【実験】現役教師×フリーランス!先生がクリエイティブを学ぶと生徒の未来は広がるのか?
◆実験の目的と背景
自分の考えや気持ちを表現する方法として、日本の教育界では4つの方法がよく用いられ、それらの育成に重点が置かれている。
・文章表現
・口頭表現
・図画表現
・身体表現
しかし、現在ではこれらが融合した「第5の表現」が社会でも一般化してきている。いわゆる動画による表現である。より複雑化しているSociety5.0と呼ばれる社会で生きる生徒たちが身につけていかなければならない資質能力の一つこそ、この「融合した表現力」といえるだろう。そのため、「第5の表現=融合した表現力」の育成が、今後の教育界においても求められるものといえる。
また、本年度より導入された学習指導要領では生徒の学習状況を「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3観点から評価(Feedback)することで、生徒の資質・能力を育成することがうたわれている。しかし、従来の学校(高校)教育では「知識・技能」の評価のみの評価が恒常化しており、「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の評価については、実践の積み上げが少ない現状がある。そのため「主体的に学習に取り組む態度」と「思考力・判断力・表現力」の2観点を強く意識した授業および評価デザインの構築が急務である。
このような背景を鑑み、「融合した表現力」を発揮するのに最適な成果物(動画)を創作する学習活動と、それらを3観点からの評価する授業デザインを考案し、その有効性を検証することが本研究の目的である。
◆活動の概要
・第Ⅰステージ
専門的な知識・技能をもった技術者から知識・技能やリテラシーなどを私自身が学び、実際に動画作品の創作を通して「融合された表現力」とは、どうようなものなのかを定義する。その上で、「融合された表現力」を活用した授業案と3観点に基づいた評価ルーブリックを作成する。評価ルーブリックの作成には、評価研究を進めている有識者からの協力を得ることにする。
・第Ⅱステージ
授業(学校設定科目を活用予定)内で、私の指導により作品を創り上げる。3人1チームの複数チームで活動するのが理想的である。5月に実践、プレゼン発表した「富岳館をPRせよ!」と同テーマで作品を創ることとし、「融合された表現力」の育生が生徒の表現力にどのような影響を与えるのかを検証する。
◆実験の検証方法
5月に作成したプレゼン資料資料の表現(プロット)と動画上での表現の違いについて分析・考察していく。
創作活動中の場面分析(発話分析・行動分析も含む)により、どのような変化があるのかを検証・考察する。
上記の結果をレポートとしてまとめ、動画は学校HP上で公開する予定である。
◆スケジュール・進め方
第1ステージ:6~8月
第2ステージ:9~11月
計画通りいく…とは思えませんが、ガイドラインとして意識していきたいと思います。
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