目的としての徹夜。いや、

徹夜をしている。何かをするための徹夜ではなく、それ自体が目的となる徹夜だ。寝ないとなーと思いながらだらだら過ごす夜と違って、数多の可能性、自由を感じる。時刻に対する手触りが全く異なる。24時間の周期から外れるから当然といえば当然なんだけど。

なんでそんなことをしているかというと、昼夜逆転を治すためである。数日後の大事な予定に向け、一度逆転した昼夜をもう一度逆転させなければならない。昼夜逆転を治す方法を人に聞いたら、徹夜すればいいと言われた。

ただ、どれくらい徹夜すればいいかわからない。そもそも夜に起きているのが今のデフォなのだから、この場合は徹昼と言うべきなんじゃないか?なんなら徹夜はあまり得意じゃない。睡眠時間を多くとらないと満足できない性質なのだ。

何はともあれ、いつもと違う時間帯に活動できるのだから、せっかくなら有効利用しようではないか。というわけで僕は今大学に向かう電車に乗っている。朝5時台。朝5時!なんて非現実的な響きだろう。ただ大学に向かうだけだけど、すでにいろいろな発見をした。

朝5時という時刻は、たとえ8月であっても涼しい。明るいのに暑くないのは、不思議な感じだ。そして、見慣れない方向に太陽が出ている。

みんなもっと朝5時に活動した方がいい。

朝5時からご飯を食べに行こう。朝5時から遊びに行こう。買い物に行こう。髪を切りに行こう。それで、9時には家に帰ろう。

そうしてみんな早寝早起きをすればいい。
そうすれば、僕が過ごす夜が少し静かになる。


大学での用事を済ませた。今は帰りの電車の中だ。見慣れた建物には、見慣れない光が差し込んでいた。鳩や雀、烏が我が物顔で歩道を歩いていた。新しい一日を始める人々がいた。

久しぶりに早朝に活動したからテンションが上がっていたけど、そもそも僕は朝が好きじゃない。朝という時間帯は、あまりにコントロールが難しい。持て余していると言ってもいい。

早起きしたからといって、それが何になる?他の誰かと会えるわけでもないし、店が空いているわけでもない。そんな時間に起きていたって、僕はきっとその時間を有意義に使えない。

早起きが得意な人が世間にはこんなにいる!ロマンティック(僻み)が止まらない!  

朝はちょっと眩しすぎたのかもしれない。


帰宅。これから昼を徹していきます。早朝テンション最高!

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