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電車に乗って友人に会いに

先日はバスに乗って本を探しに行きましたが、今回はバスと電車に乗って友人に会いに行きました。

糸車を回して紡ぎ、植物を使って染め、機織り機で布地を生み出し、日常使いできる小物などを作っている人です。遠くに住んでいるけれど、私の住む県でイベントに出展するときなどに連絡をくれるので、大学を卒業した直後よりも今のほうが間隔をおかずに顔を合わせることができています。

工房のオーナー、作品の販売者としてお店に立っているのだから、ほかにお客さんがいるときはお邪魔にならないようにしようと思っていたのに、こっそり近づいて行くと数メートル先ですぐに気がついてくれて、にこにこっと大きく手を振ってくれました。

彼女の作品は藍から取った濃淡さまざまな青色がとてもすてきなのですが、今回はやさしいオレンジ色を使った作品も印象的でした。何から生まれた色なのか、聞いてくればよかったなあ。持っているだけであたたかくなりそうな、オレンジピールとチョコレートを思わせる色合いのバッグもありました。やさしくて繊細なのに力強い作品は、彼女の人柄そのままだなといつも思います。

最近気になっていたこと、ちょっと心配だったことなどをいつものように聞いてもらい、気がつけばだいぶ話し込んでいました。大学3年生のときに転科生と転入生として出会い、ゼミでも席を並べてからはや20年。一緒に勉強したのはわずか2年ですが、卒業後こうして長く親交を温めることができ、とても感謝しています。いつも本当にありがとう。

わが家にお迎えした友人の作品のひとつ、ブックカバー。

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