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相剋

数学者は、広場に呼び出された。確率の問題を考えている途中だった。2分の1かな。たぶん半分の確率で生きる。その誇りある生存は求める物だった。素数が好きだった。大小とは関係無いからだ。潔癖な凛々しい感じが、あったんだ。命、命、この半分のもの。これには決着が必要だ。善が敗退するのをふざけてそうな奴らは笑うだろう。軽薄な長寿を与えて最後の土産にしよう。その時はその時だ。怖れないからここに居る。誇りを譲ることはしない。負けたら弱いという事だ。命も渡そう。
広場。好奇の匿名の視線。
公開されている。後学の為にいやらしい目をギトギトさせてあらくれが頬を緩ませていた。
正式な決闘の場だ。勿論ゼロサム。
卑怯な顔を数学者は今日を限りに、見なくて済む。敗北しても姑息な隠蔽は、息の根を止められる。密室の殺人に鉄槌をふりおろしてやる。学者は想うのだった。白旗は上げない。正しくなりさえすればまたここで会えるだろう。決着。
決着だけが大事だ!
プロテクトされたケージが用意され、二者はそこに入った。号令の瞬間、ピストルを取る事が出来る。『姑息じゃないなら直接かかってこい。』
数学者はそれを言えて何かほっと、胸をなでおろせた。余生のなごやかさ。
諦めない。命を冒涜するならわたくしを最後にさせよう。かちゃり。装填する。退屈な目を観衆はしている。怯えに向きあう手段は唯一それの贅肉にまみれた体をしていた。
人間性の叫び。少なくとも決着はつける。公平なのはもう明らかなようだった。その時数学者は三輪車に乗っている頃を、思い出した。ああ違うんだ。自分で無垢を誇ったり絶対しないんだ。相手が弾丸を見つめた。嬉しげに。今日は毎日終わる。今日を学者は誇って終わりたかった。一方的な宣告にプライドの何たるか逆質問してやる、って。もう1日したら明日は成人の記念日は待っていた。そこでは得体の知れない肉を振る舞い、餓えてそうな表情をしてみせた者から骨つきのそれは、投げつけられるのだ。誇りを失った民衆の1つしか無い楽しみだった。
よく考えた時、内省を学者はする事はあったし、対決は実力相応からとも考えた。
いやいや全ては今日起こっている。
無邪気にその瞬間、命は疾走と勝機を探す事と、思えた。
儚いまんまに無常に任せる。敵とは、そして、打倒と倒す相手、また喪失のパンドラだったのだろうか。簒奪されるまであるなら略奪集団の手をすべてひらかせて握られていないとは、限らなかった。命は、こうしてここに、あって意味は、あり。善ならば運はどう左右するのか。もしそれがショッキングな裏目でも、爪痕を残すほこりは、あった。長く続く夜にいつしか睡魔は、彼らを襲い、あさがた、体の不快は全て、なくなった。
新しい朝は町に、来た-。

相互援助そのものは、大切と、思います。有償のことをする余裕を持って、無償の活動を敢えてする系のスタイルを、とってます。 プライスレスに、人生を再始動したい人には情報を提供出来るかなとおもいます。OK??? 企画倒れは充分警戒したいし、格闘技なら階級低め、組織ならNPOは、穴場。