方位の効能について

 吉見日出人(ペンネーム)です。
 前回の自己紹介を読んで頂いた方、ありがとうございました。非常に励みになります。
 今回も前回の自己紹介に続いて、方位について自分の経験を元にした考えなどを書いていきます。よろしくお願いします。

 まず、自己紹介でも申し上げましたが、私は専門の占い師ではありませんので、人にアドバイスすることはせず、ただ個人的経験を元にした個人の意見を書いていきます。
 また、記載した私の経験や意見が他の人にも同様に当てはまるとは限らないと思いますので、あくまで(この人はこうだったんだな、という)参考でお願いします。
 私としては、経験(失敗含む)を共有することで、同様に方位のことを気にしている方の、ちょっとした助けになれば幸いです。

 今回は、方位の効能について。
 方位に吉凶ってあるの?とか、そんなの気にする必要あるの、とかいう意見を聞くことがあります。
 確かに、方位のことを書こうとしておきながら、こんなことを言うのも何ですが、吉方位に行ったから、即自分に明確に吉が訪れる、という単純なものではないと私自身も感じていて、明確に方位の効能を意識しづらいのも事実だと思っています。
  世の中に様々な占いがあり、全てがいつも同じ結論を出すわけではないように、吉方位に行ったら、他の要素は何も考えなくて単純に吉、というわけでもないのが、これまでの実感です。

 とはいえ、方位の効能について、あるかないかのシンプルな回答では、“ある”という意見を持っています。
 言い換えれば、吉方位に行く(あるいは凶方位を避ける)意味はあると考えてます。今回は、このあたりの考えを書かせていただきます。
 
 とここで、自分なりに方位を考慮する意味を書こうと思ったのですが、今更ながらですが、これを読んでくださる方が、必ずしも九星だとか、吉方位(あるいは凶方位)といったことにあまり馴染みが無いかもしれないと、気が付きました。
 何より、自分の意見を言う前に、私が何を元に吉凶を語っているのかを、ある程度明確にすべきだと思い至りました。

 そこで、専門家から見たら非常に雑駁ですが、最初に、吉方位・凶方位について簡単に触れようと思います。
 詳しくは、占い師や専門家の方が丁寧な説明をされているサイトがいっぱいあるので、そこをお読みください。
 結果的に長くなってしまったので、既にご存知の方は、該当部分はスキップして読んでいただければ幸いです。
 

1.吉方位、凶方位とは?


   非常にざっくりと申し上げ、以下のような考え方で、自分にとっての
  吉方位・凶方位が決まってきます。
   くどいようですが、以下は非常にざっくりした説明なので、正確な
  内容は是非、専門の占い師さんのサイトや本を読んでください。
 
(1) 九星
    人には生まれた年(節分から翌年節分の前日)によって、一白水星
   から九紫火星までの9つの星のどれかが本命星となります(もっと言
   えば、月と日にも九星はあり、本命月という視点もあります)。
    9つの星にはそれぞれ相性があり、合う相性とそうでないものがあ
   ります。例えば、私は本命二黒土星ですが、九紫火星、八白土星、七
   赤金星、六白金星が相性の良い星です。

(2)8つの方位と中宮
    まず、自分がいつも寝泊まりするところ(多くは住民票のある住所/
   太極と呼ばれます)を中心と考えます。
    次に東西南北とその間の東北、東南、西南、西北の合計8つの方位
   があります。
    東西南北は、それぞれの中心線を挟んで左右それぞれ15度の合計30
   度、間の東北、東南、西南、西北は各60度の範囲になります。
    この8つの方位と中央(方位盤上は中宮と呼ばれますが、現実の
   運用上は太極と同じと考えていいと思います)に、対象となる年・
   月・日に何が入るかで、その時の吉方位・凶方位が決まってきます。
    入ってくるものは、先で記載した九星です。8つの方位、それに
   中央の9つの場所に、9つの星が毎年(毎月、毎日)循環し、位置し
   ていきます。
    因みに、去年は中宮には五黄土星が位置していましたが、今年
  (2月4日から)は四緑木星が位置してます。

(3)吉方位と凶方位
    五黄土星が入る方位が五黄殺、そして、中宮を挟んでその対極が
   暗剣殺です。この2つが特に凶意が強い凶方位とされています。
    今年(2月4日以降)は、四緑木星が中宮に位置し、西北が五黄殺
   で、中宮を挟んだ対局の東南が暗剣殺となります。
    その他、本命殺・本命的殺と言われる凶方などもあり、詳しくは
   専門家の方が書かれている他のサイトや本をご覧ください。
    どちらにしても、こうした凶方位へ移動すると凶の効果が発現する
   とされています。
    そういった凶方を除き、相性のいい星が入っている方位が吉方と
   なります。

(4)方位の効果を得る条件
    様々な説や考え方がありますが、共通しているのは、なるべく各
   方位の中央で、そして遠くに、長い時間滞在することによって、方位
   の効果を強く受けるとされています。
   (その方位を取る、という言い方もします)
    最低距離や時間は色々な考え方があります。
    滞在時間は最低二時間以上でいいという説もあれば、最低一泊する
   方が良いという方もいます。
    距離も、400mくらいで効果が出てくるという方もいれば、
   100km離れないと意味ないという方もいます。
    私は、どれが正しいということを、ここで申し上げるつもりはあり
   ません。
    今後、自分の経験の中で私はこう感じた、ということを少しずつ
   お伝えしていきます。


2.吉方位を取る(あるいは凶方位を避ける)意味


   ここで、方位を考慮する意味について、私個人の考えを述べようと
  思います。
   尚、ここでは、自分の裁量で、その方位に行く行かないを決定できる  
  状況を前提にします。

   私もサラリーマンで、自分が望むと望まないとに関わらず、移動せ
  ざるを得ない場面が多々あることを知っています。そういう自分の意思
  や都合だけで決められない移動は、今回の意見の対象から外していると
  お考えください。
   この仕方ない移動については、別立てで書かせていただきます。

   また、方位だけでなく、本命星がその年どの位置にいるかによっても
  人は影響を受けるとも言われ、経験上、それはある程度当たっていると
  思います(例えば、本命星が北に回座している年は、冬に入ったニュア
  ンスで凶暗示がある等)。
   また、九星だけでなく、四柱推命や家相なども重要な要素だと個人的
  には考えています(これも具体的な経験などは別途書きます)。
   こういった複合要因が絡み合って吉凶が現れますので、これが方位
  だけで明確に吉凶が見えない大きな要因の一つと考えます。
   そのため、方位に拘らなくていいという意見も、正直、分からなくも
  ありません。

   では、なぜ、方位を考慮する意味があるのか。
   私の考えを以下に記載します。

(1)凶の方が出会いやすい
    人生吉凶半々、などということも聞きますが、方位のことを少し
   調べると、吉より凶の方が多い、または出会いやすいのが現実です。
   
(2)吉より凶作用の方が現れやすい
    そして、同じように吉凶の方位を取ったとしても、凶効果の方が
   より明確に出てくると、個人的には感じています。
    つまり、吉方位まで取らずとも、少なくとも凶方位はできる限り避
   けた方がいいです。
    一方、吉方位を取ったとして、良いことが起きたというより、無難
   に済んだかなという場合が多かったと思います(良いことがあった、
   というより、悪いことが無かった、というニュアンス)。
   (もちろん、自分として前向きに頑張るなど、方位取り+αで吉効果
    が出るということもありましたが)

(3)吉方位を取る(凶方位を避ける)意味
    先にも記載したように、方位だけで全ての吉凶が決まるわけでもな
   いと考えています。
    確かに、他の要素が全て大吉で、方角だけ凶だったら、言うほど
   悪い結果にはならないかもしれません。
    ただ、他の運気がいいとき、もし、凶方位を取っていたら、足を
   引っ張る状況になり、せっかくの良い運気を活かしきれない場合が
   あると考えます(私はありました。後で書きますが、今年は運気が
   いいはずなのにおかしいなあと)。
    
    もっと考慮すべきは運気が下がったタイミングかと思います。
    (この方位の考え方の元になっている九星気学もそうですし、四柱
     推命等の他の占いでも、必ず運気の低迷期はあります)
    必ず冬が訪れるように、誰にも運気が下がるタイミングがきます。
    もし、凶方位を取っていたら、ただでさえ下がっている運気の下が
   りに拍車をかけます。
    その前に、もし、方位に気をつけていたら、その運気低下を緩和
   させる効果はあると考えます。
    特に引越しは、長い期間影響を及ぼします。その影響はどこかで
   必ず他の運気の低迷期と重なり、人生のしんどさを増します。
    後悔先に立たずですが、私もああしておけばよかったと後から後悔
   したことが、いくつかあります。
   (平均寿命が伸び、人生で使える時間が多くなっているとはいえ、
    時間は有限で貴重な資産です。やり直しはできるでしょうが、過ぎ
    去った時間自体を取り戻すことは出来ませんので)
    
    個人的には、吉凶方位を考慮することは、冬に備え、こたつ等の
   暖房器具を準備しておくことに例えられると思います(最近はこたつ
   なんてない家も多いのでしょうが)。
    言い換えると、吉凶方位を考慮することは、冬の寒さは同じでも、
   暖かい部屋でこたつに入れる状態に近いかと。
    寒い冬の中、暖房器具がない、あるいはあっても使えない状態で
   あれば、非常に厳しい冬となります。
    つまり、冬(九星気学や四柱推命等での運気低迷期)の寒さは同じ
   でも、こたつに入れる状態(凶方位を避け、吉方位を取ってきた)と
   それがない状態では、冬の厳しさは大きく変わります。
    今の四十代以降になってしまうのかもしれませんが、冬の寒さが厳
   しい中、家の中で暖かいこたつでみかんを食べ、テレビを楽しんだ記
   憶は冬を少しポジティブな印象深いものとしてくれます。
    吉凶方位を考慮することは、正直、冬の寒さそのものをなくす(運
   気低迷を逆転させる)までは行かずとも、その冬の寒さを緩和させる
   効果はあるだろう。
    そして、そのちょっとの差が、人生の充実度に影響してくると思い
   ます。 
    
    劇的な効果ではないかもしれませんが、人生のちょっとした充実度
   への貢献、それが、方位を考慮すべき一つの意味と考えます。     
   (もちろん、吉方位を取って明確な吉効果を得たこともあります。
    吉効果を得た私の少ない経験は、別途書こうと思います)

3.次回以降は・・・


    次回からはこれまでの移動経験等を踏まえて、よく自分が悩んだ
   り、調べたりしたトピックを一つずつ取り上げていきます。
    こういう体験を語る場合は、成功者が成功体験を語ることが多い
   かもしれませんが、私の場合は、どちらというと6:4か7:3くら
   いで失敗が多いです。
    それでも、失敗を語ることが他の誰かの糧にはなるかと思えば、
   それもいいかなと考えています。

    人生は失敗だらけで、失敗なし。
    
    すいません。誰の言葉か忘れてしまったのですが、この言葉だけ、
   記憶に残っています。
    元々は、失敗を恐れず挑戦しろ、という趣旨なのだと思いますが、
   失敗経験の共有も人の役に立つ、という趣旨として勝手に解釈してい 
   ます。
                               吉見

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