5/19舞台「宇宙よりも遠い場所」を観ました(ネタバレ)

ぎゃーーーーーーーーーー!!!!!!!
ひーーーーーーーーーーー!!!!!!!
うおぁぁぁぁぁぁぁぁ…………………!!!!!!

あの、すいません……………………………

良すぎ………………………………………………………………………

良すぎました。舞台「宇宙よりも遠い場所」。
自分は元々アニメの方の大ファンで(dアニメストアのUIもよりもい仕様になってる)、しかも、この舞台の共同脚本として参加していらっしゃるのが先日の読むん会でお世話になった鈴木さんということだったのでこれは観るしかないなと思ってはいたのですが……凄かった…………

以下、詳しい感想の方書かせていただきますので、ネタバレにはお気をつけください。あとちょっとだけ重めな自分語りが入っています。すみません。





宇宙よりも遠い場所という作品において、刺さるキャラクターというのは見る人によって違うと思います。
もちろん、全員のことが大好き。あの子たちの抱えている感情というのは現代に生きる我々にとって実に普遍的で、そして等身大のもので、私たちがいつかすれ違ったことがある気持ちなのですから。あの作品を見るだけで、私たちはあの世界で生きる彼らを心からの友人だと思うことができるようになる。

しかし、夢や他人との繋がり方が人によって異なるように、主人公たちの抱える孤独もそれぞれ少しずつ違っています。その孤独の中でどれが一番自分の持つ色に近いかというのは受け取り手の人生によって変わるものでしょう。
そういう意味で、私は小淵沢報瀬のことが大好きです。

高校二年生の時、母を亡くしました。あくまでこれはよりもいの感想文なので深い言及は避けますが、当時の自分は、母が死んだのは自分のせいだと思うようにしました。そう考えるのが楽だったので。

頑なさは時に救いになります。しらふで生きていたらどうしても現実が目に入りますから。報瀬が南極を目指し続けたように、私も自責の頑なさにすがることにしました。人と会話をしてはいけない。人を心の内側に入れてはいけない。人殺しが楽しく生きてはいけないけれど、それでも自分は母に愛されていたから自分のことは愛さなければならない。今思うと自分でも拗らせてるなぁと思いますが、これも自分の足跡の一つです。

そういう頑なな救い、本当のところ喪失感から逃げ続けるためだけに見ている夢から覚めるには、変えるしか、行くしかない。

報瀬の愚直さは周囲にとってのしるべになりました。
100万円という彼女の足跡を、見つけて、選んで、着いてきてくれる仲間がいた。その先には彼女が望んでやまなかったものが沢山あって。
そうして最後に彼女は現実を受容します。親愛なるお母さんがいなくなった後にも続いてしまった今までの日々を。私たちが生き抜かねばならなかった現実を。
オーロラを見ながらお母さんと交わしたありがとうは、これまで自分を生かしてくれた頑なさに対する親愛の言葉のようにも見えました。


日々は続きます。
前髪を切り間違えようが友達と絶交しようが吐きそうになろうが、それでも日々は続きます。報瀬の歩みは1万4000キロと3年の距離を越えて決着を見せましたが、現実に生きている我々はそうはいかない。人生の終着まで歩いて歩いて、たまに自分の足跡を見つめながら、どこか遠くに行こうとし続けるしかない。その先に美しいものがあると信じて。私はそんな日々のことが大好きです。
そして、そんなことを思わせてくれた「宇宙よりも遠い場所」という作品が大好きです。




本当に素晴らしい舞台でした!!!!!!!!!!!!

よりもい、サイコーーーーー!!!!!!!!!!!!

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