<MBTI>つぶしの効く性格因子は何か?
以前の記事で一瞬話題に登った記憶があるのだが、今回は「つぶしの効く」性格タイプについて論じてみたいと思う。つぶしが効くの定義ってなんやねんという話だが、今回は「だいたいの場面で通用し、ダウンサイドリスクを押さえられること」と定義してみたい。
筆者の印象論ではあるが、最もつぶしの効く性格因子に関してはほぼ間違いないと考えている。それは・・・
E型である。別に引っ張るような話でも無いのだが、E型の因子があれば社会適合の際に大きな問題を抱える可能性は高くないと思っている。N型が生きづらいとか、J型が生きづらいとか、色々な話があるが、ぶっちゃけE型の因子を持っていれば、何となることが大半だ。
なぜE型は強いのか
E型の強みについて考えてみたい。まずE型は社交的で、人間と関わることが苦にならない。いわゆる「陽キャ」と相関が強いだろう。ここで終わらせれば陽キャ最強論で終わってしまい面白くない。他にもE型には潰しが効くような特性が多数存在する。
E型の場合、価値観が周囲に影響されているため、こだわりや偏りが極端な方向に行きにくい。たしかに周囲に流されやすいというデメリットはあるが、日本社会において周囲に流されて損するシチュエーションはめったにないだろう。せいぜい、黙々と受験勉強する時に気が散りやすいくらいである。
能力や環境によってはE型はトラブルになったり、干されたりもすることがある。ただし、特にEN型に顕著だ。しかし、E型の場合は窮地に陥った時に謎の行動力を発揮するため、どうにかなってしまうことが多い。例えばあるグループで問題を抱えて追放されたとしても、別のグループの中に入っていって、居場所を回復するというケースが珍しくない。世の中を見ていると意外に蓼食う虫も好き好きであり、行動力さえあれば結局はどこかに受け入れてくれる場所があるものである。
この点、I型のほうがまずい。I型は元々こだわりが強く、集団にさらされるとストレスを感じやすい。そうなると、I型は内に籠もる感じになり、周囲との交流が少なくなってしまう。不健全状態のI型は同好の士を見つけることもあるが、周囲に助けを求められずに孤立してしまうことも多い。
潰しの効きにくいN型
SN軸はどうだろうか。S型はMBTIの界隈で社会適合者として扱われることが多く、大体その印象は正しいのだが、万能というわけではないと思う。S型も能力によっては集団に馴染めないことが多いし、レールから外れると、ネタが無くなってしまうという弱点もある。IS型の場合はむしろIN型以上に困窮してしまうかもしれない。
しかし、つぶしが効かない印象が強いのは何よりもN型である。N型は尖った才能を発揮すればかなりの成功を収めることができる一方、そのパフォーマンスは常に不安定である。合わない環境に行けばあっという間に落ちこぼれてしまうだろう。良くも悪くも「出る杭」になってしまうN型らしいといえば、らしい。以前の記事で学力上位層にはN型が多い傾向があるということを書いたが、実際は学力不振のN型も多く、地に足のついていないN型の特性がマイナスになってしまう。特に勉強ができないINTJはかなりまずい。別の道で頭角を表す人も多いが、全員がそうなるわけではない。このタイプは強烈な劣等感を感じたり、ネットで暴れたりという方向に向かいやすいのではないかと思われる。
T型F型
T型F型はぶっちゃけそこまで関係ないと考えている。T型の方が周囲に振り回されないので、若干有利だが、TF軸にそこまでの優劣は無いのではないか。ここは男女によっても異なるだろう。男性社会で生きていくならT型の性質がものすごく強くても問題にはなりにくいかもしれないが、女性社会だと何かと疎外感を感じると思う。
T型F型に関しては、理想を言えば偏っていないに越したことはない。優秀な人はだいたいT型F型をある程度柔軟に動かせる印象である。F型を理解しているT型が一番強いだろうか。
P型J型
P型とJ型に関しては優劣は無いと思う。P型が有利な時もあればJ型が有利な時もあり、環境によりけりだと思う。雑多な環境や不安定な環境であればP型が有利であり、システムが整備されていて、勤勉さが求められる環境であればJ型が有利だろう。
筆者はP型の性質がかなり強いので、J型であれば人生安泰だろうと錯覚していた時期があるのだが、色んな人の話を聞いてみると、そうでもないようだ。個人的には「J型並みに勤勉なP型」が一番強いのではないかと思っている。
まとめ
やれ何型が有利だの不利だの筆者はいつも論評しているが、明らかにこの因子を持つとダウンサイドリスクを押さえられると感じるのはE型である。確かにE型にも不得手な事はあるのだが、致命的になりにくい。それにE型の場合は他の因子が偏りにくく、仮に問題を抱えても持ち前の外向性でなんとか別の場所を見つけることが多いので、I型ほど生きづらさを感じにくい傾向がある。
I型と大きく違うところなのだが、E型の場合は客観的な成功に関する価値観を受け入れやすい。INFPのような厭世的な価値観にはなりにくいと行って良いだろう。それが生きやすさにダイレクトに繋がるわけではないが、やはり客観的に成功度が高いほうがいざとなった時の選択肢が多いため、それをテコに状況を打開できることが多い。I型の場合は一度悪循環に陥ると厄介だ。例えるならば、夫婦関係が破綻した時にI型であれば一人で悶々と考え続けるのに対し、E型の場合はさっさと離婚して再婚相手を見つけ、子供ができる、といった具合である。
他の性格因子はケースバイケースで、どのタイプが潰しが効くとは言いにくいところがある。ただ、N型の場合はパフォーマンスが不安定で、得意不得意がくっきり分かれることが多いので、注意が必要である。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?