告解と心の翼と男たち

先日、教習所の卒業検定を終えた。

8時40分に集合し、そこから運転して終わったら飯を食い、午後に結果発表と卒業式。

ん…..?

卒業式!?

そう、ウチの教習所、教習所の分際で卒業式なんてものを用意していたのだ。

思い出しただけで気が狂いそうになる。

教習所なんてさっさと免許取っておさらばする場所にもかかわらず、長々とビデオを見せられ挙げ句の果てには記念撮影までしたのだ。

私はこういう馴れ合いみたいのが大嫌いなんだ。

なぜ一言も話した事のない人間達と(それも謎のポーズを添えて)写真撮影をしなければならないのか?

人の時間をなんだと思ってるのだろう。

私の友達(別の教習所)は卒業試験午前中に終わったと言っていた。

もうほんとに私はこういう時間の無駄が耐えられない性質で、体をじっとさせることが出来ないのだ。

左右にクネクネと揺らしたり、急に貧乏ゆすりを始めたり、頭を抱えたり、側から見たら気違いにも見えただえろう。

しかし教習所で卒業式をやる奴の気の方が違ってると思うのは私だけだろうか?

そんなこんなで、私はここ最近非常にイライラしていた。

バイト先の人がおすすめしていたので「スキップとローファー」というアニメの一話を見たのだが、イライラモードの私にとっては平和的すぎて更にイライラが募る結果となり、途中で切ってしまった。

ので、「ファイトクラブ」を見た。

ファイトクラブを見るのはかれこれ3年ぶりだったのだが、久しぶりに見るともう本当に最高だった。

ファイトクラブは映画界のパンクだ。

それと思ったのは、高校一年生の時に初めてファイトクラブを見てから今まで、私はこの映画に物凄い影響を受けてるという事だ。

常々書いている資本主義への批判も、物質主義からの脱却への願いも、全てファイトクラブから来ていると言っても過言ではない。

タイラーは言う。

「歴史の狭間で生きる目標が何もない。
 世界大戦もなく大恐慌もない。 
 俺たちの戦争は魂の戦い。
 毎日の生活が大恐慌だ。
 テレビは言う。”君も明日は億万長者かスーパースター”
 大嘘だ。
 その現実を知って、
 俺たちはムカついてる。」

痺れるねえ。

そして何より的確。

男達の怒り、欺瞞への反感をタイラーは代弁したんだ。

でもちょっと違う。

今、男達は怒りを忘れてる。

正確に言えば怒る気力がない。

日々の生活に磨耗し、仕事が終われば休む事で精一杯。

あるいは昔は反抗していたかもしれない。

だが学習性無力感か、男達は知ったんだ。

「叛逆は無意味である」と。

だから行動をせず、しかし堕落する事も選択しない。

故の鬱屈。

何も得ず、何も失わず、ただ、生きてる。

私は全ての欺瞞を切り裂きたい。

それは暴力でしか成し得ない。

だが暴力は忌避される。

そして言葉は意味を持たない。

ならば音楽で、もう少しだけ抗ってみるとするよ。

いや、確かに暴力は振るわないけど、心の中ではいつだって殴れるんだからな!

それを忘れるな。

準備はできてる。

いつでも殴る準備はできてるんだ。

話は変わるが、「ジョゼと虎と魚たち」という映画をみた。

何故ならアマプラで配信が終わりそうだったからだ。

まあ正直、心は完全に「ファイトクラブ」モードだったので全然見たくなかったのだが、結果としては見てよかった。

心から見てよかったと思えた作品は久しぶりだ。

想像以上に話の完成度が高かったし、ちゃんと心にも残り、私をして号泣せしめるような作品だった。

そんな健全で暖かで、前向きな気持ちにさせてくれる物語だったのだが、やはりイライラモードの私は作中のあるキャラにヘイトが溜まった。

それは「まい」とかいう女なんだけど、もう自分勝手で、人を傷つけて、なんだかあざとくて、嫉妬深くて、女の嫌なところを煮詰めたような女だった。

面はいい。肌も白くてスタイルもいい。

だが性格がダメ、じぇんじぇんダメ。

こういう女がサークルにでもいたら、ぐちゃぐちゃになるんだろうなと思った。

こういう女は自分を心の底から可愛いと思ってるから、男を舐めてるのよね。

ちょっと気があるふりをすればすぐに好きになると思ってる。

そんで男が好きにならないとキレる。

つまり自分の思い通りにならないと気が済まない独善的な女なんだなー。

この「まい」って奴は主人公のことが好きなんだけど、主人公と仲良くしてる「ジョゼ」という足に障害を抱えて歩けない女の子にこんな事を言う。

「主人公があんたと仲良くしてるの、同情だから」

なんて事いうのかしら。

もう最低以外のなにものでもない。

自分が障害を持ってる立場で、友達が自分のそばにいるのが同情の為だなんんて言われたら、絶対に傷つく。

本当に言ってはいいけない言葉だと思う。

なんて無神経なんだろう。

嫉妬とかで許される言葉じゃないだろう。

しかもこの女、この後一回も謝らないのだ。

この女がジョゼと会う度私は、

「いや謝れよ、何してんの。」と思ってた。

挙げ句の果てに、夢を断念しそうな主人公に勝手に告白し、「言えてよかった」とかほざいているのだ。

なんなんだこいつは!!!

とんだ自己満女だ。

まあ最終的にジョゼと主人公が結ばれるんだけど。
(当たり前だよなあ!?)

やっぱまともな男はこういう女は選ばないよ。

結局面がいいだけの女というのは、性欲に操られてるような男としか付き合えないのです。

もう反省してください。

うん。

いやわかるよ。

男達にチヤホヤされてさあ。

いい気になっちゃったんだろ?

可愛い可愛いって言われて、アイドル気分で生きてきたんだろ?

お前らそのままだと港区女子みたいになるぞ。

面だけで許されるのは大学まで、そこから先は港区しかない。

あそこは修羅の国だぞ。

それが嫌なら改心しなさい。

告解するならいつでも待っています。

ええ、なんかいつにも増して酷い文章を書いた気がするけど、まあお疲れ様でした。

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