曽祖母

もうすぐ100歳を迎える祖母の面会に行った。
4歳の人見知り息子が祖母に会うのは赤ちゃんの時以来、2回目だった。
会う前に私の父が息子に言った。「耳が聞こえないから大きな声で話すんやで」
ドアを開けたら、息子が緊張しながらも耳の遠い祖母に聞こえるよう、「〇〇 〇〇です!」と声を張る姿に驚いた。その後も認知症の祖母に何度も握手を求められ、戸惑いまくり照れながらも応じていた。
帰ってから、「100歳よりも大きい人はいるのか?」「4歳の次は大人になりたい」(昨日まではずっと4歳がいい、小学生になりたくないと言っていた笑)と何かしらの影響を受けたようだ。
握手をした祖母の手は冷たかったと言っていた。

曽祖母と会えるというのは、誰でも経験できる事ではなく(私もない)とても貴重な事だと感じた。時代の違う交わらなかったかもしれない者同士が、でも確実に繋がっている者同士が、交わる空間はとても暖かくて幸せだった。
施設に暮らす祖母は、一人暮らしをしていた時よりもとても肌艶がよく、幸せそうだった。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?