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マロン日記#28【ビンタで彩られた一日⑧~とろける手のひら~】 

私は熱を帯びたマロンさんの手のひらが心配になって、手を冷やしたらどうかと提案した。

しかし──

「え? 大丈夫だって、ちょっと疲れてきたけど」

「なら、少し休憩しましょうよ。ね?」

「そ? じゃあ……」

マロンさんはソファに座り、「ん~……」と背伸びをした後、私に向かって「はい」と、右手を差し出してきた。

「……え?」

「マッサージして」

マロンさんのリクエストに応え、私はマロンさんの手のひらを揉むことになった。

これはたまらない……BMとして、手フェチとしては最高のシュチュエーションではないか!

「コレ、つけて」

マロンさんはバックからメタリックなチューブを取り出した。それはハンドクリームだった。

私はチューブを絞り、指先にクリームを乗せた。

桃の香り……いつもマロンさんの手から香る匂いだ。

クリームをマロンさんの右手に塗り、ハンドリフレ開始。

ぬるんっ……ぬるるんっ。

やば……マロンさんの手のひら、やば!

熱で溶けたハンドクリームも相まって、瑞々しさが増したマロンさんの手のひらは、もはや杏仁豆腐。

出来ることならこのままスプーンですくって食べてしまいたい。 

ぬるるん……ぬるるん、ぬちゃ、ぬちゃちゃ……。

「どうですか?」

「うん、気持ちいいよ」

右手を揉まれながらも、左手でスマホを操作し、パズ○ラを楽しむマロンさん。

良き……『ながらマロン』良き。

ぬるるんっ、ぬるるんっ。

しかし、なんて尊いシュチュエーションなんだろう。
ついさっきまで、私にビンタの嵐を見舞っていたんだよな、この柔らかい手のひらは。

揉みほぐして、疲れを取った後、またこの柔らかい手のひらは、ホペタに張り付くんだ。

何度も、何度もビンタするんだ。

約30分ほどハンドリフレを施した結果、熱を帯びていたマロンの手のひらはクールダウン出来た様子だ。

「ありがと、なんか軽くなったみたい」

マロンさんはソファから立ち上がり、私の側へ歩み寄り── 

「……じゃあ、続きやろっか」



続く!

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