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バレーボール同好会

野球部を辞めてから、帰宅クラブを続けていたのですが、元来目立ちたがりの小生は、有志を集めてバレーボールをやり始めたのです。
バレーへの憧れは、「ミュンヘンへの道」で書きましたが、小生の中学校には女子のバレー部はあるのですが、男子のそれはなかったのです。
先輩とか、上下関係とかにはウンザリしていましたから、自分たちで作れば、そんなわずらわしいことはないし、自分たちの天下だからと、しかし集まったのは5人、これではゲームもできないし、おまけにクラブでもないから、体育館は使わしてもらえない、小生がもってたバレーボールひとつだけで練習をしていました。
とはいっても、ネットもないわけですから、練習らしい練習もできないし、そもそもどんな練習をしていいもかさえもわからないんですから、バレーの本を買ってきてやってましたね。
でも三か月も頑張っていると、学年主任のT先生が「バレーをやりたいのか?」と話しかけてくださったのです。見てる人は見てるんですね。その先生、「君たちが本気ならとりあえず同好会として立ち上げるか」と。このときはうれしかったですね。
小生、将来は全日本人入って絶対バレーをやるんだと思っていましたから、夢が一歩近づいていく感じがしました。
小生の身長は、中学入学当時160センチ、そこからひと月に1センチずつ伸びていましたので、もう170センチぐらいになっていました。もともと両親も大きかったので、180センチは超える、でも全日本級だとエースにはなれない、だからその頃からセッターをやっていました。
しかし、その夢も、「同好会になってとしてもまだ試合には出られない」、「受験勉強もやらないと」など、仲の良かった5人が3人になり、解散するのです。
このとき中一の三学期でした。何をやってもうまくいきません。こんな挫折だらけの中学生活、これでよくプロ野球まで行けたものです。

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