日本語パートナーズ選考について~書類編~

みなさん、はじめまして!
私は現在、日本語パートナーズタイ11期としてタイのどこかに派遣されている日本語パートナーズの1人です。

自分の日本語パートナーズの活動の記録用にnoteのアカウントを作ったのですが、学校の仕事や環境に慣れるのに思ったより時間がかかってしまい、なかなか更新できずに3か月が経ってしまいました…泣

そして、日本語パートナーズの選考についても、私自身なかなか参考になるリソースがなく、困った経験があります。なのでこのnoteでは日本語パートナーズの選考についても記していきたいと思います。(もう12期の書類選考は締め切り間近ですよね…ごめんなさい泣)

まず、今回のnoteでは、題名の通り、第一関門である書類選考について色々書いていきたいと思います。日本語パートナーズの概要や、選考フローなどは、公式ウェブサイトなどで確認していただければと思います!

まず、1次選考(書類)と2次選考(面接)で国際交流基金がどのような点を重視しているのか、公式サイトにて明記されています。

第1次選考(書類)では、事業に対する理解度や熱意、また応募者自身の興味・関心分野への取り組みを重視します。また、日本語パートナーズとして派遣された経験を将来どのように活かしたいか、帰国後のビジョンを描くことができる方が望ましいです。

第2次選考(面接)では、日本語パートナーズとしての活動や派遣先での生活をどの程度イメージできているか、日本語パートナーズとしての経験をどのように活かしていく予定であるか等を確認します。派遣先への関心、現地の環境に適応し、現地の方々と協働できるか、といった点を重視します。

募集情報 | 日本語パートナーズ (jpf.go.jp)

これは、まさにその通りです。応募用紙には、大体4つの設問が用意されており、(毎年少しずつ変わります)それらは大きく分けて、①なぜ日本語パートナーズに応募したのか②応募者が抱く現地での生活や活動のイメージはどのようなものか③帰国後や将来のビジョンはどのようなものか、を問うているような気がしました。では、実際各設問にどのような点を意識して答えればいいのか、見ていきたいと思います。

①日本語パートナーズに応募した理由

この設問で意識すべきことは、いくつかありますが、まず最重要なポイントとして日本語パートナーズはゴールではない、ということです。
「自らが得てきた経験を通し、日本語パートナーズに応募したいと思った。そして、日本語パートナーズの経験を踏まえ、○○に挑戦したい。あるいは、自分が見据える○○には日本語パートナーズという経験が必要だ。」
組み立て方でいうと、このような形がベーシックだと思います。今この記事を読んでいる皆さんも、日本語パートナーズに応募したいと思うに至った理由や経験が各々あると思います。まずは、それについて触れましょう。私の場合は、前職で外国人社員やアルバイトと関わる機会がたくさんあり、それがきっかけで日本語教育や外国人との関わりについての経験をもっとしたいと思った、という旨のことを書きました。ここで私なりのポイントです。笑 就職活動などでも同様ですが、ここでなぜ日本語パートナーズでないといけないのか、ということも含めた理由を書けるととてもいいです。事業に対する自分の理解を述べる文―「日本語パートナーズは~であるから/~ができるから」などを入れた上で、理由を述べるといいと思います。なぜかというと、現在、海外で経験を積んだり、仕事をしたりする手段は他にもたくさんあるからです。また、同時に先ほどの引用にある「事業に対する理解度」もここで示すことができます。そして、この部分は帰国後のビジョンや、やりたいことにもつながっていきます。自分はどのようなことがしたいのか、そしてそれは日本語パートナーズとどのような関わりがあるのかを述べてください。「帰国後のビジョンを達成するには、日本語パートナーズで得るこんな経験が必要不可欠だ。」という組み立て方で述べるといいでしょう。

②日本語パートナーズとしての現地での活動のイメージ

私は、この設問が1番書くのに時間がかかりました。やはり、まだ経験がないことに関して具体的にイメージするのはなかなか難しいです。
この設問では、自分の強みや経験をどのように日本語パートナーズの活動に生かすのか、をアピールすることが大切です。
ここで注意ですが、具体的にこんな授業がしたい、こんな活動がしたい、というのはまだ書かなくて大丈夫です。先ほども述べましたが、ここでも大切なのは、「事業への理解度」です。日本語パートナーズは教師ではなく、あくまでも現地教師のサポートです。ここで授業などについて具体的に触れるのはむしろマイナスになりかねません。自分の強みや経験を生かし、生徒や先生をどのようにサポートできるか、について考えてみましょう。
私の場合は、前職で外国人社員との協働、コミュニケーションを日常的に行っており、異文化への適応力や、相互理解について慣れていることをまずアピール。その上で、文化や価値観の違う相手と円滑にコミュニケーションをとるため自分が身に着けたノウハウを生徒や先生との関係構築でも生かしていくことをしっかりと述べました。全体として、「自分が!自分が!」という積極的なアピールというイメージではなく、サポート役としてどのよう立ち回りをしていきたいのか、できるのか、という謙虚な姿勢がとても大切です。

③現地でのストレスや問題への対処法

長期間、海外で暮らすので、様々な問題やストレスが予想されます。大切なポイントは、

ストレスー自分なりのストレス解消法があるか。
問題ー誰かを頼って解決することができるか。

です。この設問では、人それぞれの対処法や解決法があるのでこう書いたらダメ、というものはありません。
自分がストレスや問題を抱えたときどうなるのか、それにどのように取り組むのかについて理解しているか(自己理解)、抱えうるストレスや問題について具体的にイメージできているか、の2点が大切です。しかし、海外生活では孤独を感じやすい、現地の日本語教師とチームティーチング、チームワークを行うので、適宜人に相談したり、人に話したりして発散できる人だ、といこうことを伝えると良い印象になりやすいです。実際、私も3か月の活動を通して感じるのは、黙っていても誰も察してくれないし、助けてくれない、ということです。泣 もちろん、ある程度自分の力で解決する力も必要ですが、「人に頼ることができる」というのも1つの能力なんだな、と実感しています。

④日本語パートナーズでの経験を踏まえた今後のビジョン

先に述べたように、日本語パートナーズは過程であり、ゴールではありません。皆さん個々の経験が、日本語パートナーズとしての個性ある活動につながり、それぞれ得た別々の経験、知見が、各々が抱くビジョンへと繋がっていきます。誰かと同じである必要や、こうでなけれないけないということは一切ありません。皆さんそれぞれが抱くビジョンに、日本語パートナーズで得る経験がどのように役立つのか、あるいはどうして描くビジョンにパートナーズとしての経験が必要なのか、を考えてみましょう。また、日本語パートナーズは、国を代表として各国に派遣されます。そのため、得た経験を自分のために生かす、だけにとどまらず、さらにそれを社会、日本、ひいてはこれからの国際社会に還元していくことが求められます。これについては、無理して大きなことを書く必要はありません。自分が描くビジョンは、社会にどのような影響を与えうるのか、そして自分はそのビジョンの達成を通して、どのような社会にしていきたいのかを考えてみてください。私の場合は、前職で外国人社員と関わった経験から、日本に暮らす外国人の就労支援に興味を持ち、そのためには日本語パートナーズの経験が必要なこと、そしてそのビジョンは、日本社会にどのような変化をもたらすのかについても述べました。日本社会にこうなってほしい、という希望があり、自分が○○(ビジョン)をすることで、このように変化をもたらすことができる、といったアプローチでもいいと思います。

最後に

長いこと書いてしまってすみません。泣
参考になるかはわかりませんが、選考フローを経た私なりの考えを書かせていただきました。書類を通して私が意識していたことをまとめ、終わりたいと思います。

①日本語パートナーズは、教師ではなく教師のサポート役である
②日本語パートナーズはゴールではなく、過程
③事業への理解、理念への共感を示す

次回の記事では、2次選考である面接について簡単に記していこうと思っています。何か、日本語パートナーズの活動や選考について気になることや質問がありましたら、気軽にコメントなどしてくださったら嬉しいです。
ご自身の経歴や経験に自信をもって、頑張ってくださいね。





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