【川崎市中原区100人カイギvol.10】イベントレポート!
川崎市中原区100人カイギです。
今回は「川崎市中原区100人カイギvol.10」のレポートをお届けします!
「100人カイギって何?」「川崎市中原区100人カイギのテーマは?」
という方はこちらをご覧ください!
先月のvol.9 はこちらから
川崎市中原区100人カイギHP
川崎市中原区100人カイギInstagram
1.日時・会場
日時:7月18日(木)19:00〜21:00
場所:工房カフェ(武蔵中原駅徒歩8分)
住所:崎市中原区下新城2丁目1−7 うばしまハイツ
参加費1000円(18歳未満無料)
こちらの工房カフェは、1920年に宮大工として創業したジェクト株式会社が創業の地、中原地域に根差した事業展開のひとつとして、2020年にオープンしました。
今回のアートスペシャル開催にあたって、お世話になったジェクト株式会社さまに感謝申し上げます。
2.いよいよスタート!
登壇に先立ち、キュレーターの安西まきこさんと本江弘子さんが所属する「ミモザちゃん」によるオープニングアクトが行われました^^
安西まきこさん(オタマトーン)本江弘子さん(ウクレレ)じゅんじゅんさん(オカリナ)もりまさのさん(本日はボーカル)本江志織さん(ベース)が奏でる素敵な音色に会場は大いに盛り上がりました!
ベースの本江志織さんは、音楽のまち•かわさきが今年20周年記念CMにも出演されています 🎵
本日の司会は、キュレーターの石丸宣邦さん
1997年生まれの26歳。
明治大学政治経済学部では応援団として活躍。
現在は、衆議院議員の秘書として中原区で活動しています。
司会の石丸さんは、今回のアートスペシャルの発案者!
昨年10月にスタートして、今回が折り返しの節目ということで、企画・準備を進めてきました^^
回を重ねるごとにキュレーター同士の絆も深まっています。
残り10回、わくわくするような出会いのきっかけを提供できるようにキュレーター一同頑張ります!
本日の登壇者はこちらの5名!
アートスペシャルということで非常に楽しみです。
3.登壇者1人目 イラストレーター/水彩色鉛筆講師 絵描き屋 みかんさん
登壇者1人目は、イラストレーターで、水彩色鉛筆講師の絵描き屋 みかんさん。2010年よりイラストレーターとして活動をスタートされました。
ご自身を「しゃべるイラストレーター」と表現される絵描き屋みかんさんは、川崎市や横浜市で水彩色鉛筆教室を行なっています。
さらに、中原区『パラリンピック採火式典パネル(R2年)』のデザインや『川崎市制100周年記念プレ事業・世界にひとつ!わくわく絵本講座(R5年)』などの絵本講師も担当されています。
こちらの「わくわく絵本作り講座」は5分で完売したそうです!
第二弾の募集がスタートしましたのでご予約はお早めに^^
そんな大活躍中の絵描き屋みかんさんが最もよく受ける質問が
「絵はもともと得意だったのですか?」
絵描き屋みかんさんの答えは意外にも
「全くそんなことはありませんでした!」
そのエピソードとして紹介されたのが、こちらのスライドです。
小学校の写生大会で石川県金沢市にある尾山神社をスケッチしていた時のことです。
尾山神社は西洋の赤いレンガで作られているのため、一般的には茶色や渋めの赤色を使用します。
しかし、絵描き屋みかんさんは、太陽の色を取り込んでピンクやオレンジ、黄色など明るめの色で表現したため「あなたの絵は変わっているわね」と先生から指摘されたそうです。
そんな先生の言葉に対して、小学生時代の絵描き屋みかんさんは「この人は何を言っているんだろう(´-`).。oO」と、全く相手にしなかったそうです。
「もし、私がガラスのハートで『私の絵は変なのかな。ダメなのかな』って、傷ついていたら今の自分はいなかったかも知れませんね」と当時を振り返りました。
「ワークショップに参加する際には、笑う準備だけしてくださいね」と語る絵描き屋みかんさん。
なぜなら、感じたことを人と共有することで、表現への意欲が生まれ、今まで意識していなかった世界に気が付く、それこそが絵描き屋みかんさんにとっての「アート」だからです。
現在は、8月24日土曜の「なかはらコアまつり」でお披露目する予定のアート作品の創作に取り組んでいる絵描き屋みかんさん。今からとっても楽しみですね!
絵描き屋みかんさんのFacebook
5.登壇者2人目 俳句フォトの会主宰/日本学校俳句研究会代表 小山正見さん
登壇者2人目は、 俳句フォトの会主宰/日本学校俳句研究会代表 の小山正見さんです。
小山さんは、公立小学校教員として長く東京都に勤め、2011年江東区立八名川小学校長を最後に退職。その後、毎年50校以上の学校に出向き、俳句教室を開催してきました。
現在は、俳句フォトにも取り組まれており、東京新聞川崎版に連載中。グループホームやディサービスでの俳句指導も行なっておられます。
こちらは俳句教室に参加した小学校3年生の作品。
運動会が始まる前のわくわくした気持ちが伝わってきますね!
こちらも小学生の俳句です。
なんという感性なのでしょう!子ども達の可能性は無限大です^^
「作文が100メートルなら俳句は10メートル競走」と語る小山さん。
筋道を立てて考えられなかったり、勉強が得意でない子どもでも、閃きがあれば素晴らしい俳句は作れるそうです。
2022年には認知症になられた奥さまを俳句に詠んだ36句を収める句集「大花野」(朔出版)が出版されました。
「認知症になって、できないことが増えたとしても、現状に折り合いがつかなかったとしても、その人自身の世界は美しくあって欲しい。そんな願いを込めています」と話しました。
活動の原動力について「俳句を詠むようになると、夕焼けってこんなに綺麗なんだって、世界は美しさに満ちていることに気が付くんです。そういったことを伝えていきたいです」と語りました。
「俳句フォト」に挑戦した参加者のみなさんは、世界が変わったのではないでしょうか^^
小山さんのInstagram
みんなで楽しむ俳句フォト 公式アカウント
「感泣亭」(かんきゅうてい)Instagram
4.登壇者3人目 あそびのわとわ 坂井美穂さん
登壇者3人目は、「あそびのわとわ」sakamiとして活動の坂井美穂さんです。
坂井さんは、ワークショップ講師やマルシェドゥボヌール、パークマルシェ、空とぶサカナプロジェクトのアート制作やデザインを担当されています。
長野県生まれの坂井さんは、4世代の大家族で暮らしていて、特に曽祖母さんが大好きだったそうです。
単身赴任中でなかなか会えなかったお父さんが「どこのおじさん?」と坂井さんに言われたことをきっかけに、家族一緒に暮らすことを決意。
2歳の時に川崎市多摩区に引っ越しました^^
中学時代は、3歳からから中1まで続けたピアノをやめてソフトボール部に入部。打率が良かったので一番バッターだったそうです。
多摩美術大学に入学した坂井さん。美大はとても楽しかったそうで、人生で最も勉強しましたと振り返りました^^
「結婚後は中原区に住みたい」と言う坂井さんに「川崎フロンターレの拠点があるから良いよ!」と快諾された旦那さま。優しい〜
7月15日まで川崎市本庁舎1階アトリウムで開催された「空とぶサカナ」。
深刻な海洋ゴミ問題に対して、悲観的になるのではなく、美しいものを見て思いをはせて欲しいという願いが込められています。
「作品を作り上げるのは大変かと思いますが原動力はなんですか?」
と言う質問に対して「タスクを細分化して日々達成感を味わっているので、大変に感じたことはそれほどありません。私は保育士でもあるので、子ども達と遊んで得たエネルギーを創作に還元しているのかもしれないですね」と笑顔で話しました。
6.登壇者4人目 公益財団法人川崎市文化財団 中村茂さん
登壇者3人目は、公益財団法人川崎市文化財団の中村茂さんです。川崎生まれの川崎育ちの中村さんは、民間企業を経て、1988年に川崎市役所に入庁されました。
宮前区役所を皮切りに、総務局、高津区役所、総合企画局、市民文化局などで勤務。その間、自治基本条例、市民活動支援、コミュニティ施策、環境まちづくり、アート・フォー・オールなど、いくつかの事業に関わり、今年3月に退職されました。
お仕事でのプレゼンは数限りなく経験されてきた中村さんですが、ご自身のお話をする機会はあまりなかったそうで、若干、緊張されているようにも見えました^^
中村さんが川崎市役所で注力してこられたテーマのひとつが、音楽をはじめとした文化・芸術事業です。
みなさんは「音楽のまち」と検索するとトップに「音楽のまち・かわさき推進協議会」が表示されることをご存知でしょうか?
サントリーホールに並び世界水準の音響と評される「ミューザ川崎シンフォニーホール」に加えて、昭和音楽大学・洗足学園音楽大学の2つの音楽大学、4つの市民オーケスラを持つ川崎市はまさに「音楽のまち」です。中村さんは、長年にわたって「音楽のまち」に関する事業に携わってこられました。
また、ジャズを通じて様々な出会いと交流の機会を創出する「川崎らしさ」にこだわったジャズ・フェスティバル「かわさきジャズ」の立ち上げにも寄与されました。
さらに、市内の文化資源を活かしながら文化施設だけでなく福祉や医療の現場などとも連携し、アートを軸にコミュティを形成する「アート・フォー・オール」にも取り組んでおられます。
アートを通じて「対話のある社会」 「孤立しない社会」「多様性の尊重される社会」など誰でもつながりあえ、アートを身近に感じることができるまちを目指していきたいですね!
7. 登壇者5人目 俳優・演出家/琵琶奏者・吟遊詩人 Ashさん
記念すべきアートスペシャル最後の登壇者は、俳優・演出家/琵琶奏者・吟遊詩人 Ash さんです。
俳優・演出家/琵琶奏者・吟遊詩人に加えて、Yahoo!ニュース エキスパートの顔も持つ多才なAshさん。
「私をご存知の方はどれくらいいますか?」の質問に参加者のほぼ全員の手が上がりました。
「役者は生まれて死ぬ、役が終われば次の生になります。それを繰り返すのが役者ですから、次に会ったときに全然違う人だったらそれは役が変わったと思ってくささいね」Ashさんの世界観に最初から圧倒されてしまいました^^
SPORTSから音楽、アルバイト、ゆかりの街まで。
Ashさんのことをさらに知りたい方はこちらをご覧ください!
幼少期のAshさんは秋田県にあるペチカのある家に住んでいたそうです。
小学校1年生で百人一首を全て覚えてしまうほど聡明な女の子でした^^
そんなAshさんの愛読書のひとつが「まんが百人一首辞典」(昭和58年初刷版)」
平安時代も現代と同じように出世や恋などで悩んでいたこと、書き残すこと= 「文化」の意味に気が付き、掛言葉で広がる世界に魅了され、さらに、現在の活動につながる「琵琶」にも出会います。
ご自身を「負けず嫌い」と仰るAshさんですが、東京芸術大学の学長による式辞で衝撃を受けます。
「自分はダイヤモンドではないことにすぐに気づきました。例え天才ではないとしても、それでも、やり抜いた4年間でした」と当時を振り返りました。
血反吐を吐く思いで稽古に励んでいたAshさんですが、琵琶の先生との出会いによって、新たな気づきを得て琵琶奏者の道を歩み始めます。
「なぜ俳優と琵琶奏者なのかよく聞かれますが、大勢か1人かの違いで目指している世界は同じです」と話すAshさん。
「かつてのローマ時代のように、観劇するために人が集まり、政治や未来の話に花を咲かせる、それが『劇場』というコミュニティです。私は、街に劇場を作りたいと思って活動してきましたが、最近は、自分が劇場になれば良いのではないかと考えています。そのためにも、これからも琵琶を弾き続けていきたいです」と語りました。
Ashさんの琵琶演奏を聞きたい方はこちらをご覧ください!
8.ネットワーキングの様子
川崎市中原区100人カイギでは、初めてお越しいただいた方も含めて、全員が仲良く話せるようにキュレーターもネットワーキングに参加しています!
9.次回のお知らせ
次回は東急東横線新丸子駅近くの会場にて開催します。
日時:2024.08.28 18:30 〜 20:30
場所:丸子多摩川いこいの家
チケット完売によるキャンセル待ちが発生しております。ご予約はお早めにお願いします!
次回も川崎市中原区100人カイギキュレーター一同心よりお待ちしております^^
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