見出し画像

電車のアナウンス🚃

皆さま、こんにちは。
さて、自己紹介を省けば本格的な記事を書くのはこれが初めてとなりますが、今日は”電車のアナウンスに溢れる心遣い”について書こうと思います。

電車のアナウンスといえばどのようなものが思いつくでしょうか。
一番に思いつくのは、「次は〜〇〇」というアナウンスかと思います。他には、「危ないので駆け込み乗車はおやめ下さい」と言ったアナウンスなど、、、
それがなんだ、と思われるかもしれませんが、最近首都圏から関西に引っ越して感じたことがあります。

それは、
「関西の電車のアナウンスには心遣いが溢れている」
ということです。

これはどういうことかと言うと、上述したような次の駅名を知らせるアナウンスの後に素敵な一言を付け加えられているのです。
例えば、夜の帰宅時間帯の電車であれば、「次は〜〇〇。本日もお勤めご苦労様でした。ゆっくりお休みになり、また明日のも気をつけてお過ごし下さい。」と言った具合です。他にも、日中であれば「最近は暑い日が続いております。体調には気をつけて、残りの1日も素敵な時間をお過ごし下さい」というアナウンスも耳にしました。

これらは何気ない一言だと思います。急いでいたり、他のことに夢中になっていたりすれば耳に入らないかもしれません。一方で、私のように心が温まったり、それ以上に、例えば「心が救われた」というような方もいらっしゃるかもしれません。

この出来事から、僕はある一冊の本に書かれていたことを思い出しました。
その本は「100%好かれる1%の習慣ー松澤萬紀(ダイヤモンド社)」です。
この本は、相手が心地よく感じてくれるようなコミュニケーションを図るにはどのように接するべきなのか、そのために必要な心遣いや大切にすべきことを具体例も交えて丁寧に紹介してくれています。

そしてその一つに「意外な人からの言葉は、ときに、一生心に残る」というものがあります。具体的には、”松澤さんの後輩のCAの方が、ある日のフライトでミスをしてしまい、さらに長時間のフライトで心身ともに疲れ切っていた時に、ふと立ち寄ったコンビニの店員さんからあたたかい笑顔と共に「今日もお仕事、お疲れ様です」という一言をかけられ、帰路につくとふと涙がこぼれてきた”というエピソードが紹介されています。

このような何気ない一言も、ある人にとっては大きく心が救われるような言葉になり得るのです。そしてそれは、電車のアナウンスにも同じことが言えると思います。
私がこれまでよく利用していた電車では、機械音声によるアナウンスが主流だったように思います。これは自動化が進むことによるものかもしれませんし、小さなことでも言葉尻を捉えられて大きな問題に発展しがちな今日において少しでもリスクを避けるためかもしれません。あるいは、実際には同様のアナウンスをされていたけれど、私が単に気が付かなかったのかもしれません。しかし、世の中の潮流は簡単には変えられないですし、気づかれなければそれはそれでいいものだと思います。

何気ないアナウンスの一言から、大事なのは相手を思いやる気持ちであって、電車のアナウンスに限らず、私たち一人一人がこのような思いやりを持てば、誰かの心をあたたかくすることができるのだな、と改めて感じることができた素敵な体験でした。

ちなみに今回紹介した本は、ANAの客室乗務員を12年間勤められ、その後はマナー講師として活躍される松澤さんだからこそ伝えられる人間関係において大切な「習慣」が結集されており、私も多くの学びを得ることができました。機会がありましたら、ぜひお読み下さい。

最後になりますが。少しの心遣いが繋がっていく世の中になればどれほど素敵でしょうか。
そして皆さまに何か言えるような立場にはありませんが、この記事を読んでくださった方がこのことを心の片隅に置いて日々を過ごしていただければ嬉しく思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?