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VRChat内で活動する事に価値があるか

昨今VRChatを取り巻く環境が大きく変わって来て、色んな思想が飛び交って面白い時が来てるのでせっかくなんで自分もまぜて欲しいと思います。
(とはいっても他の人の文章ろくに読んでません。あと、イベント開催とキャスト中心の話なのでワールド制作とかモデリングの話は無いです)


結論

数字だけを考えると、短期的には価値がないように見えるかもしれませんが、長期的には十分に価値があります。とはいえ、VRChatはまだ数字に縛られない楽園であり、数字を気にせず活動できることにこそ価値があります。


数字のみを考えると、VR内で活動することに価値があるか

短期的には価値がない

現在のVRChatは、まだ発展途上の観光地のようなものです。デスクトップでも遊べるとはいえ、真にこの世界に"入り込む"ためにはVRゴーグルが必要です。そのため、VRゴーグルやPCに出費できる限られた人しかこの世界に"入り込め"ません。

選ばれた人々しか参加できないこの場所では、当然ながら人口が少なく、どれだけ魅力的な活動をしても、それを体験する人が少なければ、他の主要なプラットフォーム(X、YouTube、ニコニコ、TikTok、Twitchなど)で活動している人気者には及びません。VRChat内で有名になって他のプラットフォームにも知られるような人気者を目指すのは効率が悪い行為です。

今起きていること

最近、Twitchの人気インフルエンサーであるスタンミさんがVRChatに訪れたことで、VRChatの知名度が爆発的に広がりました。その結果、VRCユーザーが急増し、スタンミさんが参加したイベントや関わった人々にも注目が集まり、短期間でXのフォロワーが1000人以上増加する事態が各地で発生しています。

これは非常に注目すべきことで、他の主要プラットフォームで活動してもこれほどのフォロワーを一気に獲得するのは容易ではありません。通常、各活動者が長期間にわたって努力し、特別なセンスで生み出されたバズでもなければ難しいでしょう。
しかし、今回のような事例の内多くは、配信用に特別に組まれたイベントではなく日常的にVRChatで行っている活動が配信に乗った結果で起こりました。これはVRChatの“日常”なのです。

もちろん、これはスタンミさんの影響力によるものですが、フォロワーが増えたという事実は、フォロワーがスタンミさんの放送とは関係のない場面でもその人を見たいと思ったからです。
スタンミさんがきっかけではあるものの、元々その人が大勢の注目を集められる素質があったということです。

結局、配信に映れるかどうかの運次第では?

実際、運も要素の一部です。しかし、日々の積み重ねがあれば、配信に映れる確率は上がります。VRCユーザーにとって、スタンミさんが「サキュバス酒場」に行くと聞けば、「まぁ、行くだろうな」と思うでしょう。それは、「サキュバス酒場」が長期間にわたり、多くのユーザーを引き付けてきたからです。そこで働くキャストも日々の努力を重ねた結果、個性的なキャラクターを魅せることができ、その結果フォロワーが増えたのです。
また、配信に映る機会を譲ったり、今回映らなかった人たちの献身的な支えもあってこそ、こうした成果が生まれたのでしょう。

離島のようなVRChatの少ない人口の中でも有名なイベントになることができれば、新たに観光に来る人たちにそのイベントが紹介されて、観光者が増える度どんどん人気が高まるでしょう。もし今後もVRChatの人口が増え続ければ、そのイベントに関わる人々に注目が集まり続けることになるでしょう。だからこそ、人が少ない環境で有名になることは長期的に見て非常に有効な方法だと思います。

Vtuberの例と同様に

Vtuberが登場したばかりの頃、配信用のキャラクターモデルを持っていること自体が非常に珍しく、そうした人々は注目を浴びやすい状況にありました。Vtuberが流行する前から自分のモデルを持って活動していた人は、当時は無駄なことをしていると思われることもあったでしょう。しかし、光が当たらない場所で積み重ねてきたからこそ、流行に乗って結果に繋がったのです。VRChatも同様に、今のうちに積み重ねることに十分な価値があると考えます。

今後、主要なプラットフォームから他の人気者がVRChatに参入し、既存のものの上に立つことがあるかもしれません。
それでも、既存の素晴らしいものの価値が失われるわけではないのですから、気にすることはないでしょう。

数字が得られなければ無意味か?

https://www.youtube.com/watch?v=d2b8rJPMqNU

スタンミさんのこちら動画の1時間以降の美術館のシーンを見てください。これを見て「しょうもな」と思う人は、ここでウィンドウを閉じてください。


長くVRCをやっているユーザーなら、「こういうの、いいよなぁ」と感じるでしょう。ドリームプラネットのXアカウントのフォロワーは放送中には1300人程度でしたが、8月23日現在、3156人に増えています。単純に考えると、フォロワー数は倍以上に増えました。

しかし、この結果のために今まで積み重ねてきたのかと言われると、違うと思います。数字というわかりやすい人気の指標は誰もが欲しいものですが、この数字のために活動してきたわけではなく、「イベントをすることがただ楽しかった」からだということが、上記の動画から伝わってくるのではないでしょうか。

ほとんどのユーザーは名声や金銭目的ではなく、VRCで楽しみたいと思ってこの世界に来ているのだと思います。

だから、結局ここにいて楽しければそれで良いのです。

数字がわかりづらい世界の良さ

VRCはどのイベントが人気でどのユーザーが人気なのか、というのが数値化されない世界です。フォロワー数やチャンネル登録者数などの指標がないため、なんとなくあのイベントやあの人が人気なんじゃないかな、と予想するしかありません。

これによって、わかりやすい人気者が生まれないのが、今のVRCが楽園となっている大きな要素の一つだと思います。誰がすごいのかわかりにくい世界だからこそ、さまざまな人と同じ目線で会話ができ、気軽にお酒を交わすことができるのです。

もし人気が数値化されれば、それがVRC上での地位にもつながり、平等な世界にひびが入るでしょう。人気者になるためや、人気者を蹴落とすために、人の汚い部分が露呈し、薄汚れた世界になっていく可能性もあります。
画面越しの通話ではなく、目の前にいる人との交流がメインコンテンツなのですから、数字というレンズの曇りを拭いてから、今目の前にいる人との交流を楽しんだほうが遥かに幸せで楽しいVRChatライフを送れると思います。






でも自分は薄汚れ切ってしまった汚い大人なので、配信で人気が爆上がりしたフレンドに嫉妬しています。

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