どうしてこんなことに

手すりの話が進んで、デイサービスの契約もできて、これで少し前向きになれるなあなんて思ってた矢先、
今日またお母さんがコンクリで転んで頭を打った。
幸い大事には至ってないし、今電話したら普通に話せてたから、冷やして様子見るだけだけど。

病気のことは受け入れたつもりだ。
前向きに頑張ろうと決めたつもりだ。
それでもやっぱり、こういう事が起きると、また気持ちがズドーンって堕ちていく。
同じことを起こさないためにはどうしたらいいか考えても、大規模なリフォームか、誰かが常時お母さんに付いているか、それかもう歩かせないかしかないように思う。
リフォームもお金がかかる。誰かが常時付いているのは現実的に難しい。じゃあ歩くのをやめさせるのか?そんなのかわいそうだ。つらい。

母の病気が進むたびに、わたしたちは母の安全を優先して母の行動を制限せざるを得ない。
制限なく動けるよう、いろいろ考えてきた。でも、病気の進行スピードが早すぎて、考えついた案が安定する前に、もう次の失敗をしてしまう。対策が追いつかない。
「よし!対策できた!これで大丈夫!」と思って明るい気持ちで2、3日過ごしたと思ったら、すぐまた失敗してしまう。また次の対策を考えなきゃいけない。不安な日々がやって来る。
この繰り返し。
何度も何度も繰り返す。安心できる日がほとんどない。

こうなると、また思う。
「なんでこんなことになったの?」「なんでうちのお母さんなの?」
何度も何度も飲み込んできたはずなのにまた思う。
「すべてが夢だったらいいのに」

お母さんがさっき言っていた。
「お父さんかわいそうだね、お母さんがこんなになっちゃって。」
今日は父の誕生日なのです。そんな日に、こんなことが起きて。

神様、どうしてですか。

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