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返事は挨拶&合図だった

「あんな距離で話しかけられてもわからない!」

ある日の仕事中、スタッフAさんからキレ気味に私に投げかけられた言葉です。

その数分前に、2mほど離れている場所から声をかけ聞き返された記憶があったため、その事を指摘されたと思い、その言葉を聞いた時、自分自身の事だ💦と猛烈に反省していました。

しかし、その1時間後に、実はスタッフBさんがさらに遠く離れた場所から話しかけた事をAさんが怒っていた事実が判明します。

「伝える気がないんだよ、あの人は」

Aさんは、怒りが収まらない様子でBさんを批判しています。この状況を受けて、マネージャーとしてどう改善していけば良いだろう……と考え

1、お互いに伝わりやすい声量や距離で話しかけましょう

と、スタッフ全員に伝えると共に 

2、いくら聞こえなかったとはいえ、言葉にしている以上【伝える気がなかった】は誤解で言い過ぎだ
と伝えました。

私はこの時、これがベストな対応だと思いこんでいましたが、今、振り返ると大きなミスがありました。

それは大声を出しても、いくら近くで話しても、根本的な問題解決にはならないからです。

冒頭の行き違いが起きた際、私自身も、Aさんも、Bさんも

【言ったこと】で
  相手に伝えたいことが伝わったはず
【聞いた側】は
  たぶんこれを言っているだろう

と思い込み、それぞれ【伝わっているか】を確認していなかった。つまり、

・Aさんは怒っている理由や状況を、そして、そこから何を改善してほしいのかが相手(私)に伝わっているか
・Bさんは声をかけた際に相手のAさんに届いているか
・私自身はAさんが怒っている原因が自分自身なのか、もしくは誰のどんな行動にあるのか

を、それぞれお互いに確認せずに、自分が想像した【〇〇だろう】を事実と思い行動していたのです。

事実、この後も【〇〇だろう】で突き進んだ結果、お互いの認識違いで話が2展開ぐらいあり、確認の大切を身を持って体感した私。そんな私がまず気付いたことは、

【返事の大切さ】です。

会話を進めるにあたり、言葉を発している人は、相手に届いているかを【返事で】確認する必要がある。

そして言葉を受けた側は、【はい!】や【了解!】などの返事で、まず【聞こえていること】を伝えること。

聞こえていることが確認出来たその上で、次の【確認】のステップへ……と会話をしながら進むことで、やっとコミュニケーションを始まる、つまり返事をするということは【コミュニケーションのスタートの合図】であり【挨拶のような言葉】なんだ……と。

今まで【返事】の意味や重要性なんて考えた事がなかった……、というか、なぜ【返事をするか】なんて考えた事がなかった。

そして今まで【〇〇だろう】で会話を進める事が、どれだけ多く、その事で噛み合わない会話を繰り返し、言葉を介してのコミュニケーションが苦手になって行ったのか……ある意味で残念な私の失敗談とともに、少しずつ掴んだ気づきを、ここで共有出来たら……と思っております。

まだまだな部分も多いかと思いますが、これかもよろしくお願いいたします。


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