アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編21『伊良衣良と明美』5

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編21『伊良衣良と明美』5
2024/03/10校正更新
2024/03/07校正更新

#20才未満閲覧注意
#SFっぽく
#ハタチ未満はご遠慮ください
#ハルサメとナッツシリーズ
#過激な描写あります
#エログロ注意
#波瑠沙芽とナッツ
#小説

この話はストーリーの都合上過激な性描写や暴力描写、及びグロテスク、パクリな表現を多く含みます。
20才未満の方の閲覧はご遠慮ください。

登場予定人物

激辛選手権王『ルシファー』
前髪に癖毛のある方まで髪の毛を伸ばした少女、というのが最初に会ったイメージだったが擬態能力を持っているらしくて何とも言えない、
【この娘が全くもって正体が不明だとしか言いようがなかった。しかし最近になって『ローズ』と判明、『かなえ』は最初『ローズメイディン』とか考えていたらしいが長すぎるので本人が断固拒否をしたもよう。
私が推測したところあそこにいた淫魔の中でもずば抜けた能力使いだった。彼女は私とあつしが『瑠璃』さんの正体(獣鬼化していた)を伝える前から彼女(実際は瑠璃の姿と大きさに擬態した獣鬼だった。
私もあろうことか1学年上の上級生に輪姦射精されて種子と人造精子を仕込まれている。
その瑠璃になりすましていた獣鬼はその後、彼女のペットになったらしい。)
【最初から瑠璃の正体を知っていたようだったし、奴らに種子と人造精子を撃ち込まれて肉体と精神を凌辱されながら獣鬼に肉を喰らい尽くされ自我を失うという演技をやってのけていた。】
現在は約400年前の第4惑星『地球』(火星)にいて今までの過去の自分の記憶に疑問を持ち始めた数ヶ月前の自分と情報交換のために入れ替わっている
『ハルサメとナッツ』シリーズのナッツの中にいる「サタン』や『淫魔』と過去に因縁があるらしいが謎だ。

伊良衣良『博多ラーメン』
もちろん私自身のことだ。胸まであるソバージュヘアが理由らしいが、これでも毎日ブラッシングはしているつもりだ。
それにしてもひどいコードネームじゃない?、『瞬足娘』とかまともな名前を考えられなかったのだろうか?
もっとも『ウ〇娘』とかだったら断固拒否だけどね。
ちなみに『博多ラーメンはストレートの細い麺だぞ』と言うツッコミは亜希に言ってくれ。
【未来の世界では『あつし』 こと『ニナ』を始めとする6人姉妹(とはいえ受精卵クローン)の長女『イカロス』である、あ、念のために断っておくが某アニメのような背中に大きな純白の大きな翼がはえた超巨乳の優しい瞳をした美少女を思い浮かべないように、それこそ失望しかしないから!】
決めゼリフは『遅いことなら〇〇でも出来る』だ。過去の私はほとんど記憶がなく東北地方の海辺の町で幼少期の『刈り上げ君』を肩車しているセーラー服を着た志乃らしき人物を見た記憶はあるがその前後の記憶が曖昧でほとんどないに等しい、小学四年の時に静岡県富士市から今の武蔵市にトラックで引っ越す際に所属不明のオスプレイから銃撃を喰らうあたりからはっきりとした記憶はある、その時に志乃と『刈り上げ君』に再会している。

名前 不明 『刈り上げくん』
前髪以外は刈り上げのボーイッシュな女の子、どうやら未来世界では『ホームズ』と呼ばれていたらしいが、過去には志乃との関わりが深いらしい。
【この子は今のとこ正体不明、未来世界におけるわたしたち6人姉妹(受精卵クローン)の1人。能力は今のところ不明、だがハルサメとナッツシリーズでは『ジェネシス』と言う能力は物事を過去の本来ならあるべき状態に戻せるらしい】

名前 不明 『ツインテール』
某進学塾のCFあたりに出て来そうな見た目は可愛い子、しかし性格は結構卑しい。
【あの忌まわしき未来世界では私の妹であり、末っ子だった『ヘナ』だった。彼女達は研究所の職員たちから陵辱、輪姦をされて大量の獣鬼の種子を子宮を通じて脳髄に撃ち込まれている、この娘の場合はその影響もあって今から9年前にタイムスリップしてから約3年間は若い女性を襲って彼女たちの生肉を生きながらにして喰らって命を奪って生きてきたらしい。
しかし彼女の前に突如として現れたふざけた幼女夏乃花奈がその卓越した肉体再生能力を駆使して『ヘナ』が飽きるほどにおのれ自身の肉を喰らわせて正常化させたとのことだ。今は3才の女児と5才と7才の男児を拾い食いやら万引きをしたりして養っている。能力は『願望達成能力』だが未知数。

草薙敦子『あつし』
私の同級生であり、隣の席の男子、未来の研究施設でのニックネームはコンプライアンス的に問題のある娘だ。
【未来世界での『ニナ』、本来は女子ではあるが諸事事情により男子を演じている、とはいえ『召喚、送還能力によりどんなものでの出したり送りこんだり出来るありがちなパクリ能力を持ち自分の肉体の一部や全身に対しても行える、『送還女の身体、召喚男の身体』と念じれば男になれるし『送還男の身体、召喚女の身体』と念じれば女になれる。後色々細かい設定もできるので擬態化と違い気を失ったり死んでもそれは解けない、生みの親(仮胎)は『あつこ』、だが彼女は『ニナ』を出産後銃殺されている。その彼女が『ニナ』の中に生きていた。その後、『ニナ』が9才になった頃こっそり覗きに行った『かなえ』の部屋で彼女が多人数の男性職員に強姦されているところを目撃してしまう、その時『ニナ』自身も強姦され、幼かった身体故に瀕死の重傷を受けながらも這いずって逃げ出す。その後『かなえ』が人が変わったかのように職場放棄を始め彼女が姉妹のひとりを突き飛ばした現場を見てしまい逆上して初めて召喚能力を使い斧を出して惨殺をしてしまい他の5人の保母も惨殺をして自己嫌悪から逃げるようにして過去の世界に行き現在に至る】

名前 不明『瑠璃」
私たちと同じく6人姉妹のひとり、痩身傷だらけで路上で倒れているところを水野美衣(びい)、絵留(える)姉妹に拾われ10才まで育てられるが美衣、絵留のふたりに11才以上しか成長できない呪いがかけられているた。
そのため見た目が義姉たちを追い越してしまうためにそこからは佐原家の世話になりこの国の政治に疑問を持ちルポライターの職に着く、しかし取材中に獣鬼たちに襲われて獣姦されながら種子を打ち込まれ幼児化が進む一方二重人格化して一方は咲の中に、もう一方は瑠璃自体に残り獣鬼に利用され精神的な身体を喰らわれながらも咲の中にいた超妖魔に守られつつ現在に至る。しかし最近になって二重人格化どころか三重人格化していた説も浮上している。
、かしその可能性は薄くなりつつある。

ちなみに私たち姉妹の共通事項において眼球カメラと耳の中にも細工が施されていて鼓膜付近は高性能カメラに置き換えられて内耳部分にある三半規管も高性能なジャイロに置き換えられているらしい、それ自体がかなり謎なのだがそれらは研究所が勝手に私たちの身体をサイボーグ化した事によるものかもしれない。
しかし最大の謎は私たちは基本的には同じ受精卵から作られたクローン受精卵を6人の少女達に(無理矢理)本人たちの同意なしに人工着床させて生まれたはずだから実質的に6子という事になるのだが・・・全然みんな顔も性格も似ていない、謎だ。

ハル(春雨)、年齢は2025年時点では小学6年生の12才のはずだったが、タイムスリップ時にどうなっているか不明。肩まで伸ばした茶髪、そばかす顔だがなぜか可愛くて憎まれ口を叩かれても憎めない。
身長は160センチメートルくらい、ブラサイズもDカップくらいだが超高タンパク質食品と二次性徴ホルモン分泌促進剤の影響で8さいの頃から既に今に近い体型を持ち、所長もその子らから始まっていたと言う。

明美 先回より名前が割り当てられた。
見た目は夏野明美だが、波瑠沙芽の義弟であり波瑠幸恵の実子、長男である波瑠健太の罠に嵌め(はめ)られて獣鬼たちに輪姦射精されて無数の種子と人造精子を胎内に撃ち込まれ物質エネルギー化能力を人為的に強化されて脳のニューロンの大半を種子による大規模なシナプスネットワークに置き換えられていた。
健太の命令により九州鹿児島県にある川内原子力発電所の下にある岩盤を破壊させられた。
その結果原子力発電所は重大爆発事故を起こして瀕死状態で発電所付近の砂浜で横たわっているところを春と遭遇する。時間軸が全く異なるふたりがどうして親友関係を構築できたのか謎だ。(ちなみにハルは元々1960年代の人間だった、その頃は花奈はフルメタルに改造されていた筈だ)

冴子 本名はsae-Co で外来系知的生命体と聞いた、しかし科学者のはずなのに臨月間近まで自身の妊娠に気が付かなかった大マジのうつけものであるが実は志乃が造った人造人間だと言うことが発覚している。
現代の第3惑星においてはJK国会議員である『倶名尚愛』の秘書アンドロイドを開発製造するという天才ぶりも発揮するが本人の拘りか余りにもリアルに生殖器周りまで造りすぎてしまったためになんらかのトラブルで椎奈が全裸となってしまった時にフェミニストたちの絶好の攻撃対象となる。
もちろん椎奈は人間の男性とセッ〇〇をしても妊娠をすることは絶対にないはずだったが・・・・・?。

風間志乃 通称中出し刑事の娘であり1年半以上前の大型拳銃による射殺事件で帰らぬ人となったはずだがその時に出現した葉類亜希(当時は無名)の中で何故か生きている。実は彼女は『染色体加工人間』という名前で呼ばれていて父親の風間達也との血縁関係は皆無だったりする。しかし彼女の能力の限界は未知数だ。ただしタイムリーパー兼テレポーテーショナーとしての能力は特出していて彼女が一度の跳躍で数100年過去と未来、そして数万光年の距離を瞬時に跳べる。
どうやら観萌クラスの肉体再生能力はあるらしい。しかし観萌らと同じく放射性物質による被曝には弱いらしい。

葉類亜希(ストレート黒髪の小柄な女児タイプ)、志乃と入れ替わりに出現した謎だらけの少女。
私はてっきり最初に会った時は擬態化したボサボサ亜希だとばかり思っていたが少し違うようだ。
普段は愛知県警小田井署勤だが度々東京近郊の武蔵署にやってくる。年齢も能力も不詳。
拳銃は全く使えずに野球のボールに見立てた鉄球、もしくは強化ゴムのボールを時速180キロメートルの速度で狙ったコースを狙った位置に投げることが出来る・・・らしい(投げたところを私は見たことがないから)
痴漢や強〇魔を何十度かあの世に送りかけて何十回も謹慎を喰らっているとの事(まあ東京近郊に出没している時はそれが理由と思って間違いない)

葉類亜希(ボサボサ亜希)、少なくとも8年以上前からこの武蔵市にいるらしい。淫魔刑事のひとりだ。
髪は常にボサボサ、肌荒れもひどい、どうやら武蔵のコ〇〇ボと呼ばれたいらしい。
クセはもちろん頭皮をツメでボリボリと掻くことだがものの数分で30センチのフケの山を作るのは正直言って勘弁してほしい。

風間亜紀(ポニテ亜希)、ボサボサ亜希に憑依している淫魔、身長や体重、プロポーションは変幻自在、どこからどう見ても非の打ちどころのない美少女だが喋ると全てをぶち壊しにする性格の乱雑さが特徴。
いつも何故か夏のミニスカートセーラー服を着用しているが下着は着用しない主義。あぐらをよくかくのでそんな時は大事なオ〇〇コやオチ〇〇ン(男に擬態した時)が丸見えとなる。
そんな彼女が水溜りの上を歩くとどうなるのか?って?彼女は人の目には直接見えるがカメラや鏡などには映らない。だから見えないので問題ないなと思っていたら彼女は大雨で道が冠水した時に「スカートが濡れる」という理由で両手でスカートを捲り上げて歩いた事がある。当然だがオマ〇〇も丸見えだ。
しかもかつて彼女はかの大天使『ミカエル』を身体中に大きな刺青を入れた『不良少年天使』と勘違いしていたらしくその姿に擬態して同じく不良少女だった山崎秋子を誘惑してセッ〇〇をやっちゃって返り討ちに遭い精液を全部抜かれるという醜態を晒している。
なんか兄妹の純愛少女漫画をみて誤解したらしいがこやつもうつけものだ。

私はこの3人を3バカ亜希と呼んでいる。本当に馬鹿だ。

葉類智恵 ただ一言、片山〇〇きも裸足で逃げ出す鬼ババア、私はほとんど会った事がないので悪魔でも噂だ。小田井署警部と署長、そして武蔵署の署長も兼任している。公安や内閣調査室の影のトップという噂もあるがナゾである。かの天才養女前田リナが造った『フルコンパチブルアンドロイド』が何体も存在する説もあり真相は闇の中だ。

波瑠沙芽(はる さとみ)
火星から来たクローン女性と崖信介とのS〇〇によってできた受精卵を無理矢理佐原観萌の妹詩織の胎に強制的に人口着床させられて生まれたさっきまでの娘たちとは違う理由でコンプライアンス的に問題のある娘、ハルサメとナッツシリーズの主人公の1人。淫魔と妖魔が棲んでいるので見た目はお子ちゃまだが実はアソコはかなりスゴいらしい。

夏野明美(なつの あけみ)
崖信介直系の子孫であり実の娘でもある奈津菜摘と他複数の少女たちとの複合体。
その中にあの『サタン』も内包されている。
数代に渡る近親相姦を平気でやらかす崖信介一族なのでこちらもコンプライアンス的に問題だらけだ。(要するに彼女の実父は自分の実の娘や孫娘らを平気で犯して孕ませ子を産ませるヤバい奴、そしてその子が女の子なら彼女が二次性徴を迎えた頃又(強姦を)やってしまうという想像を絶するヤバいやつ)
波瑠沙芽も夏野明美もガードが固かったため波瑠沙芽の方は義弟の健太を操って沙芽を誘惑して彼女の胎の中に2体の悪魔を超える存在になる胎芽を植え付けることに成功した。
その年の12月頃に出産する予定だったが意に反して彼女たちはもうすでに生まれていて夏乃花奈と秋草加奈という2人の姉妹としてすでに目の前に存在している。もちろん胎の中の彼女たちが消えたわけではない。
(その辺の詳しい話は『ハルサメとナッツシリーズ』の火星の野望編で。)
タイムリーパーが介入した結果であるがなぜか花奈と加世のふたりは波瑠沙芽を『母親』と呼ぶのは当たり前として夏野明美の事を『乳親』と呼ぶ。彼女たちは認識していないがハルサメとナッツは誰がどう見ても恋人同士にしか見えない。私は彼女たち太陽系外から来た外来種の特性によるものだと思っている。
実は奈津菜摘も毎日のように排卵が始まった頃から18才まで毎日のように犯されていたらしいが受精したことさえない。

佐原観萌、佐原詩織、花梨、『あつこ』、『かなえ』どなたも普通に太陽系外の外来種らしいが実は『染色体加工人間』である志乃の娘疑惑が浮上中。

それらの中から意識複合体として次の四名とハル、サタンを中心に話は進む。

文面からすれば花奈の中にいたのは志乃さんのはずだった。しかし彼女は放射性物質による内部被曝や外部被曝などに非常に弱いという理由から花奈の中にストレートヘアの亜希が寄生してその中に志乃と『刈り上げ君』が同時に寄生していたようだ。
つまり、No.1 花奈(ストレートヘア亜希(志乃+『刈り上げ君』))
という事のなるのか?
そして衣良の中にも『B』さんがいる事になっていたが巧妙なトラップが仕込まれていて『B』さんの中に可奈野椎(『願望達成能力者』)と春香織(『時間操作能力者』)がいたという事らしい。
No.2 伊良衣良(『B』(可奈野椎+春香織))か?
そして加世の中には『G』が入っていてさらに『自慰』と言うコンプライアンス的に問題のある奴と『椎(シイ)』と言う紛らわしい名前の奴が入っていたらしい。
No.3 秋種加世(『G』(『自慰』+『椎(シイ)』))
そして『激辛料理選手権王ルシファー』だが最初はあたしひとりで十分と言っていたが観萌に強制的に『L』を押し付けられていた。
しかし実際には『L』の中には『絵留』と『少女N』が組み込まれていたようだ。
No.4 『激辛料理選手権王ルシファー』『L』(『絵留』+『少女N』)

JC淫魔刑事、文月輪、冬河銀、夏乃可奈、秋種加世、春香織、冬河銀、シルバー・ウインターリバー、水無月海、可奈野椎、佐原観萌、葉類亜希、葉類智恵(上司)
部外者 風間亜希(葉類亜希に憑いている淫魔)佐原詩織(観萌の妹)、花梨(観萌の分身)山崎秋子、倶名尚愛、楓凛、樋口由紀、樋口有希などまだ出る予定の人達も含む。

そして重大な誤認が発生、今までのストーリーの展開上花奈や椎、観萌らは中学2年生になっていて、香織と月海は3年生のはずなのだが何故か中1中2のままである。特に花奈は14才になったつもりでいたらしいが実際にはまだ13才であり中1である、謎だ、もしかしたら〇〇“エさん現象に巻き込まれたのかもしれない。

彼女たちはこれまで私が関わってきた少女たちだ。まあハルサメなら身長とかバストのカップサイズとかも嬉々として書き込んでやれとろけるような完熟マンゴーとか男をトリコにする黄金マンゴーとか言い出しそうだけど私そんなのに時間割くの面倒なので茶々っと話を進ませてもらうから夜露死苦。

基本的に語りにおいて一人称は『私』は伊良衣良、『あたし』は今回より正確にはサタン、こと夏野明美だ。
本来なら先回から明美が語りだった筈だが諸事情によち今回からとなった。許してほしい。
それと前もって断っておくが一重カッコ「」は肉声、そして二重カッコ『』は心の声だ。

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@種明かし

『全ては最初に私と退治したハルさんの提案がきっかけでした』

目の前のアホヅラ花奈が言った。
しかし見た目はともかく口調はアンドロイド花奈そのものだ。
ハルの提案はこうだった。
No.1花奈の中にいる本家亜希が倶名尚愛と共有している【願望達成能力】をふたりの志乃が増幅して花奈の姿を幼女化できるのならアホヅラ花奈を超美人に変えて成りすますことが可能なんじゃないかと、そしてそのまた逆も可能な筈と。

『それからこの婚卵に乗じて日頃から私が気になっていた【地神】たちの隠し事を探ることができました』

目の前にいるのがアンドロイド花奈には違いが無いのは判ってはいるがどこからどう見てもアホヅラ加奈にしか見えないのは笑えて仕方がなかった。

『ところで全身人造化花奈さん、当分、いや下手をしたらこの先永久にその顔でいなきゃいけないんだけど良いのか?』
とこれまたアホヅラ花奈が言ったがきっと中身はNo.4激辛なんだろうな。

『え?構いませんが』
意外にもアホヅラアンドロイド花奈は言った。
『こんな超弩級の美人に成形していただき感謝してます』

冗談じゃなくて本気っぽいのが怖かった。

『ところであの【地神】達もやはりアホヅラ化したんでしょうか?』
どうやらNo.3加世っぽい気がしたがそれに対して星紫亜から伝言があった。
【彼らに関してはVLDNAのバックアップがとってあったらしくてすでに元の姿を取り戻して地人や獣鬼、イブたちの生産も開始しているようです】

それをきいた全員からため息が漏れた。
奴らがまた悪事を再開することは明らかだったからだ。

そしてアホヅラ巨乳化してしまったアンドロイド花奈だったが。
彼女は次の指令をこなすために太陽系第3惑星地球西暦2011年3月13日の福島第一原子力発電所付近の砂浜の砂浜に向かうそうだ。
もちろん【地神】最大の宿敵【志乃】を抹消するためだった。
しかし今のアンドロイド花奈にはどうでも良いことになってしまったようだった。

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@移植者と言う名の侵略者

始まりはただの宗教団体にしか見えなかった。
その星の住民は自分たちが信仰してきた宗教と教典や教義が似ている事もあって割と好意的に受け入れた。
何よりも彼らはその星にない高度な科学技術や文明をもたらしてくれていた。

この太陽系第5惑星でも奴らは同じことを繰り返そうとしていた。
今回はアンドロイド花奈の提案でしばらく、地球時間で40年はコールドスリープに近い状態で様子を見る様に言われていた。

『それどういうこと?』
あたし、サタンはNo.2衣良にきいていた。
あたしはそれまでのループにおいてはあの呪われしき巨大水素系惑星【サタン】に幽閉されていたのだ。
これまでのループで知り得る事は数えるほどしかいない。

まず、あたしサタンと明美はそれまでの記憶がない。
ハルに関しても同様だろう。

そしてあたしとハルの間に生まれた秋草加世と夏乃花奈に関しても同じことが言えた。
ただし、花奈に関しては別の形で存在していたらしくわずかに以前のループの記憶が残っているらしい。
ゆえに取り敢えず少なくとも500回以上は繰り返されてきたループで起きたことを思い出せる人物をひとりひとりピックアップしていこうと思う。

まず最初に可能性が高いのは志乃だ。当然だが彼女が造ったアンドロイド、sae-Coつまり冴子もそれに関わってくる。
ただし椎名に関しては今の所不明だ。
どうやら倶名尚愛、そして幼女だった志乃と冴子そして佐原観萌が福井県と滋賀県の県境付近で異次元の中に閉じ込められて3人の男に襲われて死にかけていた。
ただしあの時は幼女だった志乃には攻撃はされなかったと聞く。
ただし志乃は3つの時間線にといて彼らに陵辱を受けるようになっていた。

そしてその時に孕まされて産んだ娘、あつこ、かなえ、観萌もそれまでのループを体験させられていた可能性が高かった。

そして、あつこもかなえも、観萌もほとんどのループにおいて毎回のように奴らに輪姦射精させられてそれぞれが6姉妹を産まされていた。
伊良衣良、激辛、瑠璃、草彅敦子、薔薇樹、そしてその時までな名前を与えられる事はなかったがツインテールの【夏乃花油】の合わせて6姉妹だ。
それぞれの受精卵はすべてあつこの子宮内で育ち、馬される事となったがあつこは【定期検診】と称して定期的に奴らの輪姦射精を受けていて受精卵はその都度あつこの胎内(子宮)に撃ち込まれる種子と人造精子によってそのVLDNA(ベリーラージ・デオキシポ核酸)をコントロール、編集されていたようだった。
つまりは今いるメンバーの中ではNo.1花奈の中の志乃と薔薇樹、そしてNo.2伊良衣良、が関わっている。
そしてNo.3加世に該当者は存在しなくて【地神】たちにとって未知の存在となる。
始祖である少女Nはいつも【地神】の配下である【地人】たちになぶり殺しにされる運命にあり、彼女がそれによって作らされたひと組6個の受精卵からそれぞれクローン化されて生み出された12人ずつをひと組にして6組産み出された計72人の娘たちも凶暴化した【国立こじろう学園(仮名)】の男子生徒らによって乱暴に輪姦射精させられて身体ごと破壊させられて帰らぬ娘たちとなっていた。
しかしストレート亜希が関わった今回のルートに限り少女Nと少女Sはストレート亜希の中で生き延びてあつこが産み落とした6姉妹【イ〜ヘ】たちの運命を大きく変えてしまっていた。
そして同じくただ研究室の研究員である【獣鬼】たちの輪姦射精を受けて時間操作と一分肉体再生を繰り返され無数の種子と人造精子を撃ち込まれて改造されていたはずの倶名尚愛、山崎秋子、楓凛、そして草彅敦子の運命を大きく狂わせていた。
本来はこの施設で産声を上げた6姉妹らはそれぞれ狂った人生を歩みさせられる運命にあった。
そのうちの4番目に産まれた娘【ニ】はかなえが陵辱されていた場面を目撃することもなく2041年の元旦まで平凡な日々を暮らしていたはずだった。
しかし今回のループではなぜか誘い込まれる様に【かなえ】の寝室に忍び込んで獣の様な男の下で喘ぎのたうち回っていた【かなえ】を目撃してしまった。
そして逃げようとしたところを見つかってしまい他にも数人いた獣の様な男たちから何度も何度も何度も何度も何度も繰り返して輪姦射精されて身体を破裂させられて、それでもなんとか命からがら逃げ延びていた。
その時は【ニ】は自力で逃げたと思っていた様だったが【志乃】が関与していて瀕死状態だった【ニ】を救命したのも【志乃】だった。
それはここにいるNo.4激辛も確認していた。

ところがかなえら6人の保母さんたちが研究室の人間に輪姦射精されて自我を壊されて【イ〜へ】ら6姉妹に対する育児放棄が始まると【ニ】はかなえを含む保母さん全員を自分の召喚能力によって入手した斧で保母さん全員を惨殺してしまっていた。
そして【イ】もそんな彼女を追って過去の世界に跳んで行ってしまっていた。
本来なら保母たちが【イ〜へ】たちの育児放棄を始めてもなんの問題もなかった。
何故ならもうすでに9歳を過ぎていた6娘達は保母さんたちに世話を焼いてもらわなくともそれぞれひとりひとりが自分たちの世話をできる様になっていたからだ。

しかしそれでも【ニ】は【かなえ】を殺してしまった。
なぜだろうか?
【かなえ】が【ホ】を突き飛ばして負傷させてしまっていたからだ。
それは偶然なのか誰かの意思による故意によるものかはわからなかったが研究者達にとってイレギュラーな出来事だったのは確かだ。

そして通常のループにおいては以下の通りである。

研究員である【獣鬼】たちに輪姦射精を受けた保母さんらは新たな改良型の種子と人造精子とVLDNAを持った特殊な精子をたっぷりと撃ち込まれて12個の特殊な卵子を受精させられてそれぞれが12人の娘達をわずか3ヶ月で産んで、その娘らは2041年頃には成熟した少女になっていたはずだった。

『そう、この星を支配する最強で最狂な6姉妹を含む合計78人もの人間兵器としてこの星を足がかりに別の恒星系を攻略する計画があったんだよ』
あたしがそう言うと周りはキョトンとした顔をしていた。
まあ誰がきいても与太話にしか聞こえないだろう。
『それが私たちが棲んでいた恒星系のの第6惑星ですね』
そう言ったのは他ならぬNo.1花奈の中にいたオリジナル志乃だった。

『確かに彼らは最初はとても友好的でした、さまざまな工業文化や娯楽文化をもたらしてくれました、しかし私たちの星の住民はそれらによって一番大事だった何かを壊されていった気がするんです』

『やがて彼らはその星のありとあらゆる権利と利権を手中に収めました、正直言って某アニメの彗星帝国ジェノサイドおっさんの方がストレートでわかりやすいです、私たちは知らない間に星どころか星系のほとんどを奪われていたのですから』
志乃は悔しそうにつぶやいた。
その責任の一端はあたしにもあるだろう。
まんまと奴らの罠にはめられてしまっていたからだ。

そして今回のイレギュラーだが【ニ】と【イ】の時空間跳躍先を他の姉妹や志乃と一緒に数万年過去の巨大な惑星【サタン】を廻る衛星ルシファーに強制固定することによって疲弊(ひへい)させる作戦に出た。

『お前らは植民地の奴隷だ、皆殺しにされても文句は言えまい、この世は力こそ全てだ!高度な頭脳と軍事力を持ったものこそがこの宇宙を支配する特権を持っている』

突然に頭の中で鳴り響いた【地神】の声を聞かされたオリジナル志乃は恐怖で怯え始めていた。
間違いなく何百回も繰り返されているループの中で自分たちが棲んでいた星系を侵略された過去を思い出してしまっていたのだろう。
それを奴らはたった今、この太陽系第5惑星でも行おうとしていた。

『実はあたしもそこに疑問を感じてある半導体生物が棲む惑星に星紫亜と共に潜り込んで調査をしていた』

『しかしあたしはまんまと奴らの柵に嵌められて(はめられて)あの凶星【サタン】に封印されてしまっていた』

『だからあたしは奴ら【地神】に関してほんの一部の知識は持っているがほとんど知らない』

しかし彼らはある日突然にとんでもないことを言い出した。

もうそろそろハルが操る【鷹の目】によって見える第5惑星の地上各地では新たな動きが始まっていた。

いよいよ【地神】たちが本性を隠さなくなっていた。

【この星はものもと我々の土地だ、大昔にここで我々と悪魔との戦いがあった】

『それマジモンな話?』
No.3加世がきいてきた。
『嘘に決まっていまますよ』
口を挟んできたのは他ならぬNo.2衣良だった。
しかし何を根拠にそんなことを言い出したのだろうか?
『まずよく考えてください、そんな星に人が住めなくなるほどの大きな戦争があれば何らかの痕跡は残っていた筈なんですよ、例えば私たちが第3惑星の地球で生きていた頃の火星などのようにね』

確かにその様なものは【鷹の目】から40年近く観察してきた限りじゃどこにもなかった。

衣良は言ってから付け加えた。
『もう何度ループさせられたか覚えていないし、私たちもその都度記憶がリセットされていますから断言はできないけどなんとなくだけどわかってしまうんですよ!ウソのひとつやふたつくらいは』

『今から第5惑星に降り立った先行組の【地神】が降臨してからしばらく(地球時間で40年近く)経って第5惑星の住民達が気を許し始めた頃でしょう、彼らは次の行動に移り出します』
志乃は断言をした。

『ところでみんなは【3S】と言う言葉を知っているか?』
不意にNo.4激辛の中の少女Nがきいてきた。
もちろんあたし達がそんな言葉を知るわけがない、つかあんた享年は確か14才もいっていないだろ?
あたしのように何百億年も生きているかわからない年寄りならともかく蒙古斑も取れない歳でよく言うわ!と言いたかった。
『確かにそうだけど私が学習ルームである犯行を決断した時はネット上ではかなり有名な言葉だったよ!』
そのまま生きていればミソジー過ぎの少女Nが急にタメ口を言い始めた。
迂闊(うかつ)に怒らせて学習ルームの二の舞になるのもイヤだからなるべく逆らわないようにしよう。
『まあぶっちゃけスポーツ、スクリーン、セックスの頭文字なんですが、それで民衆の心を支配しようとするものです』
少女Nはそういったがあたしは納得がいかないものを感じていた。
『スポーツのSは観るスポーツで人の心を鷲掴み(わしづかみ)にする事だろう?それはわかる』
とあたし。
『スクリーンは映画だけじゃなくてテレビにおける漫才やドラマ、音楽ムービーなどの娯楽も含む、けどそれらをことごとく否定している宗教だってあるわけだぜ、ましてやセックスとなると酷しい戒律を強いている宗教の方が多い【汝、姦淫するなかれ】ってな』
No.4激辛の中の【L】が猛烈に抗議を始めていた。
そりゃそうだ。教祖様がそんな事を言っているのにそれはあり得ない。
私もそう思った時にNo.2衣良の中の【B】さんがクスクスと笑い出した。
『なるほどね、その戒律は信者を地獄に叩き落とすためのものだった、そう言いたいわけですね、少女Nさん?』
『ウィ』
確かに少女Nさんはそう答えていた。
『女性が性のトラブルに巻き込まれる時は自分から進んでと言うことはまずない、失うものがあまりにも多過ぎるからよ』
少女Nはそう言ってから付け加えた。
『性犯罪に巻き込まれた女性はどんな心情になると思う?』
『でも自分に非があるわけじゃないでしょ?』
と珍しくハル。
『では肌をあらわにしちゃいけないとか自分から男を誘い込むような行為をしてはいけないとかそれらの戒律をなぜわざわざ作るのかな?』
少女Nをたかだか中学生と考えていたのは間違いだったようだ。
『例えば人通りの少ない道で車に乗った優しそうな男に道を聞かれてついうっかり小さくて聞き取りにくかったので迂闊(うかつ)に開けた窓に近づいて何を言っているか聞こうとしたら急にスライドドアが開いて車内に引き込まれて男数人がかりで嬲りモノにされたり、よく知った女性に誘われて油断してついて行ったら?大勢の男達に囲まれて輪姦射精されてしまい精神を壊されてしまったら?その女性は誰が悪いと思う?』
『そりゃ悪いのはまわした(輪姦)した男側でしょうが』
ハルは珍しく口をとんがらせていった。
『あなたは強い人ですね』
少女Nはそういうと『クスッ』と笑った。
『でも世の中の女性はそんなに強くないんですよ、【自分のガードが甘かったんじゃないか?】とか【あの男達が言う通り自分が誘惑したのかもしれない?】とか考えちゃうわけですよ』
『そこで追い打ちの一言、【きさまに取り憑いた悪魔がきさまに男を淫らな言動で誘惑して男たちを狂わせた、きさまは地獄に堕ちて当然だ】と』
少女Nに対してNo.3加世の中の【G】が口を挟んで来た。この娘もこの娘で色々あったらしい。

『私は16羽の【鷹の目】を飛ばしているんですがあっちこっちで女性の性被害者に対してそんな感じの酷くて冷酷なデマを確かに流していますね』
ハルは云い切っていた。
確かにそのようだ。その能力はリンクした者同士なら人数の制限なく共有出来ている。
ハルが第3惑星地球のジポン四日市市にて1960年から何度も何度も何度も何度も何度も繰り返されて輪姦射精されて種子と人造精子を撃ち込まれながら何度も何度も何度も何度も胎を破裂させられて生死を彷徨う(さまよう)中手に入れた能力の一つだ。
よくあるカーナビゲーションのバードビューに似ていると言えばわかりやすいだろうか?正しい彼女のそれは視点を自由に変えられるだけじゃなくて、物体の中をすり抜けさせたり、障壁さえも透視することさえ可能らしい。
『あ、今とんでも発言をしていますね』
ハルは言った。
それにあたし達もそれを同時に視聴させてもらっていた。

『しかし悪魔は卑怯な手段を使いこの星を人が住めない星にした』

『冗談も休み休みにしてもらわなだちかんぎゃあ』
思わずあたしの心の叫びは変な方言になってしまっていた。

『我々はやむを得ずあの巨大な星に28万年の長き間身を潜めて人が住めるようになる時が来るまで身を潜めようとした』

少なくとも奴らはあたし達と一緒に少し前までは光の速さで500年かかる遠い星系にいた。
あたし達はふたりの花奈のずる賢い裏技でほんの数秒で時空を超えてやってきたがそれ以前はあの巨大な凶星サタンが3個ある恒星を何百回どころか何万回、何百万回、廻ったかどうかわからない年月を奴らに支配されて過ごしてきていた。
まあ【サタン】だって巨大な惑星には違いないがここの第5惑星原住民が【地神】たちが言うそんな話を聞いたらあの島縞模様の巨大な惑星、地球人が言うところの木星だと思うだろう。

『奴らはこの星の環境を壊すだけ壊しておいて他の星系に移住した、そして静かになってこの星に大自然が蘇ってきた時に我々の【地神】の最大の敵【サタン】が再び帰ってくるだろう』

とどめにそう来た。
言っちゃなんだが一度自然環境を滅茶苦茶に破壊された惑星の自然環境が簡単に復元するはずなんてない。
それがウランやプルトニウムなどの使いカスから発生した猛毒な放射性ゴミならなおさらだ。

だからこそあたしは奴らの罠にはめられて永久地獄である惑星【サタン】に封印されていたんだ。

【この星は本来は我々【地神】様が開拓した星だ、貴様ら外来種はさっさと出てゆけ!】
とさっきと矛盾する宣言をし出した。

当然だが【地神】に対する反発は相当なものだった。
確かに彼らは高度な科学力と工業をこの星に与えてくれた。
しかし同時に国同士の対立による戦争という厄介なものを持ち込んだのも確かだ。

【我らが崇める【地神】様の偉大さを思い知るが良い】

紅顔の美少年が宣伝した時この星の原住民たちが共同で開発した防衛システムの要である太陽系をほぼ全体を見渡せるレーダーに次々と巨大な飛行物体が映った。

その星の合同軍隊が持つ500隻ある前衛巨大戦艦の優に100倍以上はありそうな超弩級巨大戦艦が数えきれないほどこの恒星系の第6惑星の影から次々と姿を表していた。
無論結果は言うまでもない。
第5惑星が1/4回転自転する時間もかからずにそれら前衛巨大戦艦を始め90000隻を優に超える戦艦群は全滅させられていた。
それからはジェノサイドと言って良い程の圧倒的軍事戦力差でこの恒星系の第四惑星住民は誰1人としていなくなっていた。
正確にはわずかばかりの、100隻近い民間宇宙船は脱出を試みたがその内、他の惑星に逃げ延びることが出来たのはほんのわずか15隻に過ぎなかった。
ほとんどが超弩級巨大宇宙戦艦が発射したビーム砲の餌食となって蒸発させられていたからだ。
10隻は第4惑星に着水、及び不時着をしt。
そして残るたったの5隻が第3惑星の海面に着水をした。

彼らは無事生き延びたつもりだったがそれは大きな間違いだったのだ。

突然に男は狂いだし女を激しく強姦し始めて彼女たちの身体を爆ぜさせて男も蒸発させられていた。

少なくともそれまでのループでは第5惑星の生存者はこの時点では1人たりも残ってはいなかった。

『あんなでかいものをいつの間に建造していたんだ?』
あたしは誰に対してと言うわけでもなく尋ねていた。
正しくは自問していただけかもしれない。
『アレはあの時に衣良と花世ねえに対して集中砲火を浴びせようとしていた超弩級巨大戦艦と同じくハリボテなんだぉ』
『どうしてそんな事がわかるんだ?いやあの時はすでにわかっていたのか?』
No.4激辛の中の【L】が訊いた。
『もちろんなんだぉ、全身を義体化されていた時のあたしのセリフを覚えているかにゃ?』
それに対して衣良が反応を示した。
『あの時に私を爆ぜさせた時につぶやいた一言・・・』
と同時にハルも反応していた。

『鷹の目、ですか?なかなか便利な代物ですね、もしもあの時のあたしがこれを使えていたら津波で大勢の人たちも流されることもなかったのでしょうが』

『その意味は当時の私は知らなかったはず、いいえ、今は知っている、それはどうして?』

『どうして、ハルの一人称が【あたし】から【私】に変わったかわかるかにょ?』

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@うしなわれた人々の記憶

義体化されて【地神】の奴隷となっていた花奈は【雲仙岳のカルデラ噴火を火山の溶岩溜まり上部に溜まっていた水蒸気を含む火山性ガスをエネルギーに還せ!】との命令を【地神】から受けていた。
しかしその時に花奈に取り憑いていた幸恵に猛反対されて迷いが生じてしまっていた。

それを【地神】に見透かされてしまっていた。
花奈は【地神】に激しい【異次元のガンマ線】を受けていた。
ガンマ線とは10ピコメートル以下の波長を持つ電磁波の事だ。
ただのガンマ線なら物体に影響を与えることはわかってはいた。
しかし実体を持たない幸恵もあたし、明美もそれに激しく貫かれるとは思ってもいなかった。

幸恵が花奈の腰にしがみついてきた。
『あなたのような優れた頭脳を持った人がなぜ大勢の命が奪われることを知りながらそれをするの?』
もしも今、幸恵に肉体があって萩田新聞部顧問が鍛え上げた人造脳があればカルデラ噴火の規模や死傷者の数、まで瞬時にして割り出せただろう。
本来なら幸恵にはそんな能力は今は1ナノもない筈だった。
しかしながら幸恵は花奈と深く繋がり過ぎていたゆえに花奈の人造脳を自由に使うことが可能になっていた。
そして花奈もそれを積極的に許してきた節がある。それ故に幸恵の思考は花奈の人造脳を通じて【地神】にも漏れてその存在を気取られる事となってしまっていた。

花奈の迷いは【地神】を怒らせて花奈自体に【異次元のガンマ線】を浴びせることによって消滅させられていた。
そう幸恵は花奈に深く関わり過ぎていた事が自らの破滅を招く結果となった。
あたしたちの様に干渉しなければ【地神】とやらの【異次元のガンマ線】とやらもスルーできたと思う。

『うそ、誰か嘘と言って?』
打ちひしがれた花奈がその【雲仙岳のカルデラ噴火】というだいそれた指令をマトモにこなせる筈が無かった。
花奈は結局、雲仙岳を噴火させるキッカケは作れたもののこそしたもののありきたりなそれで終わってしまった。

どうやら花奈は【地神】様に深い失望感を与えてしまった様だ、あたしは誰かの子宮の中で指をしゃぶりながら黙って見守り続けるしか無かった。
この子宮、とはいえ隙間なく機械っぎっしりと詰まったこの場所にはその様なものが入る場所など一切ある筈が無かったのだがこの機械仕掛けの悪魔はよほど欲張りなのか?例えようがないアホな悪魔なのか?アストラルボディ的にはスキマだらけだった。
そしてあたしの他にも無数の、それも4桁や5桁じゃ収まらない数のアストラルボディいっぱいいてそれでもなおもスキマだらけだった。
ただし実体のない空間だったので義体化されていたこちらから干渉をしようとしない限り花奈自体はそれを感知することはできなかったし、爆ぜさせたりエネルギーに還すことはできない様だった。
ゆえに【地神】とやらにも見つかることはなかったのだ。

『見損なったぞ!花奈!次の指令は神戸淡路に大震災を起こすことじゃ!それにより世は......』
【地神】は何かを言いかけたかのようにその声を途切れさせた。
【なんだ、結局は私の【地神】様は自分の出世のために惨虐な命令を出し続けていただけだったんだ】
花奈ははそんなくだらないモノのためにかけがえのない幸恵という友人であり叔母を奪われていた。
【地神】様はもはや花奈にとって崇高な存在なんかじゃなくなっていた。

あたしは確か明美と呼ばれていた気がする。
四日市市でハルと呼ばれていた少女と親友になってハルが男たちから半年に一度受ける輪姦射精の激痛を分かち合っていた。
もちろんそんなもの分かち合いたくもないしあたしが拒絶しても良い事だった。
しかしあたしも結局はその激痛から逃げることはできなかったしその激痛を共有することさえ出来なくなっていた。
あたしは毎日の様に一時間に一度の間隔で輪姦射精を受けていた気がする。
あたしも少しずつ壊され始めていた。
輪姦射精をされる度にあたしは彼らの陰茎を求める様になって桜の花が咲き始める頃にはもうあたしの身体は彼らの陰茎に貫かれることなど何も感じなくなっていた気がする。
毎回膣(ちつ)を荒らされながら朽ちてゆく筈だった自分の体は輪姦射精され続けた精液の中に含まれていた何かに生かされていたのかもしれない。
そしてあたしはある日初めて見る少年に犯される様になっていた。
甘い匂いを放つねっとりとした液体を先の割れ目から滲み出す(にじみだす)、その大きくて立派な陰茎につらぬかれることに喜びを感じていた気がする。

しだいに自分の頭の中が壊されてゆき、自分が何者なのかさえ考えられなくなっていった。
気がつくとあたしは今日もその見知らぬ少年に真っ赤に燃える灼熱の酸化プルトニウム240の亀頭部を持つ剛毛の生えた獣の陰茎で激しくつらぬかれながら種子と人造精子を大量に含む精液を射精されていた。
「あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!』
射精される度に叫ぶ自分の声を他人事の様に聞きながらあたしは彼に対してさらに何回も何回も何回も繰り返し続けて射精をおねだりしていた気がする。
そしてある日、あたしは何十回目かの射精を受けている最中にあたしにはひとつの命令が与えられていた。
この南九州の川内にある原子力発電所、その直下にある岩盤を一部分エネルギーに返して壊して2基ある原子炉を非常停止させる事だった。
「それがうまくいったら今日もあたしにたくさんの聖液をご馳走してくれますか?」
意味不明な事を言っている事にあたし自身は気がついていなかった。

しかしあたしは見事に騙されて(だまされて)いた。
あたしが原子炉直下の岩盤をエネルギー化した行為は元々そこにあった「活褶曲(かつしゅうきょく)」に溜まって(たまって)いた巨大なエネルギーを解放することになってしまった。
いや、正しくはその「活褶曲」に溜まっていた巨大なエネルギーを解放させる事が真の目的だったのだろう。

そのエネルギーは軽くマグニチュード8を超えて局地的に震度8.6というあり得ない数値を叩き出していた。
原子炉は2基共に非常停止することもなく制御棒は激しく横に振られながら降りてゆき同様に激しく横に振られていた燃料棒とぶつかり合い、その結果低濃度二酸化ウランの燃料棒をことごとく粉砕するかの様にへし折ってそれが炉心の底に溜まり滅とダウンを起こすという最悪な事態を引き起こしていた。
通常電源はもちろん非常用発電ディーゼルエンジンも壊れて火を吹き、1次冷却水の破断など、しかもあろう事か一次冷却水も一瞬にして枯渇して溶け落ちた低濃度二酸化ウランが臨界暴走を始めていた。
そんな筈はないだろう?
そう、国や電力会社は国民に対して非常に重大な事を隠していたのだ。
あろう事か低濃縮二酸化ウランしかなかったはずの2基の原子炉内にあった燃料棒は本来そこにはあってはならないもの、プルトニウムとウランを混合させたMOX燃料が半数を占めていたのだった。
原子炉は立て続けに2基共爆発して大量の放射性物質、ウランとプルトニウムを数キロにわたってばらまかれ、住民たちは避難する時間さえ与えられずにほとんどの人々を重篤被爆者にした。
はからずしも半年ぶりに見える様になっていた鷹の目がその非情な現実をあたしに見せつけていた。(ハルサメとナッツ2、3話参照してください)

もちろん私も無事で済むはずがなかった。
まず原子炉から放射されたアルファ粒子が勢いよくさまざまな物体と激しくぶつかり合いながら放射性物質に変えてゆきながらその流れを伝えてきてやがてはあたしの全身を壊して被曝させた。
万が一臨界事故になっても真っ赤に燃えるそれにはある程度見知らぬ少年の【灼熱の酸化プルトニウム240の亀頭部】で耐性がついていると見知らぬ少年から説明されていたがまったくのウソだった。
私の身体は一瞬にして水分を奪われて、全ての感覚をほとんど奪われていた。
そして強烈なベータ線とガンマ線が続けて容赦なくあたしを襲った。

あたしは真っ赤なに燃えていた川内原発の付近で肌を赤紫色に爛れ(ただれ)させて瀕死状態にあった。
その時にはすっかり名前さえ忘れてしまっていた親友と再会をした。

『もうこの娘はじきに死ぬわ諦め(あきらめ)なさい』

もうその存在さえ忘れていた親友の中に身を潜めていた女性の声が聞こえた気がした。

『いやだ!あたしはこの娘を見捨てることは出来ない』

親友の心の叫びがあたしの心を撃ち抜いた。

今思い出せばその心の叫びに対してあたしは救済を求めていたのかもしれない。
しかしそれは叶わぬ願いだという事も分かりきっていた。

『じゃああの時にハルが私にしたようにこの娘を自分の中に取り込みなさい』
意外な提案をあたしの親友の中の女性は提示してきた。

『さすがにそれは無理でしょ』
そう思った時にはあたしの腹はあたしを散々つらぬいて来た少年の履いていた靴で蹴り上げられて破かれていた。
あたしの人生はそこで終わっていたはずなのだ。

『明美、これからはあたしとあなたはずっといっしょだよ、きっとあなたたちの身体は用意するからあたしの中でお休み』

あたしたちはそのすぐ後で少年の強力な【願望達成能力】とかいう名前の能力で拘束されて気がつくといつものように複数の男たちに輪姦射精を受けていた。

何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返して子宮など内臓を男たちの力強い射精で破壊されながらも生き返るあたしたちに奴らは恐怖を感じたのかも知れない。

しかし何故か自分が生き返ってしまっていたのかは親友にもわからない様だった。
ただし後になってわかった事だが見知らぬ少年の【願望達成能力】によって強制的に生き返られられていたに過ぎなかった。

そしてあたしたちの胸元にはあの漫画や映画で出てくる違法刑事たちが御用達にしている大型拳銃の銃口が突きつけられていて、それが火を噴いた時、その大きな弾丸の頭部が潰れて割れてハルの心臓を木っ端微塵にした。

続けて爆音のような銃声を耳にした次の瞬間にあたしは黒髪を胸まで伸ばした少女に抱き抱えられていた。

それが葉類亜希、あたしと同じタイプの別の恒星系から来た少女だった。

『もうじきこのこの白髪頭のロリババァの中のメスブタは死ぬな』
誰かの声が聞こえた気がした。
『だれなの?むせきにんなこといわないで』
悪夢にうなされている親友が言った気がした。
『誰かと思えばあの時のメスブタか?今度はどうした?』
そう言われた気がした。
『なるほどね、それでこの小悪魔を助けたいと』
その心の声は言ってから続けた。
『この直毛黒髪のドブスは頭も中が空みたいだから入れ歯を差し込んであげます』
多分入れ知恵だと言いたいのだろうがその心の声がそう言った気がした時はすでにあたしはこの花奈なる義体化された年齢不詳の女の中にいた。

それからの彼女はありとあらゆる場所で殺戮(さつりく)のかぎりを尽くしていた。
物体をエネルギーに還す能力を駆使して平和な都市をエネルギーに還して核爆破させたり、飛んでいる飛行機や船舶の一部をエネルギーに還して消滅させたりもした。

しかし花奈は雲仙岳の件で親友でもある幸恵を失ってから物体をエネルギーに還す能力をどんどん失ってゆき、最終的にはただの殺戮アンドロイド兵士に成り下がっていた。

彼女は何度も未来と過去を行ったり来たり往復させられながら今日も【地神】から送られてくる指令をこなすために傭兵となってカサ地区で自動小銃を向けさせられて逃げ惑う子供たちを蜂の巣にしていた。

しかしまた今日もこの金属の義体の中にアストラルボディが増えていた。
初めは苦しんでいたその子たちも先住民である何かのアストラルボディたちの手当てを受けて元気になるとこの中に存在するはずのないぎっしりと詰まった機械仕掛けの身体の中に何故か存在する広大な大自然の中で遊びまわる様になっていた。

『おじいちゃん、ここはどこなの?』
今日も花奈が撃ったロケットランチャーから打ち出されたロケット団の爆風で吹っ飛ばされて壊れたビルの3階部分に突き出ていた2本の鉄筋に背中から胸と下腹部までつらぬかれて宙ぶらりんになった少女が年配の男を見下ろしてきいた。
その時の少女は左足を失い、それでもしばらくは生きていたのか苦痛で顔を歪ませていた。
この娘もほんの少し前までは屈託のない笑顔で笑いながら踊る様に道を歩いていた娘だろう。
『済まない、私等の国のものが何の罪も落ち度もないお嬢ちゃんたちをこんな目に合わせてしまって』
『息ができなくて苦しいの、痛いの、どこの誰か知らないけど助けて!おじいちゃん』
少女は泣きながら老人に訴えた。
『大丈夫だから落ち着きなさい、ここは望めばなんでも出てくる食べ物も、飲み物も、服も、そして信じさえすれば傷もたちどころに治ってゆく、私もそうだった、信じなさい』
そう言われて俄に(にわかに)信じる馬鹿はいない。
特にこの少女はロケット弾の爆風で吹っ飛ばされて壊れたビルから突き出した鉄筋に背中から右肺と子宮や腎臓を貫かれておびただしい出血をしながら左足を太ももから失った姿を誰にも助けられることもなく晒し者にされながら息絶えたのだ。
『ここから降ろして、こんな姿を人に見られるのは嫌よ』
少女は力なく言った。
するとビルの廃墟は消えて少女は瓦礫だらけの戦場になった街から見渡す限り広がる草原に移されて横たわっていた。
だけど右の胸とおへそに開いた傷穴からは大量に血が噴き出している。
左足もないから両手を使っても上半身を起き上がらせることで精一杯だった。
『苦しいの誰でもいいから助けて』
心の中でつぶやいた少女の目にはさっきの老人はもういなかった。
やはり自分は死ぬ間際の幻でも見ているのだろうか?
『嫌だ、まだ死にたくない!私にはまだやりたい事がたくさんあった、それを叶えたい』
少女は心の中で叫んだ、そして願った。
草原の中をかき分けて近づいてくる何かを感じた。
少女は再び怯えた。
自動小銃やロケット砲を携えた兵隊が現れてまた自分を殺しに来る、そんな予感しかしなかった。
そしてそれは突然に彼女の胸の上とお腹の上に飛び乗った。
『一体何が私の上に乗ったの?』
少女の瞳にうっすらと映ったふたつの小動物っぽいそれは彼女の身体に開いた二つの大きな穴に鼻先を突っ込んで暖かいサラサラとした液体を流し込んでいた。
激しい痛みが徐々に和らいでゆき、くすぐったくなってきた。

そしてもうひとつのそれが自分の太もも付近から吹っ飛んで無くなった左足の先に触れたのか激痛が走り思わず顔を顰めてしまっていた。
『痛くないようにするから僕を信じて』
それが言ったような気がした。
激痛が全身を駆け抜け、思わず仰向けになって横たわっていた少女は上体を思わずのけぞらせ、上に乗っているふたつの小動物のようなものを振り落としてしまうところだった。
『痛くないから僕たちを信じて』
その声を聞いた時はすでに左足も痛く無くなっていた。
『もう起き上がれるよ、安心して起きて』
そう言われてもはいそうですかと起き上がれっるはずがなかった。
ただ少女は自分の左足つま先の裏をさっきからぺろぺろと舐めて(なめて)いる存在が気になり始めていた。
左足つま先の裏?
そんなものが存在するはずもなかった。
左足は太腿から爆風で吹っ飛ばされて存在しないはずだった。
少女は両手を使って上半身を少し起こしてみるとそこには自分の手のひらよりも少し大きめの、栗色の柔らかい毛並みに包まれた尻尾をくるりと上に内巻きにした、誰がどう見ても可愛いリスがいた?
少女は信じられない物を見てしまったような顔をしたが彼女はもっと信じられない目で自分の左足を見た。
あたしが真っ赤に熟したりんごを差し出すと彼女はおどろいた顔をしてきいてきた。
『ここはエデンですか?』
あたしはそれに対して答えることはできなかった。
まさか『彼女を殺した花奈という名の全身を義体化された殺人鬼の体の中だ』なんて誰が言えよう。
唯一の救いは彼女たち中の住民が殺人鬼花奈が見ている外の殺伐とした世界を見ずに済んでいるということくらいか?
その頃には何故かあたしは再び【鷹の目】を複数自由自在に使えるようになっていた。

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@過去への干渉と未来への介入

そんなある日全身を義体化された上に爆ぜる能力を失った花奈の人造脳に【地神】からの命令が降った。
どうやら太陽系第3惑星地球の西暦1600年あたりの第4惑星火星で悪魔であるサタンとルシファーらが謀反(むほん)を起こそうとしているらしい。
『まあ現地の【地神】なら一捻り(ひとひねり)だろうが対処してこいとにことだった。
まあどう考えても人間に対して時々弱みを見せる花奈に対する懲罰とテストだろう。そこには少なくとももうひとり以上の花奈がいた。

あたしは長く続く廊下の中にいた。

その両側に部屋がありどの部屋でも10代くらいの少女たちがあたしを毎日の様に輪姦射精していた大勢の男たち、正確に言うなら鬼のような形相の獣たちに犯されながら泣き叫んでいた。

[こりゃあ久々に生きのいい餌(えさ)が4匹もきた]
「だから見るなって言ったのに!」
『そう言った超美少女は2匹の獣に両腕を左右から引っ張られて宙に浮かされ引き裂かれながら別の獣のような男たちに犯されていた』
これは義体化された殺人鬼花奈の呟きだ。
【いや、どう見てもアホヅラにしか見えないでしょ?】
あたしは思ったが黙っていることにした。

『肩まで伸ばした赤毛を外側に強く跳ねさせたグラマーな美少女は壁に叩きつけられて宙に浮かされたまま両太ももを持ち上げられて激しく強姦射精されていた』

【いやもう何もいうまい、言ったら負けだ】

『青みがかった黒髪を胸まで伸ばしたドブスも簡単に首を捻られるとその頭部を引きちぎられて『バキバキ』と頭蓋骨を噛み砕かれながらもう既に剛毛の生えた陰茎で膣をつらぬかれて種子と人造精子を大量に含む聖液の終わらない射精を受けていた』

【こいつらのパワーはあたし、明美やハルを輪姦射精した鬼のような形相をした連中さえ可愛く思えるほどパワフルで凶悪な連中だった、しかしこの少女は普通に美少女だろう】

『いつの間にかこの部屋には8〜9匹の獣が集結してドブスな娘たちを喰らいいながら犯していた』

【いや、どう考えてもカナとカヨとやらを除けば美少女ばかりでしょ?しかしこの超美少女義体化花奈が彼女たちを助けてくれるとは思えず、かといってあたしが出しゃばっても瞬殺されるのがオチだろう、第一あたしには実体がない】

「はぁ、はぁ、はぁ、あ“〜!あ“〜!どうして私たちは死なないの?」

『白髪頭のロリババァが何か言っていた』

【いや、この人の思考おかしいし、どう見ても透き通った白い髪の毛の小学生でしょ?コンプライアンス問題じゃ済まないよ!幼女に対する暴行事件だよ?】

「いや、いやぁ!いやぁぁ〜‼︎」

『泣き叫んでいるのは青みがかった黒髪を胸まで伸ばしたドブスの奈津菜摘だった』

【本当にそんな名前かなんて知らないはずだった、何故義体化花奈がそれを言うのか不思議だった】

「あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!、だから言ったのに、あ“〜!あ“〜!あ“〜!もうあたしたちはいやぁぁ〜‼︎いやぁ!永久にこの陵辱、あ“〜!あ“〜!あ“〜!輪姦地獄の永久ループからあ“〜!あ“〜!あ“〜!逃れられない」

『超弩級美人は言いながらも目が虚になり始めていた』

【いや、だからどう見てもアホヅラだと、しかしもうそろ助けてやらないとやばい気がしてきた】

「あ、あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!」

『身体の肉を複数の獣に喰らわれながら別の獣の様な鬼に長くて太い陰茎を差し込まれて何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返して腰を叩きつけるように激しく揺すられながら射精され続けて目の焦点が泳いでいるカナにはもう反撃する能力(ちから)も残っていないようにしか見えない、しかしカナってどこかで聞いた名前ですね?』

【いやそれは自分と同じ名前だし、めたるぎあそりっど花奈は本当にマジモンで馬鹿なのか?まさかとは思うがあのゲームのキャラみたいにダンボール箱に隠れて接近していやしないだろうな?不安に思い鷹の目で確認したがちゃんとステルス(見えない)化して接近していた】・・・

【っておい!F-35に化ければ見つからないとでも思っているのか?マジモンの馬鹿か?義体化花奈は?超美少女が台無しの頭の悪さだぞ!】

『白髪ババアの自我もだんだんと薄れていって自分の体が毛むくじゃらになるのを感じている時に聞き覚えのある声が聞こえた』

「サク、私は彼女たちに恩義があります、あなたも同様なはず」

『豊満な乳房と一緒に肋骨を砕かれ引き裂かれて内臓を喰らわれてていたはずの超美少女クローンが獣の胸に手に手を当てるとその獣は吹っ飛んでいた』

【いや義体化花奈は巨乳でおっとり風ならどんな顔でも美少女に見えるのか?】

「私は遠い未来で第3惑星の日本という国で私を罠にかけた憎い男、崖信介の罠にかけられて暴走させられていたはず、それがそれより以前の遠い過去にいるのかはわからない、しかし」

「そうだね、こんな男狂わせの私に謝罪のチャンスをくれた花奈さんと加世さん、そして彼女たちの母親であり乳親でもありあの乱行地獄から救ってくれた波瑠沙芽と夏野明美、私たちは何をすべきかもう決まってますね」

『何を言っているのか?この超美人たちは?私ならここにいるが?最も隠密行動の身、不可視化しているから当然か?』

【いや、だから思いっきり目立ってますって、つかなんで誰もこの中に単座単基エンジンの黒光りをする戦闘機が混じっていても不思議に思わないわけ?】

『しかしそういうとその少女に取り憑いていた【地神】が獣たちを操り出しふたりを輪姦地獄に堕とし始めた』

「いや、い、い、いやぁ〜いた〜い!裂けそう!」

「あ、あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あつ〜いた〜い!やけずるぅ」

【もう義体化花奈が出る幕もなく少女たちは何度も何度も何度も何度も何度も何度も繰り返して腹を破裂させられて全滅確定だろう】

「呪われし、第5惑星の元住民たちよ、もうこれ以上我らに干渉することは許さぬ」

【木星が第5惑星なのだがその星に住民などいる筈がない、何しろ水素ガスとヘリウムガスの巨大な惑星だ。となると多分だけど今は小惑星となった失われた惑星の方だろう】

「ふん、貴様如きに何ができる、たかだか女子中学生の身に宿った淫魔如きに打ち倒されたうつけものであろう」

『女子中学生?』

【ほんの一瞬だが『女子中学生』と言う言葉に反応したのか義体化花奈の心の揺れが感じられた、しかしながら少なくともあたしには神を名乗る連中らが正直何を言っているのかわからなかった】

「そうだったんだそういうことだったんだ、だからあたしたちは永久に500年にわたって続けられていた歴史を何度も何度も何度も何度も無限ループを無限に体験させられていたんだね」

『胸の肺と心臓を喰らわれながら、両腕を喰いちぎられ、膣の中で鬼の金棒(陰茎)を暴れさせられ連続して大量の射精を受けて子宮を何度も何度も破裂させられながらながら超美少女がつぶやいた、確かに彼女が言う通り私は今までのループの中ではただのアンドロイド化されただけの筈、数万年レベルのタイムリープや数千光年以上のテレポーテーションは出来なかった、今回のループで私は初めて魂を吹き込まれたような気がする、2億円のトイレじゃないけど』

【いや、だからその超美少女なんてどこにいるの?】

「ふふふ」

『急に超美少女が何かおかしいことに気がついたように笑い出していた』

【おかしいのは超美少女めたるぎあそりっど花奈、あんたの頭だよ】

「何がおかしい⁉︎小娘よ!」

『獣の中の1匹がにゃぁ〜と吠えた』

【耳まで欠陥品なのか?【地神】と言う組織は検査も抜け作なのか?】

「ここはもともと第5惑星の植民地だったんだ」

『もしかしてルシファーのことか?それはあり得ない、【地神】様はこの太陽系に最初に来た時にまずは3S政策で第5惑星を支配しようとした、しかし事を急ぎすぎたために反発を買った、そして【地神】を名乗る神は少なくともここから500光年離れた恒星系の第5惑星であるサタンの周りを廻っていた衛星ルシファーに数千年から数万年以上は君臨していた』

【なんでサタンが堕天使する前の名前が出てくる?】

「獣鬼、だっけ?あなたたちはもともと自分たちが何者でどこからやってきたかさえ忘れてしまったみたいだね」

『確かにこの超美少女の言う通りですね、我ら【地神】様の教えに間違いはないはずですが・・・私が彼女と共に見てきたものは』

「だまれ、小娘」

『獣は2匹がかりでカナの両腕を抑え込み両太もも開いてもう1匹が彼女の膣に剛毛の生えた陰茎を捻(ねじ)り込みながら激しく腰を何度も何度も何度も突き出して苦痛に歪む表情を見て喜んでいた。
「あ、あ、あー!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!」
『再生された大きな胸を激しく揺さぶられながらカナの胎内には毒性のつよい精液が勢いよくドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!ドクン!.......と永久と思われる程大量に長く長く撃ち込まれ続けていた』

「いや、いやぁ!いやぁぁ〜‼︎いた〜い!い、い、いやぁ〜‼︎いやぁぁ〜‼︎いやぁぁ〜‼︎いた〜い!いやぁぁ〜‼︎」

『泣き叫ぶほど首を激しく左右横に振る超美少女のお腹は再び破裂寸前まで大きく膨れ上がっていた』

『獣鬼はもちろんのこと【地神】にとってさえ女はただの消耗品でしか無くなっていた、そんな状態で女の子が食べられ続けていたらどうなるのか考えも及ばなかったんでしょう』

「ふん、思念がだだ漏れじゃ、キサマの胎が破裂するのが先か胎自体が毒に溶かされて他の内臓と共に溶けたどろどろの液体を口から噴き出すかどっちが望みだ」

【その思念は少なくともアホヅラ花奈ではなく目の前に不自然に立っているF-35もどきのものであることに地神でさえ気がついていない様子だった。つまりは地神とは名乗っても神と呼ぶにふさわしい存在じゃなかったと言うことだ】

『ごめんね、結局はあたしはみんなを守れなかったよ、だけど最後はあたしの好きにさせて』

「あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!あ“〜!.......』

『叫びながら伝えてきた彼女がしたい事はすぐに伝わってきた』

『それは超美少女自身のエネルギー化、そして赤い跳ね毛の少女の覚悟も決まっていた』

「いや、いやぁぁ〜‼︎い、い、いやぁ〜!逝ってもいいよね」

『それは未来の自分にはさせられないよ!ここは私がケリをつけるから黙って私に守らせてもらいなさい』

【それまではとんでもない馬鹿だと思っていた機械仕掛けの花奈がそこにいた獣鬼や地人を次々と連鎖的にエネルギーに還していた】

【彼女が叫んだ時この長い廊下に並んでいた部屋が次々と強い光を放ち大爆発を引き起こしていた。】

『どうしてあたしなんかを助けてくれたんだぉ』

【泣きながらアホヅラ娘は言った。】

『あなたが私だからに決まっています、いいえむしろ助けてもらったのは私のようですね、おかげで私は一番大事な人を取り戻す方法を思いつきました、【地神】様は卑劣です、これからもあなたたちは今しばらくは身を隠して用心をしてください』

気がつくと長い廊下はほとんど消滅して巨大なドーム型の洞窟の中にハルたち、いやハルはいた。
「他には誰もいないの?」
返事はなかった。
あの獣たちは1匹残らず消滅したようで気配すら感じなかった。
という事は獣たちに陵辱されていた女の子たちもいなくなったという事で..........
「ごめん、結局、私は偉そうなことばかり言って誰も助けてやれなかった」
そう思っただけで目の前が歪んで頬(ほほ)を次々と熱い液体が伝いあごから滴り落ちていた。
【みっともないなあ泣くなよ】
突然ナッツの声が聞こえたような気がした。
しかしどこを見回しても彼女の姿は見当たらなかった。
【とりあえず彼らの乗ってきたエアカーを探してそれに乗りましょう】
カヨさん?
ハルはきいた。返事はなかったが確かにいつまでもここに留まっていても良い事は無さそうだ。
【しかしどっちの方向に向かって歩けば良いやら】と呟いていたら私の左腕は勝手に水平方向に持ち上がり、斜め右前を指していた。
もちろんそれはハルの意志で行った行動ではない。
しかしそっちの方向に行けと誰かに言われているような気がした。

それはきっと今はカナ(夏乃花奈)たちと一緒に身を潜めている波瑠沙芽自身なのだろう。
今の彼女は自分自身の容姿が黒髪ショーカットの褐色肌をした少女であることに気がついていなかった。

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@阪神・淡路大震災と東日本太平洋沖大震災と

それから少しして義体化花奈の人造脳にすぐに第3惑星地球の西暦1995年に跳ぶように【地神】様からの指令が入った。
『おっと、戦闘機に化けている擬態化を解かないと美味しくないですね』

【わざとだったんかい!】
思わず愚痴ってしまっていた。

『今の私には荷が重すぎます』
義体化花奈が即答すると【地神】は少し驚いていたようだった。しかしすぐに高圧的な態度を取り戻していた。

『ならぬ!1995年1月17日の明朝に淡路神戸に必ず人工地震を起こせ』
【地神】は花奈に命令をした。
『無理です!』
花奈はそれを強く拒否した。
『何故じゃ?理由(わけ)を言え』
『ただ単に地殻の上を流れる地下水をエネルギーに還しただけでは縦揺れしか表現出来ません横揺れを実現しなければ核爆弾による人工地震を疑われるでしょう』
『ではワシにどうすれば良いというのだ』
それこそが花奈が求めていた【地神】の問いだった。
『幸恵の魂を蘇らせてください、なに、意識さえ持たせなければ良いのです、私は今、彼女の綿密な勘と推測演算能力を必要としている、どうかご考慮を』
『許せ』、と花奈は心の中で詫びた。
それはきっと幸恵の本意ではない。
しかし今それを断ればさらに大勢の犠牲者を招く災いを命じられるだろう。

【地神】はどうやら花奈の単純な演算能力による地殻の上を流れる地下水のエネルギー化でも南海トラフ地震を誘発することは可能と考えているようだ。
いまその淡路神戸に人工地震を起こすことを拒否すれば花奈の人造脳を操ってでも静岡から宮崎あたりまでの地殻の上にある水分をエネルギーに還して無数にある活断層を次々と刺激させて20世紀最初で最後のマグニチュード9さえ超える巨大地震を招くことは確かだった。
おそらくは浜岡原子力発電所の原子炉は全て壊滅的に破壊されて臨界爆発を起こし、伊方原子力発電所も破壊され、同様に臨界爆発を起こしたら日本海側の原子力発電所群も避難対象区域となって制御不能となりやがてはそこも大事故を起こしてジポン列島に人が住める場所は無くなるだろう。
『わかった』
答えは意外とすんなりと返ってきた。
花奈は花奈で幸恵を甦らせるきっかけを作る目的があった。
しかし【地神】もそれとは別に目的があった。
花奈の頭脳のスキルアップにより【今の花奈にはない固形物、特に金属をエネルギーに還す能力を手に入れる】という大きな野望が。

そして義体化された花奈の中に再び幸恵のアストラルボディが帰ってきた。
もちろん彼女は阪神・淡路大震災には反対を使用と抗議しに擬態化花奈の訴えようとした。
それをあたしはこっそりと、しかし必死になって止めようとした。
それでも幸恵は納得がいかない様子だったので例の広大な空間とそこにいる人たちを見せて紹介した。
それで少しは納得したようだった。
もちろん全面的に納得したわけではなさそうだったが。

幸恵は義体化された花奈に対してさまざまな演算を請求してきた。
複雑な物理シミュレーションを用いた数千を超える小規模な人工地震の積み重ねでもあった。
その中には固体をエネルギーに還す必要がありそれを義体化花奈の人造脳に学習させる必要もあった。
そしてそれが決行された時に大規模な被害が生じたのは言うまでもない。
しかしその頃のこの国ジポンの復旧能力はまだ高かった。

【地神】はその結果に満足したのかこの国を軍事国家にする計画を推し進めることに夢中になりしばらくの間義体化花奈は放置されていた。
しかし【地神】たちはその間何もしていなかったわけではなかった。
少女アイドルたちを含む美少女たちを獣鬼どもに襲わせ、輪姦射精する事で、無数の種子と人造精子を打ち込む事で獣鬼化させた。
そしてそんな彼女たちに大物政治家やその側近を誘惑させて自らを犯させて彼らの陰茎から擬似精子を侵入させて獣鬼化させた。
それとは別に原住民であるフェアリーを放射性物質を含む人造精液に浸して寄生体化させて脳と生殖器の両方から操り始めた頃からジポンの技術力と経済力は悪化を辿り始めていた。

しかしその時の与党に対する国民の不満が爆発して2009年夏の衆議院選挙で与野党が逆転をしたのは【地神】たちにとっては想定外だったのだろう。
この時からマスコミや官僚に対する獣鬼に輪姦射精をされて種子と人造精子をたっぷりと撃ち込まれて人格操作をされた美少女たちによるハニートラップ攻撃が盛んになり立ち所に新政権は窮地に立たされていた。

そして【地神】たちは奥の手として取っておいた【東日本太平洋沖巨大地震のカードを切ることにした。
これを【地神】たちは義体化花奈に命じたがもちろんトロッコ問題にすることを忘れなかった。
もしも義体化花奈がそれを断れば強制的に義体化花奈の人造脳に指令を起こして南海トラフをプレート岩盤に対してエネルギー化攻撃を行わせて駿河湾から南北九州の太平洋側にかける広い範囲で最大マグニチュードが計測不能なほどの巨大地震を起こす選択を迫っていた。
もちろんそうなれば犠牲者は数百万人程度では済まなかっただろう。
義体化された花奈は東日本の大勢の犠牲者を出す選択をせざるを得なかった。

しかしこの時に義体化された花奈にのちに人間の体を取り戻した時にケイト義兄に与えられた綿密で数年先まで予測演算が可能な予知能力と擬似サイコメトラーがあったらどうだったろうか?
自分の中の明美、あたしがハルを通して共有を許されていた【鷹の目】と同時に使えば【地神】が提示した条件がトロッコ問題でもなんでもないことに気がついていただろう。

あの時に南海トラフに巨大地震を起こすことは【地神】たちにとってもなんのメリットもないどころか自分の首を絞めるようなものだったからだ。

その頃のジポンはほとんどの原子力発電所が稼働をしていた。
だから被害はさっきの阪神・淡路大震災の時に立てた予想と同じく最低でも浜岡原子力発電所と伊方原子力発電所の全ての炉が臨界爆発を免れず、富士山や箱根山から阿蘇山、桜島火山群の噴火を招き、東京都から九州までの地震との重複災害につながることはほぼ確実だった。
むしろ16年の年月がプレートの歪みエネルギーをさらに蓄積させていた事も併せて考えるならば川内原子力発電所から玄海、島根、大飯、美浜、ふげん、高浜、敦賀、もんじゅ、志賀、柏崎刈羽原子力発電所のいずれか、あるいは最悪全てが重大な事故を起こしていた可能性もあった。
そうなれば仮に政権を奪還できたとしてもあまりにもダメージが大きすぎて国体を維持出来ず【地神】にとってもメリットがないどころか切り札を失う事態になることが避けられないだろう。

そしてその時の義体化された花奈が【鷹の目】を使えていたらテレポーテーションとの合わせ技で9割以上の尊い人命を救えた可能性はあった。

それが花奈にとっては福島第一原子力発電所における重大な事故と併せて大きな悔いが残る出来事だった。

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@超弩級巨大戦艦の正体

『あんなでかいものをいつの間に建造していたんだ?』
あたしは誰に対してと言うわけでもなく尋ねていた。
正しくは自問していただけかもしれない。
『アレはあの時に衣良と花世ねえに対して集中砲火を浴びせようとしていた超弩級巨大戦艦と同じくハリボテなんだぉ』
『どうしてそんな事がわかるんだ?いやあの時はすでにわかっていたのか?』
No.4激辛の中の【L】が訊いた。
『もちろんなんだぉ、全身を義体化されていた時のあたしのセリフを覚えているかにゃ?』
それに対して衣良が反応を示した。
『あの時に私を爆ぜさせた時につぶやいた一言・・・』
と同時にハルも反応していた。

【鷹の目、ですかなかなか便利な代物ですね、もしもあの時のあたしがこれを使えていたら津波で大勢の人たちも流されることもなかったのでしょうが】

『その意味は当時の私は知らなかったはず、いいえ、今は知っている、それはどうして?』
とハル。

『どうして、ハルの一人称が【あたし】から【私】に変わったかわかるかにょ?』
もちろんのこと花奈だ。

『それは過去のあたし、つまりめたるぎあそりっど花奈がハルを爆ぜさせるためにあった時にあたしの中にこっそと潜んでいたアケビちゃんとハルが共鳴しあった結果ハルがハルサメ母に変わったからなんだぉ』
と花奈は言ったがあたし、明美にはなんのことかさっぱりわからない。
と言うか馬鹿奈!どさくさに紛れてセリフの中に危ないパクリワードをふたつもぶち込んでくるんじゃねぇ!
『なんのことかにょ?』
またしても馬鹿奈はボケ通す気だと思った。
「ザケんじゃないよ!片方は某戦闘ゲームのパクリだしもうひとつはセーラー服美少女アニメのパクリじゃねえか!」
息をぜいぜいさせて抗議したあたしを無視して馬鹿奈は続けた。
『要は奴らが人工惑星の中で使った【戦闘斧】モドキや超加速とおんなじなんだぉ』
『つまり実体がないものを見える化させて超弩級巨大戦艦を演出した、そして実体のない無数の次世代獣鬼、つまり【獣神】をそれにみせてビーム砲のビームに見せがけて発射して第5惑星の戦艦群をつらぬいたと、でもそれだけじゃ何も起きないだろう』
あたしは言ったがなんか釈然としない。
『各戦艦に最低数万人のイブクローンを乗せる、その前に【獣鬼】や【地人】たちに輪姦射精をさせてひとり当たり7〜8匹の【獣神】を彼女たちの脳の中に撃ち込んで見せがけ倒しの砲台から直接テレポーテーションさせる、か?』
少し考え込んであつしが言った。
『それじゃ爆発させられないじゃない?』
と星紫亜。
『第5惑星の艦内にテレポーテーションすると同時にそこでイブクローンの頭ん中の次世代獣鬼【獣神】どもが宿主の胃袋や子宮内に大量の放射性生物を含む放射性物質プルトニウムやトリチウム水でできた精液をSDI(Semen Direct Injection)、直接射精させて爆ぜさせる、まるでどこかの国の特攻隊を想像しますね』
No.2衣良の中にいる【B】さんがつぶやいた。

『でももう遅いね、第5惑星の人たちは一人残らず死んでしまった』
ハルが悲しそうにつぶやいた。

しかし花奈は笑顔で答えた。
『あれはあくまでもあたしの予測演算、そして今のあたしたちには最強の助っ人がいるから』
そう言った。花奈の後ろにはまだ義体化されたままの花奈が立っていて言った。
「志乃さんに言付かった最後の作戦を実行しに来ました」

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編21『伊良衣良と明美』5

おわり

アダルト版JC淫魔刑事獣鬼編22『ふたりの花奈』1

にちゅぢゅく!

#ハタチ未満閲覧注意
#SFっぽく
#政治色濃く
#過激な性暴力描写あり
#20才未満の方の閲覧はご遠慮ください
#ハルサメとナッツシリーズ
#小説

加世「馬鹿な今回も危ないセリフを連発していないか?」

花奈「そうかにゃ?きっと気のせいなんだぉ」

波瑠沙芽「それにしても今頃になって【火星の野望3】の伏線回収に来るとは思わなかったよ」

義体化された花奈「そうなんですか私はてっきり以前の話をぶち壊したとばかり」

ストレート葉類亜希「だよな、愛にそんな頭があるとは思えないし、考えすぎだよみんな」

愛「ギク」

激辛「どうせまた大幅書き直しが待っているよ」

ここから先は

28字
まだまだ更新中ですが頑張ってみます。

新米淫魔ハルサメと熟練悪なナッツの愛とえろすの物語 20才以上推奨ですが、、特に、、、、過剰な期待はしないでください(笑)

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