【栗まん救済】めざましテレビは飲んでも飲まれるな
「不携帯ッ」
「無免許ッ」ではないらしい。現実世界における「免許不携帯」と「無免許運転」の関係に近いと思われる。要するに、栗まんじゅうが免許を取得しているかどうかは、「調べれば分かる」ということである。
つまり、今回の栗まんじゅうが犯した罪の重さは、罰金3000円くらいのものということになる。違反点数の加点もない。
意外と優しい…?
6巻でオデ(無免許)が酒を飲もうとしたとき、栗まんじゅうは慌てて止めようとした。
オデ曰く「オデには関係のないコトだど」とのこと。小出にも関係のないことだが、あの世界における"酒"の危険度については、これまで何度も考察してきたし、そこまで考えなくてもなんとなくわかる。
そうなると、「"消えるまで"禁酒」と言って押されたこの印に何かがあると考えざるをえない。
おそらく、そう簡単には消えないものなのではないだろうか。仮に自力で消せたとしても、謎のトカゲに奪われた免許を取り戻さない限りは、いつまでも鎧さんの視線に怯えながら飲酒しなければならないし、なんなら酒を買うこともできないかもしれない。タスポってコト?
どう転んでも栗まんじゅうが免許を取り戻そうとする展開になることは間違いない。ならばここで考えるべきは、「なんかトカゲ」の方である。
コイツを見て最初に思い浮かんだのは、「なんか懐いてる鳥」である。
ちいかわたちを大長編「島編」にいざなったあの鳥に、島二郎という飼い主がいたことは記憶に新しい。今回の「なんかトカゲ」にも飼い主、つまり黒幕がいるのではないだろうか。
栗まんじゅうの免許を奪う目的としては、2つのパターンが考えられる。
まず1つは、上に述べた「免許=タスポ説」である。免許にタスポ機能が備わっているなら、お酒の資格に合格できなかった誰かが、栗まんじゅうの免許を利用して、自販機で酒を購入することができる。
そしてもう1つは、「黒幕=管理者説」である。管理者とは言うまでもなく鎧さんのことを指しているが、それだけではない。この漫画に携わる、すべての「大人たち」のことである。
ナガノ先生、ちいかわマーケット、めざましテレビ、etc...
これらのなかで、栗まんじゅうに対して、既に飲酒を「禁じている」者がいる。皆の知る通りである。
いまやアニメ版「ちいかわ」の人気は凄まじく、ついに原作最大の闇「あのこ」まで登場してしまった。だが「酒」は一切出てこない。このままではシーサーの「お酒の資格」の勉強シーンもカットされてしまうだろう。
だが作者はあの「ナガノ」である。アニメ化が決まった際に「黒い流れ星」を描いた「ナガノ先生」である。
「退かぬ 媚びぬ 省みぬ」とでも言わんばかりに、アニメ化が厳しそうな話を描き続けてしまっているのだ。
栗まんじゅうはお酒を飲みたい。だが、めざましテレビは「大人の都合」という名の「鎧」を纏い、栗まんじゅうの飲酒を阻止する。だがナガノ先生は「ちいさくて可愛いやつに」酒を飲ませたい。
「酒」をめぐる、めざましテレビとナガノ先生のせめぎ合いは、この物語の根幹を揺るがしかねない、「おっきい戦い」と言える。
なぜなら、様々なものが「湧く」あの世界において、「酒」だけは湧かないからである。
(2024/01/14追記)
予想通り、自販機で酒は買えるらしい。だが免許が戻ってきている現状においても、自販機でこっそり酒を買うなんてことはしない。先輩真面目〜。あるいは重たい罰則があるためか。なんにせよ、この自販機の酒が「誰でも買える」とは考えにくいため、やはり免許にはタスポ的な機能があるのかもしれない。1/29を待て。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?