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北風騎士
2023年9月10日 12:56
僕が起きた時には師匠は既に王都に向かって辺境伯領を出てしまっていた。寝付けなくて夜更かししてしまったせいで、早朝に見送ることが出来なかった僕は、悔やむ気持ちを抑えながら中庭で日課の剣の素振りをしていた。「僕も連れて行ってくれたら良かったのに……」 僕じゃ力不足なのかな?そうモヤモヤした気持ちを抱えながら剣を振る僕にウィルが声をかけてきた。「そうボヤくなよ。今の王都は急がないとか