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ちらっと見える希望

今回は音楽の詩について。

安室奈美恵のこの曲は誰もが知っているであろう。スペルミスをしそうだから曲名はあえて書かない。

もちろん彼女の凄さはいうまでもないが、僕が言いたいのは、小室哲哉の方。
「遠かった怖かったでも 時に素晴らしい夜もあった。」
僕は最近、こういうちらっと見える、人生の捨てたもんじゃないところを感じられる作品が大好きだ。村上春樹の、「風の歌を聴け」の冒頭、「完璧な文章などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。」という文章の後半部分のように。

そうなのだ、僕たち(僕)はどれだけ孤独でも、思い出せば時に素晴らしい夜もあったし、どれだけ病んでも、完璧に絶望はしていない。過去にせよ未来にせよ、何らかの希望があって、それを頼りにして今を何とか生きている。
そういうのを感じる瞬間って素敵だし、感じさせてくれる作品って本当に素敵。

絵画で言うと、19世紀初頭、ロマン派のカスパー・ダーヴィド・フリードリヒの「海上の月の出」という作品。著作権が気になるので、絵はここには載せないけれども、これを読んでいる人はぜひググって見てみて。看一看。
陰鬱なんだけど、やっぱりちょこっと太陽が出ていて、どことなく希望を感じる。フリードリヒの作品はどれも本当に魅力的。心が躍る。

そういや太宰治も、「パンドラの匣」っていう小説で、どんな状況でも船出はいつも希望を伴う、みたいなことを言ってたな。ちょっと本棚見てきます、、、、

見てきました、これが原文
「・・・僕は決して、絶望の末の虚無みたいなものになっているわけではない。船の出帆は、それはどんな性質な出帆であっても、必ず何かしらの幽かな期待を感じさせるものだ。」
本当に良い言葉だと思います。彼もまた、やはり天才の一人だね。

と言う感じで、僕は今テスト前なのでここら辺まで。勉強は進んでないけど、それでもきっと大丈夫だろうという”微かな希望”は抱いております。

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