「一緒に歩もう系の本」は楽しく読書ができる
スルスル読める本には特徴があると感じている。
一緒に歩もう系の本である。
例えば下記のような本だ。
・一緒に考えようねというスタンスの本
・安心してねこれは◯章で説明するから今は解らなくて良いよというガイドが入ってる本
・著者がスキルを習得するまでの過程がスモールステップで書いてある本
・アドバイスが明確でありながら人格は肯定してくれる本(自己啓発系)
このような本は自分が考えを巡らすことに集中させてくれる。
このような本の数は少ないと思う。
(私的には古賀史健さん、八木仁平さん、北野唯我さんの本は一緒に歩もう系だと思っている)
昔は読書が嫌いだった。
怒られた気分になったり、自分の人格やそれまでの人生が否定されたようで落ち込んでしまったり、「わかる人にはわかる」という感じで読者なのに疎外感を感じて悲しくなったり。
活字が苦手だけど頑張って読もうと本を開いたのにこれだったらもう読む気は起こらない。
だから本は嫌いだった。
たまたま、大学の頃に大量の本を読まなければならず、嫌だなと思いながらこなしていると、本の書き方にも癖があるんだなと言うことに気づいた。
本当に読者に配慮している本もあれば、言いたい放題で終わる本もある。値段はどっちも同じくらいなのに想いが全く異なることに気づいた。
当たり前のことだ。本を書いているのも人間であり、苦手なタイプの人が書いた本は苦手だし、生きてる中で出会う人に苦手意識を持つことは珍しくない。
あぁ、本も人間だなと気づき、その時から読書ができるようになった。
できるようになったと言うのは、肩の力を抜いて本の情報を得ることに集中できるようになったという感覚だ。
開いた本の書き方が横柄だったら30秒で閉じる。
逆にこの人の書き方素敵だな、わかりやすそう、一緒に考えてくれでる感じだ!と思ったら読んでみる。
そして少し慣れたら、真面目に1から読むのではなく気になるところだけ読むとか、最後の章から読むとか、自分の読み方をするようになった。
人間もそうで、目の前の人と気が合わなければ別の人と仲良くなればいいし、今は話しかけなくていいやと思えばまた今度にすればいい。気になる人に真正面から話しかけなくても横目で何気ない時に観察しても良い。
読書と人間関係は同じで、自由に関わって良いのだ。
この気づきを得てから格段に読書は楽しいものになった。読書家では全くないし、何ヶ月も本を読まないことはザラにあるけれど、本の魅力を知れたことは大きい。
本が苦手な人は多いと思う。
そんな人には、ぜひもっと肩の力を抜いてほしいと思う。
著者の想いを無理やり汲み取る必要はない。
友人になりたい人は自分で選べばいいように、お付き合いしたい本は自分で関わりながら選べばいいのだ。
といっても難しいのが人間関係、私も皆さんももがきながら成長していけたらいいね
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追記: 書いてて思ったことを備忘まで。
そうだ、私は一緒に歩もう系の人になりたいんだ。たがら、こういう本を出す人にすごく憧れてしまうんだなぁ
ライターに限らず一緒に歩もうとしてくれる人。
手助けしてくれるというより、自分が自立することを支援してくれる人。
助け舟を出して依存させる方がカモが増えて利益につながるのに、読者が自分で考えて動けることを支援してくれる人。
こんな人たちって利他的に見えて本当は自己実現として大きな意味で、自分のためにやってるんだろうなと何となく思う。
私もそんな立派な生き方がしたいなぁ
かっこいい生き方だな
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