2024 6/2 貴婦人になるために

日記です。血の繋がらない義理のお兄ちゃんに愛を伝えるために始めたこの日記も明日で通算一ヶ月目に突入。先週号からはお兄ちゃんにすり寄る謎の転校生も登場し、これまで以上に気を引き締めねばならない状況となっています。

しかし、お兄ちゃんのことをもっとも理解しているのがこの私であることに変わりはありません。ポッと出の女に何ができるか、せいぜい見守ってやろうじゃありませんか。

次回、「鬼哭啾啾」。
お兄ちゃんの恋人は、私だけなんだからっ!


安田記念勝ちました。勝った時って何も言いたくないな。外れた時は奇声を発しながら転げ回りたくなるし実際そうしてるけど、逆に勝った時は何も言いたくならない。結果もそんな荒れなかったし。

この安田記念、当日に雨がどのくらい降るかによってレース内容がガラリと変わるだろうということが前々から言われていたので、今日は朝起きてからずっと天気予報を見続けていました。
リアルタイムで予想してる感じがして楽しかったけど、あまりに天気が気になりすぎて一回「雨」でGoogle検索かけたのが無意味すぎて自分で笑ってしまった。雨のWikipediaが出てきました。そりゃそうだ。

雨雲レーダーとにらめっこしながら、なんかオッペンハイマーでもこんなシーンあったなと考えてました。雨が止まないと実験出来ないから夜を徹してみんなでわたわたするシーン。ああいう時間が一番嫌なんだよな〜。遠足の前日とかさ。自分ではどうにもできないものに自分の幸福の全部が左右されてしまうっていう、あのじれったい感じ。ああいうのを味わいたくないから大人になったはずなのに。

爆弾よりも先に天気をどうこうできる機械を作った方がいい。俺たちがフルスイング絶好調で遠足を楽しむためにも。
なんなら今回勝ったお金で作ろうかしら。3000円くらいあれば機械って作れますか?


貴婦人になりたい。前々からそう思っている。
女性になりたいわけではない。ただ貴婦人になりたい。この文明社会に生きる一個の人間として、社交の界に覇を唱えたいと思っている。

貴婦人は、淑女がレベルアップによって進化した存在だ。そうして淑女になるためには、まずお嬢様でなくてはいけない。貴婦人を目指す多くがこの時点で挫折する。家柄的に優れていなければお嬢様を名乗ることすらできないのだと。

しかしそれは違う。お嬢様であるために家柄は必ずしも重要ではない。
レディをレディたらしめるもの、それは高潔な魂だ。自らの信念こそが真に肉体を支配する女王なのだと確信する高潔な魂。それを持った日に人はお嬢様になる。

お嬢様になってさらにレベルが16に達すると、淑女に進化する。この際マッドショットを覚えられるが、じめん技は攻略にあたって重要なので必ず覚えておくように。

また、淑女として生きていくにあたって大切にすべき言葉が3つある。「友情」「努力」「勝利」だ。これは週刊少年ジャンプの3大原則と一致する。
旧来の美徳であった「純正」や「貞淑」といった人間観は令和の淑女には似合わない。乙女を乙女にするのは踏破の快感である。

例を挙げると茶道などは最近、熱々のお茶をかけ合う勝負の場へと変化した。この際有効なのがマッドショットだ。淑女たるもの、軽々に攻撃を受けてはならない。相手のすばやさを下げることで、一方的な攻撃が可能になるのだ。

そうして淑女としての経験を積んでいき、レベルが36になると、ついに貴婦人へと進化する。この際だくりゅうを覚えることもできるが、なみのりで事足りるので覚えなくとも良い。
さて、この先は未知の世界だ。貴婦人だけが参加することを許される「社交界」では、今まで見たこともないような強敵が君を待っている。何人もの貴婦人がこの社交界に挑戦し、しかし、誰一人として無事に帰ってきたものはいなかった。
もちろん、社交界に挑むことなく“こちら側”の社会で大成した貴婦人もたくさんいる。君がそうなりたいと思うなら、それでも構わない。
しかし、これだけは覚えておいてくれ。レディをレディたらしめるのは、高潔な魂だ。
危険を顧みず、ただ己の信念のためだけに自らの地位も平穏も何もかもを投げ捨てることのできる強い意志の力こそが、貴婦人のもっとも尊ばれるべき美徳なのだ。

さあ、君も貴婦人になろう。
星を拓く開拓者、霊長の先駆け、人倫の結実。
君がそんな貴婦人になってくれる日を、僕は心待ちにしている。

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