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生き残った会津人 飯沼貞吉

オヤジブログ怪気炎 vol.78

白虎隊2番隊は、鶴ヶ城方面から煙が上がっていたのを見て、落城を悟り自決します。しかしながら、喉に刃を突き立てながらも死なずに生き残った人がいました。飯沼貞吉です。
貞吉は、やがて長州藩士に引き取られますが、これは会津側から見ても、長州側から見ても、実に微妙な立ち位置でした。自殺を何度か図ったようでしたが、生き直すようにとの説得で、勉学に励み、通信技師となります。
一度は無くした命とは、まさに貞吉のような生き方を言うのでしょう。同時に自決を遂げた2番隊19人の死は戊辰戦争の悲劇として語り継がれていますが、それは実際に現場に居合わせていた貞吉が伝えた事実が元になっています。白虎隊と同じように命を取りとめて、明治の世を生きた貞吉の人生も語り継がれてよいと思います。

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