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サムライアリ

オヤジブログ怪気炎 vol.115

サムライアリという蟻は、他の蟻の巣を襲いそこの女王蟻を殺して、巣を乗っ取ってしまう。巣を乗っ取られた侵入してきたサムライアリの奴隷となり、働かされるのだ。
何とも不条理な生態だが、弱肉強食の自然界で現実にある話なのだ。ショッキングなのは、単に肉質動物が捕食する話と違って、集団単位で支配する関係が成立しているところだ。
自分たちの方が強ければ何してもいいのか? その問題は現実に今地球上のあちこちで起きている紛争や領土問題に通じる。実効的支配とはつまり占領のことであります。日本が領土であることを主張し続けても竹島や北方領土の現状は一向に変わらない。視野を中東に移せばゴラン高原、黒海ならクリミア半島・ウクライナ東南部・・・枚挙にいとまがない。人類だってサムライアリと似たり寄ったりの暴挙を繰り返してきたのです。
思いを馳せるべきなのは、支配者のご都合や思惑などではなく、軍隊に命を奪われ生活を破壊された人々の状況でありましょう。国益、宗教、イデオロギーを乗り越えて、共存共生を求め続けなければなりません。

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