家族の理解度

11/7に書いたものです。

父と弟の、母への病気の理解度が低い。
危機感も薄い。
意識も低い。

母はもう、手すりがなければ安全に歩くことすらできない。目を離したら一瞬で転んで、床や壁に頭を打つ。
本当なら家中に手すりをつけるべきだし、母の動きやすい動線を確保して転ばない環境を整えるべきだ。
ずっと父に訴えてきた。「このソファーはどかして。」「洗濯物は母がやるとき危ないから外に干さないで、部屋干しにして。」
でも父は、今までとやり方が変わるのが嫌みたいでいつもわたしの意見を否定する。「別にそれのせいで転んでるわけじゃない」「部屋干しはいやだ」など。
この前も「部屋の中は1m間隔くらいで手すりをつけるべき」と言ったら、「そしたら家がジャングルジムになる。現実的じゃない」と一蹴された。
わたしからしたら本当に意味がわからない。
わたしたちにとって今いちばん大事なのは、お母さんが安全に過ごすことのはずだ。それなのに。なぜそのための提案を否定する?
そしてさらに面倒なことに、わたしがそういう提案をするといつも機嫌が悪くなる。わたしのほうがいい案を思いつくのが鼻につくのだろうか?
なんなのか知らないが、とにかくわたしの意見を否定するのに必死で、論理的でない感情論をいかにも論理があるかのように話す。その感じがわたしは、本当に本当に腹が立つのだ。

だって父のくだらない固定観念とプライドで、お母さんを危険にさらしてるなんて。
こんな馬鹿げたことありますか??
わたしは、お母さんが不憫でならないのだ。お母さんは父にあんなに尽くしてきたのにね。母が病気になった今も、父は自分のことばっかりが頭にあるなんて。
もちろん父は、自分なりには一生懸命やってるつもりなのだ。フルタイムで働いていながら、平日有給を使って通院に連れて行っているし、家事はほとんど父がやっている。土日のどちらかには、母の両親の施設に届け物をしている。
たしかに頑張っているのかもしれない。でも、、、家事をすべて代わりにやることが介護ですか?母が少しでも今まで通りの生活ができるように環境を整えて、母も一緒に家事ができることも重要じゃないですか?
わたしたちは生活を変えることができるのだから、母が安全に過ごせるように環境を変えるのは当然じゃないんですか??
なぜそのことを受け入れてくれないの?

わたしの言うことは聞く耳持たないので、弟が入ってくれたらありがたいのだが、この弟もまた自由人で、まったく関わってこようとしないのだ。
平日も早番遅番で、日中家にいることも多いはずなのに、実家には全く来ない。実家から車で10分の距離に住んでるのに。
片道1時間以上かかるわたしのほうが、頻繁に実家に行っている。
弟は去年結婚したので、自分の新しい生活のほうが大事なんですかね。お嫁さんにはもう全然会ってない気がする。パートだからいちばん時間の融通がきく人だけど、自ら関わろうとはしてこないし弟も関わらせようとはしてこない。

家族なのに、こんなにもまとまらないことってあるのだろうか。みんなで一緒に話し合って、方針を決めて、みんなでお母さんを支え合っていけないのか?
なぜこんなにも物事が進まない?なぜ嫌な気持ちで介護しなきゃいけない?

このままじゃやばい、お母さんが本当に危険だと思ったので、ラインで長文を送りつけて訴えた。
今の環境はお母さんにとって危なすぎる。お母さんと話せるのが最後になったらどうしようと毎回思うよ、と。
そしたらなんか急に危機感高まったのか、焦って手すり業者呼んだりデイサービス申し込んだりしだしてさ。手すり業者の説明には真剣にうなづいてさ。結局家の中すべて手すりつけることにしててさ。
本当に嫌になる。
人に言われなきゃわかんないなら、せめてわたしが言ったことを否定するのやめろよ。

手すりさえつけたら、お母さんも安全だし、介護者だって楽になれるのに。
そういう対策をしようとしないで、「俺は頑張ってる」みたいな顔されても。なんかなあ。

いつもいつも、さみしくなります。
お母さんの気持ちを考えてあげてる人って、わたしだけ?
わたしのこの苦しさって、誰がわかってくれるの?
わたしが必死でお母さんのためにいろいろ提案して、なぜかお父さんに否定され続けて、それでも必死でわかってもらおうと頑張ってる、この頑張りって誰が見ててくれるの?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?