逃走3

逃走3

私は誰?シリーズの以前書いた前哨ストーリーです。

毎回とは限りませんが今作はエログロ描写や官能描写を多大に含みますので20才未満の閲覧はご遠慮してくださいね♪
なお現実と烈しく乖離した描写がめちゃくちゃ多数ありますことをお断りしておきます

「どうせなら国会議事堂ごとふっ飛ばしたかったな」
あいお姉ちゃんが言った。
胸まで伸びたストレートの茶褐色の髪を持つ彼女は私の父親の愛人でありママの恋人というとっても厄介な間柄だ。
能力は『なんでも自分の思い通りに事を進めようとすること、例えば彼女がとある人に『4ね』と念じれば本当に神でしまうというとんでもない能力だ、人間〇〇・ノートといっても差し支えない。
本人はちゃんとコントロールしていて間違ってもそんな能力を発動させないようにしているらしいけど・・・私には1nm(1/1000000000ミリ)も効かないからね!
「そんなことしたらあたしら職失うじゃない!あたしも巻き込まないでよ!」
不機嫌にしかめっ面をしているセミボブの微少女、あいお姉ちゃんとは悪友であり指先で触れた人間の神経を暴走させて好きなように快楽地獄に落とせるというとんでもなく下ネタでセクハラな能力の持ち主だ。
さて最後に真打のヒロイン、私、ことリナ様の紹介だ。
「見た目は幼女!頭脳は200歳!その名も天才科学者リナ!」そう高らかに宣言した途端二人から私の後頭部に強烈なツッコミが入った。
「誰が天才か?どう考えても災いの方の天災じゃないか!しかも年寄り臭いし」
「いや、その、私はあなたたちのピンチを何度となく救ったつもりなんですが」
「ほー、さっきから言いたい放題言ってくれているみたいだけど、神のごとき能力であたしら二人を厄害に陥れているような気がするんですけどね」
「てへっ、そうでしたっけ?」
私はそう言って右手で自分の頭を軽く小突いて見せた。しかしなんでなの?私の頭部にハンマーで殴られたような衝撃が走る。
「あいお姉ちゃんその能力は使わない約束でしょ?」
思いっきり抗議をしてみたがあいお姉ちゃんはすました顔をしてあっち向いて口笛なぞ吹いている。まあ良いわ、今はそんなことよりもこの場から離れることが先決。
二人とも行くよ!私は促すと少し離れたコンビニに停めておいた自分の車に向かった。
一応フロントグリルに『L』のロゴが入った国産高級車だ。
なに?未成年のしかも4歳児がなんで車を所有できるのかって?そりゃあ父親名義に決まっているでしょ?バカなの?
「早く来て』
私はのんびりとついてくる二人を急かすと自分の車の周り、特に足回りを念入りにチェックした。よし!どうやら危ない小細工や仕掛けはしていないようだった。
私は二人に「OK」のサインを出すと慎重に運転席のドアを開け乗り込んだ。
なんでお前が運転をするのかって?そりゃあ決まっているでしょ!運転できるからよ!
なんでお前が運転できるかって?4歳児の体でも運転席の上にひざ立ちしてハンドル握ればちゃんと前も見えるし操作出来るのよ!当たり前のこと聞かないで!

え?クラッチはオートマだからないとしてどうやってアクセルとブレーキを操作するのかって?
バカなの?そんなもの届くわけないでしょが?
じゃあどうするのかって?ふふふ、よくぞ聞いてくれた。
通常のコンソールパネルにあるオートマ用のレバーの代わりにあの電車のマスコンを搭載しちゃったわけ?
電気自動車だからこんなことも出来るってわけよ!私って天才じゃない?自分で言うのもなんだけどね。
「そんなので細かい操作できんのかよ」
あれ?なんか聞き覚えのあるような、ないような、ここにはいないはずの声が聞こえましたね?変ですね?じゃあ念のために点呼してみましょうか?
「助手席に座っている方、名前と自己紹介を」
「倶名尚愛、自称いけてるJK衆議院議員」
「はい、次は後部座席左側の人」
「山崎秋子、頭脳派のJK衆議院議員」
「自分で言いますか、そうですか、じゃあ本来ならいるはずのない最後の後部座席の人、名前と一緒に敵か味方かもカミングアウトよろしく」
「言わなきゃいけないのか?めんどくさいな」
言葉遣いは荒いがさっきの聞き覚えのある声だ。
「もしかして声は凛としていなくても凛(りん)さん?」
私は問いかけてみた。
名前は覚えているが姓は思い出せない。
「覚える必要なんてないよ、どうせ偽名だし」
そいつはぶっきらぼうに言うと私が立っている運転式のシートバックに長い足を乗せた。【本当は楓凛(ふうりん)】
「早く車を出さないと連中が来ちゃうんじゃないのか」
まあ確かにそうだが私には一つ気になることがあった。
「どうやってドアをロックした車に乗り込んでいたのかって?そりゃお前、この車にマスコン搭載したのは俺様だってこと忘れたのか?そん時にキーもコピーしたのさ」
そうだっけ?私が疑問に思いながらマスコンを操作すると車のケツは大きく沈みこみ後輪をホイルスピンさせながらも急発進した。「
やっぱり微妙な操作できていねえじゃないか」
凛はぶーたれながらもなんとか持ちこたえていた。あとの二人は・・・うん、大丈夫じゃないね。
でもなんで私の車に乗り込んでいいたのか?まるで借金の取り立てみたいに。
「俺、あんたからまだ改造費もらっていないんだけどなぁ」
そうでした、改造の人件費はおろか部品代も払っていない気がする。
「ねえ、凛、そこの後部席センターコンソールから私のモク取ってくれない?」
私は少し気だるげに後ろに左手を伸ばしながら言った。
その途端道は急な左カーブに差し掛かり慌てて右手でステアリングを左に切った。
「カッコつけつから、ほいよ、チョコシガレット」
凛は呆れたようにいいそれを私に手渡すと自分はポケットからショートホープを一本取り出し加えるとライターで火をつけた。(女子高生だから当然アウトです。)
「で、どこに向かっているんだ?こいつらへばっているんだが」
凛はちら、ちらっと二人に目をやるとむすっとした表情でこれからどうするんだという顔をした。
「わからない、とりあえずはパパとママに危険が及ぶのは避けたいし」
そして一旦加えたチョコシガレットに違和感を感じてそれに目をやるとやっぱりだった。

「ねえ、普通こういう時、紙めくって渡してくれるよね?」おっと信号赤だ、止まらなくちゃ。私はマスコンをためらうことなく停止側のポジションに、当然のごとく後輪はロックして車は不安定にケツを振った。
やば!止まんねえ交差点に突っ込む!
ここは横から来る車はいないし突っ切っりましょう!私はまた迷うことなくマスコンをフル加速へ!凛がなんか喚いているが私は気にしない。
私が正義なのだ!速度はいつも高速か中速で低速はないから高中正義なのだ!「どっかに隠れ込む場所はないかしら?」私は真面目に聞いてみた。
「あんたの股間の穴の中」
気のせいかとんでもないセクハラ発言が聞こえた気がした。
そんなところには隠れれんし、順序が逆な気もするがどうやる気だろうか?それとも幻聴だろうか?
「だからやらないか?とさっきから言っている」
凛!貴様自分がさっきから何を言っているのか理解できているのか?私は大声で問いただした。
さっきから強烈な眠気に襲われているせいもあって大声でも出さないと自分自身眠ってしまいそうだ。
「リナちゃんよ、俺はだな、昔に男友達に夢精ってやつに関して聞いたことがあるんだがあれは意識がはっきりとした状態でやるセックスや自慰なんかとは別格で気持ちいいらしいんだ、まあ俺は身体は女だからいまいちピンとこないんだけどな」
はいはいそうですか、のんびりとしたやっちゃな。
「それで、凛はそんな状態で何をしようかとするのかな?」
と私はまたしても大声で怒鳴るように訊いてみた。
返事はない、だが私のスカートの中に冷たい手が忍び寄る。「ヒー!」と私は柄にもなく妙に女っぽい声を出してしまった。
いつもの4歳女児の声ではない。こいつは一体ナニがしたいのだ。
「リナは本当は何歳なんだい?」
凛は笑いながら訊いてきたがその声は笑ってはいなかった。
もしかして私の年齢に疑問を持ち始めているのかもしれない。
「昔一人の新聞記者だかテレビ記者だかが後輩の女性記者yを酒に誘いその酒に薬物を混入して意識が朦朧としたところを自分が利用しているホテルに連れ込み性交行為に及んでしまったという話は知っているか?」
凛は何を突然言い出したのかと疑問に思った。
しかしまさか知っているとは言えないので「成功って何?失敗の反対?」と返してみた。

何故か嫌な記憶が蘇る。
その途端バックミラーの凛がフッと笑ったような気がした。
『しまった』思考をシェアしている最中だったことを忘れていた。
つまり私が考えていることも全て凛に筒抜けだったという訳だ。
「パパとママが困った顔をして話していた事があったわ、確かドラッグレイプとかいうよくわからない事、じゃなくて犯罪を党の上層部に深く関与しているマスコミ関係者が犯してしまったとか、それでパパとママも国会で追及されるかもしれないって聞いた事がある、ただそれだけ」
「凛ちゃんはその件に関してどう思っているのかな?」
またしても少し凛の声が遠ざかってきたような気がした。やばい!また睡魔に襲われているようだ。
私は自分のほっぺたをつねると目の前に緩いが大きな右カーブが迫ってきていることに気づき軽くハンドルを右に切った。
「どうって、私が大人のやることなんてわかるはずもないじゃない、それともそのY氏とやらがドラッグなんとかというのをやったかどうかに関して私がどう思っているか訊きたいわけ?」
運転席の窓を全開にしてみた。外の冷たい空気を取り込めば少しは目が覚めるかなとも思った。
「いんや、俺はそんなのには興味は無いな、確かにあの時の被害者女性に対するセカンドレイプは相当ひどいと思ったけどな」
そう、確かにあれは酷かった。今思い出してもハラワタが煮え繰り返るほどだ。おっといけない、そうママが言っていたんだった。「あの薬はすぐに体内から排出される、いや見つかっても普通に誰も気に留めないような代物だった」
そう、脳内ホルモンの一つ、性感帯とかを弄られると脳内で自然に発生するもの。いわゆる絶頂の時の・・・
「ってこれはママが言っていた」
今度は声に出してごまかしてみた。ワイドな大型のものと交換したルームミラーに映った私の顔がみるみる赤くなるのがわかった。「でその薬なんだけどさ、俺が思うに最初は後輩の女性記者を嵌めるために入手したものじゃないと思うんだ」
そんなことを言われても、と考えかけて私はある考えにたどり着いた。
「そう、自分の自慰の快楽をより高めるために」

それなら一人だけで気持ち良くなっていやがれと思う。またミラーの中の凛がニヤリと笑った。
「うん、そうだね、リナちゃんの壮絶な暗い過去はともかくとして誰でもそう思うよな、でも当人は違うんだなこれが、どうしても欲が出てしまう」
話がだんだん胸糞悪くなっていくにつれて眠気が吹っ飛んでいくのがわかった。
だいたい言われなくとも検討はつく、要するにドラッグオナニーでも物足りなくなってドラッグセックス、いやオナニーの時のおかずがレイプもののAVだったからいっそのことドラッグレイプにしようということになってしまったということかそれとも相手女性の合意を得る自信がなかったのかどちらかだろうな、などど考えながら運転している間に車は広い4車線の国道に出ていた。
「よくその時被害者女性の薬物検査はしなかったのかとか言われていたけど実際にはする必要がなかった、というかストップがかかったんじゃないかと思うぜ」
なるほど、被害者女性の体内から検出された加害者男性の体液から薬物が検出されたっと、男性も性的に絶頂に達すればそういったホルモンが分泌されても不思議じゃないけどそれはあくまでも血液の中での話、精液に混じることは考えにくい、ということか。
どの時点で加害者男性はそのことに気づいたのか、それとも本当に起訴される情報が入るまで気がつかなかったのかそれは不明だけど政府にすればそんな奴が政府閣僚とつながりを持っていたとすれば大スキャンダルになるね。
むしろそれなら官房長官関係者にヘルプメールを出したのは警察関係からの確認メールが閣僚またはY氏本人に入ってからかもしれないね。
「そうなんだよ、そしてあんたを追い回していた連中、彼らも実はそのY氏の仲間だったと言ったら信じる?」
凛はニヤニヤ笑いながら言った。普段はかなりのイケメンな美少女だがこんな時の彼はかなり意地の悪い半グレに見えた。
まあ週刊誌の記者なんてそんなものかもしれない、彼女の場合は本職じゃなくてただのアルバイターだけど。
「そうそう最近というか今年に入ってからずっとリナちゃんの家族のことを調べていたんだけどちょっと気になることがあったんだよな」
私もさっきからずっと気になっていることがある、今日私がこの車に乗り込んでからというものの彼とも意識をシェアしているにも関わらず彼女が考えていることが全くと言っていいほど読めないことだった。
いや正確には全く読めないということではない、断片的にではあるが時々読めることもあった。だがしかしどうでもいいような雑念ばかり入ってきて私を混乱させている。
「面白いこと?」
今回だけは『気になる』という言葉の陰に『面白い』という邪念が入り込んできた。「いやそんな怪訝な顔するなって」
そう言って凛が私の意識に入り込ませてきたのは『私の両親の娘は三年前に不慮の事故で命を落としている』という事実だった。
「あなた、何が言いたい?」
うわずった声で聞き返した私に向かって凛は言った。
「いつものは言わないのか」っと。
まさか催促されるとは思いもしなかったが仕方がない、言ってやるか。
「ちゅじゅく!」

あとがき

プリウスミサイルという言葉が流行った頃ですね。

あっちこっち突っ込んでいるみたいですが、今回、りなが運転している魔改造レク〇〇はそんなものとは比べ物にならないくらいヤバいです。

自動車に軌道電車のマスコンだよ?

ちょっと操作ミスっただけで大暴走だよ?

しかしシリーズハイブリッド車にマスコンってプリ〇〇ミサイルよりやばいよね!

誰か運転したい人いるかな?

それと電車のマスコンにも色々あって、回転レバー式とか、前後に直線的に動かすタイプでリナのレク〇〇はこっちのタイプですが、ハッキリ言ってこれ1本ではバックとかは出来ないです。なのでもう1本必要になって来ます。

その他にも悲痛の乗用車のような機能を再現するためには色々な操作系が必要になりそうです。

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お代は読んでからの(以下略

女子高校生国会議員と合法ロリみならい刑事のエロエロドタバタSFです。

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