとカナは大きく首を横に降った。
「それはあり得ない事だと思うんだよ、その時点で第4惑星地球はスゴイ衝撃波で真っ二つにかち割られてしまっているはずだから、でもこれがもしも『核融合兵器』によるものだとしたら?」とカナは言って地図をクローズアップさせた。
「巨大な隕石を大地に撃ち込まれた砲弾に例えるなら『核融合兵器』は衝撃波はさほどともわない、むしろ着弾してからの爆発エネルギーの方が大きい、もしもここに巨大都市があったとしたら?金属類は莫大な熱で酸化して酸化鉄などに変わって大気から酸素などを奪って赤い砂地になっても不自然じゃないと思うんだぉ」
カナはそう言いながら画面をスクロールさせて『オリンポス山』付近を表示させた。
「これなんかはみんなはどう思うのかにゃ?標高27000メートルの山なんだけど形状としては富士山に近いよにゃ?」
まあ確かにそう言われればそうかもしれないけど富士山に比べたらそれほど末広がりのなだらかな山ってわけじゃなさそうだ。むしろ形状だけを考えるなら。
「もしも阿蘇山がカルデラ噴火をしていなければこれに近い標高と形状になっていた可能性はあるって事?」
と信じられなさそうにナッツがきいた。この周辺には標高が楽々20,000メートルは超えていそうな山、それらは4〜5山あって、おそらくは火山なんだろうけど、それにしても不自然といっちゃ不自然かもしれない。おそらくその火山から噴き出した溶岩や火砕流は第3惑星上のどんな火山よりも量がはるかに多いだろうし勢いだって半端じゃないはずだ、それでカルデラ噴火も起きないと思う方がカナの言う通りどうかしているかもしれない。
「まあ普通ならこのレベルの火山ならとっくの昔にカルデラ噴火を起こしていてもおかしくない、っていうか山の形を保っているのってどうよ?って話なんだけどぉ〜」とカナは言いながら少し画面をスクロールさせながらズームアウトさせた。
「そしてその山々から続いている海、と言っても海水があるわけではなくってぇ、溶岩流が流れ込んで真っ平らになっているだけらしいんだけどぉ〜、そこに続く『マリネス峡谷』って、コレも第3惑星人が勝手につけやがった名前だけどぉ〜、これがなんて言ったらいいのか全長が4,000キロメートル以上、深さが7,000メートルもあるんよ、第3惑星にも『マリアナ海溝』や『日本海溝』があってどちらもそれよりは深いんだけど4,000キロメートルもの馬鹿げた長さがあるわけじゃないんだぉ〜、それはどちらも重なり合ったプレート潜り込みによって発生しているわけだけど、これの周囲の標高が2,000〜3,000メートルあってプレートのつなぎ目によるものなんかじゃないのは確かなんだぉ〜」とカナは自慢げにさっきから語っているが彼女の右手にはしっかりとカンニングペーパーが握られていてそれを時々チラ見していたことを私は見逃さなかった。
「確かにその付近にはもう一本峡谷が走っていてマリネス峡谷よりも浅くて短い、しかもその先は海には通じてはいないみたい」
とソバージュヘアを胸まで伸ばしたジポン人風の顔つきの女が言った。
身長は観萌とはどっこいどっこいの高さだがいつの間に割り込んできたのだろうか?
「始めましてじゃないですよね?街の喫茶店のなんとか愛の講演会でなんか小難しい話を聞かされている間にこんな場所に飛ばされてメーワクなんですが伊良衣良の衣良と言います」
と言われても困るんだけど?それはいいとして「あなたが両腕に抱き抱えている推定1才半(第3惑星基準では3才)の女の子は一体誰なんですか?」
と私は思わずきいてしまっていた。
「見てわからないんですか?瑠璃の片割れなんですけど?志乃さんと冴子さんの悪口、じゃない彼女の過去の話をしていたら何故かこんな場所にって、どうして咲がこんな場所にいて眉を『ピクピク』させているんですか?この娘はハルサメとナッツが連れて来てくれたあなたの娘さんですよ?」
いつも温厚な咲がそれを聞いてブチ切れていた。いやブチギレたのは彼女の中のもうひとりの瑠璃かもしれない。
『私はそんな娘産んだ覚えはないわぁ!』
「でも確かあなたは崖信介に(ピー)されて大量の(ピー)を射精されてその最中に『クチャクチャ』と身体を食べられながら(ピー)されまくって精液といっしょに種子を射精されている瑠璃に今の自分の姿を見せて泣いて苦痛に顔を歪めている幼女の自分が(ピー)につらぬかれている姿を見せられてショックを受けて分裂した人格の片方と咲の超妖魔と交代してもう1人は瑠璃自身の中に残って毎日のように崖〇〇の性奴隷として犯されながら食べられるというファンタジーな毎日を」
そこまで言ったところで衣良の口は咲の両手によって完全に封じ込められていた。
「思い出したからいいよ、それは瑠璃にとってはとても辛い現実なんだから、っていうか私の超妖魔でもあなたの幼少化は止められなかったんだね、力不足でごめん、私自身も詩織に助けられたようなものだったしあの娘も私は冷たい川に身を投じて命を落とすのを止められなかった」
咲は衣良が両腕に抱き抱えている女児の頭をなでながら泣いていた。
しかし今は逆に衣良が抱き抱えている幼女が咲の頭に手を伸ばして『なでなで』をしていた。
「いまあのきっちゃてんには、あいさんとあきこさんと、そのほかになかまが、いっぱいいましゅ」
その幼女はそういうとスフィアが送っていたイメージにもう一つのイメージを重ね合わせた『オリンポス山』をはじめとする火山がいっぱいある辺りと『マリネス峡谷』がある場所には大きな国があった事が示されていた。
「いまのあなたたちには、かさねたちずにかきこんであるもじもよめるとおもいましゅ、がここは『ろーれんすれんぽう』があったばしょでしゅ、それは『ろーれん』という、ぐんじたいこくが、しはいする、くにぐにのあつまりで、そのなかの、いっこくにすぎなかったはずの、うくれいなという、ちいさなくにたちが、とつぜんはんらんを、おこしたのです」
幼児の瑠璃はそこで一旦話を区切ると手にしていたコオロギ食パンをムシャムシャと食べると口が乾いたのか、ホニュウビンのミルクのようなものを飲み始めた。
それからひと息つくと再び話を始めた。
「とにかく『ろーれん』のしはいしゃ『うらをみる』は、しっとぶかいおとこでしゅた、かれはそのとうじの、じぽんのしはいせいとうに、ゆちゃくしていた、えもしんとうきょうかいの、えいきょうを、つよくうけていました」
そして幼女瑠璃はオリンポス山などが集まる一帯を指差して言った。
「かれは、じぶんにはんぱつする、ちゅうしょうこくの、とししぇるたーに、とうじあんぽりで、しようをきんじられていた、へいきをしようしました、だいさんわくせいの、みみずめかのように、ぷれーとにあなをあけるように、すいちょくに、がんばんをほりすすみ、きょうりょくなかくゆうごうばくだんを、さくれつさせました、そのけっかぷれーとに、きょだいなあながひらき、そこからどとうのように、まぐまならぬ、げきあつのまんとるが、いきおいよくふきだして、そこにあった、しんそうしぇるたーは、すべてかいめつしました、ふんかこうも、いっしゅんにして、しゃくねつのまんとると、かくゆうごうばくだんのねつで、やまぜんたいがしとけて、やまのかたちはたかくもりあがって、はやくちひょうにながれだした、まんとるは、かわをけずるようにして、ながれすすみ、ふかくてながいきょうこくを、ふかくほるようにながれすすみ、うみにながれこんでゆきました」
幼女瑠璃はそこまで一気にしゃべると再びホニュウビンのミルクのようなものを飲んだ。
「このぐさくが、けっきょくは、ろーれんすぜんたいを、かいめつにおいこんで、くにぜんたいのいてんを、よぎせざるをえなくなりました」、そして続けた。
「いまはそこよりもすこしきたの、さいしんしんそうちかふかくに、もぐりこんだいちに、しぇるたーをつくって、そこでせいかつをしているはずです」
なんか幼児に上から目線で講釈をされているような気がして『ムカッ』と腹が立った、しかしここは大人の自分をアピールするためにあえて丁寧に返したつもりだった。もっとも私もたかだか13才の小娘だから人のことを言えた義理ではないとは思ったがそこは開き直ることにした。
「いやその古い地図じゃ大きな国があったようには見えるけどどうして今の地形になった?」
しかしそのクソガキは私の言葉を無視して続けやがった。
「そのみぎしたに、すこしおおきめの、くれーたーがありますね、そこがむかし『ちゃいこ』があった、ばしょでしゅ」そして更に続けて言った。
「そのみぎに、ちいいさな、しまぐにがありますね、それが『じぽん』という、小さいながらも、かつては、せんしんこくのひとつ、とよばれたくにでした」
幼女は誇らしげに言うと更にドヤ顔で続けた。
「そのさらに、みぎに、くそばかでかい、くれーたーが、ありましゅね、それがかの、ちょーぐんじたいこく『よねすけがっしゅうこく』があった、ばしょなんです」
と誇らしげに幼女は言うが私にはなんのことやらさっぱり理解が追いつかなかった。
あの観萌でさえ頭を抱え込んでいるから誰一人としてそんな珍説は受け入れられないだろう。
「いやいや今の地図とは全然地形が違うしどうしてそうなったのか聞きたいんだけど」
「あ“〜!わすれていた、これはちれき557ねんどのものでした」
そそっかしいにも程があると思ったがそこは幼女が相手だ、寛大に見守ってやろうではないか?と私が思っていたらカヨがこっそりとココロ打ちをしてきた。
【ハルサメたんの時間線ではまだルリさんが獣鬼に操られて男子5人を誘惑して種子を打ち込んであなたたちやあたしを輪姦するんですからそんな簡単に寛大な気持ちになっちゃいけませんよ】と彼女は警告したが私は『輪姦』と言うとほのぼのとしたイメージしか浮かんでこない。
【♪ら〜らら、輪になって犯そう♪、♫らんらららん🎶、精子を打ち込もう・・・】
よく考えたら全然ほのぼのじゃねえ、『あのサラ金の替え歌【ほのぼの〇〇プ】と変わらねえじゃないか!
私がそれに気がつくよりも早く私の頭部にはナッツの鉄槌が下されていたわけだが。
「それはもしかして第5惑星が謎の大爆発を起こして、それから約90日後に火星中の各地にその第5惑星のものと思われる破片が隕石となって各地に落ちた話ですね」
スフィアさんが口を挟んでくれて助かったよ、ってかあの6人組もその2041年問題ではどう言った扱いになっているのだろうか?そもそもここにいる連中は大型プレス機で潰し殺しても簡単には死にそうもない連中ばかりなんだけどどういった扱いになっているんだろうか?
「はい、あの事故に関しては作為のようなものがあったらしくて事故の概要としてはまず[地歴557年375日 第5惑星が謎の崩壊をした。]と言う転変異変が発生しました」
とスフィアは補足してくれた。
私もだが観萌やカナカヨ、ナッツらはその事故に関しては懐疑的な気持ちしかなった。
それよりも観萌やカナに言わせると『ミミズメカ』というワードの方が気になったという、あれは確か第3惑星で寄生体が開発を手伝い地球の初期化を狙うために富士火山帯や伊豆火山帯に放射性生物を撃ち込んで刺激するために使用したはず、そしてこの星でローレンに当たる第3惑星の某国ではカナのような能力者を使い数十ギガトンどころか数テラトンクラスの人間核融合兵器の実験をナッツが産み直される前の奈津菜摘を巻き添え、というか彼女を始末するというただそれだけの馬鹿げた理由のために崖信介が爆弾本体に縛り付けて能力者に離れた場所から遠隔爆発させて駆けつけた観萌共々始末しようとしていたと聞く。
その場に崖信介は離れた安全な場所から監視してらしいのだがもしもどちらも崖信介の策略だとしたら火星を壊滅させる為に寄生体も放射性生物も奴が利用する為に関わってきた事になる。
そして第3惑星の花奈を執拗に狙い続けたのもそれが目的だろう。
花奈の持つ、おそらくはペタトンクラスの人間核融合爆弾として利用する為に。

「そして更に奇怪な事に[地歴567年467日 数十個の第5惑星だったカケラが次々と地上に落下して各地に甚大な被害をもたらした。
特にそのうちの比較的大きめの25個が狙いすましたように各国の大都会に集中して落下、約5ヶ国20の都市が壊滅して]、それによって各国の勢力バランス、特に軍事バランスが大きく変わりました」
カユさんは淡々と言ったが『ジポン』と『ヨネスケ合衆国』はその例外となりその5カ国の中に入ってはいなかったとカナはこっそりと教えてくれた。

【表向きの歴史では天災事故となっていますがそれとは別に『これはこの第4惑星地球の覇権(はけん)を得るための軍事行動であり侵略戦争だったのではないのか?』と言う疑念が一部の識者の間で議論が交わされたが彼らは次々と謎の不審死を遂げました、それが各国間に疑心暗鬼を抱かせて地歴567年467日地球における初の真の意味での部分的な第一次世界戦争が勃発したと認識されています。】
何故かソフィアさんは急に会話をクローズにしだした。もしもこの件に『月海』のような強力な念動力者が利用されていたとしたら・・・。
奴らは、恵萌と崖信介は私たちを再び絶望するまで獣鬼達に陵辱させて精神体の肉を喰らわせながら種子を際限なく射精と同時に打ち込み続けて廃人にして自分の思うように動くパペットとして利用するだろう。特に奴の狙いはカナだろう。

しかし、すでに時遅く私たちのエアカー4台は無数の強大な獣鬼たちに包囲されていた。200匹以上はいるだろう。

【うじゃうじゃいるよぉ〜!もうすでに取り囲まれているぉ〜】
カナが珍しくもうすでに弱気になっていた。ノーザンシティの最深深層の廊下で嫌と言うほど思い知らされた性的な暴力差を思い出したのかもしれない。カヨも見た目以上に怯えているのがわかった。しかもその比じゃない。おまけにさっきから崖信介と恵萌の獣鬼レベルじゃ収まらない獣そのものの匂いがぷんぷんしている。
【何十順目、いいえ、何百順目の崖信介に恵萌なのかしらねえ、どうしたらあんな化け物になるのかな?】ナッツも観萌もすでに絶対的な戦力差に怯えていた。
そんな中で怯えていないのが数人いた。咲と衣良そして刈り上げ君とツインテールだった。って咲はともかく他の3人は誰ですか?
【いいこと、まちがってもあいつらをたおそうとしちゃだめよ】
そう言ったのはさっきまで衣良が抱き抱えていた幼女の姿をした瑠璃だった。
【ふん‼︎わしらはもうすでに500ループもこの星と第3惑星の終末を見届けてきた、貴様らの弱点なぞ把握済みじゃ、ゆけ‼︎我が僕(しもべ)の獣鬼ども、こやつら陵辱しまくってその柔らかな穴をつらぬきまくってその甘味な肉と血を喰らいながらその脳髄を犯す種子を射精しまくるがよい】
崖信介に命じられた50匹以上の獣鬼どもが一斉に全員に襲いかかってきた。
私を含めてすでに全員が剛毛で包まれた太くて固い陰茎につらぬかれて中に大量の精液を噴射させられながら太くて長い五本の爪で左胸からへその右のかけて引き裂かれて肉を喰らわれているものとばかり思っていた。しかしながら私たちに深々と差し込まれた陰茎は根本がなく、本体は何かに引きちぎられてハイウェイのトンネル側面や天井に凄まじい力で叩きつけられて肉片と化していた。
【もお、みんなすこしはわたしのいうことをきいてください】エアカーのシートに寝かされた幼女の瑠璃は両手両足をジタバタさせて抗議していた。
咲は一瞬にして獣鬼を50体近く消滅させていた。
【いいこと、このじいさんとばばあには、てのうちををさらしちゃだめなの、つぎのるーぷじゃふりなたたかいを、きょうようされるのが?わからないんですか?】
【あの、瑠璃さん、彼と彼女にそんな学習能力があったら性懲りも無く何百回もふたつの惑星を破滅に追い込んだりしないと思いますよ】
確信を持ってツインテールは言った。
【ふん、そんな事をしなくともここで一気にカタをつけてやるわい】
信長、いや崖信介が吠えた時には動ける獣鬼は1匹たりとも残っていなかった。
【バカなワシは奴らに無限の肉体再生能力を与えたはず】
【わたしには一応願望を達成させる能力が備わっていますので】
ツインテールが言うと急に頭がおかしくなったのか信長、いや崖信介には大声で笑い出した。
そのそばで『刈り上げ君』は肉片になった獣鬼に両手をかざして『Genesis!』と叫んだ。その瞬間に肉片だった獣鬼は元の普通の第四惑星人の姿に戻っていた。
そして各自がつぶやく、『俺は一体何をしていたのだ?』っと。『Genesis』とはものごとにリセットをかける能力のようだ。
【申し訳ないですが、崖さん、恵萌さん、おふたりにはただの第3惑星戦国時代の人間に戻っていただきます】とツインテール。
そう『刈り上げ君』が言った時彼の背後には巨大な獣鬼が立っていた。
【もうこうなったら誰でもええ!こいつらを肉片にしてくれ】そう言った崖は後ろから恵萌に手を引かれてその場をさろうとしていた。
「このうつけもの!さっさと逃げるよ、だけどどうしてこんな悪魔のような能力が」
そう言った恵萌に対してツインテールは言った。
【あんたの力は絶賛封印中ですよ!タイムリープもテレポーテーションも出来ません、願望も何ひとつ叶えられないです、なぜなら『激辛』とふたりがかりで押さえつけていますからね】
『ツインテール』がそう言うと今度は刈り上げ君がふたりに両手を差し向けて宣言した。
『Genesis‼︎』と。
その瞬間にふたりの姿はただの戦国時代の侍と第4惑星の娘に姿を変えていた。
【あんた達は甘すぎよ!どうして消滅させないの?だからあたしはあんた達が大っ嫌い】
巨大な獣鬼の右肩に乗った『激辛』は口をとんがらせて言うと背中を向けた。
【いいえ、この人たちが行ってきたことは『万死に値する』わ、『ルシファー』の好きなようにしてちょうだい】
意外とそう言ったのは『瑠璃』でもなく『衣良』でもなく『刈り上げ君』でも『ツインテール』でもなかった。スフィアだった。
『仕方がないわね』と『激辛』はつぶやくとナッツに確認をとった。
【ナッツ、いいえ、奈津菜摘、あなたの正体は『サタン』でしょ?なら知っているよね?『無限地獄』のありかを】
そう問われたナッツは首を縦に振った。
そしてふたりで何やら呪文を唱えると恵萌だった第4惑星の娘と崖信介だった戦国時代の侍は姿を消していた。
『ねえ、あのふたりはどうなったの?」
わたしの問いにナッツは苦々しく答えた。
【あそこに入れられたら最低でも第3惑星時間で56億7千万年は出てこれなくなる、あたしなんて200億年以上は封印されていたからね】
「それはともかくどうしてあんた達までそんな馬鹿げたパワーと能力を」
信じられないと言いたげな顔をして『激辛』は瑠璃と咲と『刈り上げ君』と『ツインテール』そして衣良にきいた。
【あんただけじゃなかったんだよ、あの滅びゆく惑星に飛ばされていたのは】
ソバージュヘアの衣良は『激辛』に抱きついて涙を瞳にいっぱい溜め込みながら言った。
【まだまだこの第4惑星での旅は続くよ】
衣良は会話をトップシークレットのまま続けて言った。
どうやらこの先にはまだまだ本当の敵がいるような気がした。

【それにしてもどうしてあんた達はここまで、来れたの?】
ナッツは後から来た人たちに聞いた。
彼女たちはわたしやナッツにとってはもちろんのことカヨとカナ、そして観萌と詩織にとっても思わぬ援軍だった。そして咲、にとっても初めて見る顔揃いと言えた。
【あんた達は亜希を知っているでしょうか?】
【うんそれはよく知っている、ボサボサ頭の葉類亜希とポニーテールの風間亜紀なら】
わたしがそう言ったら新参組に笑われてしまった。
【まさか観萌さんと花奈さんまで私たちのことを忘れちゃったなんて言いませんよね?】
瑠璃さんはそういうと急に悲しそうな顔になった。
【え?まさかと思いますが珍しくうちの『自慰』を見ても動じなかったったあの瑠璃ちゃんですか?】
【いえ、しっかり動じましたから、まさか初見であの姿を見せられた上に『ゴキ(ピー)の佃煮を食べさせられそうになるとは思いませんでしたよ】
いやいやそれは冗談でもと言いかけた私は幼稚園児になる直前の衝撃的な記憶を思い出していた。
確かテロリスト達の機銃掃射で蜂の巣にされてほぼ即死したしおりんママの家族ということで佐原家を訪れた時にどう見ても私と年があまり変わらない幼女が私に最初に言った言葉に仰天させられた。

「あなたがしおりんのむしゅめしゃんの沙芽(さとみ)しゃんでしゅか?わたしがしおりんのあねのみもりんでしゅ、よっちゅです、よろしくおねがいしましゅ」

あのとき私のしおりんママは少なくとも18才近くで私を産んでいるはずだった。つまり享年は最低でも21才という事になる。そんな彼女の姉が『よっちゅ』なんてあり得ないと思っていた。しかも彼女の父親が『にゃ〜』と鳴く柴犬だったりトドメがお鍋と炊飯ジャーを同時に持った体長が1.6メートルを超える黒光りする生き物がカサカサと音を立てて現れた時には卒倒しそうになって仕方がなくしおりんママの親友である幸恵さんとしおりんママの元恋人である聡さん夫婦波瑠家の養子になるがそっちもなかなか濃い夫婦だった。

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「久しぶりだね、沙芽ちゃん、相変わらず可愛いよ」といきなり智さんは私に抱きついてきた。ボッキしてかたくなった(ピー)が私の目に突き刺さって痛かった。
もちろんすぐに幸恵さんが私を引き離し、彼の両頬に往復ビンタをしたのは言うまでもない。
「アンタって人はいつまで経ってもロリコン癖が治らないのね」
おっとりとした美人顔だったが意外とキツい性格だと思ったのはその時だった気がする。
「いやこれには実は訳があって、僕はこの子が3歳くらいの頃に詩織さんに紹介してもらって」
パニクって聡さんはとんでもない事を口走り出していた。
確かに私は彼とは一度詩織ママに紹介してもらっている、しかしそれは詩織ママと私が日本を旅立つ前、しかもロシア系某国への蜜入出国をする前日に詩織ママの実家、つまりあの幸いにも留守だったゴキブリ屋敷をお尋ねしていたはずなのだがそのことは幸恵さんには内緒だったはずだ。
その時、彼は執拗に激しめの性行為を何回も何回も詩織ママに要求した挙句、詩織ママの放尿プレイならぬ大量の愛液を部屋中に撒き散らすという大惨事に発展してしまった訳だ。
その時に詩織ママが私を彼の前に出現させたのだが生後わずか2ヶ月の赤ちゃんがしゃべるのも変だと思い3歳児の姿で彼の前に現れてしまって彼の腰を抜かさせた記憶がある。
「なんですってぇ!」
幸恵さんの目が憎悪に満ちた表情になってあたしは恐怖を感じた。
「あなた、私たちが卒業してしおりんが3月末に日本を旅立つ時にラブホで密会をしてオールナイトでセックスを、生で中出しを少なくとも8〜9回はしまくっていた事、隠していたわよねぇ」
温厚な幸恵さんの顔が鬼夜叉に変わっていた。
「違うんだ、あれはただ言いそびれていただけで、本当に僕は3才の沙芽ちゃんに会わせてもらっているんだ」
言わなきゃよかったのに聡さんはつくづく墓穴を掘るタイプだなと私は思った。
「あなたぁ?その年の3月と言えば沙芽ちゃんは好意的に考えてもまだ生後3ヶ月にもなっていないはず、私の名推理をよっぽど聞きたいようね」
「あ、はい」
もう完全に聡さんはパニックに陥っていた。
「あなたがあの時私の親友のしおりんとは別れると言っていたのは嘘だった、あなたは外交官という自分の地位を利用して某国に入国してあたしのしおりんと密会して彼女を犯しまくった、卵子が作れないが故に妊娠することが絶対ありえないという彼女の体質を利用してね、そこであなたは彼女にこう言ったのよ『僕は君の秘密を知っている、幸恵にバラされたくなければ俺に犯されろ』『え?そんな、私はゆきりんにやましいことなんてひとつも』『では何故君はは卵子も作れないのにこんなにも可愛い沙芽ちゃんを産めた?』酒に薬を入れて意識がもうろうとしていた私のしおりんをあなたは無理やり強姦したのよ『あ~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“〜!あ“〜!あつい、あつい、すごく激しい激流の精液が私の子宮に力強く流れ込んで、私って罪な女、いやいやぁぁ〜‼︎い、い、いやぁ〜、おなかがはじけそう、でも、でももっと、もっと激しくつらぬいてちょうだい、怒涛のような熱い(ピー)を私の(ピー)にたくさん噴き出してちょうだい』そうやって聡さん、あなたは出張と偽り月に一回某国に出向きしおりんの母乳を泣いて求める沙芽ちゃんの前であたしのしおりんを犯しまくった、そしてそれがごく最近のことつまり沙芽ちゃんがもう3才になるまで彼女に毎月会っている証拠よ、『ねえ、聡さん、私たちこうして月1で密会して、あ、あ、あ、あー!あ~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ~!あ、ぁ、、、、い、い、いやぁ〜いた〜い!熱い、おなかが裂けそう、でももっと、もっと激しくお願い、あ、あ〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ〜!あ、ぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、私、あなたの力強くてすごい長い中出しがとても好きよ、愛している、でもこんな関係を続けるのは良くないわ、もう別れましょう』、そんなしおりんを激しく腰を振って突き上げながら泣き叫び首を激しく横に降ってのたうち回る彼女を見ながら聡は興奮して言った、『最高だよ、しおりん、僕は幸恵なんかよりも君とやっている時の方が最高に気持ちがいいんだ、君も僕につらぬかれて激しくGスポットを刺激されて喘ぎまくるほど気持ちがいいんだろう』『あ~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“~!あ“〜!あ“〜!あ~!あ、ぁ、、、はぁ、はぁ、はぁ、私ってなんて罪深い女なのかしら?でも私、聡さんに対する気持ちを抑えられない、もっともっとつらぬかれたい、怒涛の射精でわたしの子宮を満たして(まだまだ続くけど以下略
「健太君だよね、私、さとみん、これからよろしくね」
私が階段の登り口でこちらを黙って見つめている義弟に気がついて声をかけると何故か彼は顔を紅くして階段を駆け登って自分の部屋にこもってしまった。
「う~ん難しい年頃かなあ、あの子の今の幸恵さんの話の内容が理解できるとは思えないけど」

そんな健太君とも色々あった。実は彼の部屋と私の部屋は(押し入れ同士で繋がっていた)コネクションルームだったのだ。

そしてひと安心しているそばでナッツも私にこっそりとココロの声で伝えて来た。
『ハルサメ、あんたヤバいよ、あんた義弟の健太くんに記憶操作をされている、あんたの記憶にあるあんたの乳房に挟んで射精させたのは偽りの記憶』
『え?それって』
私が驚いているとナッツは恐るべき事実を語り始めていた。
『あんたはその日、健太くんに最低でも3回は中出し、いわゆる膣内射精をされている、今からあんたの体内に残されていたイメージを送るから受け取って』

ーーーーーーーーーーーーー

私は全裸になって義弟の部屋に忍び込むと健太のベッドの掛け布団をはいで床に落とした。
義弟が寒くならないように自分の体重を熱に変えて部屋を温めると同時に義弟の服を脱がし始めた。
自分の髪をかき上げると義弟のモノ、陰茎を軽くさすりながら皮をむいて亀頭くんが顕(あらわ)になるとその先頭のふたつに割れた射出口をしゃぶり始めていた。
そこから少しずつしみ出していた少し苦味をおびたそのぬるっとした液を舐めているうちに次第に自分の舌の動きが激しくなってゆき私の舌はその亀頭くんの割れ目を激しくこすりつけていた。鶏か豚の心臓のような蝕感が心地よい。
その途端に陰茎自体が激しく脈打ちながら亀頭くんの割れ目から勢いよく白濁色のとろりとした精液が8〜9回に分けて吹き出していた。
私は亀頭くん全体を咥(くわ)えてなるべく残らず少しだけ苦い精液を飲み干した。
いちどはしなびた義弟の陰茎だったが亀頭くんに割れ目に残っていた精液をなめ尽くしているうちに彼の陰険は再び大きくかたくそそり勃った。
『遠慮なんてするなよ、お前のその穴に差し込むだけだろ、こいつの解き放つ熱い精液をめいっぱい吸い込めよ、コイツの好きな女の子をコイツが襲(おそ)いかかって女の子が首を激しく横に振って喘ぎまくって泣き叫ぶ姿をみながら陵辱(りょうじょく、強姦に近い意味)する夢を見させながらやっちまえよ、それがお前ら淫魔だろ?』
私はそのささやきに従うように彼の股の上に馬乗りになって義弟の亀頭くんを自分の穴に差し込んでいた。
「あ、あ、あ、」
私の口から小さな声がもれた。
私の穴の中はすごく濡れているはずなのに亀頭くんの強い張りのある心臓の肉のような抵抗感のが私を喘がせた。
「あ、あ、あ、あ、あー!あ〜!」
思っていたよりも痛くて、ちょっと無理は禁物と抜こうとしたが亀頭の形状のせいかそれは膣壁に引っかかって私の膣内の粘膜を余計に刺激した。
「あ、あ、あ〜!あ〜!あ“〜!」

「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、」
私が息を切らしていると寝てたはずの義弟の声がした。
「思い切って奥まで行っちゃった方がいいよ」
義弟が彼の上で恐る恐る腰を浮かせていた私の両脇腹をわしづかみにすると一気に引き寄せた。
強烈な快感が全身を駆け抜けた。
「あ、あ〜!」私は思わず叫び声をあげてしまっている。
義弟は私の口を塞いで「しー、静かに」 と言った。
どうやら彼の亀頭くんが私のGスポットの秘孔を突いてしまったらしい。
「ごめん」と私。
じゃあ腰を突き上げ始めるよ。
彼、義弟は腰を突き上げ始めていた。そしてすぐに下げる一定期間を置いてまた突き上げる。そしてすぐに下げる。
その繰り返しを最初はゆっくりと、次第に早く激しく行うようになってきた。そのたびにGスポットの秘孔を擦るようにた亀頭くんの傘がこすって、叩いて刺激する。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、」
突然に義弟の亀頭くんが小刻み震え出したかと思ったら陰茎全体が激しく脈打ち始めて亀頭くんの割れ目から熱くて濃厚な精液が何度も何度も撃ち出されていた。
「あ、あ、あ、あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!.......,..」
義弟が強く腰を突き出している時の射精は私の膣の突き当たりに撃ち出され、彼が腰をひいた時に打ち出された時の射精は子宮口をかすり子宮内に精液を飛び込ませて、そのまま卵管をめがけてその先にある卵巣で待っているかもしれない熟成した卵子の奪い合いを始めていたかもしれない。

永遠に繰り返し続くかと思った射精の間中義弟は腰を突き上げ突き下げるのをやめてくれなかった。そのつど私のお腹が破裂する気がしたほど精液が送り込まれた子宮内の熱さが増していた。
「いや、いや、いや、いや、いや、いやぁ!いやぁぁ〜‼︎いやぁぁ〜‼︎いやぁぁ〜‼︎いやぁ!いや、痛いのぉ!破裂しそう」
私はそのあいだじゅう義弟が私のくびれた脇腹を鷲掴(わしづか)みにしながら強く引き寄せられていたことに気が付かなかった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、.....」
息を切らして肩で息継ぎをしていた私の唇をいきなり義弟が奪って来た。そして強い力で後ろに押し倒された。
「え?まだやる気?」っと思ったが誘ったのが私の方だったのは確かだ。私は義弟の背中に手を回して軽く腰を浮かせた。

ベッドの掛け布団は最初から退けておいたがそっち用のシーツは引いてなかった。
「ちょ、ちょっちまって」
私は義弟に彼が幼少期に昔使っていたおねしょシーツを下に敷くことを勧めた。
「何故そんな事を?溢れ出して来た精液ならテイッシュペーパーで事足りるだろ」
義弟が言うので試しに詩織母と聡さんの部屋中が愛液でずぶ濡れになったエピソードを教えた。
「オネエちゃんに貸胎をしてくれた人って相当面白い人だね、でも心配は無用だよ直接な親娘じゃないし、さっきもそんなにも出なかっただろう」
義弟はそう言ったものの念のために1m四方の昔使っていたおねしょシーツを押しれから取り出すと私を仰向けに寝かせて覆(おお)いかぶさるように上に乗って来てさっきまでの激しい摩擦(まさつ)で愛液がなくなったうえに義弟が大量に放出したベトベトした精液のせいで滑りが悪くなった私のマンゴーの孔にいきなり奥まで捻(ねじ)り込んできた。
私が「え〜!」と思った時はすでに遅かった。
彼は今度は最初から全ストロークで腰を突き出して来た。
「あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あ、あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!どうして?どうして止まらないの?はちけそう!.........」
再び永遠に続くかと思われたその射精。騎乗位で撃ち出された時よりも熱くて機関銃で!撃ち抜かれたかのように痛くて衝撃的に感じた。
「あ、あついよ、火傷しそうに痛かったよ、もうやめよ」
珍しく私はその時に非常に弱気になって義弟に嘆願していた。でも義弟は許してはくれなかった。
「誘ったのはオネエちゃんだよ?いまさらやめるなんて勝手だよ」
彼はそう言うと今度はひねるようにして腰を突き出していた。
「あ、あ、あ、あ、あついよ!あ、あ、あ、やけどしそう、あ〜!やめよ、あ、ぁ、ぁ、あ〜!あー!やめてぇあ、あ、あー!あ〜!あー!あ〜!あー!おねがい、あ〜!あー!あ〜!あー!あ〜!こんなの嫌だよあ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!私をころすきなの?あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!......」
何度お願いしても義弟は激しい亀頭くんの突き出しやめてくれなかった。そればかりかどんどん激しくなって来た。
「う、う、う、ううう、どうしてやめてくれないの?おねがい、もうゆるして」
こんな事なら義弟の部屋に忍び込んでいたずらをしなければよかった。
まさか淫魔である私が義弟との性行為でこんなにも大粒の涙をながし、声を押し殺して泣くとは思わなかった。
しかしそれでも義弟はさらに薄笑いを浮かべながら言った。
「最高だよ、オネエちゃん、オネエちゃんも首を激しく横に振って上半身を暴れさせてイキまくるほど気持ちがイイんだろ!」
興奮(こうふん)し切った義弟は本当の今の私を見てくれてはいなかった。
「あ、あ、あ、あ、あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!ケンター〜あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あついよおお〜!あ“〜!おなかが裂けそう、からだがやけるぅ!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!いやぁぁ〜‼︎死ぬ〜!やめてぇぇ〜!あ“〜!あ“〜!だから、あ“〜!あ“〜!おねがい、あ“〜!あ“〜!もう、あ“〜!いやぁぁ〜‼︎あ“〜!あ“〜!あ“〜!殺さないでぇ、おねがい、あ“〜!あ“〜あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜〜〜!!!!いやぁ!いやぁぁ〜‼︎い、い、いやぁ〜!」
長くて痛くてつらかっただけの射精が終わったあと私と義弟は信じられない光景を見た。私と義弟の結合部から信じられない量のサラサラ液体が勢いよく噴き出してベッドのシーツ類はもちろん部屋中を水浸しにした。それと同時に私の膣の中のやけどを知るような熱さは少しだけ引いていって痛いのも少しだけやわらいで来た。

私は泣きながら窓を全開に刺激的な匂いの空気の入れ替をして、義弟はベッドのシーツや掛布を夜空のベランダに干した。
そのあいだ中、私は濡れた床の上にへたり込んで泣き続けていた。
義弟はよりにもよって「僕、寝る部屋なくなっちゃたけど、オネエちゃんの部屋のベッドで一緒に寝ていい?」なんて抜かして来やがった。
もうあんなのはこりごりだし「ひとりでそのびしょ濡れの部屋の床で寝てろ!」と言いたかったのが本音だったが私にも非があったのは事実だ。
「もう金輪際(こんりんざい)しないって約束したらね!」
私がキツめに言うと彼はシュンッと落ち込んだ表情で言った。
「うん、本当にごめんよ、僕はオネエが気持ち良くなりすぎて興奮して大声で叫んで首を横に激しく振っていたと思っていたよ、でもまさかあんなにもたくさん血が出ていたなんて気がつかなかった、ほんとうにごめんなさい」
ちゃんと謝った上に私の膣から出血していたことに気がついていたようなのでとりあえず今日のところは許してあげてふたりで裸のまま私のベッドに入ることにした。
「もうあんな事をしたらただじゃ済まさないからね」
そう言いながら私は不思議に思っていた事がある何故あの得自分の質量増加が発生しなかったのか?
もしかしたら健太にはそれを封じるほどのパワーがあるのか?それと彼の射精の量と勢い、そして持続力は尋常じゃない、あきらかに超妖魔以上の力が加わっていた。

「ねえ、ハルサメ、ゆうべとても変な夢をみたんだ」
私と義弟がふたりで歯を磨いている時に自分の事を呼び捨てのニックネームで呼んでいたことに気が付かなかった。
「あ、そー、よかったねえ、ケンタ」
その日の私は昨夜ケンタにちょっかいを出して、逆に襲われて、彼に激しく突きまくられて、尋常じゃない量の精液を激しく出されて、『もうやめてぇ!』なんて助けを求めた。
そんな後ろめたさもあってぞんざいに返事をしていた。
「なんでか知らないけど何もない部屋の中でハルサメと僕がふたりの美人に説教されいるんだ」
特に返事をする気はなかった。
「ひとりは写真データでしか観た事がないけどハルサメの産みの親の佐原詩織さん、最初から最後まで泣きながら怒っていた」
「あ、そー、でもうひとりは?」
と私。
「なんか不思議な美人でストレートで腰まである長い虹色の髪の毛をしていて詩織さんが観萌って呼んでいた女の人がこう言ったんだよ『うーんだからね!自分が気持ちがすごく気持ち良くなっていても相手も自分と同じように気持ちが良いと感じているとは限らないからね、いくら自分がもっとやりたくても女の子が嫌がったり痛がったりしたらもう続けてやったらダメだよって事、痛い思いをしたり性器に深い傷をつけられたりしたり、望まない妊娠したり変な病気にかかったりするのは女の子だし、治すのも大変だからね、特に彼女の気持ちは大切にだよ!ちゃんと相手の顔を見て、ゆっくりとおしゃべりを楽しみながらするのが大事だよ?お姉さんと約束できる?ならばヨシ!』って僕はあんな美人がお姉さんだったよかったよ、背も高いし、胸も大きいし、あんな人とセックスをしたら最高だろうな」
それよりも近親相姦事件でしょ?ケンタと私は。
私が裸で眠るのはしょっちゅうで寝坊も多いのだがいつもは早く起きてくる健太まで起きてこなかったから不思議に思い起こしに健太の部屋を覗いたらしい。
そうしたらケンタはいなくてびしょ濡れのベッドのシーツや掛布団がベランダに干してあってパジャマが洗いに出されていた事と匂いでおねしょにしては変だと思ったらしい。
「それにしても健太はどこに行ったのかしら」
心配しながら幸恵さんが私の部屋を覗いたら私と健太が裸で抱き合って眠っていたので仰天したらしい。
「パジャマの替えはなかったの?」
私が聞くとケンタは正直に白状した。
まとめ洗いとケンタ自身のそそう(はやい話が健太ケンタの夢精はかなり前から連日のように続いていたとのこと)でその日に着ていた一着しかなかったと言う事だ。
本人は自分が普通だと思っている様だけど、どうやら彼の精液の量と射精の勢いは激しく尋常じゃらしい。

私はその精液の匂いに誘われてのこのことケンタの部屋に忍び込んで激しい性交行為に及ばされて返り討ちにあってしまったと言うのが真実らしい。
その事がバレたのは意外と早かった。幸恵さんは詩織ママ自身から彼女自身の大量愛液の話は聞かされていたし聡さんに至ってはその現場を目撃している。
私のベッドでそれが起きたなら[私がオナニーをしていた』で終わるだろうけれどそれがケンタの部屋のベッドの上なら誰だって私とケンタが情事、つまりセックスをしたと思うだろう。
幸恵さんに「姉弟でハレンチな事を」と叱られて。
聡さんには.「もしも奇形児とか障害のある赤ちゃんが産まれたらどどうする気だ!」とこっぴどく叱られた。
でも母親は違うし父親だって違うはず、なんで??

そして私は実は夢の中でもっときつい事を言われていたのを思い出してしまった。
「だからあなたが1番知っているはずでしょ?あなたと健太は義理なのは戸籍上だけで本当は実の姉弟だってことに、本当に近親相姦だよ」
「いや、だから実際父親も母親も違うし」
言いかけた時に詩織は眉をひそめた、何か隠し事があるのかもしれない。
「観萌姉さん、私ふたりの胎教を間違えたかな?」
詩織は観萌さんに助けを求めるような目をしていた。
「胎教よりも血筋かな、朝まではほとんど私の能力でクリーニング出来るけど今回は両成敗かしらね」
「何をする気?」と詩織
「波瑠姉弟、おねしょ事件勃発、なんてごまかしは良くないから、事実をありのままで姉と弟がやっちゃいました事件でいいんじゃないかな?それでも今回の資料をまとめて考察する必要性ありかな、とにかくもうこれから先は一切波瑠沙芽と波瑠健太くんのセックスは淫魔持ちと妖魔持ちとはいえ全面禁止ね、接触禁止令も出したいくらいだし、それにしてもケンタくんかぁ、ふたりの体に残された記録イメージを見る限りじゃすごくパワフルな感じだし、私も彼とやってみたいなぁ、」
「ケンタにそれ言ったら本気にして襲(おそ)いかかって来ますよ、私の身体も拘束されていた気がしますから」
私はあわてて観萌さんに忠告した。
「あはは、そうなったら、300人は出来ちゃうかもね、ケンタくんの子供が、11才にして赤ちゃん300人のパパかぁ、最高だね、ところでハルサメちゃんも双子の母親になる覚悟はあるのかしら?それも13才になったばかりの時点で、すごおいバケモノ級の」
「それ酷くない?それよりも例の女子高校生はどうなったの」(観萌の分身である花梨です)
「なんとか一命は取り留めたけどまだまだ予断は許されないね」
それは私とナッツにとっては少しだけいい知らせかもしれない。
それで私はこの人の事を思い出していた。
ナッツの知り合いだった。
いずれは語ると思うけどまさか本当に姉妹だったとは。あれ?じゃあ詩織は本当は死んでいなかった?
しかしあの女子高生は大丈夫かな?

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「確かに珍しく詩織ママ泣いていたな」
イメージを受け取ってから感想を言うとナッツの顔が急に青ざめた。
「それって3ヶ月前、3月の出来事だよね?」
ナッツが私に確認するようにきいて来た。
「3月が確かひと月目だから予定は12月か?」
「ちょっなんの話?」
不安になった私は思わずナッツにもう一度きいた。
「出産予定月よ」
「それがどうしたの?」
と私
「わかんないの?幸恵さんは?」
あ、確かに彼女は崖理事長に何代か連続で孕まされた娘、
「そして健太くんは?」
あ、その幸恵さんの息子
「じゃあその健太くんと火星人とあんた、ハルサメの間に出来た子は」
急にそんなこと言われても、それに出来たとは限らないし。
「他人の心配よりも自分の事が先だよ、その弟とやっちゃた事件だけど、排卵日と偶然に重なっちゃったのかも?ちゃんと着床して、透視したっら見えの、スクスクと育っているのよ、もう4ヶ月目に入ろうとしている、とんでもない妖魔に取り憑かれた双子の超人級悪魔が」
「それ、観萌さんにも夢の中で言われていた」
そう私が言った途端に私の胎の中で何かがうごめいた気がした。

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あれから3か月以上たった今、そうその時の子、胎芽はもうそろそろ胎児と呼んでも良い大きさになってお腹も多少は目立つようになってきている。
何しろ双子の赤ちゃんだ。
しかしなぜだろうか?私の目の前には私とナッツのことを母親と呼び乳親と呼ぶふたりの同い年の双娘がいる。これはどういうことなんだろうか?
しかも彼女達はふたりともかつて大昔に一度は信長と恵萌の間に産まれた娘として生を受けている。
しかし彼女たちは焼け落ちる本能寺の中で乱暴で粗野な営みを見て自死を選んだという。
私と健太のアレと大して変わらないんじゃないかと思うが彼女たちにしてみれば地と天ほどの差があるという。
そんな彼女たちはいまだに私のお胎の中にいるはずなんだけどどういう事?いま彼女たちふたりは同い年の何故か苗字の違う双子としてあたしたちの目の前にいる
それに彼女たちは私とナッツの関係がすこぶるお気に召したようだ。
今目の前にいる秋種加世ことここでいうカヨ、
そして
夏乃花奈ことカナだが彼女たちはここまで育つまでにさまざまな辛い経験をしてきたようだ。本当に情けない母親で申し訳ないと思う。

「何言っているんですか?地獄の鬼のような生き方しかできなかったあたしはカナネエのやさしさに救われましたよ、それってあなたたち、ハルサメさんとナッツさんの影響ですよね?」
とツインテールの少女は言った。

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その日もあたしはいつものように隙だらけの女を物色していた。何やら携帯端末の画面ばかり見ている奴は特に狙い目だった。
あたしはいつものようにその女子中学生を力づくでうつ伏せ状態に押し倒すと泣き叫ぶ彼女の左太ももの筋肉を深く喰らいついた。太い動脈も食いちぎられて大量に血が噴き出しているのを見たら興奮が止まらなくなった。続いて右太ももの筋肉も噛みちぎった。もうこれでこの女はあたしの完食されたのも同じだ、両足両太ももの筋肉を噛みちぎられて動けなくされた彼女はもはや起き上がり走って逃げることもできず私の尖った噛み切り齒から注入された神経毒などによって動くこともできなくなっている、しかもあたしと彼女の存在する空間は外界とは隔離されて泣こうが喚こうが誰も助けにはこない。大量の出血と肉汁があたしの喉と胃袋に言いようのない快楽をもたらした。
その時にあたしの耳元で囁(ささや)く声が聞こえた。
「とても美味しそうに食べているね♪お姉さん」
馬鹿な!とあたしは思った。この隔離された空間にはアリ1匹入って来れないはずだった。
しかもこのクソガキ、あたしが人肉を生で喰らっているというのにしゃがみ込んで平然と見ていやがった。
「見せものじゃねえんだ、あっちに行け」
私がそういうとそいつは言った。
「私の肉を食べてよ、きっとそのお姉ちゃんよりも舌がとろけるほど美味しいよ」
なんて馬鹿な事を言い出すんだと思った。
以前にもあたしが自分と同じくらいの身長の少女を喰らっている最中に空間の隔離を忘れていたせいか大人の若い女性がこちらを見て怯えていたことがあった、彼女は恐怖のあまり身体が硬直して動けなかったことがあったが、やがて我に帰ったのか背中を向けて逃げ出そうとしていた、もちろんあたしは逃したりはしない、後ろから押し倒して両足の太ももをかじって動けなくすると足の先から頭蓋骨まで骨も残さずに残らず喰いつくしてやった。

「あんたみたいな細いクソガキ食っても腹膨れないんでね、あっちに行っておくれ」
「え〜、それは差別と偏見ですよぉ〜」
そいつは立ち上がって何を思ったか服を脱ぎ始めて全裸になって言った。
「ねぇ、そこのおねーたんよりも背も変わらないし胸も立派だぉ〜」
確かにあたしよりも悔しいが胸の膨らみも形が良くて大きそうだった。
そいつは左腕を差し出すと言った。「味見ですよぉ〜、かじってみてから言ってぇ」
その甘ったれた口調も気に食わなかったがとりあえずかじってみたら案外ととろけるような皮下脂肪があたしの舌を虜にしていた。あたしは無我夢中になってその娘を喰らい尽くすと呟(つぶや)いた。「ほら、腹三分にも満たない、食いでがないじゃないか?」
「そういうことはおかわりをしてから言うもんだよぉ〜」甘ったれた声が耳元で囁いたと思ったらそのメスガキは完全に復活していた。
あたしは思わずイラッとしたのそのクソガキを一瞬にして食い尽くしていた。
いくらなんでももう再生はしないだろう、そう思った時にまたまたあの甘ったるい声がした。
「ねぇ、おねーたん、これはわんこかな勝負だよ、おねーたんが最後まであたしを食べ尽くしてくれたらこの勝負はおねーたんの勝ちだよ、でもね、食べきれずに残したらあたしの勝ちだから、あたしの言う事を聞いてもらおうかな?」
そのクソガキは自信満々に言ったがあたしにはそのクソガキに猛毒を打ち込む牙が上顎下顎含めて4本ある、もう勝負はついたも同然だとばかり思っていた。
しかしあろうことか私の牙が流し込んだ猛毒は彼女には全く効果がなかった、それどころか。
「ねぇ〜、食べるペースが落ちてるぉ〜そんなんであたしに勝てる気かなぁ〜」
その口調が気に入らなかったんでイラッとしてペースアップしたのがまずかったのかもしれない。
あたしはそのクソガキをたったの12体喰っただけでギブアップしていた。
「あたしの負けだよ、あたしは何をすればいい?」
あたしは言った、帰ってきた言葉はある程度は予想してはいたが『もうこれ以上は一般の女性を襲って食べちゃだめだめだぉ〜』だった。
「我慢できない時はあたしを食べるといいよぉ〜、いつも一緒にいるしぃ、味変もしてやれるしぃ」
こいつの肉体の作りと精神構造はどうなっているのかと思った。
「だからこれからちょっとオネエたんに付き合ってほしいところがあるんだ」
その時あたしが振り返って喰い残した中学生の姿を探したがすでにそこにはいなかった。
「バカなあたしが噛んだ時に注入した毒はすでに致死量をはるかに超えていたはずだ、動けるはずがない」とあたしはつぶやいた。
あたしがそれを食べても無害だがここの世界の住民にとっては猛毒のはず。
「あ、彼女ならあたしたちのチームの救護班の佐原観萌が背負っているよ」
事もなげにクソガキは言った。
確かにそこにはやたらと乳がデカくて背が高いくせに幼い顔つきのなぜか髪の毛の色を七色に染め上げた不良少女がさっきあたしが喰いかけた少女を背負って立っていて、あたしの方を振り返ると微笑んでやがった。
「バカな、あたしはかつて空間遮断を忘れて高校生の足を食らいついたことがあったけどすぐに大勢の男どもに見付けられてそのうまそうな食糧を放棄して逃げ出したことがある」
そう言った私の言葉に対するやつの答えは「ふ〜ん」だった。
「そいつはどうなったと思う?近くにあった大学附属病院に運び込まれたがすぐに全身の筋肉や内臓と脳髄が腐敗を始めて治療の甲斐もなくたったの1日であの世いきさね」
そう言ったあたしに奴は事もなげに言った。
「観萌は毒薬や劇薬のエキスパートだよ、その娘も3日で歩けるようになるよ、おまけに記憶操作もするんだぉ〜」
その時あたしはとんでもない奴らを敵に回してしまったかもしれないと思った。

そのメスガキはあたしを公園の茂みの中に連れ込むと一面を白い布で覆い隠した二メートル四方の段ボール箱があった。
あたしがこの世界に転移してからまだ3年しか経っていなかったがついさっきまでは1度も見たことがなかったはずだ。
「これは?」とあたしがたずねるとそのクソガキは最もあっさりと「浮浪児だよ」と答えた。
そのダンボール箱の中の子は異様にあたしを恐れていた。それはあたしが人喰いだからだろうか?
そう思った時そのクソガキは答えた。
「心配しなくていいよ、あたしはいつもの花奈たんだからね、それでこの人は新しいお姉さん、怖くないから、って今日は寒くなりそうだから大きめの毛布とあったかいスープをお鍋にいっぱいととコッペパンを持ってきたからね」
クソガキはそう言うとその男児に大きな袋を渡していた。
「今日は収穫が少なくてごめんね」クソガキ、いや彼女はそう言うと再び段ボール箱を閉じると何やら呪文のような言葉を唱えていた。一種の結界かもしれない。段ボール箱は消えて見えなくなっていたわ。
「あの子たちは?」
あたしは思わず聞いていた。
「うーん、この国の愚かな政権の犠牲者かな?」
彼女ははっきりとそう言っていた。
「あの子たちは目が見えていないの?視点が定まっていなかった、それにあばら骨が見えるくらいに痩せ細っていてそのくせお腹だけはやたらと大きく膨らんでいた」
「うーん、ツインテールちゃんは育ちの良さそうな割に意外と細かいところまで目が届いているようだね」
彼女はそう言うとあたしを振り返って言った。
「あたしの名は夏乃花奈、今小学1年生の7才、よろしくね、おねーさんの事は『ヘナ』と呼んでいいのかな?」そう言って再び彼女は前を向いて歩き出していた。
「へぇ〜、『ヘナ』おねーさんは遠い未来と過去から来たんだ。
今思い返せば彼女は私のことを未来からだけじゃなくて過去からもきていたと言い切っていた事を思い出していた。
彼女からは様々な事を教わった。この国の悪化する一方の実質的経済に関してとか、特に弱者に対してはいかに冷酷であるかを思い知らされた。
「だからと言うわけじゃないけどあたしはヘナさんの人喰いを否定したり卑下したりする気はないよ、だって貧困とか弱者であることが自己責任というなら『弱い女性を襲って命を奪いその人肉を食らう』のも弱肉強食という観点からすれば決して悪じゃないしね」
花奈は時々妙に大人びた口調で喋ることがあった。大物政治家と呼ばれている人たちや上級国民と呼ばれる者たちが行っている事はとどのつまりはあたしが行っている行為と何ら変わりがない、と言った。ただしあたしたちが行えば『ただの凶悪犯』になることも奴らの権力を持ってすれば『合法的』になるどころか『正義』になることも教えてくれた。
「あの子たちは?」とあたしが聞くと彼女は悲しげな表情で言った。「あの子たちの父も母も経済弱者のひとりだった」と、上の子は会社が倒産して生活保護を受けたもののこの国の政府は色々と難癖をつけて金を出し惜しんだりすると言っていた、ふたりはそれぞれ別の親の下で育ったが片方は生活苦のあまり踏切内に飛び込んで無理心中を測ろうとしていたらしい。
子供の方は何とか引き止められたが母親は走ってきた特急列車に引かれてミンチ状態になっていた。それからその子がどんな目に遭わされたかと言うと憐れんでもらえるどころか『お前の母親が電車を停めてダイヤが乱れて俺たち(あたしたち)は被害を受けた、死んで償え!』
そんな言葉がネット上で飛び交ったそうだ。しかしその子と彼女はSNSをやっていないのでそんな事は知らずに生きてきた。だから問題はないと彼らは言い張ったそうです。でも実際には違っていた、そんなネットに感化された一部の人間がその子をなじったり、実際に人が見ていない事をいいことに踏切内に突き飛ばそうとした輩まで現れたそうです。
もうひとりの年下の子もシングルマザーの子供で常に飢えていた、結婚相手の男に裏切られて貯金も持ち逃げされ無一文になり、親の反対を押し切って結婚した手前、そんな引け目から実家に帰ることもできず毎日が職探しに点々としていました、都心から少し離れれば結構な働き場所はありましたが車やスマホを必要としたり、それを買うと生活保護を受けられなくなると言う矛盾だらけの国だったそうです。
あたしはその時はもちろん今でも働ける状態ではなかった。そんな彼女が収入を得る方法として教えてくれたのがゴミ漁りであり自販機下に入り込んで出せなくなった硬貨の拾い方でした。
『本当は犯罪だから捕まるよ』と断りを入れて教えてくれたのがいわゆる万引き。何度か捕まりかけたが私の僅かながらの願望達成能力で目的の品を手に入れたり逃げ通せたりできた。
しかしそれでも私の中の若い女性の柔らか生肉を食らいたいと言う衝動は抑えられず、そんなあたしの心の内を読み取ってか彼女は私に左腕を差し出してくれた。
私はそれ以降、最初のうちは彼女を喰らい尽くしていましたがそのうちの少しずつ残すようになっていた。

そんなある日私は駅のロッカーの中から泣き声聞き何とかしたいと思っていたら彼女がロックを解除してくれて、中に入っていたのは生まれたばかりの女の子である事を知りました。
それまでのあたしなら躊躇なくその子の命を奪い喰らい尽くすところでしたが花奈が差し出した腕を見て何とか思いとどまった。
「ねぇ、あたしはこの子たちの母親になる事はできないだろうけどせめて姉になってやれないかな?」
あたしがそう言った時彼女はやさしい表情で笑ってくれたと今では思っている。

それからあたしは数年間の間、彼女の姿を見なくなったがある日爆弾テロ犯として銃殺されたと言う記事を最近公園のベンチに読み捨ててあった記事で読んだ記憶がある。

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「花奈なら絶対死ぬはずがない、と心の底から信じていたんだよ、ここでも会えて、しかも力になれてうれしい」

ツインテールはそう言ってカナに抱きついていた。
カナもそれに応えるかのように彼女を強く抱きしめていた。
「ヘナの願望達成能力があそこまで強くなってあたしもうれしいんだよぉ〜」

【さてもう少しで『ローレンス』に着くよ】と観萌が言った時に『激辛』がボソリとつぶやいた。

【 ねえ、みんな志乃って名前の幼い女の子に会った記憶ある?】
『激辛』らしくないしんみりとした語り口だったが彼女は悲しげな表情で続けた。
【あたしはあの地獄のような世界で何度助けられたかわからない、しかもあいつは自分の方が小さいのに命がけで・・・】
『激辛』はそう言うと言葉を詰まらせた。
私には志乃という名には記憶がない。まさか寿司屋とは関係がないとは思うが、もちろん教室中の机という机を次々と投げて暴れまくる美少女じゃないのは確かだろう。
私はもちろん、ナッツもカヨもカナもシルバーも観萌も咲もソフィアもカユも首を横に振った。ただひとりだけ衣良は【確信は持てないけど2回ほどある】と言った
【最初の一回目は入学したばかりの頃。集団下校の帰り道、何故か彼女は刈り上げ君を肩車していた、でもどうして同い年の彼女が集団下校の列の中にいなかったのか思い出せないんだ】
そして更に続けて言った。
【富士市から武蔵市に引っ越したときのトラック便で移動中に東名高速に入る前に謎のオスプレイから銃撃を受けて私は2秒だけ姉にトラックのハンドルを任せてトラックの窓から飛び上がって開いたオスプレイの扉から侵入してパイロット以外は惨殺してバルカン砲なども使えなくしてトラックの運転席に戻った時にはその時に運転をしていて機銃掃射で負傷していた冴子さんを治療し始めていたんだ】
まあそれくらいのことならできそうなのはこの中にもふたりや3人はいてもおかしくはなかったのだが続いて彼女が言った台詞は衝撃的だった。
【その間たったの2秒未満、その少女は見た目には私が小学1年生の時、東北の海辺近くで肩車をしていた姉が覚えていた志乃さんそのものだったんだけど、その時の彼女はどう見ても小学5年生くらいにしか見えなかった】
【あ“〜!あの時の志乃ねえに【遅いことならF-22でもできるって決め台詞を先に言われていたラーメン頭のおねーちゃんか】
突然に『刈り上げ君』が思い出したように言った。
【ちょっとぉ、やっぱりあんた荷室の中にいたんじゃない、喫茶店じゃ『覚えていない』なんて言っていたけどふざけてるの?】
衣良はイライラしながら言った。
【いや、あん時は本当に忘れていて、でもなんで今になって思い出したんだろう】
と自分でも不思議そうに言った『刈り上げ君』だったがそのあとで舌をぺろっと出した。
もしかして忘れたフリをしていたのかもしれない。
それを見て反応したのは観萌だった。
【確かに5才は歳をとっているはずなのに2才以上も若返っているのは変よね】と言ってから付け足した。
【今は今年の春に起きて歴史補正がかかって無かった事にされている事件のひとつに『各原子力発電所で起きたメルトダウ事件があったんだけどその時も幼女の志乃ちゃんと中学生の志乃さんが同時に出現していた】
それを聞いた時に私の脳裏に2台のスポツーカーの名前が思い出されていた。
【1台はボアアップしてチューンアップしたフェローMAX、そしてもう1台はどこに隠してあったのか?それともどこから入手したのかさえ不明な初代シルビアにあのロータリーエンジンを搭載した試作車、楽々時速250キロは出していた】
そうつぶやいた私にナッツは驚いた。
【確かあんた1月くらい行方不明、いいや、あたし自身も記憶が曖昧な時期があったよね?】

ナッツに問いかけられて私も意味不明な事を言い出していた。 

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ーそう言えばあなたは複数の男達に襲われていたような気がするけどどうしてだかわかっている?ー

『話している相手は相手は亜希?、でもボサボサでもポニテでもないような気がする』

自分で喋っている感覚も全くない。
何となく誰かのの左乳首が吸っていてワレメちゃんを弄っているのはわかっているのだけどそれさえも非現実的な気がする。

さらに迫ってくる前方からの車窓はビデオでも見ているような感覚だ。

ーよく覚えていない、あたしは昔から大人の男達に暴力で支配されてきた、今回もその一環だとばかり思ったいたけど今度は違った、命まで奪いに来たー

『これは私、波瑠沙芽の記憶?それともナッツの奥深くに眠ている奈津菜摘の記憶?』

『その時私は貨物列車の中にいた彼女の姿に救いを求めていた。そして彼女が眠っている夢の中で私は身体に2発ものダムダム弾を打ち込まれていた』
『彼女は無意識に彼女の体をテレポーテーションさせたのだろう』
『しかし私と彼女はテレポーテーションする間際にレーザービームのようなもので腹部を焼き抜かれていた』

ーその時にどこにいたのか覚えている?ー

ーあたしは阿蘇山の内輪山内で火口付近の観光をしていたはずだったー

ー本当に観光目的だったの?ー

ーわからない、ただ親からお小遣いをもらった直後だったのでどうせ生きていても意味がないなら火口の中に飛び込んで人生を終わらせるのもありかな?って感じだったかもしれない、今思えばだけどー

ーそれは、さっき君が言っていた「1度や2度じゃじゃない」というのと関係してくるのかな?ー

ーあ、暗い話になっちゃうからその辺の話はパスねー

『そう言ったが私は全然笑う気にはなれなかった、むしろ今にも大声で泣き出しそうな気持ちを必死になって堪えていた私の愛した観萌はもうどこにもいなかった』

ー破裂させられたあとの縫合手術でということ?ー

ーやだな、あきねえ、勘が良すぎー

ーそうあたしの大事なところはつぎはぎだらけで、その上にある左右ふたつのもの、名前は知らないんだけどそれも完全にやられちゃったらしくて、もう女の子の日は来ないって言われていたー

『それでも父、崖信介は私の身体にこだわった、私の体をこんなにしたのは自分だったくせにー

ー入れ替わり立ち替わり何人もの男の人に挿れられて下腹が破裂する恐怖を何度も何度も味わったー

ー最初は家の中で留守番をしている時、突然に部屋の中に入ってこられて腹と顔を何回か殴られた後で固いものを股の間に入れられた。それが今から3年前の梅が咲く頃ー

ー男の人たちが去って行った後で帰宅した両親が救急車を呼んで病院に運ばれたあたしは2ヵ月ほど入院することになった、それほどひどい重症だったみたい。ー

ーそしてその年の彼岸花が咲く頃にあたしは下校の途中で連れ去られてしまった、それも男の人たち4人組に、そして再びあたしはー

ー今度はさらに酷くて3ヵ月の入院と4ヵ月の自宅療養を必要とした、しかしあたしは絶望から立ち直る時間も与えられずに、その自宅療養期間の最中に今度は通院途中のバスの中で大勢の人前で5人組の男の人達に乱暴をされてまた何度も何度も挿れられてしまった。それも彼岸花が咲く頃だった。ー

ーさすがにあたしはこの時は長い間、生死の境目を彷徨っていたらしい。意識を取り戻した時は次の年の彼岸花が散った後のいつもにも増して寒さが厳しい冬の朝だったー

ーそれから半年の自宅療養の最中、春が近づく頃に誰かが呼ぶ声が聞こえてあたしは無意識のうちに阿蘇山上ターミナル行きのバスに乗って乗っていた。ー

『うーん、この娘はどうやって交通費や行く方法を入手したんだろうね』

頭の中で私でもないハルでもない声が響いた。

ー誰なの?あきねえじゃないよね?他人の秘密を盗み聞きしないでー

『あきねえ?亜希の事を言っているのか?この小娘は我々は亜希ではないが同時に亜希でもある、そしてお前自身も我々の一部に過ぎない』

『それ傷ついた女の子に対していう言葉?さすがに神経疑っちゃうよ?』

ーあんた達になにがわかるっていうの?何度も身体を壊されたあたしの気持ちなんか分かりっこないよ、ないんだよー

『その都度寄生体を植え込まれてそいつのせいで過剰なフェロモンを撒き散らして男達を暴走させたって事だろ、ある意味自業自得なんじゃないのか?』

ーあたしはそんなもの植え込まれたくて襲われたわけじゃない、そもそも誰も襲ってくれなんて望んでいなかったー

『ほら、『L』はそれを、今は言うべき事じゃないよ?私はこの娘をなんとかしなくちゃって思うよ?』

『ふん、だから『G』は甘いっていうんだよ?ついこないだ日本国民の数千万人を胎にかくまって良いことでもあったか?』

『実は『L』、とてもいい難い事なんだけどあの世界はまだ分岐した歴史のひとつが救われただけでほとんどのルートで日本は、いいや、世界は破滅の道を歩み続けているんだよ』

『ここでなんだってぇと叫べばいいのか?』

『この話はしばらく後にしましょう、しばらくはこの娘の話が先よ、私たちが別時間線の自分達と東名高速で合流するまでにはまとめておきたいの』

ーあんた達は何を言いたい?あたしをからかっているの?それともあたしはもう狂ってしまっているの?ー

ー『B』?『G』?『L』?誰だか知らないけど、知らないけど私はずっと昔からあんた達を知っている気がするー

私はぼんやりと少しだけ目を覚ましたような気がした。しかしそれはほんの一瞬だけだった。

ーねえ、教えて?どうしてあたしは男の人達に襲われる必要があったの?あたし、何も悪いことなんてしてないよー

ーそれ でハルはマジで火口に飛び込もうとしていたの?ー

ーだって何もいいことないじゃない、身体中手術の縫い目だらけだし、大きくなってからふつうにエッチをしても中の袋が破れるってお父さんとお母さんが泣きながら話をしていたし、一週間に一度はメンテしないと命も危ないってさー

『これは一体誰の記憶なんだ』
ナッツは私に問いかけた。
『あたしは啓斗兄にも信介父にもここまで酷い事をされた記憶はない』
もちろんのこと私にもない記憶だった。
「多重意識体?」

そうナッツが言った時に私たちは夢から覚めてエアカーは『ローレンス連邦』のひとつ『ローレン』の検問で足止めを喰らっていた。
理由はローレンス連邦側ではなくて私たち側にあった。
『ツインテール』や『刈り上げ君』そして衣良がここにこれたのは向こうの世界、喫茶店に現れた『激辛』による策略だった。
向こうの世界では冴子さんと志乃さんが不自然な形で出現したらしい。
そのため確認したいことが出来たのと、もうひとつわざと隙を作って敵の出方を見る必要ができたらしい。
どうやら特にソバージュヘアの『衣良』と『激辛』は綿密に話し合っているように見えた。
確かにお母さん役の冴子さんと幼児役の志乃さんが言っていることは一見辻褄(つじつま)が合っているように見えて実はすごいデタラメだと云う事らしい。
ふたりは頷き合うと衣良の姿は消えていた。
【お願い、本物の志乃さんを守って!】
『激辛』が珍しく祈るように衣良に伝えていたのがすごく気になっていた。

アダルト版ハルサメとナッツ 29火星の野望6

終わり

30にちゅぢゅく!

花奈「え〜!今回は回想シーンばかりだったぉ〜」

ここから先は

28字
まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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