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【皐月賞2024】全出走馬個人的長所・短所まとめ

※全て主観です。あくまでも参考程度に。
※オッズは4/13 16時時点のものです。


・コース特徴

スタート地点は直線の入口辺り。最初のコーナーまでは長い。2コーナーの中間まで上り坂で、向こう正面で一息入る形。最後の直線は短く急坂も待ち構えており、大味な差しは決まりづらい。コーナリング性能と持久力が問われるコース。

・馬場状況

最終週だが内は比較的綺麗でまだまだロスなく競馬できる馬が強い。コース形態通り前有利馬場も継続中。中山のセオリー通りの攻略が通用する馬場となりそうだ。

レガレイラ(5枠10番 一番人気3.9倍)

騎手:北村宏司 厩舎:木村哲也

長所
馬込みを抜けていく根性、坂に負けないパワー、キレる一瞬の脚と差し馬にしては中山コースで活躍できそうな要素を持っている。早熟性のあるスワーヴリチャード産駒の特徴と、母方のデインヒル経由のタフさが合わさった、桜花賞ではなく皐月賞を取りに行く馬。牡馬相手にG1二連勝だ。

短所
前走は内の芝の痛みがひどくそのまま差し馬場傾向へと変化していた一戦。アイビーSも追い出しのタイミングが遅く差し損ねてしまったが、本当に世代上位の実力を持つ馬なら悠々差しきっていてもおかしくない。上位人気の器があるかは微妙。

ジャスティンミラノ(7枠13番 二番人気5.1倍)

騎手:戸崎圭太 厩舎:友道康夫

長所
共同通信杯は戸崎Jの好判断もあり、早めに上がっていって一着。逃げ・先行質の馬が少ないこのレースで、差す競馬もできてある程度前に行けるダッシュ力は魅力。キズナ産駒らしくないキレと、キズナ産駒らしい持続力を武器に、悲願のクラシック獲りを目指す。

短所
前走の鬼のような末脚は超のつくレベルのスローペースが生んだ産物の可能性もあることを忘れてはいけない。なおかつ、新馬戦もスローペースからの末脚一気だったため、再現性のあるものかどうかは検討の必要がある。

メイショウタバル(1枠2番 三番人気6.9倍)

騎手:浜中俊 厩舎:石橋守

長所
前走は果敢に逃げそこから圧倒的に突き放していったがペースとしてはスローでもなかった。道悪適性も相まって、一気にクラシックの主役に躍り出そうな勢いの強さだった。並んでも抜かさせない勝負根性もある。

短所
勝ったとはいえ坂井Jの積極性が好転したのと、雨の影響の大きいややイレギュラーな馬場だったことは忘れてはいけない。新馬、一勝クラスも時計は遅い。皐月賞でどこまで頑張れるかは未知数な印象。

シンエンペラー(7枠14番 四番人気7.3倍)

騎手:坂井瑠星 厩舎:矢作芳人

長所
ホープフルS、弥生賞ともに展開や不利で不完全燃焼なレースが続いているため、今回こそ見直せそう。坂井J騎乗の為、これまでよりも前目の位置取りになりそう。スムーズに行かないことが多いものの、中山で善戦を続けているあたり、順番はそう遠くない内に来そう。後ろから行く有力馬の多さから、前につけられるアドバンテージを活かせるか。

短所
調教師も指摘するほどの操縦性の悪さ、気性の若さがネック。それが理由で不利やスムーズさを欠くレースになっているとも考えられ、悪い方向に出ない事をひたすら祈るしかない。

ジャンタルマンタル(4枠8番 五番人気8.8倍)

騎手:川田将雅 厩舎:高野友和

長所
朝日杯FS勝ち馬だがマイラーと思われているのか周囲の評判は高くないような感じがする。前走はジャスティンミラノに位置取りの差で負けてしまったが、賞金十分なため先を見据えてのレースをしたとも捉えられる。コーナリングの良さ、枠を活かして勝ちたい。

短所
やはり200m伸びてどうなるかが一番の不安点。前走は超スローペースだった影響で脚が使えたという側面もある。厳しいペースになった時、残せるスタミナがあるのかは考慮すべき。

ビザンチンドリーム(8枠17番 六番人気14.8倍)

騎手:B.ムルザバエフ 厩舎:坂口智康

長所
新馬戦、きさらぎ賞ともに滅茶苦茶すぎる競馬をして強引に押しきる底の知れなさがある。直線の短い阪神の内回りコースでも凄まじい脚を使っていたあたり、一瞬の破壊力は底知れない。再びムルザバエフJがエスコートしてくれるのも好材料で、上手く導けばすべてを飲み込んでしまうくらいのスケール。

短所
ゲートの出は全く改善されていない。そのうえ前走はかなりロスのある遅れ方をしてしまっているため、尚更不安。中山の馬場も決して外伸びではなく、展開的に苦しくなるのは確定的。センス一本がどこまで通用するか。

アーバンシック(5枠9番 七番人気14.9倍)

騎手:横山武史 厩舎:武井亮

長所
東京だけでなく、中山でも驚異的な末脚を見せた。レガレイラ、ステレンボッシュといとこというとんでもない良血な為、これだけ好パフォーマンスを見せていればもっと評価されていてもおかしくはない、馬群の中を強気に割って抜けてこれるだけの操縦性もあるので、このレースで今まで以上のパフォーマンスを見せるかもしれない。

短所
馬群の中も割ってこれる馬ではあるが、今回はそのような戦法を取ってくる馬も今までより多く、一人だけ末脚がいいというようなわけではない。なおかつ、今回は前走よりさらに多頭数で、馬群も凝縮されていくと思うので、かいくぐる難易度は上昇している。

ミスタージーティー(3枠5番 八番人気16.1倍)

騎手:藤岡佑介 厩舎:矢作芳人

長所
ホープフルS、共同通信杯と進路取りのミスで実力を十分に発揮できていなかったが、藤岡佑Jが騎乗した前走は快勝。同じように内に包まれながらのレースだったが、上手く抜け出して勝利。鞍上のタイミングが光った。ホープフルSはスムーズなら勝てていたと言われるまでの勢いだった。汚名返上といきたい。

短所
前走は少頭数で、外の勢いもさほど強くなかったためスムーズに勝てた側面はある。末脚に賭ける馬の多い今回、内を立ち回れても外の馬にカットされないように動く必要がある。腕の見せ所だ。

コスモキュランダ(6枠12番 九番人気16.8倍)

騎手:J.モレイラ 厩舎:加藤志津八

長所
なんとモレイラJが騎乗することに。前走はさほどスローでもないペースの中、捲ってさらに末脚を使ったのだから恐ろしい。モレイラJの巧みなステッキワークを活かせればおかわりも考えられる。どう操るか期待したい。

短所
比較的多い頭数で行われた京都二歳Sは後方で挟まれた不利もあったものの外外を回ってしまい伸びを欠いた。前走の捲りも頭数が少なかったおかげでスムーズに行けた側面もあり同じコースとはいえ再現は難しいだろう。

エコロヴァルツ(2枠3番 十番人気31.2倍)

騎手:武豊 厩舎:牧浦充徳

長所
再び内目の枠を取れた。これでまたロスのない競馬が叶いそう。前へ行くか、後ろで足を溜めるか、両極端の戦法どちらにも対応できる引き出しの広さも特徴。鞍上の経験も踏まえ、賢いレースをしてきそうだ。

短所
前走は前目でスタートを切ったが抑え続けて不発。朝日杯ほどではないが、行きたがるところを抑えて競馬している姿が目立つ。これを見る限り、どちらかというとダービーの方を見据えているような気がしなくもない。ここは勝負気配なのか不明。

ダノンデサイル(8枠16番 十一番人気32.4倍)

騎手:横山典弘 厩舎:安田翔伍

長所
京成杯は前目に位置しながらもアーバンシックと差のない末脚を使って勝った。ゆったりとしたペースだったとはいえ速い馬場かつ大外枠で面白いパフォーマンスを見せた。継続騎乗で持ち味を引き出すことの多い横山典J。更なる進化に期待大だ。

短所
前走はどうにかなったが、再び大外枠に入ってしまったのが厳しい。緩いペースも二度は期待できなさそうで、どうロスを抑え競馬するか、かなり難しい感じになってしまっている。

サンライズアース(7枠15番 十二番人気37.1倍)

騎手:M.デムーロ 厩舎:石坂広一

長所
スワーヴリチャードを彷彿とさせる捲りを決めてこのレースに進んできた。とはいえ、前走はそこまでスローペースでもなく、各馬が一息ついたタイミングを読んで上がってきた。キャリア二戦かつ裏路線を通ってきたことから主要馬との力関係が全くわからないのも魅力。その能力を存分に発揮できればあわやも。

短所
二走ともあまりに少頭数過ぎるレースだったため、今回いきなり倍近く増え、なおかつ7枠でこれまで通りの競馬ができるかは疑問。何もできずに終わる可能性も考慮しなければならない。

サンライズジパング(1枠1番 十三番人気39.5倍)

騎手:菅原明良 厩舎:音無秀孝

長所
ホープフルSは馬場バイアスに逆らい内目先行で三着に好走し思わぬ一面を見せた。その後の若駒Sは差しに構えたがこれは馬場を読み切った武豊Jの判断もあり快勝。再びこの中山2000コースで内枠も引けたので、今回は積極的に戦ってほしい。

短所
ダートをメインで考えられていた馬なだけあって、きれいな芝でどこまでスピードを発揮できるかが怪しい。ロスなく競馬できるとは思うが、直線で置いて行かれることがないか不安。

シリウスコルト(2枠4番 十四番人気103.7倍)

騎手:三浦皇成 厩舎:宗像義忠

長所
上がりが求められる馬場だったディープインパクト記念で逃げて三着に粘ったのはかなり評価したい。芙蓉Sを勝ち、ホープフルSも六着とまずまずまとめるなどコース適性は出走馬のなかでも屈指。同系で強力な馬もいないので会心の騎乗が見られるかも。

短所
元々1200m~1600mを考えられていそうな血統かつレース選択をしていた馬だったので、G1級の流れになるとやはり追走が苦しくなってくるのかなとは思う。そこをどう踏ん張らせるかが難しい。

ウォーターリヒト(8枠18番 十五番人気126.3倍)

騎手:幸英明 厩舎:河内洋

長所
相手なりに走ってくる馬。前走はスタートもよくなく最後の直線でヨレてきた馬のせいでやる気をなくしたが差し脚は目を見張るものがある。河内厩舎の芝8枠成績の良さを追い風に大金星なるか。

短所
京都で好走、中山で凡走を見るあたりベストは坂のない競馬場な可能性も。そのうえ中山2000は仕掛けのタイミングを考えなければアッサリ凡走してしまうので、持続力のある脚には向かないかも。

ルカランフィースト(4枠7番 十六番人気175.5倍)

騎手:松山弘平 厩舎:鹿戸雄一

長所
ここまでは広い競馬場の方が合いそうな走りを見せていたが、前走はコースと枠を上手く使って器用な競馬を見せた。最後の直線、ギアを上げようとした瞬間に外から寄せられた分まだまだいい脚は残していそう。楽しみな一頭。

短所
京都二歳のような速い馬場では太刀打ちできなかった。ここまでのレースを見ても好走しているのは時計のかかる馬場で、スピードについていけるかがカギになる。

ホウオウプロサンゲ(6枠11番 十七番人気189.0倍)

騎手:菱田裕二 厩舎:矢作芳人

長所
アイビーSでレガレイラに先着、次走以降好走馬多数輩出の京都二歳S組、ミスタージーティーに0.1差と戦ってきた相手は意外と侮れない。シリウスコルトを交わしてうまくペースメイクできれば波乱があっても。

短所
少頭数で好走⇔多頭数で凡走とはっきりしている。競りかけられたりもまれたりすると非常に危ない。離して逃げるのが前提となりそうな時点で取れる戦法は限られる。

アレグロブリランテ(3枠6番 十八番人気184.4倍)

騎手:横山和生 厩舎:上原佑紀

長所
ザ・小回り巧者ホースらしく、巧みに先行してロスなく立ち回る。前走は横山和Jが上手くペースメイクした部分もあるので、このコンビでフロックと言わずもう一回好走を見せたい。

短所
やはり他の小回り適性ある馬と同様に他頭数適性、スピード適性に疑問アリ。どう乗り越えるか。

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