有象無象のおぼろげな感覚
ことさら申し上げるまでもなく、自分で挑戦して勝ち獲ったものには何物にも代えがたい価値がございます。ともすると、人生におけるカタい快楽でもございましょう。これについては、すべからく挑戦すべし。
それとはすこし毛色の異なる話ではありますが、ふとした弾みに見たり聞いたり、あるいは読んだりうっかり拾っちゃったりしたようなものにも、個別に価値はあるようで。
そうしたものはえてしていつだって忘れられるし、捨てられる。その気安さ、簡便さ。生きていさえすれば自ずと埃のように積もっていく、