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ペット名「ミィー」との思い出

裏庭でか細い鳴き声が聞こえてきた
「ミャア…ミャア…」

猫がいる   それも仔猫やなあ〜とサッシを開け視線を下に向けると彼女がいました。

この仔猫がのちに動物病院の診察券に「ペット名ミィー」と書かれ、私の飼い猫となるのです。

最初に会ったのが1995年5月末頃だったと思います。

まだ私の住む大阪でも阪神淡路大震災の爪跡が残っており、ブルーシートで覆われた屋根が走る車窓から残っていた頃。

そんな時に裏庭にやって来た白黒の仔猫。

直ぐにミルクを与えると「ペチャペチャ」と美味しそうに飲んでくれた。

その後何度も裏庭で鳴き声をあげ、キラキラ光る目で「ミルクちょーだい♡」と訴える。

「ミルク」から「ししゃも等小魚」などを与え続けましたよ、なんたって可愛いんですもの(笑)


3ヶ月も経っと仔猫からほぼ大人の猫くらいまで成長していた。

「可愛い仔猫やで、飼ってみよう」と家族に提案すると、姉は「動物飼った事ないし、あんたが面倒みいや」
「うん、分かった」
「でも飼うとなると一度動物病院に連れていかなあかんな」

早速、近くの動物病院を探し連れて行きました。
ミィーは車の中で不安そうにしていました…

病院に着くと暴れだし、診察室内で走りまわりと大騒動…💦
でもそこは手慣れた医師と看護師さん達がうまく捕獲し診察。
そこで「この仔猫は雌猫で産まれて約半年、野良猫として暮らしてたのでひょっとしたら妊娠してるかも知れません」との事。

入院して妊娠の有無とその後の為に避妊手術をしていただく事にしました。

それがこの仔猫の為にとって最善なのか分かりませんがお願いして帰宅。

無事に手術も終え、連れて帰るとホッとした表情で身体の身繕いをはじめ落ち着きました。

床でくつろいでいるのを見ると「飼ってあげることができて良かった〜」と心から思える事になりました。

尻尾が太くて長いのが
特徴

施術後のケアの為、また動物病院に連れて行くことになった時に大きなトラブルが…

車から降りて動物病院に入る手前でまたもや嫌がり暴れ逃げ出しました💦
多くの車が走る幹線道路を横切り走り去ってしまいました
「やべぃ…」💦

探しましたが見当たらず、一度家に帰ると甥っ子が「何で逃がしたの!探して来て!」と泣き出すし….

もう一度逃げた辺りなどを探しましたが
「何処に行ったんやろ…いてへん」

2日間、時間のある時に私と姉が捜索しましたがやっぱりいない。

カメラで数枚撮っていた写真を貼り付けたチラシを作成、逃げた周辺の電柱に貼る事にしました。 

ここでペット名ミィーはお尋ね者に…

翌日すぐに「よく似た仔猫見つけ保護してます」と連絡をくれた薬局に行くと、箱の中に白黒模様の猫が丸まっていました。
でもよく見ると少し違う…
「あっ、そうだ。手術した時に耳をカットしてる。またお腹に手術後でまだ毛が生えそろっていない」

保護してくれていた薬局の方に「この仔猫はうちのこではありませんでした。ありがとうございました」と御礼を申し上げて帰宅。

甥っ子の悲しい顔が目に浮かぶ…

もう無理かな…と少し諦めた時にまた連絡がありました。

仕事終わりの夜に連絡してくださったお宅に向かうと「ここ最近よく見かける猫」が写真のこに似ているとのお話し。
尻尾が太くて長くピンと立ててる猫なのです。

いなくなって1週間、やっと見つかりました💦
数匹の野良猫たちと一緒に道路脇にいて遊んでいました。
太く長い尻尾をピンと立ててます。
うん、今度は間違いなし!

「ミィーちゃん」と声をかけると振り向きますが、こちらが近づくと離れます…
「もお〜はよお家に帰ろ」と言ってもある一定の距離感のまま。

近くのコンビニで猫の餌缶を買ってきて、もう一度ゆっくり近づき「ミィー、こっちおいで」と声をかけると
少しずつ寄ってきた! 

ケージを開けると入ってくれました。

見つけてくれた小学生の男の子とお母さんに御礼を申し上げて無事帰宅。
後日、男の子に図書券をお渡し致しました。
「見つけれくれてありがとう!」

夜も遅くなっていたので少しご飯をあげて就寝…
私のベットの上がミィの定位置。
丁度、足元付近に寝てました。

夏から秋、そして冬になり寒くなってくると足元から上がってきて「アン、アン」と甘えた声で言い、布団をトントンして「中に入れて!」っと合図。
布団を持ち上げるとスルリと入ってきて足下方向へ。
体が冷たくヒャっとし、「おいおい…寒いわ」と思う。
布団の中に入ったミィーはクルリと回り、股間付近で立ちどまる。

益々「おいおい、そんなとこに居ったら俺動けんやん」と思いながらもミィーの徐々に温まる身体に「まあ、いいか」

こうしてペット名ミィーとの生活が始まりました。
大阪の下町、近所の人が声をかけながら上がってくると「怖がりミィー」は大慌てで逃げ隠れます(笑)
でもだんだん慣れてきて頭や喉を撫でてもらうと「ゴロゴロ…」

甥っ子にイタズラされても「もう仕方ないな」とじっとしている

ご近所さんにも可愛がられアイドルにもなりました。
家族で晩御飯を食べているとそばに来て「刺身」を所望するがの如く足元を「トントン」
そしていつもの「アンアン、ちょーだい♡」

猫の餌としてはに主にドライフード」や「鰹の削り節」
冬場になると「蟹🦀」に目がないミィー

姉が蟹すきの準備をしていると横に立ち上がり顔を向け「ミャア…」
離れないので少し蟹の身を与えると美味しそうに食べ、また横に(苦笑い)

時には毛玉を吐くことはあっても大きな病気もせず、年一回動物病院に検診を受けるだけ。

ほんと約19年もの間、姉家族や私、親父を癒してくれました。

2013年1月、姉からの電話で「ミィーが今朝冷たくなっているよ」との連絡。
2011年末から家を出て一人暮らしをしていた私は仕事終わりに慌てて実家へ。

冷たく動かなくなったミィー…(涙)

数年前からすっかり風貌がお婆ちゃん猫になったしなあ…
余り動かないし寝てるばかりって聞いてたし…

まだまだ若い頃のミィーは
紐を動かすと、お尻をふりふりしながら威嚇、そして飛びかかってきたね。

またある時はスズメを咥えてきて「どう?すごいでしょ」ってドヤ顔見せてくれたね。

一番元気な頃はイタチにまで立ち向かい追い払ってくれたね。

左前足でよく猫パンチしてくれたね。

テレビからタンスの上に駆け上がり、上から此方を見たたりしてたね。

姉家族の住む2階にあがり、炬燵の中でスヤスヤしてたね。

家の前でゴロゴロ寝転んでいたと思ったら、いきなり走り出しバッタに飛びかかったね。

一気に昔の思い出が浮かびました。
手を伸ばし冷たくなった身体を撫でていた…

動物霊園で永代供養していただきミィーとのお別れ。

また猫ちゃんを飼いたくてもUR住宅はペット厳禁…

でもええねん、PCの待ち受けにミィーがいてるもん。

書いているうちに長文になってしまいました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。


♯うちの保護いぬ保護ねこ



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