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34暇話2・駅の立ち食い

上記画像は、JR八王子駅中の立ち食い蕎麦の【板蕎麦】である。八高線乗り換え時に食した。【板蕎麦】と、品書きを初めて見たので発注したらこれが提供された。
【ざる】とどう違うのか?【盛】とどう違うのか?八王子の謎である。
しかし、名物なのであろうか、大勢の店内のお客はほとんどがこれである。
浸け出汁は、関東圏らしい味ではあるが、弱冠の甘めで醤油で辛くはないが、薄口醤油を使えばもっとすっきりするのではないだろうか?と感じたが、それは関西人の私だけの感想なのかもしれない。

《新潟駅》
新潟へは、仕事が重なって移動で自ずから長距離運転が体力的にきつい時は、京都駅前から高速夜行バスを利用して出向いていた。23時頃発で翌6時頃の新潟着。寝苦しい夜行バス旅では十分に寝る事もできないし、翌朝、目が覚めても脳は寝ている時が多く、いったい何をしにどこに来たのだと、夢遊病者の如くの思考に、陥ったりもする時が私は有った。が、新潟駅で開店を待って入店し、山菜蕎麦とおにぎり一個がいつもの目覚まし食。お腹に入ると不思議現象が起こり、思考がはっきりしてくる。糖質が不足しているのであろうか、毎度の事である。
熱々のお出汁が「すすすすすすすぅ~~っ。」と、身体に染み入るのが何とも幸福なのである。そして、この店のお結びの美味しい事は絶品だ。コシヒカリの本場で、新潟産コシヒカリ使用と、表記されるているだけで、食べる前から美味いものだ。新潟米どころマジックの暗示にかかっているのかもしれない。

《富山駅》
雪の舞う吹きっさらしの駅ホームで、立ち食いカウンターを風上の風除けにしておにぎり1個と天ぷら蕎麦をすする。かまぼこの立山が郷愁を誘うと、思わないであろうか?この下記画像は、少し古くて、北陸新幹線開通前で、特急雷鳥の待ち時間であったように記憶する。滅多にない、久々の特急利用という事で、わくわくして食した記憶が有る。どこにでも有るレベルの食味で、「これだ!」という特徴を感じる事はないが、殆ど待つ人も無いプラットホームで目の前での厨房小屋でせっせと作業をしているおばちゃんを見ながら、「ふぅ~ふぅ~ずずずぅ~~。」
冷えて凍えそうな梅紫蘇おにぎりとの相性は抜群であった。一瞬で温まった身体は、その後、逆に冷えてしまい、風邪をひいたと画像の整理文言として一言添えている。

《姫路駅》姫路駅の駅蕎麦は独特である。麺は蕎麦の様で蕎麦ではない。黄色い細い中華麺みたいの様相である。なんでも、このような駅蕎麦を販売するのは戦後からの様で、その歴史を見ると、食糧難で物資不足の時代に、苦肉の策として開発した麺のようだ。で、出汁はそのままの関西風の薄口出汁。麺の特色以外は、何と変哲もないのだが、姫路駅に降り立てば、私には、必ず食してしまう中毒性がある。画像にもあるとおり、回数券が存在するのも、納得である。

《八戸駅》烏賊の漁獲量が自慢の八戸で、新幹線も通る駅であるが、その雰囲気は寂しく暗い。その駅中のこれ又寂しい雰囲気で暗い駅中の隅にある小さな立ち食い蕎麦店のイカ天蕎麦。濃い色の甘口の出汁で、分厚い烏賊てんぷらが乗る蕎麦を食した。雪の中を、陸奥市川駅近所まで出向いて、東京行きの夜行バスを待つ時間に食したと記録が有る。八戸で食す烏賊天は、断じて八戸水揚げでは無いと思うが、そこは、烏賊漁の盛んな地域だけに、目を瞑りたい。

《福井駅》
一押しの私の好きな冷やし蕎麦である。品名は、冷・今庄そば。今庄というと、敦賀から北陸トンネルを出たすぐの寂れた駅であるが、その地域の企業が、福井駅に出店しているようだ。武生には、この蕎麦によく似た食味を持つ生そば麺を販売する企業も有り、そこの製品は、取り扱う量販店も多い。福井駅のこの店は、その田舎蕎麦の風味をいかんなく発揮した逸品である。北陸道南条SAのフードコートと並んでその品質は、甲乙をつけ難い。総じて、福井県は蕎麦が美味い県であるとも言えるのかもしれない。越前そばとして語られる事もあろうかと思うが、手軽に食す事ができる点では、福井駅のスタンド店と北陸道南条SAのフードコートがお薦め。

《新横浜駅》
横浜線のホームで流行っていたので、呼びこまれるように食ってみたが、二度と利用はしないかも。何かが違い、少しだけでなく随分と何かが足りない。京浜地区の昔ながらの駅蕎麦の店でも、関西人の私は先入観と疑う気持ちを最初から所有しているからかもしれないが、美味しさを感じるものが少なくて、ついつい2回目無くその後は敬遠してしまう。
横浜近辺では、定番と言える、某社のしゅうまい弁当でさえもだ。

私は、仕事で降り立った駅や乗り換えの待ち時間が生まれた駅で、立ち食い蕎麦の店が有れば必ず食す習性を持つ。
今回はその中から、7食を記述してみた。
それぞれに、思い出が有るモノである。
まだまだ、画像のコレクションが有るが、未整理のものばかりで、紹介できるのには、整理をしてからに改めてしたいと思う。
整理ができたら、第2・第3と続編を記述しようと思う。

では、今回はここまで。

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