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原子力はゼロエミッションじゃない

地球のため、全人類、夜は戒厳令(172)

「原子力はゼロエミッションじゃない」

IEA報告書の内容について新聞報道で「太陽光や風力などの再生エネは9%、原子力は3.6%拡大し、増加分のほとんどはゼロエミッション電源がまかなう。」(2023/2/9日本経済新聞夕刊3版3面総合)とあった。

原子力のどこがゼロエミッションなのか? 見識を疑う。

ゼロエミッションとは平たく言えばゴミゼロのことだ。
ゴミゼロは自然界の資源循環サイクルに組み込むことができなければ達成不可能だ。
もっと平たく言えば、土に戻せない物はゼロエミではない。

原子力施設を思い浮かべて欲しい。
核廃棄物を土に戻す技術を未だ人類は手に入れていないのは、全人類承知の事実だ。
そのうえ一般的な火力発電所と比較しても更に重厚長大な施設だ。
それも埋立地などには建設することはできず、大概は土地の構造を大きく改造する。
その上に建設する。
その重厚長大な構造物は核廃棄物同様、おいそれと土に戻すことはできない。

まさか、地球上から出ている核関連廃棄物は、どんどん溜まっていく事実をどっかに避けておいて、且つ、核〝廃棄物〟と銘打っておきながら、まだゴミになっていない仮置きだからと薄らとぼけてゼロエミッションだとこじつけているのではあるまいな。
 

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