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ときどき日記(639)電話帳・104

今朝(7/30)の読売新聞朝刊「編集手帳」に懐かしい単語を見つけた。
「電話帳」と「104」だ。

104は電話番号を調べてくれるサービスで、住所と名前を伝えれば調べてくれた。

40年近く前、電電公社が分割民営化された前後だ。仕事でヘビーユーザーだったことがある。

85年に市役所に入庁し、市税滞納整理の係に配属された。当時は今と違って、ほとんど差し押さえなどの滞納処分はせず、電話催告、現地訪問、催告書作成(もちろん手書き)がメインであった。電話催告は夜間にも課せられた。夜間は滞納者も「御神酒(おみき)が入る」時間帯でもあり、トラブルにもなりがちだった。

いまでは所属によっては年に数千件も差し押さえ処分を行うことを考えると隔世の感だ。

電話催告をするには当然電話をかけなければならないが、実感として、滞納者ほど住むところを転々とするし、それに伴って電話番号もしょっちゅう変る。「電話加入権」という権利も買わなければならず引いていない人もいた。だから104が頼みの綱だった。

電話帳は「個人別」と「職業別」があり、市町村内の人口が多くなれば個人別は分冊になり冊数が増えた。家や事務所で大きなスペースを占拠していたのだ。

ちなみに友人は電話帳を配るアルバイトをしていた。あまりにも重くなりすぎて、車のブレーキが甘くなって危なかったとか。

いろんな事を思い出した。楽しかった。

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