書籍②_問題解決術
仮説構築力=問題解決において、課題設定が非常に重要。それも、現象から入るのではなく、仮説を持って課題設定をすることが重要。何が課題かを設定することは、答えの在り方に対する仮説を持っていることとほぼ同義。
仮説を持つ勇気
デイワン仮説
Day1に仮説を持つ。=仮説を持つということは、疑うこと。
まずは、仮説を立て、事実と照らし合わせて作り直して行く。
通説を疑う
疑い深くなること
表面的に課題と思われいるものに対して、疑いを持つこと
ズームインからズームアウト
問題と言われている箇所に囚われすぎないこと。いきなり「解の質」を求めることが命取りである。仮説の感度を高めるためには、より広い視点で物事を捉えるべき。
AIに負けない発想
当たり前から出発して、普通の人は考えないところに答えを求めていく。
盲点(ブラインドスポット)を突く
ブラインドスポット(=あそこを調べる必要はない。検証する必要はないと思われている場所のこと)いわば、業界の常識・自社の不文律にこそ課題の本質が隠されていることが少なくない。
例:売上を作らない顧客層
業界の非常識のようなものは、外の人間(特にアタッカー)からみると格好のビジネスチャンスとなる。=デジタル・ディスラプション
ダイバーシティは、組織のブラインドスポットを見つけ、カバーするための有効な手段になる。→さまざまな価値観を持った人が集まることで、組織の表面積(外界と接する面積)を広げられる。
「why not yet 」を突き詰めていくと、組織の「OBゾーン」にぶち当たる。OBゾーンとは、業界の慣行、構造的問題などの禁じ手、聖域である。
トレードオフの意思決定
意思決定とは、限られたリソースの中で何かを選ぶことである。つまり、それ以外の何かを捨てることである。
上記の前提で、ポイントは時間軸の観点(短期的な+ー・長期的な+ー)で物事を見ることである。トレードオフと思われていた要素がトレードオンの要素であることもまた少なくない。
例えば、品質とコスト。品質を下げれば低コストになるという考え方は、そもそも売れなければ、品質を下げても低コストにはならない。
プルーブ/ディスプルーブ
何を証明したいのか(プルーブ)を決めるのが仮説である。そして、事実に基づいてその仮説を検証する。反証(ディスプルーブ)が集まるようなら、その仮説はボツ。そして、次の仮説を構築してゆく。
この時、不都合な事実から目を逸らしては行けない。
仮説を壊す勇気
Googleは企画が外れるとお祝いをする。そちらにいっても道がないことを証明したチャレンジのお祝いである。
リスクを90%以上とらなければ、チャレンジではない。
「アンドン」を引く勇気
学習するためには、失敗を認める勇気(一旦はいけると思ったモノを壊す勇気)が必要
失敗に気づきながら、続行することで失敗のインパクトが広がることを防ぐため。
本質に近づくスパイラル・アプローチ
仮説を持ち事実検証することで、本質に向かって深くスパイラル状に進んでいく。
チャンス解釈
答えは常に自分の中にある。正しい答えではなく、自分らしい答えを見つけること。
インパクト思考
80:20の法則
MECEにすることの目的は、大きな問題の塊を細分化し構造化することによって本質的な問題を解決することであるが、厳密に構造化していこうとするあまりかえって問題の本質が見えなくなってくる。
→パレートの法則(80:20の法則)
問題全体を100とすると、問題は20ぐらいのところにある。それ以外は捨てて良い。
→どこが重要な20%なのか見極めることが重要。
重要な20%の探し方
全体に対するインパクトの大きさに従って、サブイシュー(課題を要素分解した要素)に優先順位をつけていく。成果を出すべき時間軸によって何にフォーカスするかが異なる。
①できる(難しくない)ことからやる方法
②インパクトのあるところから始める方法
イシューアナリシス(=問題解決の4段論法)
What
何が問題なのか?→前提思考
Why
なぜ、それが問題なのか?→現状分析
Why not yet
なぜまだそれができていないのか→課題の分解と選定
How
それをできるようにするにはどうすればいいのか→手段の策定
「〜しかない」という一つの方法に囚われてしまって、HOWでつまづいていることも珍しくない。
※「本質的な課題」は何かを問い続ける中で、いったん切り捨てたものに対して、もう一度二度戻ることは珍しく無い。(例えば、ダイエットの目的を肉体の健康が欲しいと思っていたが、実は心理的な健康が欲しかったりと。)
MECEとロジックツリー
MECEに分けることは、盲点を見つけることである
MECEに分けた上で、あえて切り捨てたものに対して、再度光を当てることで問題解決になることがあるから。
MECEに分ける目的は、もれなくダブりなくを完璧に行うことではない。むしろ、うまくきれないところから、違う答えが見えてくるところにこそ価値がある。
漏れ分析
MECEにロジックツリーを用いて考えた要素の他の可能性を分析すること。
顧客分析の例:20代がメインの顧客層にしている場合、そもそもなぜ「20代以外」が顧客になっていないのか、分析する
マッキンゼーの問題解決10則
問題とされていることが本質的な問題とは限らない。(批判的視点)
大きな視野で捉え直す(ズームアウト)
仮説から始める
仮説構築→事実検証の繰り返しで、より本質的な課題に迫っていく
カギとなる変数にフォーカスする
状況をできるだけ簡素化(シンプル)にする
正しい答えは一つではない
壊して再構築する
時に答えがふっと湧いてくる瞬間を大事にする
壊す→再構築を繰り返している間にふっと答えが湧いてくる時があるが、そこで考え抜いていることが条件となる。
問題がないことが最大の問題であること
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