ソフトルアー(ワーム)の販売終了について

お久しぶりのnoteです
普段はアメブロに書くのですが、残しやすくて見つけやすい記事はこちらに書いていきます

で、タイトルにもなっている、「ソフトルアー(ワーム)の販売終了について」ですが
現在の環境や時代の流れの中で、数年前から違和感を感じていたこともあり
大きな決断に至りました


代表的カラー
長浜小魚

●必要かどうか?
釣りをするにあたって、必要です
そこは否定しません。が、自分自身の釣りをしていく中で使用頻度がかなり下がっているのも事実。
「なんだか最近ワームを使わなくなったなぁ」そう考える日も増えてきました
仕事上、ご縁もあり、ハードベイトのオリカラや企画をたくさんさせていただいてるのも理由の一つかもしれません
ただ、全くソフトベイトの企画をしていなかったわけではありません
2007年から長浜小魚を代表するオリジナルカラーを展開し、最近ではシナブル(2019)、BB(2020)パープルマスカット(2021)スパークル(2022)と毎年のようにカラーセッティングからサンプル製作、実釣テスト、販売をしてきました
他にも全く光の当たらなかったカラーもたくさん存在します
そう、たくさん作ってきてわかってきたこともあり、自分の中で完結してしまい、熱量が下がってしまったのも販売終了に至った理由のひとつです

自信過剰かもしれませんが
「釣れすぎるものを作りすぎました」

●今の環境とこれからの事
LUCKがオープンする前と後では自分自身の気持ちの変化も大きいのですが
ざっくりと、僕が感じる事や時代の変化を綴ります

■1990年代後半
バス釣りブームがあり、メディアで大きく取り上げられていた時代だと思います
僕が釣りを始めたのが14歳の時なので1999年ですね
その頃はメガバス、エバーグリーン、ラッキークラフト、大人気のルアーで釣具店が盛り上がっていました 懐かしい…
今と比べるとバスも多く、「どこにでもいる魚」という印象でした
上手な友達はゲーリーグラブの表層巻きで釣りまくる
テールの向き、針の差し方、テールが切れたら、逆刺しにして、飛距離を出して遠くを狙う…そんなことも釣りをしながら学ぶことも多かったです

この時代はハードルアーを買うのもハードルが高く、ワームをみんなでシェアするような感じでした
ゲーリーのグラブも20本入りで1500円(たしか)
ズームのワームはものによりますが500円くらいだったかと
釣り具を買うのもかなり高級なイメージです
(そもそも1980円くらいのスピニングセットを使っていたので)

思い出すと、わりとなんでもありの時代だったとも感じます
当時を振り返ると、釣り禁止の漁港などに大人の人が入って釣りをしていたので
「僕らが入っても大丈夫じゃない?」、とそこで釣りをしていました
そんな事も許されていた時代だったんだと思います
(本当はダメで、今じゃ考えられない事ですが)

始めて半年くらいで50アップを釣って、調子に乗り始めたのもその頃でしたその時に、今までにないうれしさがあり、人生が変わったと感じた瞬間でした

■2000年代前半
釣りブームも続いていた、と言うより、もっと盛り上がっていた印象です
ロッドやリールが飛躍的に良くなった時代
今思い返せばこの時代の道具が体の感覚に染みついているのかも
高校時代は稼いだお金で買えなった道具を買う日々
しかし、釣りに行く時間もなく、道具だけが増えていく…
「手軽に釣りがしたい…」そんな気持ちで当時、結構高かったパックロッドを購入
少しずつ釣りに行く時間をつくりつつも、フィールドのアジャストできないもどかしさが…でも楽しい
分からないことがあると考える要素となり、楽しく感じるんだと

社会人になったあとも釣り具を買う頻度はあがり、車も乗りだしたので、色々行きました
この時代も魚は多く、買ったルアーを試したら、すぐ釣れた
そんな時代でした
友達がボートを買ったので、よく乗せてもらいました
デカいバスが日常的に釣れていて、その場所にはたくさんの人が集まる
あらたな交流も増え、釣りってすごいなぁ、年上の方の熱量もすごいなぁ
と、感じる日々
この時代はかなり刺激が強かった

雑誌の内容も濃かった

■2000年半ば
なんだかんだあり、POPEYE SLOPE長浜店に就職
道具は買うけど知識が全く無いような状態だったので、毎日雑誌を読んだりして勉強し、仕事をする日々
このあたりから、ビッグベイトなどの大型のルアーが一般的になってきたのは、さらにルアーブームは過熱した印象です

トーナメントも盛り上がっていましたし、釣りビジョンもあり、釣り好きな人がよりコアになっていく印象もありました

2003年に外来生物法と外来魚のリリース禁止の条例ができてから、がらっと変わりました
ここでは深く掘り下げずに、変わったことだけに留めておきます

この頃のオリジナルカラーのワームを企画、販売してたくさんの方に喜んでもらいました
これがあったから今がある

DVDが良く売れていた時代

■2000年代後半
バスは相変わらず釣れていましたし、一部の釣り方での釣果がとびぬけて目立つような時代でした
インターネットで釣果情報が見られたり、ブログなどもみなさん書くようになったので、個人の考え方や釣り方を表現される方も増えた時代
この頃のブログを読み返すと面白いです

自分自身もかなり熱量が高く、琵琶湖を走り回ってました

夜釣りにもよく行ってました
風の向きやベイトの動きを意識しながらするキャストからのリトリーブの一連の動作
研ぎ澄まされる感じがして、独特の気持ちよさもありました

■2010年~2015年
ローカルな雰囲気、釣り方が目立ちはじめ、琵琶湖のガイドさんも増えた時代かと
YouTubeなどの影響もあり、ルアーやワームの人気の出方が明らかに変わった時代
価値観も大きく変わりました
今まで注目されていなかったルアーが急に売れ出したり
人気ルアーが高価な価格で取引されることもあったり…
この頃から、これから先のことを深く考えだしたのかもしれません

■2016年~2017年
一気に釣り系YouTuberが増えて、今までのメディアからの発信とは違う流れが生まれ始めた頃かと、自分も流されやすい体質なので、どの方向に進むべきかを考えて自分の店のコンセプトを決めていくことになります


■2018年~2022年
大きな転機として、自分の店をオープンさせます
今まで釣れ続けていたオリジナルカラーも継続して販売していき、これからも末永く販売していく形でスケジュールを組みます

変わらず釣れているのですが2018年に大きな異変が琵琶湖で起きます
その時はプラス方向に影響すると予想していたのですが、逆のマイナス方向に働き、なかなかバスが釣れない状況になっていきます
その後、魚探の進化が目立ち始め、釣り方の変化もあり、大きく変わり始めたのがこの頃
(個人差もかなりあると思いますが、そこもキーポイント)

2018年から数年経ちますが「バスが釣れなくなった(釣れにくくなった)」という印象が強くなりました

一方では、バスはまだまだたくさんいる。という話も聞きます

そこで、たくさんの事に気づき、自分の考えをまとめていくと

今回のタイトルに繋がることとなります

■環境の変化と自分の気持ちの変化、時代の変化■
感覚的な話となりますが、昔と比べるとバスは少なく感じる方は多いと思います
しかし、バスはいるところにはいて…
でもそこに人が集中して釣りがしにくくなってしまった

それか、人に見つかりにくい所に隠れている…のかも

釣り人の釣果の差が明確になるもの相当感じてます
その影響で、釣り自体に行く気持ちが薄れているような感じです

そこで、昔みたいに見えてるバスを狙う釣りから、オープンなエリアで魚を探し出す方向の面白さを再確認していき、手返しのはやい釣りをすることにより、スローな釣り(ソフトベイト主体)が遠のいていきました

そして、当たり前のことに気づき、振り返ってみると、自分のやっていた行動に疑問を抱くこととなり、考え方を変えないといけない心境になるのです

●環境への負担
引っ掛かりやすいルアーやリグは、水中に残ることとなります
なるべく引っ掛からないようなものを提案していますが、それでも
沈めるものは引っ掛かりがちです

水中に引っかかったワームを回収することもあまりないので、ロストされることが多いと思います

そうしないためにも、まずはワームの販売をやめ、環境を悪くしないように自分自身の考え、行動をシフトしていきます

最近、PEラインを使ってボトム付近を攻める釣り…
リスク高いですよね…

●自分の変化
ワームの企画は15年以上やっていて、釣れる比重や動きが自分の中で完成され、それを否定することもなくなったので、その知識や経験を違う部分に落とし込みたい気持ちが強まったのもあります
そして、ハードベイトでしか表現できないことにチャレンジし、結果が出て新たな思想が生まれたので、そちらに時間を使い新たな提案をしていきます

●時代の変化
昔、当たり前だったことが、今では問題視され、変化していくことも多いです
いや、昔からよくないという思いがあっても少数だったから、変わらなかったことかもしれません
時代の流れの中で、変化があり、それに合わせて自分の考えを芯を持ちながらも変えていくのがいいのかな?と「今」の自分は思います

そう思いだしたら、行動しいといけない気持ちが強まり、ブログを書きだして報告となりました

2023年2月28日をもってLUCKではワームの販売は終了とします

今まで協力していただいたメーカー様
購入していただいたお客様
アドバイスをたくさんくれたヘビーユーザー様
本当にありがとうございます

長浜小魚やきらりん☆ピンク、色々小魚など、たくさんのカラーを企画させてもらい、自分の中でのターニングポイントにもなったワームカラー

これからも末永く釣りをしていくために、小さなことかもしれませんが実行していきます

最後まで読んでいただきありがとうございました

LUCK FISHING&LIFESTYLE 椋田


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