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温かいスープと冬の被災生活(「くるま」を水害から守ることの大切さ)

前回は「被災地の復旧段階で強いられる出来事」についてお話ししました。今回は以前もお話しした阪神淡路大震災でのエピソードにも触れ、水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことついて考えてみたいと思います。

水害被害後も「くるま」を使えるようにしておくことについて

阪神淡路大震災で被災地を目の当たりにしたわたしはボランティアを始めました。当時自宅だった大学の寮からバイクで20分のところにあった須磨区の老人ホームで毛布などを配布するボランティアです。すでに電気やガス水道などのライフラインは停止しているため、冬真っ只中のその時期にエアコンやストーブなどの暖房はなく、温かい飲み物も飲めないため毛布に包まり暖をとるより他に方法はありませんでした。

しばらくしてホームの庭で炊き出しをすることにしました。ポットに残っていた水を沸かし味噌をといただけの簡単なスープです。久しぶりに笑顔で話しができたと喜んでもらえたのを覚えています。ストレスの多い被災生活にこそ団らんの時間の大切さを感じました。

当時もし調理にも使えるバッテリーがあれば、被災者の方々の生活再建は違っていたと思います。「くるまを水害から守る」プロジェクトでは水害後もくるまをつかえるようにしておくことを一つの大きなテーマにしています。「くるま」という「生活インフラ」の柱を確保することで、くるまがないと移動が困難になる地域でも「食料や日用品の運搬」「通勤・通学手段の確保」、EV車の場合は「電源の確保によるスマートフォンの充電・情報収集、調理・家族や大切な人との団らん」が確保されることになります。

まとめ

くるまを水害から守ることで、
・移動が困難になる地域でも「食料や日用品の運搬」「通勤・通学手段」が確保できます
・EV車の電源で「スマートフォンの充電・情報収集」「調理・家族や大切な人との団らん」が確保できます

料理を囲んだ団らんで被災生活を乗り切る
(写真はイメージです)

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