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私の人生の話。19歳の頃。2

その人達は、小さな机を持っていた。
簡易的な机で、白い布を巻き付けるように掛けていた。

その上には、小さなろうそくが灯っている。

そう。その人達は、占い師だった。

ある週末。
私は、私のアパートで友達と過ごす予定にしていた。

その週末は、19歳の私達にとっては、「お姉さん」と呼ぶのにふさわしい
若い女性が立っていた。

まず、友達が見てもらった。

友達の手に、血液の赤い色が広がる。

「この網目に見えるのが広がる人は、繊細です」

そういうと、友達は
「そう、私って、繊細なんよ」
そう言っておどけた。

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