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「連携カメラ」はMac miniのための機能

私はM1チップ搭載のMac miniを愛用しています。私がMac miniを選んだのは、M1チップ搭載Macの中で、最安モデルであり、I/Oポートが最も充実しているからです。

ただし、Mac miniを買っても本体のみしかやって来ないので、ディスプレイ、キーボード、マウス、スピーカー、マイク(一応内蔵スピーカーとマイクはあります)といった付属機器は別途購入する必要があります。当然、WEBカメラも別途用意する必要があります。私の場合は、一眼デジカメをWEBカメラとして使っていました。

ところが、先日リモート環境をチェックしてみたら、カメラの映像が映らなくなっていました。関連するソフトウェアのバージョンを変えてみたりいろいろ試してみましたが、一瞬映ったかと思えば、また消えたり、不安定です。

普通に使えていたときとの環境の違いとして、思いついたのは、OSをVenturaにアップデートしたことぐらいでした。「OSをMontreyに戻せば復活するのかな」とぼんやり考え始めたとき、Venturaの連携カメラ機能のことを思い出しました。

連携カメラ機能とは、ざっくり言うと、iPhoneの外カメラをMacのカメラとして使用できる機能です。AppleのHPを確認したところ、Venturaが入っていれば、Mac miniでもこの機能を使えるようです。

https://support.apple.com/ja-jp/guide/mac-mini/apd07d671600/2022/mac/13

Appleイベントでこの新機能が発表されたときは、正直「iPhoneをカメラ専用にするのはもったいないんじゃね」とちょっとナメた感じで思っていました。そもそも、私には一眼があるので、「私には必要ない」と完全にスルーしていました。しかし、状況が変わったので、ワラにもすがる思いで、この機能を試してみることにしました。

セットアップは非常に簡単で、iPhoneとMac miniのWi-FiとBluetoothをオンにして、iPhoneを適当に固定するだけで、勝手にカメラ連携機能が発動します。iPhoneの固定には、手持ちのスマホ三脚を使いました。

肝心の画質はと言うと、「普通にキレい」です。一眼デジカメには劣りますが(ちょっと塗り絵っぽい)、MacBook AirやiPad Pro、iPhoneのインカメラよりは、明らかに優れている(解像度が高い)と、私的には感じました。FaceTimeはもちろん、Zoomでも普通に使えました。

個人的に嬉しかったのは、Zoomでミーティングするときに、外部マイクや外部スピーカーが使えることでした。iPhone内蔵のマイクやスピーカーも使えないことはないですが、外部のマイクやスピーカーの方が音質的にははるかに優れているからです。オンラインミーティングでは、画質もさることながら、最も重要なのは音質だと思っているので、「これは非常に良い」と思いました。

ということで、Mac miniのWEBカメラとして、iPhoneを使っていくことにしました。一眼レフの画質には未練はありますが、使えないものは仕方ないので、とりあえず忘れることにします。

カメラ連携機能は、Venturaを入れたすべてのMacで使える機能ですが、個人的には、インカメラのない「Mac miniのための機能」だと思っています。以前は、インカメラがないことはデメリットだと考えていましたが、それがメリットに逆転したとすら思っています。 

とは言え、長時間使用した場合に、安定的に接続されるか、iPhoneの発熱は大丈夫かといった心配はあります。この辺は、実際に使ってみて、検証したいと思っています。