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音の力

朝、国宝春日神社を紹介する番組を観ていた。神様が弾かれるという螺鈿細工の琴に琴柱を立てた形跡がないことなど映像で紹介していた。
私が最も驚いたのは警蹕(みさき)=けいひつという合唱。オーオーと言いながら神様と共に行進する。一人ひとりの音程・発声は異なっているので、いわゆるクラスターが響いている。現代の作曲家は意図的に微分音程を使って声を擦り合わせる響きを作っているが、日本では900年も前から似たような音響を祭祀に使っていたのだ。
音の力で、鹿を始めとした山の生きとし生けるものに神様がお出ましになることを伝えているのだと言う。何だか凄い番組を観てしまった。

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