コーチング③
コーチングの技術の1つ、「承認」について書いていきたいと思います。
承認とは、認めることを意味しており、ざっくり言えばその人の存在そのものを「認める」ことです。
認めることで相手に安心感を持ってもらうことを目的にしており、方法として以下ものがあります。
①相手の言葉をそのまま受け止める
②否定しない
③評価や比較をしない
コーチングがうつ病に効果があると私が感じたのは、こういった対応で接してもらえると本当に癒やされると感じたからだと思います。
私の言葉が否定されて、評価や比較を毎日のように受けてきた環境にいたので、なおさら感動したのだと思います。
①〜③と上記に分けて記載しましたが、結局は同じことを言っているのだと私は思います。
私の中では、相手の言葉を「尊重」することととらえています。
ただ、これも簡単に言っていますがとても難しいです。
なぜならば、人というものは何も意識していないと、自分の価値観を混ぜ込んで話を返してしまうからです。
例えば、自分はAというバンドが好きだったとき、相手がAよりBというバンドのほうが良いよねと話をしたら、無意識で気分を害してしまうのです。
これは極端な例ですが、コーチングを行うときはその人の話をいろいろ聞くことになるので、慣れるまでは細かいことが気になった記憶があります。
コーチングという場なので、何かを言うことはありませんが、それでも気になったりしていました。
これが普通の会話の中だとしたらどうでしょう?
よほどの人でない限り、意識して話をしている人はまずいないと思います。
コーチングの「承認」という技術を学んで勉強になったことは、もしかしたら自分が原因で嫌な気分にさせてしまった人が今までたくさんおられたかもしれない、ということです。
「◯◯より、△△のほうがいいよ」という発言は、普通に言ってきましたし、むしろ良かれと思って言っていました。
そのときの方々、大変申し訳ございませんでした。
相手の言葉を「尊重」することはとても大切で難しいことではありますが、それを行うことでうつ病を減らせると私は考えております。
因みに、この説明をするとよく出るのが、聞き手が自分の意見を言ってはいけないのか?という質問です。
実際のところは、そのようなことはありません。ただ、自分の意見を言うときに注意することがあります。
そのことは、コーチング技術の4つ目「応答」でお伝えしたいと思います。
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